アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

重陽の節句

2024-09-09 14:38:21 | Weblog
 9月9日、9が重なる今日は五節句のひとつ、重陽(ちょうよう)の節句です。あまり馴染みがないかもしれませんね。そもそも節句(節供)とは「季節の節目に当たる日」を指す言葉です。1月7日の人日(じんじつ)、3月3日の上巳(じょうし)、5月5日の端午(たんご)、7月7日の七夕(しちせき)、9月9日の重陽の節句と五つの節句があり五節句と呼ばれます。人日以外は奇数が重なる日で3月は「桃の節句」でひな祭り、5月は「端午の節句」で子供の日として親しまれていますね。陰陽思想によると数には陽と陰があり、奇数は偶数で割れないことから良いことを表す陽、偶数は陰と考えられてきたようです。

 陽の数の極である9が重なったことから重陽の節句で、大変めでたい日とされ、邪気を祓い長寿を願います。かつてはこの時期に咲く菊の花を飾ったり、菊の花弁を浮かべた菊酒を酌み交わしたりして祝っていたといわれます。実際には新暦ではまだ菊の花が咲く時期ではなく、花が咲くのは旧暦の月遅れの頃ですね。写真は今咲いているシュウメイギク(秋明菊)ですが、菊の名がついてますが菊の仲間ではなくキンポウゲ科のアネモネの仲間だそうです。中国原産でずいぶん古くから伝わっているようで、秋にキクに似た花を咲かせることからこの名が付いたようです。重陽の節句は菊の節句の他に栗の節句とも呼ばれるように秋の味覚を楽しむのもいいですが、本日も秋とは遠い暑さですね。東海から西はまだ猛暑日続出です。
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