聞き慣れないかもしれませんがウワミズザクラ(上溝桜)という名のサクラの仲間もあります。ほぼ全国的に分布し、木は10メートルほどになる落葉高木ですが花は白い小さなのが集まり、長さ10㌢ほどのブラシのように見える総状花序です。サクラと言われてもそうは見えず、これがサクラなの?といった感じです。今回の主役、エゾノウワミズザクラはヨーロッパ北部、アジア北部に自生するサクラの一種です。エゾノと付くことから察しのつくように、エゾノウワズミザクラ(蝦夷上溝桜)は日本では北海道に分布するサクラです。近年、青森県でも見つかったそうです。牧野記念庭園にありますが、いつ移植されたのでしょうか。
こちらは写真でもわかるように、ちゃんとした花です。通常、20から40の花を総状につけ、花の直径は1.4㌢ほどで雄蕊は花弁より短く、一般のサクラのように先が割れることはなく丸くなっています。花を見ても白く“桜色”っぽさはありませんが、8-16㍍ほどの高木の先にかたまって咲いているとそれなりにきれいなものです。さくらんぼのような果実は夏黒く熟するそうですが苦みがあり、ヨーロッパでもあまり食べられないようです。
こちらは写真でもわかるように、ちゃんとした花です。通常、20から40の花を総状につけ、花の直径は1.4㌢ほどで雄蕊は花弁より短く、一般のサクラのように先が割れることはなく丸くなっています。花を見ても白く“桜色”っぽさはありませんが、8-16㍍ほどの高木の先にかたまって咲いているとそれなりにきれいなものです。さくらんぼのような果実は夏黒く熟するそうですが苦みがあり、ヨーロッパでもあまり食べられないようです。