kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

再起動を

2021-07-21 | 陸上競技

火曜日。とにかく熱い。skyは2学期制ということなので終業式はありません。ぎりぎりまで学校。これもなかなか。午前中は体育祭の準備。午後からは大掃除、全校集会、LHR。途中ogw先生から連絡あり。「まだ学校やっているの?」という感じでした(笑)。夏休みが通常よりも1日早く始まるので1日早く1学期が終わったということ。ずるい(笑)。そのことを伝えると、「去年自分たちだけ長い夏休みだったじゃないか」という指摘。確かに(笑)。過去のことはすでに忘れかけています。

 

前日にタブレットにフィルムを張ったりカーバーをつけたり。色々な「雑務」がありました。一斉に時間を取ってやれればいいのですが五月雨式にやる。これはかなりダメージ。さらにその日に高校野球の補助員で不在の生徒たちもいるので最後の日に残して実施。かなりの時間を要しました。これは・・・。もう少しシステマチックに実施できるといいのですが。恐ろしほどの負担。やるしかないとは思いますが・・・。

 

そのため練習には微妙に遅れていくことに。行った時にある程度練習が進んでいました。先日から1年生女子に「雰囲気をよくする」ことを求めています。声を出す。先日、3年生の投擲の選手が練習の手伝いに来てくれたのですがその時は一人で声を出してくれていました。「声を出したら強くなるのか」という人もいると思います。しかし、雰囲気は大事。与えられて作るのではなく自分たちで作っていかなければいけない。これまでのように「圧倒的な力がある選手」は少ない。そうなるとかなりの苦戦が予想されます。そうであれば「雰囲気」を作ることからスタート。まだまだ足りない部分はありますが意図的に大きな声を出していました。変わるチャンスだと思っています。

 

練習に関してはMさんに特化しての指導。リレーはkbt先生、跳躍投擲はkd先生が付いて指導されています。ありがたいことにハードル指導に専念できます。事前にインターハイまでの練習の大まかな流れを作成しました。これをkbt先生に見てもらって修正を加える。とにかくやれることは最大限にやりたい。中国大会の前も数日間全く練習ができないときがありました。今回も色々とあって最大スピードで走れない日が続きました。この日も危うい感じでしたがなんとか事なきを得る。不安もありますがやるしかないかなと。

 

最初に1足詰めで5歩ハードル。これは単純にハードリングの確認というレベルの動きです。以前と比べるとかなり抜き足が改善されています。シャープになってきました。どうしても女子のハードルでは抜き足が開きます。接地局面での開きが目立つのですがこの日は目標としている動きに近づいていました。これができると走りが安定します。数か月間かけてやってきた部分です。中国総体以降はよりシャープさとコンパクトさを求めてやってきました。体幹のこともありますがやっとやりたい動きができるようになってきたのかなという感じがします。

 

そこから1台目まで。スタンディングからとスタブロから。腰の位置の確認と最初のリズム。反応が良くなっていますがリズムの部分が微妙。その部分も含めて調整を。途中短距離と一緒にスタートさせてもらいある程度の感じがつかめてきました。こういう部分でのセンスはかなりあります。同じ練習を繰り返しやっていって作らなくてもある程度やれば改善できる。羨ましいセンスです。

 

そこからこの日の課題としていて5歩ハードルを。前回の記録会で中間以降走れない部分がありました。感覚的に「届かない」と感じていたようです。前半で上手く乗れていないというのもあったと思います。そこに対して対応策を練りたいなと思っていました。スピードが上がってからどう処理するかという部分もあります。この日は意図的にそこを考えて5歩ハードルと3歩ハードルの組み合わせを。5歩ハードルでスピードが上がってきてその段階で3歩に戻す。3歩ではsぴーどが上がり切らない部分もありますがここに5歩ハードルを組み合わせることで高いスピードでの練習になります。2本を1セットにして4本。5歩ハードル4台分、3歩ハードル2台分です。

 

再起動。そんな感じです。これまでのことをいったんリセットしてからもう一度作り直す。これをこの1週間でできればいいのかなと思っています。すべてが0になるわけではありません。だからこそこういう部分をしっかりとやりたい。これまでの積み重ねの中でやってきたことと今やりたいことをきちんと組み合わせる。かなり感じが変わってきました。

 

ショートハードルの男子は前回に引き続きユースハードルで。記録会のハードルは硬かったので2台目で抜き足をぶつけて流れが終わり。途中から5歩になりました。スプリントも不足している。この中でどうするか。これまで浮きまくっていたハードリングを攻める感じにしています。そのためにはユースハードルが一番いい。インターバルを走るために1.5足詰める。本当は入学当初からこのレベルの練習でよかったのではないかなと思います。いきなりハイハードルを跳ぶメリットは全くない。どうしても結果を求めたくなります。身体もできていない、スプリントもない。その状況で結果は出ないと思います。一回の練習で速くなるのであればそれでいいですが、大半の選手はそんなことはありません。合宿で指導して結果が出たから自分のおかげだという人は本当にすごいなと思います。「感覚」がという意味です。私にはとても思えませんから。

 

やりたいなと思うことがいくつかあります。目の前の選手の状況を見ながらやっていけたらいいなと思っています。技術的なことも、姿勢の部分も。気づくことはしっかりとやりたい。

 

