(上のブログより続く)
では、次に、出生児・乳幼児期というテーマで話を進めていきます。
これに関しましては、まず1点目は病児保育・病後児保育に関して、2点目は認証保育園の質の向上に対してですが、随時いきます。
病児保育・病後児保育に関してですけれども、これは以前からずっと、去年から病後児保育事業の月別実施状況を見ているんですけれども、京橋の施設のほうがどうしても月に1人とか2人とかゼロ人とか、この1月、2月はゼロというふうになっておりますけれども、このあたり、なぜふえないのでしょうか。今までとってきた対応として、何か策はあるんでしょうか。このあたり、お聞かせください。
2点目のほうに移りますけれども、認証保育所の質の向上に関してです。
今後、認証保育所がいっぱいいっぱいふえていくわけなんですけれども、認証保育所に園医がどのように配置されているか、また、その園医がどれだけ定期健康診断を行っているかというのを、資料97で出していただいたんですけれども、月に1回、月に2回というのが数園あるんですけれども、大抵が年に2回と見て、私、驚いたんですよね。このあたりは、質の向上を言うのであれば、区のチェックも確かに不定期であるんだと思うんですけれども、園医が定期的に行くことで園の内部がわかりますので、子供の健康診断もそうだし、病気がはやっていないかどうか、健康になっているかどうか、そのあたりを見て健診しているわけですので、年に2回とかいうのはどうにかならないのかどうか、お伺いさせていただければと思います。
あわせて、認可保育園では園医の健診というのはどれぐらいの割合でなされているものなのでしょうか。これは本当に私、疑問なんですよね。同じ子供なのに、一方では手厚く健診を受けることができて、一方では全然健診を受けないで過ごさなければいけないというところで疑問を抱いております。
3点目は、認定こども園に関してです。
これは前委員からたくさん指摘があるわけですけれども、改めて確認させていただきたいんですけれども、教育委員会との連携というのは、どちらが主導とか、そういうのはあるのでしょうか。どのような連携の形でやっていくのでしょうか。これをひとつ教えてください。
また、2点目として、これは保育部門の方にお伺いいたしますけれども、保育園では実現できなかった、どのようなことを実現したいがために認定こども園というのを行うのでしょうか、教えてください。
では、4点目に移ります。待機児童の解消に関してです。
これは、一つのアイデアということでお伺いさせていただきたいんですけれども、1つには今度、かちどき西保育園が移りますよね。かちどき西保育園、昔は勝どき保育園が移って、かちどき西保育園がそこに入って、今度かちどき西保育園が移ったら、そこは1つあくわけですよね。そこも大変古いというのはわかっておりますけれども、それをもうちょっともたすことで、かちどき西保育園跡の空き家を保育園としてもうちょっともたせることで、定員をもうちょっと膨らますことができるんじゃないかなと思うんですけれども、このあたりの考え方をお聞かせください。
もう一つは、これは前回の第四回の定例会の私の一般質問でも若干触った感じではあったんですけれども、今、休園中の幼稚園とかあるんですけれども、そういうところの幼稚園で認定こども園を開いて、そこで保育事情を賄い、またそれを賄うことによって、そこに通った子はそこの小学校にもまた通うであろうということで一挙両得の施策になるんじゃないかなと思いますけれども、このあたりのお考えが何かあれば教えてください。
最後の質問ですけれども、これは第一回定例会で、恐らく中島議員が御質問されたことだと思うんですが、5歳児健診のところで御回答されていたんですけれども、巡回指導員が各園を回るので、それは幼稚園とか保育園を回るので、特別な支援・指導が必要な子を早期に発見できるというふうなお話があったと思うんですけれども、そのような感じで5歳児健診はするまでもないけれども、軽度発達障害とかLDとか自閉症とか、そういう子をきちんとその巡回で拾うことはできているのでしょうか。そういうシステムがあるという説明は本会議でお聞きしたんですけれども、きちっとそれによって、そういう子を早くから見つけて、早くから支援をしてあげられているのでしょうか。そのあたりを教えてください。
とりあえずお願いします。
○吉田子ども家庭支援センター所長
京橋地域の病後児保育についてのお尋ねでございます。
区内3地域で実施しておりますが、利用の仕組みや広報についての3地域での違いはありませんで、入室前診断を行っていただく協力医療機関と、病後児保育室の距離も大変近く、利用しやすいと認識しております。
利用が少ない理由として、こちらが考えている理由としては、他地域と比べて京橋地区は子供の数が少ない。あとは事業開始が他地域と比べて遅いことがあり、登録者が京橋は現在のところ111人、日本橋が356人、月島が490人ということで、登録者がまだ少ないということは考えられます。今後も区報やホームページ、区内掲示板の集合ポスター等において、さらに周知していきたいと考えております。
以上でございます。
○平林子育て支援課長
認証保育所の健康診断のお尋ねでございます。
