kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

チーム作り

2016-09-28 | 陸上競技
少し思うことを。

少しずつチームができてきたのかなと最近感じるようになりました。もちろん目指すところはまだまだはるか遠くに存在するのでここで満足する気は一切ありませんが。「陸上競技」という部分に目を向けるとある程度のことができるようになってきているのではないかと感じています。他校と比べてというよりは今うちが少しずつ進み始めているということが大切だと思っています。

今年度に入り少し選手が集まってくれました。周囲からすれば「これだけのメンバーが集まるとは・・・。と言われるでしょう。力のある選手が来てくれたというのは間違いない事実です。だから「結果が出るのは当たり前だ」と思われる。当然のことだと思います。が、「競技をする」という組織が完全に出来上がった状態で受け入れているわけではありませんからなかなか難しいところがあるというのが現状でした。

高校での陸上競技は様々な形でできます。求める水準は様々だと思います。私自身は「競技を通じて人間的な成長をする」というところに主眼があります。その中で「結果」を求めていく。「人間的な成長さえできればそれでいい」とは思いません。一つの目標に向かって一生懸命に取り組む。その中で「かけがえのないもの」を手にすることができるからです。必死にやる中でしか得られないものもある。そう考えてやっています。

部活動は放課後の余暇時間を使って行うものだという考え方もあります。「そこまで必死になってやらなくても」と言われる部分もある。うちの学校には「競技をやりたい」と思って集まった選手ばかりではありません。これは前任校の初期段階でもありました。「陸上だったら走るだけだからできるだろう」という感覚で入部してくる。「身体を動かしたい」という欲求の中で所属する選手もいると思います。それはそれで「正しい」と思います。が、私は「一生懸命にやる」ということにこだわっています。考え方が異なる部分もあるでしょう。入部してくれた選手全員が「何が何でも強くなりたい」と思って入ってきたわけではない。

しかし、「集団」であれば「同じ方向を向く」というのが必要だと思っています。表面的に「頑張ります」というのではなく「目標を共有する」ことができるかどうか。全員がトップ選手となり活躍できるわけではありません。メンバーになれる選手もいればそうでない選手もいる。だからといって「出場できない選手」が「自分には関係ないから」と思って行動しているようでは「組織」としては成り立ちません。力があってもなくても「目標を共有する」ことは大事なことだと思います。

練習。トレーニングに顕著に現れますが「同じような動き」をする場合があります。本気で体幹を強化しようと思ってやっている補強もあればきついので「とりあえずやっている」という補強。「何を目的とするのか」が意識できない練習であればやってもその効果は出にくいと思います。そういう「やるだけの練習」を許しているようなチーム状況であればやはり強くなるのは不可能だと思っています。全員がきちんと「やるべきこと」を理解して取り組むことが必要です。

ある程度組織として成立しているチームであれば自分たちで動くことができます。上級生の取り組む姿勢を見て自分たちもこうやればいいのだというのが分かってくる。それがない間は全員が試行錯誤で取り組んでいきます。スマートな練習ができません。言うまでもないですが「日常生活の取り組み」を指導している間は決して競技力は上がらないと思います。その部分は「組織」として「できて当たり前」なのです。「伝統校」と言われるチームであれば指導者がいちいち言わなくてもある程度のことは選手自身で考えて行動します。

上級生が下級生を指導する。このような書き方をすると「体育会系の根性論」と評価されるかもしれません。が、上級生から下級生に伝えていくものがあるはずです。「なんとなくやる」のではなく「きちんとした指導」にならなければいけません。こういう部分は「練習以外の見えない力」だと思っています。どのような練習をするかではなく「組織」としてどのような「考え方」に従ってやっていくか。この部分は本当に大きなことです。

今やっている練習、1年前まであれば決してできなかったと思います。選手の取り組みが悪いとかではありません。その時その時にできることはしっかりとやっていたと思います。が、上を目指すための練習としては十分ではなかった。私のやっていること、やろうとしていることに「半信半疑」だったと思います。いや、「こんなきついことをやる意味があるのか」と思われていたかもしれません。それでも今は練習が積めるようになってきている。

かなり成長はしてきています。が、まだまだ目指すところには遠い。一歩進んで半歩下がるという感じの繰り返しかもしれません。そんな中でこちらもしんどいなと思う部分も出てきます。これは許されないことなのかもしれません。一人の人間としてストレスもたまります。それでも「やるのが当たり前」と言われるのかもしれませんが。そのつもりではいますがなかなか。

今の1年生が2年生になった時に下級生に手本が示せるでしょうか。そこがこれからのチームの鍵になると思います。まだ幼い部分があります。上級生が下級生に何を示せるか。「力があればそれで良い」というわけではない。チーム内にはそれぞれ役割がある。全員が同じ事をやっていたらダメ。ここの感覚です。

私は厳しすぎるのかもしれません。それでも前に比べると随分寛容になったと思っています。今の選手にとっては「厳しい」という感覚かもしれませんが。そこには大きな理由がある。そこを理解してもらわないと「チーム作り」は進まないと思います。組織として動き始めれば様々なことが変わります。そこまでのエネルギーは想像を絶するものだと思っています。それでもなんとかしてやっていくしかないのですが。

思う事をツラツラ書きました。まとまりはないですね。
コメント
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