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今を精一杯生きたい

鞍岳・立野迷走トレラン

2014年01月06日 18時44分58秒 | インポート

Dscf5315日曜日は鞍岳を走ってみました。これで12月28日から1月5日の9日間で6日走り、来週も200kmがあるので16日間で560km!の勘定。3週間後の別大のゴールテープが・・・・だんだん遠くなってきました。

ところで、今回の鞍岳トレラン。あわや遭難しかけました。コース最後の難関、「風車越え立田裏山下り」で、それは起こりました。

瀬田裏原野から立野へ下りる山の斜面に入って、びっくり!木が大量に伐採されています。しかも伐採された木は倒れたまま放置。道を完全にふさいでいます。ピンクのテープを付けた木も倒されていました。

Dscf5289これを見て、「ここは止めよう」とすぐに判断すればよかったのですが、ここだけこうなっているのではないかと思ったし、右斜め下に進んで行けば土砂崩れの現場に出て、その5m下に左に下る道がある、ということはわかっていましたので・・・・ついつい進んでしまいました。これが地獄の始まりです。

急斜面の山腹で、倒れた木々を乗り越え、残っている赤テープを頼りに右方向へと進みました。急斜面ですので、どうしても安全な上の方へいってしまいます。20分ほど行くと予想通り工事現場に着きほっとしたのですが・・・・そこは前回と風景が違っていました(それに気づかなかった)。

5m下に道があるはずですが道がありません。道はそのまま真下へ伸びています。しばらくそこを下って行きましたが、途中で行き止まり。これは違うと考え、元に戻って道を探します。ここからが大変でした。

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道は相変わらず伐採の木々で見えません。わずかに残っているテープを頼りに進んでいきますが、次第に直滑降の方向に進むようになっていました。

私は以前、ここを斜めではなく直滑降で下りてしまい、ガケに出てもどったことがあります。今回もそのときの状況に似ています。赤テープも時々見つかりますが、これは作業用のテープでは・・・またガケに出るのでは・・・・と懐疑的になってきました。

30分経っても一向に道はみつかりません。見つかりそうにもありません。日は次第に傾いてきました。もし、私一人なら探すのを止めて上に向かって上り続けます。みんなの口数も減り、無言で道を探します。

たまに聞こえるのは・・・「ここに入らなければよかった」「もうもどるにも、道がわからん」「このまま夕方になりゃしまいか」・・とネガティブなことばかり。ここで、一人ポジティブな人がいました・・・Kさんです

S0045308Kさんは「赤テープがあるのだから、このまま進もう、みんなが心配せんように、テープがあったらあったと大声出そう」と、大声で「テープあった、もうすぐだ」と根拠のないことを言われます・・・・・しかし、それがなぜか元気・やる気・あきらめん気が起こってくるのです。

そして、30分ほど経過して、また工事現場に出ました・・・・・そこで私がおもわず大声あげた!

「ここだ!前回の工事現場の所だ。ということはさっき出たところはかなり上のところだったのだ。この下に道があるはず」。砂漠で水を得たように、木々を乗り越え、飛ぶように下へ。

ありました!、いつもの道が・・・ほっとしました。みんなの顔にも笑顔が、会話に冗談も交じるようになりました。そのあとは順調に下れました。

9人もいると心強いものです。とくに釘さんは「みんなが心配せんように大声だそう」と・・・さすがです。私は戻ったほうがいいとばかり考えていました。

今回は鞍岳登山の新コースも楽しかったし、回廊も風がなく最高でしたし、最後の遭難も終わってみると楽しかった?です。

http://www2.ocn.ne.jp/~astu/xa14kuradakes.html

コメント
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