思うことは常にあります。こういう性格ですから。自分自身も再起動をかけながらやっていきたいなと思います。

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少しだけやる

2021-07-20 | 陸上競技

月曜日。この日もバタバタしていました。授業と文化祭準備。一応前期後期でやっているのでぎりぎりまで授業があります。なかなかです。

 

本来であれば練習は休み。が、前日の記録会の後にMさんが「明日は少し体を動かしたい」と申し出てきました。断る理由がないので実施。実際、火曜日までは走っていますがそれ以後はあまりやっていません。話を聞くと土曜日はある程度やったということ。見ていないので事前に指示を出していましたが細かいところは自分で増やしたようです。

 

その時に「足の遅れ」があるといわれていました。kd先生に土曜日に聞いていました。記録会はアップの場所もなくほとんど見ることができない状況。どのような走りになっているのかは分かりませんでした。一気に走りが崩れるという感じはないのですが、最大スピードで走れていないというのは影響していると思います。それも含めての「インターハイでの勝負」です。不用意なけがは自分自身にとって大きなマイナスになる。勝負するという気持ちがあればやるべきことは見えてきます。

 

足が遅れるというのはよくない。さらに接地が長い感じと膝が開くのがありました。これは前からありましたが微妙に調整しながらやってきた感じです。気になる部分があったのでこの日は「チューブもも上げ」を少しやりました。前任校でよくやっているパターンの練習です。強めに引っ張って前に進まない。その中で直線的に足を運ぶ。もう一人前日にレースに出ていない選手がいたのでその選手も含めて実施。こちらも後傾&膝が開く。少し前傾をした状態で速いもも上げ。そこから縦の動きを意識してもも上げ。ほぼマンツーマンで。

 

遅れが目立つというのもあるのでマーク5歩も。普段やらないので難しいかもしれないなと思いながらも。走力などのことも考えてマーク設定。「マーク走は苦手」と言っていましたが、最初の5歩のリズムの安定ということでここを重視。少し左右に逃げる部分があります。この日はそこの修正というよりも「リズムの安定」とスピードを重視したいなと思っていました。まずまず。

 

そこから5歩ハードルをやって1台目までのアプローチ。スピードが出るようになってきました。何本かやって4台目まで。本人的には「少し遠く感じる」と言っていました。感覚のすり合わせをしながらやっていけるといいなと思っています。1時間足らずの練習でしたがこの日にやりたいと思っていたことはできました。今週どれだけきちんと練習が積めるか。ここは大きいと思います。時間的にみて今週が山場になるなと思っています。のんびりできる日はありません。来週はできても2回くらいのポイント練習になる。そうなると今週にどれくらいできるかだと思います。

 

補強もやりたいところですがそれだけではなく走りもやっておきたい。こういう部分をきちんとやっておきたいですね。ショートスプリントの向上とハイスピードでの5歩ハードルもやりたい。やりたいことはかなりあります。その分改善点もある。が、すべてはできません。絞って絞ってかなと。

 

記録会での後半保てなかったところが気になっています。そこへの対策をした置きたい。ハイスピードでの5歩とほかの練習を組み合わせてみようかなと思っています。これも相談しながらだと思います。スピードを上げて処理する。ここをどう考えるか。

 

やることはたくさんあります。欲張らず。しっかりと。

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高体連記録会

2021-07-20 | 陸上競技

日曜日。高体連記録会でした。朝から雨。これはなかなか大変です。アップ場所もない。雨をよける場所もない。この状況で走るというのはなかなか・・・。それでも力がある選手は戦えるのかもしれません。インターハイに向けて準備をする段階。調整をするというのはほとんどないと思いますが、それでも力を発揮できるかどうかは大きい。

 

競技場の道具の準備を率先して行いました。場所がわかるというのもあるので。かなりたくさんのことがありますが。テント設営やハードル準備なども含めて。多くの選手が手伝ってくれました。こういう記録会は自分たちの力で運営していくという部分も必要です。ずぶぬれになりながらも準備。これだけでかなり疲労するのではないかという感じもありましたが。

 

skyとしては「微妙」な結果でした。男子の100mも思った以上に記録はでませんでした。リレーも42秒6。あと2週間弱でどこまで上げていけるか。インターハイで勝負をするというのが当初の目標だったと思います。予選通過のためには41秒を切るくらいの水準が必要になると思います。全体的に記録が低調だった記録会ですが最低でも41秒台だったのかなという感じはします。ここからは正念場です。選手がどのように取り組むか。気持ちの部分の強化もしていかなければいけません。

 

ハードルのMさんも14秒7かかりました。ちょっと重たかったのかなという印象。インターハイの予選通過のためには予選から14秒0くらいは欲しい。1週間ほどいろいろな事情で練習が積めませんでした。全力で走ることができない。ハードルをスピードを上げて跳ぶことができない。この状況の中での記録会だったので。中国大会の時よりはましかなという感じでしょうか。あの時は1週間は全く走っていませんでした。少しずつごまかしながらやってきての中国大会。1週間前からかなり調子が上がってきました。今回もなんとかその形でもっていけたらと思っています。インターハイで戦うために。そこだけです。

 

バックストレートでひっそりと棒高跳びをやっていました。片付けなどもあって補助員がワイワイやっているので「協議に集中できないから離れてやらないと」と注意しに行きました。そうするとMくんは「もう5m11跳んだんで大丈夫ですよ」と。え??何??11??何の話か分かりません。gt先生に聞くと「1回目の競技で11跳んだ」と。こんな大記録が出ているのに何も言わない(笑)。もー。