これにつきましては、学校保健法に基づいた健康診断を実施しているのが基本でございまして、これによりますと年2回というのが条件ということになってございます。これ以上の、例えば月1回ですとか月2回、これは民間事業者でございますので、これは民間の努力の中で行われているという理解でございます。ただ、委員御指摘のように、園によってばらつきがあるというのは我々も承知をしているところでございまして、これについては企業努力も含めて、よりよい改善の方向に迎えるかどうか、これは認証保育所設置者との協議会を行っておりますので、こういった中で区としても働きかけを行っていきたいというふうに考えてございます。
それから、区立の健康診断の関係でございますけれども、これは最低月1回、それからゼロ歳児等においては週1回という形での手厚い健康診断になってございます。
それから、認定こども園の関係でございますけれども、これは今後区立として初めての認定こども園が平成24年にできるということで、主に教育との連携の中では3歳児、4歳児、5歳児の幼稚園部分での保育カリキュラム、幼稚園カリキュラムをどのようにつくっていくかということで、基本的には連携でございますけれども、教育委員会の指導室と一体的に中央区の幼稚園教育のあり方のカリキュラムをどういうふうに行っていくのかということで、基本的には教育が主体的になっていくのではないかというふうに考えております。ただ、現在も幼稚園、小学校、それから保育園の連携ということで、幼保小の連携会議というのを現在行ってございます。この中で、それぞれ幼稚園で行っていること、保育園で行っていること、さらに小学校がそれぞれの幼稚園、保育園でやっていることを理解し、小学校にどうつなげていくかという会議も並行して行っておりますので、こういったところでは教育と福祉が一体的に連携をとっていくということになろうかと思います。
それから、かちどき西保育園の移転の関係でございます。
ここにつきましては、勝どき一丁目プロジェクトの関係がございまして、一体的な整備ということで、今現在行っておりますかちどき西保育園は以前勝どき保育園が使っていた場所でございます。ここをかちどき西保育園が勝どき一丁目プロジェクトの中で今建てている建物の工事の影響を極力受けないようにということで、勝どき保育園が使っていた園舎に一時的に今、移転をしている状況でございます。本来、この計画の中では、あそこのグロスタウンが建つ前にかちどき西が移転して、あそこは更地にして、基本的にはポケットパークにするという東京都の一体的な計画がもう位置づけられてございますので、ここの暫定利用については、この計画の中ではもう既に指定をされているという状況でございます。
それから、認定こども園。幼稚園の休園と幼稚園を利用して認定こども園というお話でございますけれども、基本的には幼稚園は今現在、休園という形になってございます。今後、子供の数、先ほどもお話がございましたように、今ふえている状況でございますので、ここがすぐさま認定こども園ということでできるかどうかというのは、これは教育委員会との連携の中で検討しなきゃいけない点だと思いますけれども、位置づけとしては今、幼稚園が休園しているという状況になっているかというふうに認識をしてございます。
それから、5歳児健診の早期発見ということで、これも今、月に2回ですか、臨床心理士の方が保育園等を回って、その中で保育士等が気づいた点、それから臨床心理士が気づいた点、これを早期に発見をするという仕組みを今つくってございます。こういった中で現在適切に、5歳児に限らず、これは今ゼロ歳から、すべてのお子さんを臨床心理士の方、それから保育士等で見ているということで、基本的にはでき上がっているというふうに考えてございます。
以上です。
○小坂委員
病児・病後児保育のところですけれども、これは広報はもう今までもやってきたわけなので、広報だけやっていればこの状況はずっと続くわけで、ただ、必ずや、待っている方は多いわけで、ですから月島からでも利用したいという方はいるわけですよね。そういうことを考えた場合に、もう少し改善するような方向というのはとれないのかどうか教えてください。
また、そもそも病後児ということですけれども、病後児と病児。病児を預かるのはどうかということは、ほかの議員からも本会議等でも声は出ているわけで、これは病児を預かることはできないのは、どうしてなのでしょうか。厚労省のほうも病児・病後児保育という言葉ももう使い出しているわけですし、もうそろそろ病児保育、言葉遊びというふうな感じも受ける病後児、そういうものは医学的にはないわけですから、病後児であっても熱を出せば、それは病気の病児になるわけで、病児・病後児という名前、それだけで預かる、預かれないというのを決めているのはどうかなというところがありますし、実際に看護師をきちんと置いているわけで、その看護師がきちんと見つければ、そんなに大きな事故を起こすこともなく、安全に保育できるわけですので、病児・病後児にかかわらず預かるという方向でいってはいかがかなと思うんですけれども、このあたりの考え方を教えてください。
ですので、京橋に対しての何らかのもう一歩踏み込んだ手法はとれないのかどうか、また、この際、病児・病後児という言葉をやめて、すべての病気の子を預かるという体制を持っていけばどうかというところで御質問をもう一回させてください。
