kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ハードル練習をする

2021-07-13 | 陸上競技

日曜日。この日は基本休み。が、ogw先生から「ハードルを見てほしい」というありがたい依頼を受けて午後から練習に参加させてもらうことに。このタイミングでtnk先生からも連絡をもらっていたのでkdm高校と一緒に練習をしてもらうことに。雰囲気が似ている学校だと思うので是非ともいうことに。ogw先生に無理を言ってお願いしました。こういう部分を繋いでいくことも重要だと思います。いろいろな意味での「強化」につながるのかなと。

 

最初の補強の部分だけはハードルの選手も一緒にやってもらってそこからは別枠でハードル。tnk先生のところの選手とhoshoの選手とkdmの選手3人で実施しました。合宿ではないのでガツガツやるというのではなく「基本的なことの確認」という位置づけがいいかなと。kdmの選手は「初めてハードルをやる」ということなので基本的なことで実施を。

 

壁を使ったの連続抜きをやってからハードルアプローチ。これから簡単なドリル。リード足の部分と抜き足の部分。先日から「抜き足の改善」をどのようにするかをずっと考えていました。「膝を立てる」というイメージで実施してきました。大きく動くことを避けたいと思っています。ここで膝が開くと抜き足の接地が前になってしまって止まることになる。これを避けるためにはやはり「膝を立てるイメージ」でコンパクトに持ってくる必要があります。ここは重要。

 

が、それだけではなかなか次につながってこないなと思う部分があります。上半身の「ブレ」が気になり始めました。これはかなりマニアックな話になるのかもしれません。「抜き足」は絶対に「円運動」になります。「直線的に運びたい」という理想がありますが、物理的に考えて間違いなく「円運動」になるのです。ここで体幹が弱いと間違いなく身体のブレが生まれます。これに耐えるためにある程度の筋力が必要になると思っています。弱いと上半身の円運動が抑えられない。リードアーム側の肩が下がってしまってハードルに対して正対して踏み切れなくなります。これはスピードが上がれば上がるほど顕著になります。

 

しかし、体幹だけではない。抜き足が大きく回るだけではなくリードアームの使い方も重要になってくると思っています。できるだけ「コンパクト」にする。体幹の弱さもありリードアームが大きく動いてしまう部分が出てきます。ここは早い段階で修正していかなければいけないのかなと。これを「基礎」の段階で徹底していく必要があるのかなと。これを簡単に説明しながら実施しました。文字ではうまく表現できませんが。リードアームと抜き足の関係をうまく持ってくる。ここは重要なのかなと。タイミングもあると思いますし、関係性もあると思います。

 

ハードルに関しては「上手い選手は上手い」という部分があります。練習をしなくても上手く跳べる選手はいます。が、比較的器用な選手であれば指導を受けなくても跳べます。が、より精度を高めようと思えば「必要なこと」を身に付けてもらいたいなと思っています。男子でリード足が真っすぐ接地できない選手に対しても正確にやっていかなけばブレが大きくなります。とにかく「基礎基本」を早い段階で身に付けてもらいたい。そのためのアプローチはしっかりとやっていきたいと思っています。ワンステップハードルをやりました。これが基本だと思っています。細かい動きができないのであればこれをしっかりやるだけで十分だと思います。身体の使い方なども含めて。

 

基礎ドリルから今度は5歩でもも上げのような形でハードルを越えていく練習を。これも結構好きな練習です。なかなかできない部分もあります。小さく早くではなくもも上げの動きの中で正確に超えていく。リードがついてから抜き足までの動きが遅くなります。ここは大切にしたい。リズムが落ちないように安定したリズムで越えていく。少しずつ実践的な動きになるのでばらける選手も出てきます。筋力的なものもある。着地で耐えられないので潰れます。時間をかけて筋力を上げてもらいたい。

 

さらに1歩ハードル。最初は狭くして。ここは比較的うまくできます。が、少し距離を延ばすと抜き足が来ません。こうなると当然のことながら踏み切れません。導入段階ではこのあたりのことがしっかりとできるだけで改善されてくると思います。一歩ハードルでしっかり踏み切れないと股関節が開きません。これにより腰が残ります。着地も微妙なことになる。悪循環を生む。この部分を改善することが近道なのかなと思っています。ひたすらハードルを越えたらうまくなる、ドリルをやったらうまくなるという感じではないと思っています。これも私の感覚なので分かりませんが。

 

最後に5歩ハードルを少し。11mにして走れるようにしました。余裕がある距離です。ここでしっかりと越えていけるかどうか。リズムを保てるかどうか。基礎体力も必要です。1本だけきちんとできても本数を重ねていく中で動きが崩れます。1本走っただけで競技力が上がったり、動きが習得できるのであれば体力も基礎筋力も必要ありません。しかし、そんなことはない。そうであればやはり「専門練習」ができるだけの「土台」が必要です。動きが鈍る選手もいました。ここに関してはひたすら言い続けるしかないのかなと。毎日見るわけではありません。筋力も含めて自分自身が意識を高く持って取り組んでいかなければいけません。重要な要素だと思います。

 

ogw先生のところの選手、400mHをやりたいということ。初めてやったということですが上手い。器用です。こういう子がきちんとやっていけば面白いと思います。最初の段階から逆足が苦にならない。もちろん、まだまだやっていくことは多いと思います。400mが52秒くらいで走れるということ。秋には活躍できるかもしれません。今度の記録会に初めて出場するということ。1台目までの歩数の確認と2台目までのイメージを。少しだけですが。

 

本当にありがたいなと思います。こうやってハードルの指導をさせてもらうことでこちらのイメージする動きがより鮮明になります。できない選手に対してどうすれば身につくか。よりレベルを上げるために何をするか。普段とは異なる環境での指導は自分自身を磨くことができます。こうやって頼んでもらえるというのも本当にありがたいなと思います。gt先生と話す中で「ハードルのレベルアップ」をしないといけないというのが出てきました。krkくんがオリンピック代表になったこともあります。こうやって身近な選手が活躍してくれると地元の選手も「自分も」と思える部分が出てくるのかなと。自分自身の役割を考えながら。

 

こういう機会は貴重です。とにかく自分の指導を磨きたい。もっと多くのことを学びたい。そう思います。感謝しかありません。また機会があればぜひともこちらからお願いして指導させてもらいたいなと思います。本当に。


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