 

ほとんどの選手や役員は帰っていましたが私は残って競技を見ました。5m15にチャレンジ。見事クリア。かなりの余裕ああってのクリアでした。思わず声が出ました。前任校で女子のポールでインターハイを決めた時以来かもしれません(笑)。とにかくすごい。5m22にもチャレンジしていました。3回目がかなり惜しい跳躍でした。本当に日本一が見えます。ずっとそこを目指してやっているのを知っているので第三者である私もかなり興奮しました。gt先生と話をしたら「部旗は準備した」と言っていました。本気モード。こういう選手と監督は心から応援できます。一番端っこに立つ姿を見たいですね。

 

貴重な時間を過ごせました。感動。

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地道にやっていくことの意味

2021-07-19 | 陸上競技

思うことを。

 

前の記事にも書きましたが自動車学校に通っていました。その関係で学校の練習には数日間参加できませんでした。申し訳ない話ですが。このタイミングで行っておかなければチャンスを失うのでまた行かなくなるかもしれないという部分もありました。自動車学校が終わってから少し時間に余裕があるので他の選手の指導をさせてもらうことに。記録会に出るということですが全く調整せずに練習をするということだったので。木曜日金曜日とかなりやっていたとのこと。それでも土曜日に走るということで。けがをしてほしくないなとは思います。

 

土曜日の午後からということに。アップ自体は試合のアップをしてもらってから。課題となる部分の修正をしっかりとやっていきたいなと。話を聞くと中間の動きはまずまずかなという感じだったので他の部分をどうするか。チューブ5歩をやってから二次加速。このあたりで上半身がぶれます。ここに対してどのようにアプローチするのか。力みとタイミングの部分が目立ちます。そこを克服するために「腕ふりをしない」状況で走らせる。書きながら考えるとB走のほうがよかったなと思いますね。腕を使わないで軸を作って動く。そこに腕が入ったらどのように動けるかを感じさせる。周りに人がいない助教であればBを投げ捨てる形でBから腕ふりをを付けるというのもありかなと思いますね。ここも考え方だと思いますが。

 

「腕の力で走る」という感じを捨てたい。腕ふりの修正と最初の数歩の感じの確認。一歩目が出てもそのあとが出ません。あまり細かい部分をやるとまた混乱するのでそこは良くないのかなと思いながらも。膝の引き出す方向をどうやって修正するのか。直線的に出していきたい。そこでしっかりとリズムと走りを作ってから中間に移っていく。ここも地道にやっていくから身に作るのかなと思います。

 

ある程度やってから40↑30→を。加速段階が上手くいくと中間はかなりスムーズになります。中間だけを議論してもその前段階できちんと作れなければ走れません。こんな地味なことをしないほうがもっと楽に走れるのかもしれません。この部分は自分の中でも大きな課題です。大雑把に走っていくことで力が上がるのかもしれません。自分の中での価値観を変えていかないと「ざっくりした練習」に移行できません。何がいいのかは自分の中で見極めないといけない。しかし、こうやって走りを作っていくと間違いなく形になります。

 

少し休んでもう1セット走るということに。試合前の練習としては明らかに多い。それでも目の前のことだけではなくきちんとした走りをしたいという要望に応じる形で。が、少し休むと動きが鈍くなります。本人に聞いてみると「休憩を挟むと感覚を忘れてしまう」ということでした。あとは休むと一気に疲労感が来ると。こうなるとまた難しい話になります。どうすれば定着させることができるのか。地道に積み重ねていくというだけではなく、他の形があるのかどうか。自分の中で何をすればいいのかをもっと考えて実践しないといけないなと感じました。

 

こういう部分。自分の中で正解を見つけていきたい。これまでやってきたことが間違っているとは思いません。しかし、そこにだけ固執するのではなく「より良い方法」を見つけていく必要がある。選手にとって何が一番なのか。細かいことをやらずにある程度走っておけば強くなるという選手もいます。それに対して「正解」かといわれると分かりません。10人いたら10人アプローチの仕方が違うのかなと。その中でどうやって作っていくのか。「作る」というのはおこがましい話なのかもしれません。

 

世の中にはいろいろな情報があります。何が正しいかを考えながら見極めながらなのかなと。上手く書けません。記録しておきます。

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なんとか・・・

2021-07-19 | 陸上競技

最近のことを。

 

blogにも書いていましたが、少し前に自動車学校に入校しました。中型の限定解除をするためです。本当は7年前に行く予定だったのですが、色々とあって(笑)。「いつ行くのか?」と言われ続けてやっと決心がつきました。2週間前の木曜日に入校してから次の火曜日に1回目。夜の運転だったのでかなり心が折れました。ミッションの車を運転すること自体が久しぶり。運転自体に慣れるというのが最大のテーマの時間となりました。始める前から「3回くらいはオーバーすると思っておいて」と言われさらに心が折れる。多い人では10回以上だといわれてもう無理かもしれないと(笑)。

 

その後、数回にわたって年休を取ってから午後から自動車学校に行く。幸い調整練習になっていたのでほとんど身体を動かすことがないという感じでした。他の先生方にお願いして行かせてもらいました。4回練習をして5回目に見極め、6回目に卒業検定という感じですが微妙な感じだったので1回オーバーとなりました。2時間連続の時に頭が整理できないまま乗っていたのでこれが1回ずつに分かれていたら5回で終わっていたかもしれません。無念。普段乗っている車の車高が低くかなり小さい。このギャップが大きいのです。S字の通路やクランクといわれる直角に曲がる通路なんて絶対に通りません(笑)。それでも試験にあるのでやるしかない。

