kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

練習と保護者会

2021-07-27 | 陸上競技

月曜日。この日から男子の4継メンバーとハンマー投げの選手がインターハイに向けて出発しました。私は寮から駅まで選手を運ぶ。少し話をしながらです。今後のことも考えて経験することは非常に大きい。戻ってきたときにチームに何かを還元できるかどうか。この部分も重要だと思います。

 

そのため練習は一人で。計画に関しては事前にkbt先生と立てていたのでそれに従って。細かい部分は任せるということだったので様子を見ながら。インターハイ出場の2人は全く別メニューで。この日はかなり軽くということにしていたのでMさんは軽く動いて補強のみ。1時間もやっていません。十分です。高跳び選手は別途kd先生から指示が出ているのでそれに合わせてですね。こちらも1時間半で終了。ほぼ予定通り。

 

下級生は基礎の確認から。最初にも話をしましたが「やればできることをやる」というのが大きい。ここ数日間かなりしつこく言っていますがなかなか定着しません。やればできることをやらないという選手がなかなかできないことをやれるのか。まずはチームとしてどこを向くのかという感覚を持ってもらいたい。今のままでは本当に危機的なのです。元々私は選手に好かれるためにやっているわけではありません。迎合するつもりはさらさらない。ダメな部分に関してはきちんと指摘して改善したい。技術的な話をしてもきちんと聞けないというのであれば上手くいくことはないと思いますね。

 

シャフトトレーニングをやってから基礎ドリル1、基礎ドリル2を実施。基礎ドリル2の部分に少し動きを足しました。地面に力を加えてつぶれないことと、その力を利用して身体を浮かすこと。経験するとわかる部分です。重要かなと思います。基礎ドリル1で足運びと地面に力を加える角度を意識する。基礎ドリル2で地面に大きな力を伝えるという部分をやる。今度は前方向に進むための動きを入れます。ここも相談済み。スキップ系として片足スキップを入れました。地面からの力をもらって前方向に進む。膝の引き出しで腰の移動を作り出す。この感覚です。この1週間でこの部分だけはやっておきたいと思っています。

 

最初はピロティの下で動きの確認をしてからスパイクを履いてタータンで。感じがつかめる選手はかなり進むようになります。片足スキップ自体ができない選手もいるのでその部分は改善の余地あり。いきなり膝が開く感じになってしまう選手も出てきます。それにより進まない。あとはタイミングがずれるので上方向に力が逃げてしまう。進みたいのは前。地面に力を加えたものを前方向に変えるタイミングを合わせないといけません。ちょっと難しいのかもしれませんが。

 

そこからマーク走ということになっていたので最初の数歩をマークを使って作ることに。簡単に説明をしながら。人数が多くなるとこれも難しくなります。少人数だからできる部分もある。マーク5歩をして重心の移動と最初のリズムを作ることにしました。先日から見ていて2歩目でつま先を擦る選手がいます。これは・・・。目的が「つま先を擦る」ことになっています。これでは重心の移動が生み出せません。そのあたりのことも説明しながらです。進まない選手もいるので少し「腰押し」も加えました。押されて転びそうになる選手もいます。それでも移動する感覚は欲しい。

 

そこからもう一度マーク5歩。とにかくリズムを安定させる。これにより今まで2歩目が出てこなかった選手の動きに変化が見られました。チョコチョコ走っていたのがマークを越えるので強制的に2歩目が出ます。これによりリズムも安定してきます。前段階で膝締めなどをやっているので自然にできるようになっている動きもあります。それにいろいろなものを組み合わせると走りの感じも変わってきます。重要だと思っています。

 

ある程度やってから前半マークへ。今度は最初の5歩の安定とピッチアップの部分をやっていきました。ピッチアップすること、目線を少しずつ上げていくことの話を。前傾を保つといってもなかなかわかりません。それを目線でコントロースる感じです。これも練習の中でやっていくことで変わっていきます。感じとしてはかなり良くなったイメージがあります。走らずに見ていた選手も「すごく変わった」と言っていました。普段の練習のベースがあって同じことを違う角度から指摘すると入りやすい部分があります。これは「同じ方向性」という前提があります。全く違うことをやっていたらここができない。練習は偉大。積み重ねていくことで間違いなく走りの感じが変わります。それを経験するとまたモチベーションも上がっていくと思いますね。

