今泉は天園ハイキングコースの真下にあたります。
「今泉不動」の名で知られていますが
浄土宗の「称名寺」の奥の院にあたる山の上で
昔はハイキングコースにつながっていたそうです。
少し早いので霧の立つ「散在が池(鎌倉湖)」に寄ってみました。
名残の紅葉が静かな池面にかかっています。
バス停「不動前」に戻って今泉クリーンセンターの奥に向かいます。
檀家さんたちがふるまいの「甘酒」処の準備をしています。
「陰陽の滝」に降りて行きました。
昨夜の雨で「男滝」の水量が増えているようです。
”みごとですね”と声をかけて女の人が戻って行きました。
「女滝」を加えて「陰陽の滝」というのが正式な名前です。
定刻の10時が近づいたので「不動堂」への石段を上がって行きました。
鎌倉石の石段はすり減っていて年代を感じさせます。
不動堂ではお坊さんが護摩焚きの準備をしておられます。
裏手に行くと山の頂上に阿弥陀様がおられ
ふもとには「十六童子」が勢ぞろいしています。
先ほど出会った女の人は藪の中に入って行ってそれっきり帰ってきません。
何やら狐につままれたような不思議な気分でした。
数人の観光客に檀家さんも加わって護摩木を火にくべて行きます。
のうまくさんまんだ・・・
不動明王呪が呪文のように聞こえます。
奥の弘法大師様と大黒様にもロウソクが灯されています。
”星まつりは祀るの意味です”
自分の心の中の邪悪なものを護摩木に託して火にくべて
”すがすがしい気持ちで新年を迎えてください”
一つひとつの言葉に納得している自分がいます。
30年ほど前には「火渡り行事」が行われていたのだそうです。