 

実習の時に「何番を曲がって」とだけ言われる。いやー番号とか覚える余裕ないし。見極めの時には「次は~をやるから〇番を曲がって」と言われました。次にやることが分かっていたら先を見越すことができるので問題ありません。今回のようにいきなり「曲がって」と言われても・・・。これにより自分の中に余裕が生まれなかったのもあります。言い訳かもしれませんが。こういう部分は自分の中でしっかりと理解しておかなければいけません。突然の行動は失敗を生む。勉強になります(笑)

 

土曜日に卒業検定を受けました。狙ったように雨(笑)。他の人と一緒にトラックに乗ってやる。とにかく不安なので丁寧に丁寧に。時間がかかりますが失敗をしないようにする。もう一人の方は慣れているのか運転も早い。こうなると私は大丈夫なのか?!という不安がさらに大きくなります。何とか無事に運転をすることができてなんとか合格をしました。「かなり良かったですよ」と見極めの時に乗ってもらった教官に褒められる。本当になんとかかんとか・・・という感じです。

 

これでマイクロバスの運転ができるようになります。が、人を乗せて運転するという不安は大きくあります。先日も書きましたが事故などのこともあるので。しばらくは安全な時にだけ運転するという形になるでしょうか。他の先生方の負担を多少なりと減らすことができるのではないかなと思っています。

 

精神的にかなり疲弊しました。慣れないことをするというのは大きなストレスです。本当に辞めようと思いました(笑)。こう考えると大型トラックを運転する人や大型バスを運転する人はすごいなと思います。そこまで取る気にはなりません。これからどれだけ運転することになるかは分かりませんが。なんとか合格できたので一安心です。

 

記録しておきます。

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走ることに関して2

2021-07-16 | 陸上競技

前の記事の続きになるのでしょうか。感じたこと思っていることを少し書いておきたいと思います。

 

前の記事に「虫の目 鳥の目」について触れました。元々「虫の目」でやっていた私がここ数年は「鳥の目」を意識して動いてきました。もちろん、近づいたり離れたりしながら。さらには「対話」をすることで本人の感覚を確認する。そこから次に何をするのかを考える。「見ること」と「考えること」に加えて「実践すること」が重要だと思うのでその部分をどうするのかを考えながら。

 

で、前の話になるのです。指導する機会を与えてもらう。そこで「客観視」を意識する。「全体の流れ」を重視する。が、それにより「細かい部分」ができなくなる。このバランスのとり方が非常に重要になるのかなという気がしています。先ほども書きましたが「部分的な意識」で走りが改善できる選手もいるし、「別の部分の意識」で結果的に動きが改善される選手がいる。「細かいことをやらない」という指導もあると思いますが、「ポイント」に関しては外せない部分だと思っています。どうすれば「進むようになるか」だと思います。結果的に「速く走れるようになる」ことが大切。動きの精度にこだわりすぎると本来の良さをなくしてしまう。とはいえ、明らかにおかしい動きに関しては修正をしていかなければいけない。

 

見る頻度が多ければ「細かい部分の徹底」ができます。逆に頻度が低ければ「総合的な部分」を改善していく必要がある。マークの距離は「大丈夫だろう」という先入観があるというのもあります。色々な角度から見ていくことが重要になる。ここは間違いない。スタブロの構えも気が付けば元に戻っていたりします。ハードル選手で県総体後にスタートを修正したのですが、中国大会のレースでは元に戻っていました。腰の位置が高くなり出遅れてしまう。役員の関係でスタートから離れた場所で見ていました。スタートが遅れるなと思っていたら元に戻っていた。やはり徹底して定着させるまでは「バランスよく見ておく」ことが必要なのだと改めて感じていました。今回感じたことも同様なのかなと。

 

前半マークをやる中で「自然にピッチが上がる」感じが出る。そのまま40↑30→につなげていく。二次加速を見ていてマークの距離が広くなっていたのでここでの中間マークも従来通りの距離に戻してもらいました。私的には「大きく走る」という言葉はあまり使いたくありません。「大きく」という言葉が先走りしてしまい「オーバーストライド」になるからです。それにより膝が開き接地ポジションがずれる。避けたい動きです。中間マークは切り替えをしっかり意識する部分。大きすぎるとやはりフォロースイングが遅れてしまいます。

 

前半部分の感じがよくなる。が、中間への「つなぎの部分」が上手くいかない。どうしても「腰が残る」感じになります。ここも感覚を確認しながらやってみる。「腰を入れる」という部分。「前に引っ張ってもらう」のか「腰を押される」感じなのか。身体のラインがまっすぐになる感覚がどうすれば身につくのか。この作業は個人的にはかなり楽しい。「腰を入れる」ために「引っ張ってもらう」「腰を押してもらう」というニュアンスではうまく伝わりませんでした。しっくりこない。切り替えに関しては良くなっていますが「軸が作れる」という部分に関しては微妙。

 

