名駅方面から歩いて中村郡道付近を散策した折り、せっかく歩きなので一杯やろうと立ち寄ったのは「味の店にわ」。店は「ほのか小学校」の横で、以前に訪れた寿司屋「早苗寿司」の隣にある。出自は魚屋だったのだそう。着いたのがちょうど開店時間ぐらいだったのだが、暖簾をくぐると既に先客が食事の最中。手前にテーブル席、奥に小上がり席があり、女将が1人でやっていらっしゃる様子。入口近くのテーブル席に腰を下ろした。調理場手前には鰻を始め、産地と魚を書いたホワイトボードが掲げてある。よく1人でこれだけの魚を仕込めるものだ。外は蒸し暑かったので飲物は冷たいものをと「賀茂鶴本醸造爽快辛口」の瓶を細いグラスでいただく。他にも色々な銘柄を揃えているようだ。酒肴はホワイトボードにあった「ヤリイカさしみ」。
しっかり1パイ分の刺身が届いた。プリッとした口当たりで新鮮そのもの。これをわさび醤油、生姜醤油でチビチビやっていたら、どれだけ酒があっても足りない(笑)。ただ疲れていたのかこの日は珍しく杯を重ねる気がしなかったので、もう1品「カレイ煮付」だけお願いした。「切身と一尾とどちらが?」と訊かれたが、これまた1尾だと終わらないので切身でお願いする。都度調理なのが嬉しい。しばらくして煮汁の香りが漂ってきて半身分の「カレイ煮付」が届いた。煮汁はかなり甘めの味付け。すっきりとした冷たい口当たりの酒によく合う。自分はこういう肴を突く時だけは真剣なので(笑)、これでもかというくらい綺麗にさらえなければ気が済まない。本末転倒だが酒を呑むのも忘れて箸を動かして口に運んだ。後客が頼んだ「鯛かぶと定食」のかぶとがデカい。実は迷ったのだが最初からあれにするという手もあったナ。次はその定食か「うなぎ丼」でがっつりご飯を食べに来るのもいいかも。(勘定は¥2,800程)
↓ 中島町の枇杷島新道沿いにある「清玉堂宮部商店」(建築詳細不明)◇。何を商っていたのか分からないが風格ある看板が残る長屋風の建物。1階壁面はトタンが貼られサッシに替わってしまっているが、2階の雨戸や欄干は素の木材のまま。
↓ 亀島2丁目の環状線沿いにある「三輪タオル(三輪商店)」(建築詳細不明)◇。木戸や銅板製の戸袋がある風格ある建物。周りは駐車場になってすっからかんだが、両際に1階まで繋がった袖壁があるので、かつてはびっしり建物が密集していたのだろう。
食事処 味の店 にわ
愛知県名古屋市中村区松原町4-58
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お気に入りの店の一つです。
ちょっと前に行ったときには「朝まで生きていた」というアイナメの刺身をいただきました。
身を取った残り部分でお吸い物も。
さすが、毎日自分で柳橋へ買い出しに行くので、時々こういう珍しい物を食べさせてくれます。
南田神田さんのXの投稿で様子は伺っておりましたが、本当に魚(肴)の種類が多くて素晴らしいお店でした。
もっと色々食べて呑みたかったのですが、この日は珍しく酒が進まず…。呑みではなかなか機会が作れない
のですが、食事だけでもまた訪れてみたいです。いつも情報ありがとうございます。