(延岡西日本マラソン大会の模様)
http://www.ultramaranic.sakura.ne.jp/xa15nobeoka.html
先週は九州三大マラソンのひとつ「別大」に参加、今週はまた九州三大マラソンのひとつ「延岡マラソン」に参加、来週は九州三大高額マラソンのひとつ「熊本城」に参加します。3週連続マラソン・・そろそろ脚が動かなくなってきました。
ところで、「延岡西日本マラソン」、初めて参加しましたが、とても変わった大会です。派手派手マラソン大会が多い中、こんなに質素な大会があったとは・・・15年前の大会を思い出しました。
★大会結果が発表されました
556名エントリー、出走者480名(70名近くがキャンセル)、完走率77%(112名が関門アウト、リタイヤ)。
4分の一強がサブ3.半数以上が3時間20分以内、3時間30分以内が3分の2。関門アウト・リタイヤが4分の一弱。
今回は強風のせいもあり、いつもよりリタイヤが多いようです。
女性は35名出走、27名完走、完走率77%。
クラブのみなさんの記録は・・
幡手(61位・2時間47分)、谷川(172位)、宮村(319位)、MTB(352位)、上野(360位)。完走者は375名ですので、私の後ろには15名しかいませんでした。中熊さんは女子で14位(27名完走)。
ちなみに、63歳(私)以上は12名。そのうち8名が完走。私は6番目でした。
★大会の特徴
●参加者数: エントリーは556名、出走者は480名。たった500名です。会場周囲で車が込み合うこともないし、駐車場も100台入ればそれで済むようです。受付も500名なので小さい。町内のマラソン大会の様だった。
何故?参加者が少ないのか?・・・記録で制限しているわけでもありません、定員を設けているわけでもありません、だったら大勢参加しそうなものですが。
参加してわかりましたが、一つは陸連登録していないとだめだから。マラソン人口は増えましたが、陸連登録までしようという人は少ないようです。次に別大の1週後だから。先週の別大で足の回復が悪い人がキャンセルしていました。次に地理的問題。陸の孤島で交通機関が限られる。当日行くのは凍結もあり、簡単ではありません。
●女性: 今年から女子の参加も始まり、36名参加。着替え場所も女子用が設けられていたのだが、男性用に女子が何人もいた?おばさん?
●案内: HPに簡単に書かれているだけで、ハガキもゼッケン番号書かれているだけで、詳しい案内はなかった・・・15年前もこんなだった
●スタート: スタート地点の横幅が広く、後ろに並ぶ選手は10数列。横に広いスタートとは、見たことない。おかげでスタートのロストタイムは5秒・・・15年前も小さな大会は100名ぐらいの参加しかなかったので、こんなスタートだった
●応援: 市を上げて大会を盛り上げようという雰囲気。応援の方には旗と選手名簿が配られていた。途中、選手名で応援を何度も受けた。これにはびっくり。中には呼び捨ても・・「上野、がんばれ!」
●スカスカ: 後半、前後に選手が見えなくなることもあった。ドンドン関門で削られていくので、最後は後ろには10数名しかいなかった。スリル満点・・・15年前のフルの大会ではいつも35kmでは私の前後には選手はいなくなっていた
●コース:
・海=10号線を往復する。海がいっぱい見えるのではと思ったが、見えるのは少しだけ。
・高低=海岸沿いでアップダウンがきついかと思ったが、確かにアップダウンは多いが、さほどきつくはない。船越峠が一番高いが、さほどきつくはない。
・風=今年はこれまでにない強風だったらしい。ついてない。とにかくこんな強い風のマラソンは初めて。しかも関門がきついので大変。前半は楽だったが、後半はひどい。普通に走っているつもりだったが、5km2分ほど余計かかっていた。
●関門時間: 25kmまでは5km25分の関門。それ以降は27、28、30分と長くなるので助かる。40kmの関門は楽勝と思っていたが、風のせいで2分前通過となり、あわてた。
●リタイヤ: 速い選手が多い大会によくみられることですが、終盤で走るのを止めている選手が多い。ゴールはできそうですが、記録がでないから止めるのでしょう。
●女子参加: 九州三大マラソン(福岡国際・別大・延岡)は以前はすべて男性のみでした。数年まえに別大が女子解禁、今年延岡女子解禁。残るは福岡国際。
しかし、女子には○○女子国際というのがありますから、男性用に福岡国際は残してもいいのでは。
★走ってみて・・
先週は別大を失敗。今回も関門は同じようにきつく、しかも別大の1週後。まだ筋肉は回復していない。さらに悪いことに大会当日強風。レース途中でまたダメなのか・・と思ってしまった。
9時から受付。行ってみると受付の狭いこと。480名の参加だから当たりまえ。こんな大きな大会の受付とは思えない。
スペシャルドリンクを5kmごとに全員置くことができるとのこと。ドリンクのケースの中に食物を入れてもいいとのこと。ゼリーとか饅頭を入れている選手もいた・・・これは合法だそうです
ところが、エイドでそのドリンクを取る際、数があまりに多すぎて自分のがわからない。立ち止まってさがしている選手が多かった。
朝から風は強かった。予報では風は午後にかけて強くなるとのこと。コースで考えると、行きは追い風、帰りが向かい風になる、ただでさえ後半遅くなるのに・・・・最悪。嫌な予感・・・
スタートに並ぶと、スタートの幅より選手の列の方が短い。スタートして5秒でスタートラインを切った・・・・こんな大会みたことない
スタートに並ぶ順番はない。どこに立っても自由。先頭もあり。しかし、選手の半数以上は3時間20分以内で走る選手ばかり、当然後方に並ぶ・・・・順番自由な大会とかみたことない
スタートするとみなさん速い。あっという間に半分以上の選手は見えなくなった。残った50~80名はゆっくり走る。ゆっくりといっても10km50分以内で走らないと関門に引っかかる。25kmまでは別大と同じ関門時間なのだ。
別大ではスタートからぶっ飛ばして失敗したので、24分台ペースでずっと行くことに。いずれにしても飛ばしたくても足がこわっていてスピード出ない。おかげで、20kmまで24分/5kmで行けた。絶好調。追い風の影響もあったかも。
ところが、折り返して最悪の事態が・・・・・風がめちゃ強い。帽子は飛ばされそう。ときどきすごい風になり、前に進めなくなることもある。このスピードでは関門に間に合わない・・・・心配になってきた
35kmあたりから、目の前にいる選手が次々に歩き出したり、立ち止まったりするようになった。向かい風の影響だと思う。後半になるほど、ドンドン抜かれ、周囲に選手がいなくなってきました(写真)・・・・ヤバイ
沿道の人たちには選手名簿が配られています。レース終盤になると、選手はまばらになるし、みんなヘトヘトで走っているので、名前で応援されます。「上野さん、がんばって」。中には呼び捨ても「上野、もう少しだ」。いずれにしても楽しいです。最後は気力を出すために、ハイタッチをしたり、「ありがとうございます」と大きな声あげて走りました。
1台の白バイが35kmあたりから私の横にピタっとくっついてくる。私の走るスピードに合わせてついてくる。周りに選手はいない。どうみても私を監視しているとしか思えない。ひょっとして私より後方の選手がみんなリタイヤして私が最下位の選手になっているのだろうかと、マジに考えた・・・・実際は20名ほどいました
40kmの関門が3時間30分(別大は3時間20分)なので、別大のように走れば関門は楽にクリアできると考えていた。35kmで余裕があったので安心していたら、前の選手がやたら時間を気にする。時計をみたら思いのほか時間をくっていた。
関門まであと何百メートルあるのかわからず、ひょっとしたら間に合わないかもと思い慌てて走り、なんとか40kmの関門を2分前に通過。
これでゴールは確定したと思うと途端に力が抜けた。ゴールを見たときは1年ぶりにゴールした感覚になり、目頭が熱くなった。
ゴールはやっぱりいい。なぜ、先週途中であきらめたのか、自分が情けない。来週も熊本城マラソンだが、気持ち一心して気持ちよく走りましょう・・・・もう関門は気にしなくていいから
「延岡マラソン」は最近の大会とは違って、10年前のマラソン大会のような静かな雰囲気でした。これで風がなくいい天気だったら最高なんですが。
なんとか完走できましたので、来年も参加してみようと思います。こんどは前の日に来て前夜祭を楽しみましょう。
★サプライズ: レース終わってうどんを食べに行ったら、その会場に川内選手がいた。数人に囲まれ話をしていたが、それを割りこむように「すいません、一緒に写真を撮らせてください」とずうずうしく話したら、意外とOKいただきすぐに写真。それも2回も。握手しました。背も高いし、いい男です。あとで写真見ると、顔がデカイ?