そこで「身体の真下でとらえる」「空き缶を踏み潰す」という表現に変えました。腰が残っていたら上手く「真下でとらえる」ことができません。足だけの動きになります。腰がついてこないのでできない。「腰を進める」「腰を入れる」という表現で「腰」に着目してしまうと意識がそこだけに向かう。結果的には「膝を前に」という部分と変わらなくなるのです。一部にフォーカスされてしまいそれ以外の部分がおろそかになる。「膝を前」「腰を進める」というのが「結果的にそうなる」というタイプの選手には直接的な言葉よりも「鳥の目」のように「全体像」を意識した言葉のほうが良い。

 

それにより疲れはありますが安定して進めるようになりました。話を聞くとこの日は最初からうまく進まないなという感じがあったようです。その時に「前に進む」という意識が強くなることでさらに悪循環を生み出す。こうなると走れなくなります。それが「マークの幅を変える」ことで自然にピッチが上がっていく。「真下でとらえる」ということで腰が入り次の足が出始める。もちろん、何本か走れたくらいで一気に記録が上がるとは思いません。それが自然にできるようにならなければいけないので。しかし、間違いなくここに「きっかけ」は存在すると思っています。

 

自分の中で「新しい発見」がたくさんあります。これまでやっていたことが否定されるわけではありませんが、「より良い方法」が存在することが分かる。「過去の経験」だけではなく「何をすればいいか」を常に考えていくとより良い方法が見つかってくるのかなと。私自身、勉強になります。こういう機会を少しずつ与えてもらえることは本当に感謝しかありません。コピーではなく「その場で何が必要か」を見極められる指導ができたらいいなと思っています。

 

「虫の目 鳥の目」を常に意識する。選手は分かっているという先入観を捨て常に確認をする。「狙い」を明確にして「どの部分にフォーカスするか」を考えることで選手にとって最大のプラスになる部分を選択する。ここは重要だと思います。s年選手と対話することでいろいろなことが見えてきます。力があるからとかではない。「速く走れるようになりたい」という純粋な気持ちは同じだと思います。こういう部分が自分の中でかなり大きい。

 

まとまりませんが。なんとなくこういう視点を持っておくことが重要だと思っています。記録として。

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走ることに関して

2021-07-16 | 陸上競技

ちょっと「走ること」に関して書いておこうと思います。頭の整理のために。

 

色々とみている中で感じることがあります。感覚的な部分。例えば「膝を出す」という言葉を使って指導をする。それにより選手は「膝を出して走る」とか「膝を上げる」という部分を意識して走る。この言葉がうまく入っていく選手もいます。が、同時に「末端の意識」になってしまいうまく走れない選手も出てきます。ここは非常に難しい部分です。「対話」をしなければわからないのかなと感じる部分があります。

 

指導する人は「成功体験」の中でやっていく部分が多い。ある選手に対して上手くいった練習をそのまま他の選手に当てはめる。それがうまくいくかどうかは全くの別問題なのにそこに気づかず「〇〇はこれで走れるようになった」という思い込みで指導に当たることが多い。自分自身にも言い聞かせながらです。しかし、本当は同じ言葉を使っても「スーッと入る選手」もいれば「感覚が分からない選手」もいる。一律で同じことをやっていてうまくいくのかどうか。考えるべきだと思います。

 

走れる時には何をしても走れます。調子がいいという感じの言葉が使われますが、「よくわからないけどうまく走れる」という時期があります。それがずっと続けばいいのですがそうはいかない。どこかで必ず崩れる部分が出てきます。そこに対してどのようにアプローチするのか。どうやって走れるようにしていくのか。一生懸命やればやるほど上手くいかなくなるケースが多い気がします。選手自身の「視野が狭くなる」という部分があるからです。「これまでこうやっていたら走れたのに」というのではなく、状況に応じての判断が必要になる。こんなことを今更書くなという話ですが。

 

練習ではマークを使った部分が多い。今はサポートという形が多いですがもともとのスタンスとしては「マーク走」で走りを作っていきます。前半マークもスティック5歩も「強制的に移動を作る」という部分があります。別途練習を見る機会があったときに「足が遅れる」というのがありました。「早く前に送る」という意識の中で練習をする部分があります。前任校では特にその部分を言っていました。ある時、前任校の選手の動きを見たときに「足が遅れる」のです。うーん。早く早くというイメージを持たせたり、膝を引き出すイメージを持たせたりしますが改善できません。なんでかなとずっと考えていました。

 

じっくり見てみると「マークの距離が広いのでは?」という部分に気づきました。これまた今更かという話ですが。スピードが上がっていた時期にマーク距離を広くしていました。それがそのまま今に至るという部分だったのです。冬季練習などで「進むな」と思ったときに少しマークを広げる。が、進まなくなった時には元に戻す必要があります。が、継続して指導をしていないので「広くなっている」ことに気づかない。じっくり見れば「広いから遅れるな」と気づくのですが、大まかに全体の流れを見たり「膝の引き出し」のほうばかりに目が行くので「根本的な問題」を見落としてしまいます。情けない話です。

 

上記のように「ポイントを意識して走れる選手」と「結果的にその動きになっている選手」に分かれるのだと思います。一部分に意識を集中させることで走れる選手もいれば、他のことをしっかりとやって「結果的に」その動きになるという選手もいます。この部分は「見る時間」がどれだけ確保できるのかという部分が大きいと思っています。

 

二次加速をするときに明らかに遅れていたのです。その時に「これは広いな」と感じる。ここ最近はこういう機会の時には少し遠くから見るようにしていました。それほど頻度があるわけではないので全体の流れを見るようにしたほうがいいだろうなと思っていました。毎日見ているのであれば色々な角度から見ることができます。しかし、頻度の問題で「全体の流れ」を重視するほうがいいかなと思っていた部分があります。