 

最後に40mを数本走って終わり。もう少し距離を伸ばしてもいいかなと思いましたが、やってきた部分を徹底するという意味ではこのくらいの距離がいいかなと。長い距離を走ればいいとは思いません。その時に応じて必要な距離を走ればいい。途中選手が気づいていましたが「結構走っているよね」ということでした。気づかないように道具を使いながら走らせるのは得意です。ある程度の基礎体力がなければ技術の習得はできないと思っています。

 

その後、午後からはひたすら保護者会。13時スタートの18時半終了です。連続で・・・。これはなかなかだと思いますね。限られた時間の中でやらないといけない部分があるので大変です。今回全員がやらないといけないということはありません。また10月にあるそうです。トータルで1回やればいいのかどちらもやらないといけないのか。よくわかりませんがやっています。

 

やはり疲弊しました。世間ではオリンピック関係で盛り上がっています。やはり感動する部分があります。「開催反対」と言っていたマスコミが手のひら返しで「感動する」と評価する。多分、これが終わったらまた「開催するべきではなかった」と言い出すのかもしれません。選手のコメントに「このような状況で開催してくださって本当に感謝している」というのがありました。選手は「できる限りのことをする」というだけです。開催される前提でやっているだけ。騒がしいのは外部です。

 

金メダル獲得が多くある。若いスケボーの選手が「無観客だから緊張しなかった」と言っていました。これはある意味大事なことなのかもしれません。日本のような国ではオリンピック選手に過剰に期待します。マスコミが持ち上げて持ち上げて、上手くいかなければ全力で叩く。今回はその前段階で「オリンピック開催反対」とマスコミが言っていたので選手に対してインタビューをしたり、記事を上げて煽ったりというのはほとんどなかったと思います。それにより選手は「自分のやるべきこと」に集中できていたのではないかなと思います。それが好成績につながっているのではないかと勝手に思っています。

 

世間は騒がしい。それでも自分たちはやるべきことをやる。私自身もそうありたいなと強く思っています。大切。

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一緒に練習をする

2021-07-27 | 陸上競技

日曜日。この日も個人的に練習をすることに。こう考えるとほぼ毎日陸上競技に携わっています。過去最高かもしれません。中学校の通信陸上があるのでそちらも気になっていましたが、kbt先生が前日に見に行かれて動画も撮っておられます。これから先のことを考えて「面白い」と感じる選手に対してはかなりコメントも書かれていました。kbt先生のチームです。私はそこで最大限のことをしたいと思っています。それが強化につながる。

 

そういうことでこの日は全く別で。先日nsy先生から連絡をもらっていました。「走りの基礎から学びたい」ということでした。今は中学校で陸上競技以外の部活動の顧問をされています。そうなるとなかなか自分の練習も他の人の練習もみれない。「速く走れるようになりたい」ということだったので、前日一緒に練習した選手と同時展開で。こうやって若い指導者に基礎基本を学んでもらう機会というは重要だと思っています。これが後進を育てることになる。偉そうに感じられるかもしれませんが、学んできたことを伝えるというのは重要だと思います。

 

一緒に練習。基礎基本からということでバランス系と軸を。ここはどこでやるにも外せないのではないかと思っています。何をやるにも重要。基本的なことから教えるということだったのでHoにも協力してもらいながら。色々な補強などがあります。しかし、「正確性」が重要なのだと思います。何となくやっているというのでは効果は出ません。正しい姿勢で狙ったところに負荷がかかるようにする。この日は走るために必要(姿勢維持をするために必要)な中殿筋を中心に。前日に行ったのですが必要な部分に筋肉がついていないことがわかりました。正しくやっているつもりになっていても最終的には筋力が上がっていない。走る中で自然に鍛えられる部分もありますがやはり正確に強化することは必要だと思います。その部分を徹底。

 

