――線香がやけにつきにくく――
ここ数年のあいだ、6月末ころに故郷をたずね、その足で上京する旅が続いています。
故郷では歳老いた兄、姉妹をたずね、ようすを確認するのです。
それぞれの年齢が年齢ですから、いずれも万全というわけにはいきません。
遠く離れているため、場合によっては最後の会話になるかも・・・・という覚悟もせねばなりません。
生家からほぼ1時間ほどの、山すそにある菩提寺を訪ね、先祖、父母、兄たちの墓に詣でることを欠かすことはできません。
杉木立を切り開いた墓所はほかに訪ねる人も無く、静かで、しばらくたたずみ墓に語りかける貴重な時間が得られるさいわいがあるのです。
遠い先祖は、この地域一帯の大地主だったようですが、数代前のだれかが事業に失敗し、一人墓守役の兄弟を残し一族が街なかへ転居してきたと・・・むかし父親から聞かされたことがあるのです。
長い旅は、いつもこのお寺と墓地から始まるのです。
今回は、どんな思い出が残ったのか~~、日記をUPを楽しみに待たせていただきます。
ですが、年々兄弟姉妹、旧友たちの衰えが見られ(当然自分も含まれるのですが)楽しさの中にも、かなりの寂しさも増してきます。
身も引き締まる思いもあるのでしょうかね。
故郷への立ち寄りには身内へのお見舞い的な要素が含まれますが、それ以外はまったくの楽しみで、ゆかいな旅になっています。
首都圏には、いつも浦島太郎てきな驚きと、懐かしさがあふれて来ますが・・・・