 

「虫の目 鳥の目」ですね。「鳥の目」のように視野を広くして全体像をつかむ。これまではこの部分が少なかったので意図的に「鳥の目」で見るようにしていました。しかし、これは「毎日見る」という前提があって成り立っている。遠くで見ると「マークの距離」が把握できません。単純に「遅れている」とう部分だけが目に付く。が、「虫の目」で近づいてみると「あれ?マーク広くない?」ということが見えてくる。そこで二次加速のマークを0.5足詰めると遅れがなくなる。「スイッチング」を意識させて対応しようと思っていましたが、実は広いので接地が長くなり遅れていたのです。近づいて初めて気づく部分。情けない話ですが。

 

そこを意識してみていく。前半マークの部分についても質問するとやはり「広く」なっている状況でした。それも詰めようと。マークとマークの間を広くすると重心移動が大きくなります。それにより「進む」ことはできる。しかし、「速く走る」ことにつながるのかどうかはまた別問題。見極めが重要になるのだと思います。

 

記事が長くなる感じがするので一旦ここで切ります。また続きは別に書きます。気づかないという自分の「力不足」を晒すことになるのですが。時々指導をさせてもらう部分の難しさを改めて感じます。こういう部分から学ぶことは多い。本当に。

 

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記憶を探りながら・・・

2021-07-15 | 陸上競技

月曜日のことがすでに記憶にないという状況。とにかくかけるときに一気に書いておかなければ何をやったのかの記憶がのこりません。自分自身の中で頭の整理もできない。これは本当に致命的です。

 

色々とあります。良いこともあれば悪いこともある。考えさせられます。これを自分の中でどのように処理するか。考えていきたい。自分自身の感情のコントロールというのもあります。

 

月曜日は学校での練習。成績処理などもあったので若干遅れていくことに。その場になって「え?そうなの??」と思うことがたくさん出てきます。あらかじめ教えておいてくれればいいのに。それだけでかなりのロスになりました。練習に関しては到着したときにはある程度進んでいました。この日はトレーニングが中心となっています。前の週と同じ感じです。色々とやっていたらほとんど練習を見れなかった気がします。練習終了後、男子がベンチプレスをやっていました。ここに関しては正確な動きでやるべきだと思います。その部分も含めて指導。重要な部分です。

 

火曜日。この日は競技場練習。専門練習がかなりの時間確保されていたので対応。男子のショートハードル。前も書きましたがリード足が接地するときに体の中心方向に入ってくるので大きくぶれます。ここは何とかして修正しなければいけません。一日で治るとは思っていませんがアプローチの仕方を変えながらやっていくことで変化は生まれると思います。スタブロを置く位置を変えました。別に大した話ではありません。

 

ハードルには端のほうに「ライン」があります。基本的なことなのかも入れませんが、あのマークの位置にリード足が来ると抜き足がハードルの外側を通ることがない。そのためのマークだと認識しています。ひょっとしたら全く違う理由が存在するのかもしれませんが。リード足がうまく持ってこれない。さらに接地が内側に入る。その改善のためにスタブロを中心部分よりも少し左側に寄せました。まっすぐ走ると左足がそのままマークの位置にくるようにです。少しの工夫ですが意識していく部分なのかなと。

 

ショートハードルはよく接触します。力に差があればそうでもないのかもしれませんが。拮抗している状況であれば同じタイミングでハードルを越えていくことになります。リードアームが回転運動をする選手もいるのでそこでぶつかってしまう。それを極力避けたいなと思う部分もあるのでまっすぐではなく片方に寄せながら配置する。2つの目的があって。

 

これがよかったのかどうかわかりませんが、少しずつですが改善されてきています。浮いていたハードルも少しずつ抑えが効くようなってきました。抜き足が大きいのでその部分の改善も含めてしつこく話をしていきます。まだ時間はかかりますが1年後を目指してやっていければいいのかなと考えています。

 

女子のショートハードル。こちらもいろいろあります。できるだけ本数を少なめにしながら。体力的な心配ではない部分があるので・・・。インターハイまでの時間を考えるともう少しやっておきたいと思う部分もあります。しかし、実際問題できない。本数を絞る、やるべきことを明確にする。こういう形でしっかりと取り組めるといいのかなと。集中力と意欲を高めながらの練習になります。こういう部分はいろいろなところで培ってきています(笑)。

 

1台目までの改善を。前も書いたかもしれませんがスタブロの位置が変わっていました。腰の位置が高くなっている。それによりしっかりと出れない。ハードル選手が腰を異常に高くする姿を見ます。「重力を利用しながらのスタート」なのでしょうか。我々は「オーソドックス」なスタートを目指します。きちんと構えてスタートする。そこができるかどうか。重心が後ろ側になるのも避けたい。リズムも作りたい。必要な要素をしっかりとやっていくための練習です。ピストルで反応して出る練習も。時にはショートスプリントに交じってのスタートも。能力的にはかなり高いのでそれを生かしながらでしょうか。

 

何本か5台目までやって最後に5歩ハードル。11.2mで。とにかくインターバルを走る。スピードが上がったときに身体がぶれないようにする。先日から取り組んでいる「体幹補強」と「リードアームの改善」が形になりつつあるかなと思います。いかんせん、本数を増やさないようにしなければいけないので。色々な問題のため(笑)。かなり良くなってきてはいます。時間がかかるのですが、間違いなく正解の方向に進んでいる。時間が間に合うかどうか。そこだけです。