そこから基礎ドリル。同じことの繰り返しになるのですが。nsy先生の走りは10年以上見ています。膝があまり締まらない。地面を這うように走ります。悪口ではなくそれが特徴の走りでした。その関係で最大スピードが上がらない。「足が遅いけどハードルでごまかす」という感じでよく話をしていました。練習時間が確保できない状況ですから難しい部分もあると思います。今後の指導に役立ててもらうためにも基本的なことを。本当に基礎の基礎です。

 

かなりやってからスパイクを履いて少し走る。少し膝が締まるようになりました。あとは膝の引き出しなのかなという感じです。いったん走ってからまたスパイクを脱いで動きの確認。Hoはまた動きが崩れています。こうなると何がいいのかわかりません。こちらも根気強く見ていく必要があります。基本的に私は陸上競技が好きです。速い選手が好きというわけではなく一生懸命にやる選手のために何ができるかを考えるのが好きです。グランドで色々と考えることが至福の時間です。それができるなら別に休みは不要。ちょっと身体が痛いですが気のせいだと思っています。

 

今回はnsy先生もいるので一緒に走りを見ながらほHoをどうするかを考えていきました。前の記事にも書きましたが情報量が多くなると処理できません。以前から「身体の傾きのコントロール」は目線で行うように話していました。基本私は足の動きや腰の進み具合を見ています。しかし、この日はnsy先生が「目を閉じて走っている」という指摘をしていました。そこか(笑)。一生懸命に走りたい。だから力みが生まれます。それは顔にも出ていると。力みまくりです。ここの部分を改善させようとしましたが、今度は「目を開ける」ことに一生懸命になります。結果、「あきらめよう」ということに。余計なことを言うとそこにフォーカスされてしまうのです。力まない様とか腕をしっかり振るとかいう話をするとそこばかりが強調されることになるのでいいことにならない。

 

そこでマーク5歩などをしながら別の指摘を。「腰が進む感じ」の話をしていました。それで前に進む。そこから片足スキップをすると「膝と腰」が意識しやすくなる。そうであれば走るときには「膝と腰」で走ろう、と。これは前から同じことを何度も言っているのですが(笑)。Hoのような選手は段階を追って一つずつ作っていくほうがいい。これだけは間違いないなと思います。ドリルなどは正確にできます。他の部分の意識の中で勝手にできてくるのではないか。そうであれば技術的なことは「前に進む動き」の中ではやらない。意識させない。これもまた変わった取り組みかもしれません。

 

片足スキップの時に全力で助走をしてそのままやっていました。もう少しスピードを落とすように指示。すると「全力で走ったほうが前に進む」と。当然なのです。元々のスピードが速いので前に進むスピードは速い。しかし、ここで求めているのは「速さ」ではなく「膝を出したときに腰が進む感覚」なのです。ゆったりとしたスピードでなければ動きに余裕がないので「感覚」は作りにくい。スピードを上げることで「進んでいる」という錯覚をします。これも見ていて気付いたことです。単純に「進みさえすればいい」というのではない。どのようにして進むのかというのが重要です。

 

nsy先生と一緒に見る中であれこれ意見交換ができます。私は若い指導者であっても話が聞けるのはありがたいと思っています。自分の持っていない視点から見てもらえる。上述のように私自身は「腰の進み具合」や「足の動き」などを見ています。

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個別にやる

2021-07-27 | 陸上競技

土曜日。この日の午後は個別に練習をさせてもらうことに。何度も書いていますがこのことに関しては否定的にとらえられる可能性があると思っています。ここに書かなければいいという部分もありますが、実際に私自身が活動している。これを隠しても何も意味がない。どこかで誰かが色々というでしょうから。個人の時間の使い方を考えさせてもらっています。顧問の方の了承を得て本当に1人だけの個別練習でした。

 

午後からセミナーパークで。この日は私が舎監ということもありました。申し訳ないですがこちらまで来てもらってということで。なかなか走りが作れません。こうなったら0から作り直したらいいのではないかと考えていました。誰よりも一生懸命に練習をします。陸上競技が大好きな選手です。苦しむ姿も何度も見てきました。様々な状況下で最後まで練習を見ることができない。申し訳ないなと思う部分があります。少しでも納得できる走りができればいいなと思って個別に対応させてもらっています。理解してくださる顧問の先生には感謝しかありません。

