かるさんのgooブログ <北国たより>

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「邑犬群吠」・・・メディアの情けなさ 

2011-05-03 20:43:00 | インポート

また四字熟語の引用です。
「邑犬群吠(ゆうけんぐんぱい)」・・・村里の犬たちが群がり集まって、一緒にほえたてるように、小人どもが、物の道理もわからず、集まり寄っては人の悪口を言っているさまをいう-----

「東日本大震災」発生から50日ほどが経ちました。
当初よりいくらか落ち着いたというものの、避難生活を余儀なくされているみなさんの苦労が変ることはありません。

「原発事故」によるさまざまな懸念は、一向に払拭されていません。
住み慣れた地を、我が家を追われて「流浪の民」の境涯に陥った当該地区の人々の無念さはいかばかりでしょうか。

いまにして「原発」の存在是非論議が、世界的に論じられています。
論じられている問題点は、以前から一部の学者や識者が幾度も発表し、警告してきた論から大きく外れてはいません。

この国の「反原発訴訟」は原告側がことごとく敗訴しています。
政治も司法も産業界も、国民の多くも暗黙裡に「原発推進」を是としてきました。

エネルギー資源を持たないこの国では、仕方が無い一面はありましたが・・・
このたびの事故を機会に、もう一度真剣にこれを考え直す必要に迫られています。

それにしても不可解な場面に出くわします。
それは、東京電力の事故経過発表の会見場で、東電側をなじりつけるような発言をする記者がけっこう多くいるということです。

彼らがいま、まなじりを決して東電に攻め寄るその以前に、原発推進に疑問が提された時点で、なぜもっとそれらのことを、継続的に深く取り上げて、論を張ってこなかったのか・・・?とつくづくいま思ってしまうのです。

このたびの不幸な事故を契機に、「原子力の平和利用」という甘言に惑わされず、この国の人々が、この国のエネルギー利用について、将来のありようをじっくりと考えるチャンスだろうと思っているところです。

盗賊が去ってから「群れて吠える」犬でなく、事前の番犬としての務めこそが彼らに求められているものではありませんか?・・・と思ったりするのです。

photo by karusan from OCNフォトフレンド
<古城の一風景>
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