全てが予定通りに進むといいのですが。なかなかそうはいきません。私が何をするのか。何を求められているのか。その辺りのことも考えながらやっていかなければいけないなと思っています。


ぼちぼち。

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なんとなく

2021-07-14 | 陸上競技

ぼんやりと考える。これはいつものことだが。

 

ある程度専門練習をしていく。これは自分にとって非常に価値のある時間となる。競技レベルだけではなくいろいろなタイプの選手がいることが分かるので、どうすれば改善できるのかを考えながらアプローチしていく。こういう部分を良いと思うか悪いと思うかは人それぞれだと思う。私自身は「わからない範囲」に関しては基本的に何も言わない。というか、言うことで選手にとってマイナスになる可能性があるからいうべきではないというのが正しいところかもしれません。

 

人によっては良く分かっていないけど「~すればいい」と断言する。それが正しいかどうかは微妙な話。うろ覚えだがかなり前に「ハードルの抜き足」についてある人と話したことがある。中学校の選手に対しての話だったと記憶している。力がある選手だが抜き足がかなり遅れている。さらに大きく動きすぎているのでロスがある。このことを指摘したら「そんなものは高校に行ってからやればいい」と言われた。実際そうなのかもしれない。筋力的なことも含めて中学生レベルではやりたい動きはできないのかもしれない。が、間違いなく初期段階で「間違った動き」をしている。この部分を「これでいいんだ」と断言する強さは私にはない。効率的に良くない動きをしているのだから。

 

自分が教えられないことに対して「絶対に正しい」と断言する。これにより選手もそれを信じることがある。「どうだろうか?」というあいまいな答え方をするよりも「絶対にこれ」と言われたほうがなんとなく信じてしまう。間違っているという感覚が露ほどもない人であれば「絶対にこれ」と押し切るのだろう。私はそうは思わないので。価値観の違いというか誰のためにやるのかという部分なのかもしれない。できないことをできないというのは「指導ができない」と思われるのかもしれない。私は最初から「スプリントとハードルしかできない」と言っています。良いことではないのかもしれません。現時点でスプリントもハードルも勉強中だと思っています。中途半端なことになる前にまずはできることをしっかりとやるべきだと思っています。

 

筋力的な部分があるとしても最初の段階から「きちんとしたこと」をやる必要があると思っています。少しかじったくらいの人があれこれいうのは良くないかなと。「短距離が専門です」と自信を持って言えるのかどうかは私の中でまだ微妙です。が、できることは間違いなくあります。そうであれば「本当にわかっている人に聞く」のが一番なのかなと。私はそれで自分の評価が下がるなどというのは気にしたことがない。もともと評価されているとは思っていないので。

 

トップ選手がやっているから、自分自身が経験上上手くいったからという理由は目の前の選手には当てはまりません。引出を増やすということを今はやっています。いろいろな選手がいてその選手に適した声掛けがある。そこが分かるかどうか。同じ動きを目指すとしてもやり方が異なっていたりする。アプローチの仕方が違ったりする。それでいいと思っています。選手によって言い方が変わるというのはあり得る話。しかし、「根本の部分」は変わるべきではない。そう思っています。

 

「考える」という行為が以前から好きでした。やりたい動きを頭の中でイメージしてそれを言語化する。論語の一説。「子曰く、学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)。」です。学んでも考えるということをしなければ、自分の力にならない。考えるけど他者から学ぶことがなければ視野が狭くなってしまうので危険だ。まさに。そして、「考える」「学ぶ」を通じて「実践する」「現場で見る」ことがなければそれは「机上の空論」にしかならない。理想論の中で物事が進むことはない。現場で何が起きているのかを知らずに「考えている」「勉強している」というのだけではいいことはない。他の人がやっているから。そういう理由で実施するというのは「罔し」であり、「なんとなくやる」というのは「殆し」だと。

 

自分自身も常に何をやろうとしているのかを考えなければいけない。だからこそ多くの選手の要望に応えて、様々な選手の状況に応じて「何がベストか」を判断して対応する能力を磨かなければいけない。改めてそう思います。自分自身の力を磨くことが誰かの役に立つ。それが一番の理想。一般的な教科書に書いてある内容ではない。目の前のある事実に対してどのようにアプローチするのかを考えたい。

 

まとまりませんが。ふとそう思う。そんな時間です。

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ハードル練習をする

2021-07-13 | 陸上競技

日曜日。この日は基本休み。が、ogw先生から「ハードルを見てほしい」というありがたい依頼を受けて午後から練習に参加させてもらうことに。このタイミングでtnk先生からも連絡をもらっていたのでkdm高校と一緒に練習をしてもらうことに。雰囲気が似ている学校だと思うので是非ともいうことに。ogw先生に無理を言ってお願いしました。こういう部分を繋いでいくことも重要だと思います。いろいろな意味での「強化」につながるのかなと。

 

最初の補強の部分だけはハードルの選手も一緒にやってもらってそこからは別枠でハードル。tnk先生のところの選手とhoshoの選手とkdmの選手3人で実施しました。合宿ではないのでガツガツやるというのではなく「基本的なことの確認」という位置づけがいいかなと。kdmの選手は「初めてハードルをやる」ということなので基本的なことで実施を。

 

