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蚊焼です。日記です。
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蒜山の森実習1日目

2005年05月20日 | 【大学時代】森林科学
1日目

  緑地防災学実験

  到着
バス車内から見た、火入れ採草地。   バスの中で四方山話をしつつ、2時間弱で蒜山の合宿所に到着しました。まずはほっと一息、ってところですかね。
  早速荷物を置いて、この日のやることの確認です。
  ※写真はクリックすると大きく見られます。
  いざ山の中へ
急斜面は滅入ります。   この日は、「斜面土層を調べる」と題しまして、ある林分斜面を直角にぶった切ったとき、表土層の厚さや強さ、密度などがどうなっているのかを調査しました。そして後で、ぶった切ったときのイメージ図を描くわけです。全部で4つの班に分かれて、調査を行いました。
  まずポール(紅白の2m棒)横断測量を行って、調査する地形の測量を行いました。
  それにしてもここはとてつもなく急斜面。場所によっては45度(!?)もありました。これだけ急だと、表面の腐食に足を滑らされ、四苦八苦。這って行ってもやっとなのに、両手に機材を抱えて…、ちょっと、過酷です。
  とりあえず測量を終え、5m間隔で8本の杭を打ち終え、いよいよ土壌調査です。

採土円筒。   「採土円筒」と呼ばれる、10センチほどのステンレス製の筒を使い、土壌を「限りなく自然の状態」で採集(不攪乱採集)します。
  ①まず斜面に高さ30センチほどの穴を掘り、
  ②掘った面を平らにし、
  ③筒をぶっ刺して、
  ④ふたを閉めて筒に入った土を厳重保護。
  「限りなく自然の状態」というのが、採取の際に泣かされますね。指などで圧力をかけてはいけない、根や葉があっても取り除かない、筒からはみ出る根は丁寧に切っていく…。簡単そうに見えて、小さな小さな礫が、それを邪魔する。「ホロリ」と…。大変なのです。
  このサンプルは、後日実験室にて、湿潤密度と乾燥密度と水分状態などを測定します。

  表土層の深さを測る
ぶっ刺せ。   土壌を不攪乱採集している一方で、班員の半分で、今度は表土層の厚さを調べました。
  林内の土壌は、表面にリター(枯葉など)と、その下にやわらかい土壌(蒜山の森の中は黒ボク土、半端じゃなく黒い)層があり、更にその下に硬い層、つまり真の地面があるのです。
  「簡易貫入試験器」と呼ばれる、ステンレス製でめっちゃ重い「やじり」のようなもので(写真参照)、これを重さ5キロの重りを高さ50センチからカツンカツンと落として、どこまで表土層にぶっ刺せるかを測ります。つまり、差し込みやすいところほど土はやわらかい、つまり表土層であるわけです。

  しかし調査地は急斜面、そんなに表土層は厚くありません。棒は1メートルも埋まりませんでした。でも大概の林地は、表土層の厚さはゆうに3,4メートルもあるそうです。でも過去には、4メートル埋まったところで「やじり」の先端(先端コーン)が取れ、それを回収するために4メートルも掘ったところもあったそうです。ご苦労様ですね。
再度、採土の繰り返し。   今日はあっという間に作業時間が過ぎてしまいました。続きはまた明日です。
  ところで、ずいぶんとまぁ林床を穴だらけにしちゃいましたね。
  明日はもっと凄い事になっている…!?

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