アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

還ってきた北斎 すみだ北斎美術館

2016-11-29 16:07:17 | Weblog
 世界的な画家として海外でも評価の高い葛飾北斎の名品を集めた「すみだ北斎美術館」が22日に東京・墨田区に開館して1週間。さいわいお天気も良かったので29日に行って来ました。宝暦10年(1760年)に本所割下水付近(現在の墨田区亀沢付近)で生まれた北斎は、90年に及ぶ生涯のほとんどを墨田区内で過ごし、数々の優れた作品を残しました。同区では郷土の偉大な芸術家を区民の誇りとして永く顕彰し、併せて地域活性化の拠点として北斎の情報を国内外に向け発信していこうと北斎美術館を建設しました。

 現在開館記念として「北斎の帰還ー幻の絵巻と名品コレクションー」と題した企画展を開催中です。約100年もの間行方不明だった絵巻「隅田川両岸景色図巻」が平成27年に再発見され、海外から日本へ里帰りしたことと、世界に散逸した北斎の名品が生誕の地すみだに再び集められ展示されることから、[帰還」の意味を込めているそうです。隅田川両岸景色図巻は7㍍にも及ぶ大作で、隅田川の様々な光景や人々の姿を生き生きと描いています。このほか誰でも知っている有名な作品が約120点も展示されています。作品保護のため会場は暗く、スポット照明であり撮影不可能ですのでご紹介できないのが残念です。

 常設展はある程度撮影も可能で、牛島神社に奉納され、関東大震災で焼失したものの推定復元された「須佐之男命厄神退治之図」(すさのおのみことやくじんたいじのず=写真)をはじめ富嶽三十六景などお馴染みの作品や浮世絵の世界にデビューした習作時代の頃の作品などが展示されています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする