AID STATION

今を精一杯生きたい

「岳」

2011年05月29日 12時08分42秒 | インポート

33 「岳」という映画を見てきました。山を題材にしているということで・・・・・涙涙の映画でした。4分の1は泣いてました。

この作品は「ビッグコミック」の連載漫画を映画化したもの。ストーリーは雪山での遭難を救助するという内容です。

雪山の尾根を走って上る下るシーンは見ていて、自分も一緒に走りたくなりました。狭い山頂に立ってパノラマビューを満喫するシーンは先日登った御竃門山(おかまど)を思い出しました。

いろいろな遭難シーンが出てきますが、親子で登って父親が滑落して死亡、子供が泣きすがるシーンは涙が止まらなかった。

漫画を映画化したものなので、クレパスに飛び込むとか、人をかかえて壁を登るとか現実離れしたシーンもあったが、それを差し引いても楽しい映画だった。

山岳用語もいろいろ聞けて勉強になった。いくつか紹介。

①「山ラー」:山をこよなく愛する人達のこと。「ハギラー」も250k完踏者ではなく、何回も萩往還に参加し、大会をこよなく愛する人、としましょうかね。

②「バクダン」:爆弾のような低気圧。急に天候が悪化し雪崩の危険がある。前兆として風が強くなってくるようです。これから山で風が強くなったらすぐに下山することです。しかし、今まで何回も強風登山はしてきましたが・・・

③「お花摘み」:女性が山で用をたすこと。男は「キジ撃ち」というそうです。大の方も「キジ撃ち」と言うそうです。これからこう言いましょう。

④「ラク」:登っていて、誤って石をけって後ろに落としたとき、叫ぶ言葉。「楽」に聞こえそうですが・・

⑤「フォール」:人が落下すること。絶壁登山中に落石などで死亡して、途中の岩などに死体がひっかかっているとき・・・ヘリでも近づけないようなところ、では死体はどうすると思いますか・・・・崖下に落とすそうです・・・・・賛否両論あるようです

⑥「コル」:尾根と尾根の間で低くなっているところ。先日御竃門山から烏帽子岳に登ったとき、「コル」を通りました。

⑦「雪田」山の雪が解けずに残っていて、雪の原になっているところ。阿蘇の登山道路周囲がこうなっています。

主人公は世界の山岳をいくつも制覇したプロのクライマー島崎三歩、どこにも属さずフリー。いつも山にいるという設定。小栗旬の風貌は山男にぴったり。かなり練習をしたらしい、いい演技でした。

相手役は山岳救助隊の父を亡くし、自分も救助隊になった女性椎名久美。長澤まさみにはちょっと無理な配役だったのでは。スタイルが良すぎて、弱々しい。山女役には向かないような。

ラストは長澤と小栗の両方が遭難。長澤は隊長の命令を無視し、吹雪の中老人を助けに行きクレパスに落下。最後は力尽きて呼吸停止状態。小栗は助けに行こうとして雪崩に遭い生き埋め。なんとか脱出するも足を痛め歩けない、最後は力尽きて雪上に倒れる。

さて、このあとどうなったでしょうか?・・・・観てのお楽しみ

ラストの会話:

三歩「山に捨ててはいけないものは?」

久美「・・・・・ゴミと・・・・・」

三歩「・・・・・命だよ」

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 橘湾岸スーパーマラニック1... | トップ | フルマラソン »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんと私も昨日、見てきました。残念ながら、今週... (S田)
2011-05-30 06:23:17
なんと私も昨日、見てきました。残念ながら、今週金曜日までの上映です。助けようとして助からず、家族から土下座させられるシーンは、以前、ライフセーバーのボランティアをしていた時、海で自殺未遂の人を助けたら文句を言われたことを思い出しました。それ以外にも、フィクションなんですが、妙に、うんうんとうなずける場面がありました。海猿以上によくできた映画だと思いました。

返信する
S田さんが山に興味があるとは知らなかった。 (上野)
2011-05-30 07:03:23
S田さんが山に興味があるとは知らなかった。
土下座のシーン、親役のべンガルを殴りたくなりました。
人を助けて文句を言われる。私も経験しました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

インポート」カテゴリの最新記事