認証保育所の園医に関しては、確かに認可保育園は結構手厚いので、極力その方向で持っていけるようにしていただければいいかなと。認証保育所、数はふえても、やはり安全に子供を預かっていく必要がありますので、このあたりは要望ですけれども、極力定期健康診断はふやしていただければと思います。これは要望で終えておきます。
認定こども園に関しましては、保育園では実現できなかった、どのようなことを実現することを目指しているのか、このあたりのさらに踏み込んだお考えはあるのでしょうか。それは単に待機児童対策のために認定こども園をされるんでしょうか。もう一度そのあたりをお伺いさせてください。
待機児童に関しては、かちどき西保育園の今の園舎というのは、どれだけ耐久性があるんですか。もし耐久性があるのであれば、それを壊して更地にするんじゃなくて、中央区のために利用させてくださいと東京都に頼むのが、東京都もこれだけ待機児童の問題があるわけですので、わかってくれると思いますけれども、どうでしょう。耐震性はいかがなものでしょうか。もし、もつのであれば、もたせて保育園の枠、待機児童を解決するために努力するのはいかがなものでしょうか。
特別な支援を必要とする早期発見に関しましては、保育園に回っているのはわかりましたが、これは幼稚園も回っているのかどうか、そのあたりを教えてください。
○吉田子ども家庭支援センター所長
病後児保育事業については、子ども家庭支援センターにおきまして3地域の病後保育室、協力医療機関による事業連絡会を開催しております。その中で、ある地域の病後児保育室がいっぱいの場合、他地域であきがある場合にほかの地域で預かる等の連携をとっていこうということになっております。今後もこの連絡会におきまして意見交換を重ねまして、区民の方が利用しやすい仕組みについて検討してまいりたいと存じます。
また、病児保育についてでございます。
病児保育につきましては、医師が併設施設に常駐しておりまして、子供の症状の急変時にも即適切な対応が可能であるということが前提となるというふうに伺っておりますので、現在の状況では、このような状況をとるということがなかなか困難でございますので、病児保育については慎重に検討してまいりたいと存じます。
以上でございます。
○平林子育て支援課長
認定こども園でございますけれども、今回初めてということで、なかなか保育園だけではできなかった部分、ピンポイントで何がというお話はなかなか難しいところもあろうかと思いますけれども、基本的には、保護者の就労にかかわらず1つの施設に通えるという意味からすると、本来ですと幼稚園に行くお子さんと保育園に行くお子様、これが分かれるわけですけれども、今回の施設は一体的に保育室の中でコアの時間帯に保育ができるという意味からすると、今まで小学校へ行って初めて会うお子さんがそこで今度は顔見知りになって、そのまま認定こども園から小学校に上がっていくというメリットはあるのではないのかなというふうに感じます。
それから、2点目のかちどき西保育園の今、暫定利用しているところでございますけれども、これにつきましては、東京都と実は協議を何回も重ねてございます。ただ、東京都のほうも、これは公有地の財産運用委員会という中で決定をしている事項だということで、なかなかいいお返事がもらえないということが事実でございまして、もう既に4回ほど東京都と我々と協議をしておりますけれども、いまだいいお返事はいただいていないという状況でございます。
○奥田教育委員会庶務課長(参事)
幼稚園のほうの巡回でございますけれども、幼稚園も保育園と同様でございます。巡回してございますので、御安心いただきたいと思います。
○小坂委員
それぞれありがとうございます。
病児保育に関しましては、確かに、さらに踏み込んで他地域でいっぱいの場合に違う地域に病児の子を預かっていただく、というふうなことができるようになりつつあるということで安心しましたが、その場合の利用の仕方として、そのときにまだ1回そこの提携医を受診して、それからまた病児・病後児保育の部屋に入るというのでは時間的なロスになっちゃいますので、そういうことをやっていたら保育というところから時間のロスも生じてしまいますので、早く子供もそういうところの保育室でゆっくりとしたほうがいいと思います。そういうことからすると、医者はどこでも小児科医が診ているのであれば、その医者が診た後は病児・病後児保育に預かれるという形はとれると思うんですけれども、いかがでしょうか。そのあたり、お考えをお聞かせください。
認定こども園に関しましては、今の流れはわかりましたので、その流れの中からさらに価値を見出していき、教育の中央区のさらなる発展のための認定こども園というのを、ぜひ、今後、教育のほうでも教育の基本整備計画というのをつくっていく中でありますから、その中で認定こども園をいかに発展させていくかという項目もつくっていただいて、その中でより価値の高いものを考えていっていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
待機児童に関しましては区の皆さんの御努力はよくわかりましたので、お疲れさまでございます。ただ、東京都のほうもわかってほしいですよね。そう思いますが、それはそれとして。
特別な支援を必要とする、この話に関しては、巡回指導員が幼稚園も保育園も両方伺っているということで安心いたしました。
では、病児保育のところは1つ置いておきながら、次に移らさせていただきます。
(下のブログに続く)