壁を使ったの連続抜きをやってからハードルアプローチ。これから簡単なドリル。リード足の部分と抜き足の部分。先日から「抜き足の改善」をどのようにするかをずっと考えていました。「膝を立てる」というイメージで実施してきました。大きく動くことを避けたいと思っています。ここで膝が開くと抜き足の接地が前になってしまって止まることになる。これを避けるためにはやはり「膝を立てるイメージ」でコンパクトに持ってくる必要があります。ここは重要。

 

が、それだけではなかなか次につながってこないなと思う部分があります。上半身の「ブレ」が気になり始めました。これはかなりマニアックな話になるのかもしれません。「抜き足」は絶対に「円運動」になります。「直線的に運びたい」という理想がありますが、物理的に考えて間違いなく「円運動」になるのです。ここで体幹が弱いと間違いなく身体のブレが生まれます。これに耐えるためにある程度の筋力が必要になると思っています。弱いと上半身の円運動が抑えられない。リードアーム側の肩が下がってしまってハードルに対して正対して踏み切れなくなります。これはスピードが上がれば上がるほど顕著になります。

 

しかし、体幹だけではない。抜き足が大きく回るだけではなくリードアームの使い方も重要になってくると思っています。できるだけ「コンパクト」にする。体幹の弱さもありリードアームが大きく動いてしまう部分が出てきます。ここは早い段階で修正していかなければいけないのかなと。これを「基礎」の段階で徹底していく必要があるのかなと。これを簡単に説明しながら実施しました。文字ではうまく表現できませんが。リードアームと抜き足の関係をうまく持ってくる。ここは重要なのかなと。タイミングもあると思いますし、関係性もあると思います。

 

ハードルに関しては「上手い選手は上手い」という部分があります。練習をしなくても上手く跳べる選手はいます。が、比較的器用な選手であれば指導を受けなくても跳べます。が、より精度を高めようと思えば「必要なこと」を身に付けてもらいたいなと思っています。男子でリード足が真っすぐ接地できない選手に対しても正確にやっていかなけばブレが大きくなります。とにかく「基礎基本」を早い段階で身に付けてもらいたい。そのためのアプローチはしっかりとやっていきたいと思っています。ワンステップハードルをやりました。これが基本だと思っています。細かい動きができないのであればこれをしっかりやるだけで十分だと思います。身体の使い方なども含めて。

 

基礎ドリルから今度は5歩でもも上げのような形でハードルを越えていく練習を。これも結構好きな練習です。なかなかできない部分もあります。小さく早くではなくもも上げの動きの中で正確に超えていく。リードがついてから抜き足までの動きが遅くなります。ここは大切にしたい。リズムが落ちないように安定したリズムで越えていく。少しずつ実践的な動きになるのでばらける選手も出てきます。筋力的なものもある。着地で耐えられないので潰れます。時間をかけて筋力を上げてもらいたい。

 

さらに1歩ハードル。最初は狭くして。ここは比較的うまくできます。が、少し距離を延ばすと抜き足が来ません。こうなると当然のことながら踏み切れません。導入段階ではこのあたりのことがしっかりとできるだけで改善されてくると思います。一歩ハードルでしっかり踏み切れないと股関節が開きません。これにより腰が残ります。着地も微妙なことになる。悪循環を生む。この部分を改善することが近道なのかなと思っています。ひたすらハードルを越えたらうまくなる、ドリルをやったらうまくなるという感じではないと思っています。これも私の感覚なので分かりませんが。

 

最後に5歩ハードルを少し。11mにして走れるようにしました。余裕がある距離です。ここでしっかりと越えていけるかどうか。リズムを保てるかどうか。基礎体力も必要です。1本だけきちんとできても本数を重ねていく中で動きが崩れます。1本走っただけで競技力が上がったり、動きが習得できるのであれば体力も基礎筋力も必要ありません。しかし、そんなことはない。そうであればやはり「専門練習」ができるだけの「土台」が必要です。動きが鈍る選手もいました。ここに関してはひたすら言い続けるしかないのかなと。毎日見るわけではありません。筋力も含めて自分自身が意識を高く持って取り組んでいかなければいけません。重要な要素だと思います。

 

ogw先生のところの選手、400mHをやりたいということ。初めてやったということですが上手い。器用です。こういう子がきちんとやっていけば面白いと思います。最初の段階から逆足が苦にならない。もちろん、まだまだやっていくことは多いと思います。400mが52秒くらいで走れるということ。秋には活躍できるかもしれません。今度の記録会に初めて出場するということ。1台目までの歩数の確認と2台目までのイメージを。少しだけですが。

 

本当にありがたいなと思います。こうやってハードルの指導をさせてもらうことでこちらのイメージする動きがより鮮明になります。できない選手に対してどうすれば身につくか。よりレベルを上げるために何をするか。普段とは異なる環境での指導は自分自身を磨くことができます。こうやって頼んでもらえるというのも本当にありがたいなと思います。gt先生と話す中で「ハードルのレベルアップ」をしないといけないというのが出てきました。krkくんがオリンピック代表になったこともあります。こうやって身近な選手が活躍してくれると地元の選手も「自分も」と思える部分が出てくるのかなと。自分自身の役割を考えながら。

 

こういう機会は貴重です。とにかく自分の指導を磨きたい。もっと多くのことを学びたい。そう思います。感謝しかありません。また機会があればぜひともこちらからお願いして指導させてもらいたいなと思います。本当に。

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