高知工科大は、前・橋本高知県知事の公約により私立大学から公立大学になった
工科専門の大学です。公約の公立大学化に伴い、かなりの設備投資を行ったようで、以前
農業試験場だったという広大な敷地とともに、その恵まれた設備群に目を奪われます。
今回、この大学が取り組む、
「地域連携機構」 先端工学✖️マネジメント=”連携力”
・地域連携機構は、多彩な領域から地域活性化、心豊かな社会づくりに貢献します。
というプロジェクトの中、今回「地域連携センター」が取り組む
「枯れない油田プロジェクトの実践」(木質バイオマスの具体的な取り組み)
について、センター長の永野正展特任教授・地域連携センター長の講義を中心として、
この研究室からスタートした(株)グリーンエネルギー研究所の取り組みについて
研修をおこなってきました。
今年の秋に完成するという、出力6500kwの木質バイオマス発電と最大15000t/y
の生産能力を備えた木質ペレット工場の完成は、高知県同様、市域の63%を森林
が占める一関市にとって、非常に参考となるものでした。
9月に行われた「一関地域広域行政組合議会」において、私が導入を提案した
次世代エネルギーパークの建設に関して、市長はすぐにもその取り組みをスタートさせたいと
答弁を行いました。東日本大震災後の「エネルギー」のあり方は、地域がもつ資産を
活用し、「地産地消エネルギー」の導入を積極的に進めるべきと私は考えます。
今回の研修にあたっては、オーストリアの「ギュッシング・モデル」についての紹介も
ありました。オーストリア国内で最も貧しい地域から世界で最も進んだ地域になった
ギュッシングは、地域の自然エネルギー生産利用モデルであると同時に地域再生の
モデルともなっています。
今、一関市は「放射能汚染問題」に真正面から取り組んでいます。マイナスを大きく
プラスに変える大きなチャンスであると私は、前向きに捉えていきたいと考えています。