 

0から。そう考えて先日行ったドリルの部分をやることにしました。が、やってみるとかなりできる。お手本のように正確にできる。これはすごい。しかし、それが走りに生かせない。ここに大きな問題があります。走りに生かせないのであれば意味がなくなります。これだけ丁寧にやっていて身についているのであれば自然に走りに生かせるはずです。そこに至らない理由は何か。ここをひたすら考える時間となりました。

 

速く走るために練習をしています。同じ練習をしてもそれで力が一気に上がる選手が出る。しかし、上手くかみ合わない選手も出てくる。これは指導の責任なのかもしれません。どうすればやってきたことが「走り」に落とし込めるのか。この部分は常に考えておかなければいけない。ドリルなどが圧倒的にできても走りになるとできないというのでは「指導」とは言えません。

 

こうなるとドリルの部分は必要ないのかなと思いました。この選手にとってはです。これまでいろいろな形でアプローチしてきました。複数の情報を与えると間違いなく上手くいきません。冬にkd先生に指導してもらいました。やはり難しい部分がかなりありました。真面目に取り組むので「完璧にやりたい」というのが出ます。本当はもっと肩の力を抜いてリラックスしてやればいいんですがそれができません。そこに対して「意識すること」を複数与えると混乱します。

 

どうしても「走練習」をしたくなる。そこをグッとこらえて段階的に走りを作っていくほうがいいのではないかと感じました。この日は足運びとスタートの5歩だけ。これは極端だと思います。トータルで走りなので加速段階も中間もやるほうがいいのかもしれません。しかし、今の状況ではこれをやると混乱する。本当に0から作る。1歩目から走りを作っていく感覚のほうが良いのかなと感じました。正解かどうかはわかりません。そう感じただけですから。

 

スティックを置いて最初の動きから。かなり前から課題になっている加速段階。腰が進みません。腰を進めるためい色々な動きをします。が、進まない。さらに足が遅れます。本当にバタバタしてしまって進まないのです。これでは勝負にならない。加速段階がうまく作れなければそれ以後も上手くいきません。やはりここは丁寧にやっていく必要があるのかなと。見ているととにかく頭の位置が近い。きちんと飛び出せません。1歩目で頭の位置が上方向になる。それも近い。そうなると間違いなく「起きる」状態になり加速できません。その部分も踏まえながら確認。

 

実際に動画を見ながら何度も何度も確認をしていきました。スタートがうまい選手の動画も見て「どのような体の運び方をするのか」という部分を重視。イメージから入っていくほうがいいなと思っています。意識して何かをするというよりはやりたい動きをイメージしてから走る。これによりあれこれ考えなくて済む。考えることで混乱を招きます。これは本当に重要。よりシンプルにする必要があります。頭で理解していてもできないことがある。さらには細かく考えすぎることでやりたい動きができなくなる。ポイントは1つだけ。

 

見ていて「やりたい動き」があってそこを意識させるのではなく「結果的にそうなっている」というのが必要なのかなと思いました。意識的に動きが作れるのであればそれでいいですが、現状はそういかない。例えば「頭を遠くに」という部分があっても気が付けば近くにある。予備動作をいくつか挟みながら狙いとする動きをやっていく。色々な手段が考えることになります。とにかく「引き出し」が増える。どういう場面でどのような動きをするのか、意識をするのかを考えていくことで間違いなく変化が生まれます。重要。

 

結局この日はかなりの時間をかけて「最初の5歩」をやりました。まだまだ課題は残ります。それでも身に付けるためには繰り返すしかない。少しでも本人が速く走れるようにする必要があるのかなと。一生懸命に取り組む選手の力になりたい。常にそう思っています。かかわった選手であれば尚更。ここで色々な「引き出し」を増やすことで自分自身の指導の幅が広がります。どうすれば伝わるか。これは間違いなく今後指導する選手に生かせます。そのためにやっているわけではありませんが。結果としては間違いなくそういう部分がある。

 

自分が信じる道を進みたいと思います。誰かのために役に立つ。そこが全てです。勉強になります。本当に。

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