kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

走りについて考える2

2021-07-08 | 陸上競技
記録として。土曜日のことを。

土曜日、学校の練習が終わってから夕方また別の練習を個人的に。色々と思うこともあり坂道を使って練習をしたいなと。何度も書いていますが、今の私は様々な視点から走ることについて考えたいと思っています。何が正解で何が間違っているというのはないと思います。速い選手は何をやっても速い。普通の選手がどうすれば力を上げることができるか。ここを考えながらやりたいなと。

かなりバタバタしていますが、それでもこういう部分は大切にしたいと思っています。休みたいというのはほぼありません。グランドで何かできるならそれが一番かなと。何度も書いていますがskyの練習が最優先。当然の話です。そこに影響がないのであれば力になれる限り誰かの役に立ちたいなと思います。まー頼ってくれる人はかなり限定的ですが。

坂道を使って走る。これまでの練習スタイルは前の記事にも書きましたが「積み上げていく」という形が多かった。段階的に動きを作っていって最後にまとめるという感じでの走練習。意識して作っていく感覚です。この形は定着すると思いますが、間違った動きを繰り返すことで悪い方向に進むこともある。これはなかなか修正できません。

そこで何となく「勝手に速くなる方法」について考えました。普段から細かい技術的な指導を受けられない選手がいるとする。そうなると見様見真似のスプリントドリルを繰り返すのではなく「半強制的」にやりたい動きに近づく方法を選択する方が良い。考えすぎて上手く走れなく選手に対しても同様かなと。シンプルに「どうすれば進めるのか」を頭ではなく身体で感じ取れるようにする方が良いのではないか。そう考えています。

今回一緒に練習を、となったのでそのタイミングで坂道を使った練習をした方が良いのではと感じました。以前坂道でやった時になんとなく感覚が良くなったというのもあります。坂道と平地の練習を繰り返すことで何かしら改善する部分があるのではないか。感じ取る部分があるのではないかと。正解かどうかは分かりません。が、綺麗な練習だけではなく身体で覚えるような練習を増やしていくことも必要なのかなと。もちろん根底には膝締めや腰の移動があって初めて効果は高まると思います。

坂道を使ってスイッチングを。身体の前で足を動かす感覚。が、坂道ではそれがなかなかできません。スイッチングをするためには前に持ってこないといけない。更に身体の軸が地面に対して垂直ではダメ。傾きがあるのでそれに対して上半身の角度を作って抑えないといけません。ここで腰が抜けるのではなく身体のラインをきちんと作ってから前で動かす。ここはすごく大切なのではないかなと。

坂道でのスイッチング、片足スキップ、シザース、スイッチングラン。平地でもやる練習を単純に坂道でやるというだけです。しかし、平地では誤魔化せても坂道では誤魔化せません。それでも進もうと思ったら身体が順応しなければいけない。ここはすごく大切なことなのではないかなと。無理矢理持っていくこともできますが。それでは上手くいかない。頭で考えるだけではなく実際に進みにくい状況を作ることで対応できるようになるのかなと。

ひたすら坂道を走っておけば良いとは思いません。数年前に京都に行きました。その時にkytbnの練習を見学させてもらいました。その時に色々と話を聞きながら考えていました。学校のすぐそばに坂道があるからこそそれを利用して練習する。もちろんその前にきちんと走るための準備をする。走れ走れではなく「意図」があってそれを上手く坂道を利用して身につけさせる。それは我々にもできるのではないかなと。色々な練習について見ていくことで様々なヒントがあります。それを上手く利用させてもらって選手にプラスになる動きができるのではないか。

スイッチングランをやりました。これはミニハードルを使って越える瞬間に足を入れ替える練習です。最初は坂道なので上手くできません。が、距離を調整したりしながらやっていくと切り替えのタイミングが良くなってきました。これは面白い。単純にミニハードルをおいたら良いという話ではない。その時に応じた距離設定をして意図を持って走ることで動きに変化は生まれます。

良くなってきたなと感じたので少し場所を移動して坂道走。距離的には40-50-60というくらいです。それほど長い距離は必要ないと思いました。もちろん練習の意図が違うところにあれば90mとかでも良いと思います。しかし、まずはショートスプリントを磨こうというテーマの中ではしっかりと短い距離を走る方が良いだろうなと。もちろん練習に関しては本人がやりたいというものを最優先します。感覚づくりのための練習だと位置付けていますから。

そこから更に平地にいって走る。ここまで坂で作った感覚を実際の走りにつなげていく。ここもすごく大切な感覚だと思っています。坂道を走って満足して終わるというのではスプリントのための練習にはなりません。やはり坂道で走っているのは平地で速く走れるようになるためです。そこに繋げていく部分が重要だと考えています。

平地で前半マーク。そこから中間マークも。40↑30→を数本。これまで遅れていた動きが修正されつつありました。こうなったら細かいことは言わない方が良いなと。元々考えすぎる選手です。言われたことを一生懸命にやろうとする。こちらもそれに応えようとして指摘する。それが悪循環を生むことになる。そうであれば感覚を作るための練習をしていって本人がどのように変化していくかを見ていく方が良い。そう感じました。

120を走りたいと言っていたのでそこはスルー。平地でスイッチングランスプリントを。これは走りの中で切り替えを意識するものです。これも距離調整が必要だと思います。二次加速スティックと同じような感じかもしれません。走りの中でそういう部分を道具を使って作り出す。それが感覚的に身についていくと面白くなるなと。動画を撮りながら確認しながら。

言葉で理解するだけではなく目で見てイメージを掴むというのも大切だなと思っています。選手がそれぞれどのように感じながらやっていくのか。何を目指してやっていくのか。ここも大切にしたいなと思っています。

ありがたいことに頼まれたらすることがあります。何度も書いていますが一部でしかありませんが。少しでも誰かの役に立てればなと思います。こういう行動は人によって鼻につくのだと思います。まー、それはそれで仕方ないのかなと。別に目立ちたいとか認められたいと思ってやっているわけではないですから。他者の行動に批判的になるのであればその人達も自ら行動して何かをやってみれば良い。何もやらずに批判ばかりして現状を打破できないというのは本当に寂しいことだと思います。

まー感じたことを書いているだけなので。それも批判の対象になるのでしょう。誰かに好かれるためにやるのか。これも違うと思うので。周りに迷惑をかけない範囲でやれることをやっていきたいなと思います。少しずつ。何かを生み出せたらと。
コメント
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