kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

トレーニングの再構築

2016-09-23 | 陸上競技
木曜日、この日は祝日。練習は学校でトレーニングとしていました。朝から小雨が降ってなかなか練習が思い通りにできない状況でした。一応廊下で練習ができますが道具の運搬などに時間がかかります。この部分は仕方ないかなと思うところもあるのですが。

練習に関しては「トレーニングの再構築」を行いました。これは前回のトレーニングをblogに書いている間に頭の中を整理していけたのでそれを順序立てて練習メニューとしました。なかなか分かりにくい部分だとは思うのですが。

トレーニングの原則として「大きい筋群を先に鍛える」というものがあります。小さい筋群に先に刺激を与えていると大胸筋や大腿四頭筋が疲労してしまって最大パフォーマンスが発揮できない。つまり最大筋力が発揮できないという部分です。これも考え方の部分だとは思うのですがシャフト補強をやった後にスクワットなどをやると間違いなく疲労してできないと思います。精神的な疲労もあるでしょうし。

順序的に使う重りが「重いもの」→「軽いもの」、重心移動が「小さいもの」→「大きいもの」としました。これにも色々と考え方があると思います。私自身は「筋肥大」を最大目標にはしていません。大きくすればその分だけ重くなりますから動かすのにも筋力が必要になります。筋肉は密度が高いので脂肪よりも重い。まーこれはバランスの問題だと思いますが必要以上に筋力をつける必要はないと思っています。逆にある程度体重があってもそれが筋力であれば女子選手が過剰なまでに体重を気にする必要もないと思います。

筋力が上がっても「使えない」のであれば意味がなくなってきます。そこまで含めてあれこれ実施していきたいと思っています。上述の順序のように組み立てていけば動き自体も「ゆっくり」から「速く」になります。スローウエイトのように「ゆっくり動かして筋肉にストレスを与え続ける」ことで肥大させても実際にパフォーマンスにはつながらないのではないかと考えています。あくまで最大目標は「競技力の向上」です。やればいいという考え方はしていませんからこういう「一見どうでもいいこと」にこだわってやっていきたいと思っています。

最初の段階でスクワットとスナッチを実施。女子はまだまだスクワットの重さが軽い。最低でも体重の1.2倍くらいはいかなければいけません。今は0.7~0.8くらいでしょうか。男子も同様ですが。「重いものを動かす」というのは慣れなければできません。ウエイトトレーニング導入段階は面白いほど重量が上がっていきます。これは「本当はもっと上がる」のに初期段階の重量設定が軽いというのもあります。少しずつ身体の使い方を覚えていくので上がっていく部分もあります。本当に考えないといけなくなるのは導入してから1か月以上たってからだと思います。

これをやってから室内へ。「シャフトトレーニング」として上半身と下半身のトレーニングを実施しました。ウエイトといえばウエイトですが「上半身と下半身の連動」という部分を最優先しています。少しずつ重心移動が生まれてくる。前任校で「20秒補強」としてシャフトを使った練習を少しやっていたのですがそれを少しアレンジしてみました。3セット実施しようかと思いましたが思いのほか負荷が強そうだったので2セットずつ。本当は3セットのほうがいいと思いますがまだ導入段階なので様子見。

室内最後にシャフト補強。これはこれまで通り。シャフトのみにして重心移動を大きく。これまで一番最初にシャフト補強をしていたのでこの日はかなりきつかったと思います。前段階でかなりの負荷をかけていますから当然ですね。

雨が止んだので外に出てプレート補強。これは種目の精選をしました。同じような種目は一つにいして省略。また、こちらが意図している動きができない種目もなくしました。動きが難しいというのではなく「鍛えている感覚がわかりにくい」部分はやっても仕方ないかなと。そうであれば別のメニューをやればいい。「やったほうがいいな」と思う種目はたくさんありますがそれだけではなく、本当に効果が出せそうな種目に絞っていくことも必要だと思います。だからこそ定期的に練習内容を見直して「本当は必要だけどその時の判断で削除した種目」を再導入する必要もあるかなと思います。

その後はダイナマックス投げと鉄棒で終了。場所移動なども含めて実質2時間半程度の練習だったと思います。

時間だけ見ればかなり少ないかなと思っています。が、実際にやっている種目や負荷を考えるとハードです。他校のトレーニングを見たことはありませんが普通の選手が参加したらシャフト補強の時点でヘロヘロになっているのではないかなと思います。それくらいの負荷です。ここまでの負荷をかけるというのは簡単ではありません。実際問題、半年前にこれができるか?と言われたら無理だと思います。ある程度基礎筋力がついてきたのもあります。更には「心」の部分も鍛えられてきたからできるのだと思います。普通の選手はこれだけの負荷をかけると先に「気持ち」が切れてしまうと思います。

こういう部分では常に状況を把握しながらトレーニングをしていく必要があると思っています。もっとできる部分もあるでしょうし、減らしたほうがいい部分もある。この日の練習でもっとやろうと思えばできたかもしれませんが、難が続きさせようと思えば「腹八分目」で終わらせておくほうがいいかなと。精神的な負担もあるので気持ちが切れる前にやめておくことも必要。

様子を見ながらもう少し考えてみたいと思っています。来年に向けてのトレーニングです。勝負するため少しずつ考えていきます
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