「鎌倉個道」

鎌倉の歴史、草花、食物

鶴岡八幡宮の大祓

2008-06-30 15:22:00 | Weblog
6月30日は上半期の最終日。
鶴岡八幡宮の「大祓(おおはらえ)」式に出かけた。

鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かう段葛の二の鳥居。
明日(7月1日)から始まる「七夕祭」の飾り付けが済んでいた。

 ≪鶴岡八幡宮二の鳥居≫

ようやく雨が止んだ段葛を進む。
緑が深くなっているのがよくわかる。
三の鳥居は二の鳥居に比べて道幅が狭くなっている。
修学旅行の生徒や観光客で賑わう場所である。
七夕飾りが一段と華やかだ。

 ≪鶴岡八幡宮三の鳥居≫

太鼓橋の脇に「大祓式」の高札が立てられている。
午前10時、午後1時・3時・5時の4回開催されるという。
町中のポスターでは時計の格好をした開催告示がされていた。

私たちは半年のうちに
知らずに他人を傷つけたり罪を犯したりしている。
大祓はこうしたケガレを取り去って
日本人が本来持っている清らかさに戻す。
巫女さんの説明に納得させられる。

少し早く到着したので本殿にお参りする。
曇っているので海は見えない。
真下の「舞殿」右手が大祓式の会場だ。

 ≪鶴岡八幡宮舞殿≫

社務所の前の手洗場の前で受付を済ませる。
30分前に開場すると言っていたが45分前には並び始める。
私は20番目ほどで前列50人の中に入ることができた。
1~8番目の人の人形(ひとがた)は係りの人が預かる。
始まる直前には250人を超える人が集まっていた。

 ≪鶴岡八幡宮大祓式場≫

神官が6名、沓音をさせて会場に入ってくる。
仮に設えられた神前、神官、会場、
そして仮門の外の観光客にお祓いがされる。
事前に配られた「祝詞(のりと)」言葉を
参列者全員が神官に和して唱える。

清らかな気持ちになったところで
四角い切り絹と呼ばれるものを紙吹雪にして全身に注ぐ。
さらに人形で自分の全身を撫ぜて息を吹きかける。
持参した家族の人形や車形と一緒に紙袋に挟み込む。

後ろの方から重ねられた紙袋が届き、
自分のものと一緒に係りに手渡す。
集められたみんなの息が詰められた紙袋
早朝の海に流し去るものだという。

各列ごとに茅の輪をくぐる。
左1周、右1周、再び左1周をして終わる。

 ≪茅の輪≫

終了すると巫女さんから「お神酒」を頂戴する。
直会(なおらい)と呼ばれる儀式である。
「おはらひさん」という藁の形代を求めて帰宅する。
束の間ではあるが心が軽くなった気がするから不思議である。
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海岸の花

2008-06-28 12:59:00 | Weblog
■ハマヒルガオ
稲村ヶ崎を歩いた。
ハマヒルガオの淡紅色が可憐である。

葉は艶があり丸みを帯びている。
匍匐性の植物で時に茎が砂の中に隠れてしまう。
5~6月の海岸に咲くこの花を美しいと思う。

■稲村ヶ崎の「タイトゴメ」
大糖米とも書き関東以西の海岸の岩場や崖に生えるそうだ。
葉は多肉質の円柱形で茎に密生してついている。
インターネットで検索すると黄色が強いのが通常のようだ。

ところで稲村ケ崎は数年前まで海水浴場だった。
海水の浸食作用のため砂浜が極端に狭くなっている。
それでも海岸の植物の宝庫で時々は訪ねてみたくなる場所だ。

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鎌倉の「海開き」

2008-06-28 11:16:00 | Weblog
■6月28日は鎌倉の海開き。
逗子が27日、7月1日は江ノ島(東海岸)の海開きである。
砂浜では親子連れが山を作り楽しんでいる。

■鎌倉の「海開き」
今年は腰越海岸で開催された。
例年由比ヶ浜海水浴場が中心だったので少しばかり面食らう。
大船駅からモノレールで湘南江ノ島へ。
江ノ電沿いを歩いて神戸橋を右折すると潮の香りがする。
信号から先の砂浜が「海開き」会場である。

神事を執り行うのは鶴岡八幡宮の神職である。

■開場準備が進んでいる。
画面右手の3人は「ミス鎌倉」だ。


■遠くに見えるのは江ノ島灯台と江ノ島海水浴場だ。
神事の会場は掃き清められて静かである。


■午前10時いよいよ神事が始まる。


■潮を清める儀式は海岸手前で行われる。


■笙・篳篥に合わせて巫女舞が始まる。
手に持つ剣には鈴がつけられ、五色の帯がひらひら美しい。


■神事が終わると「直会(なおらい)」で神様に捧げたお酒を一緒に口に含む。


■途中で海難救助の実地訓練が行われる。
ヘリコプターが待機して物々しい雰囲気である。


■海開き恒例の「くす玉割り」である。

見事に「くす玉」が割れて65日間の海水浴場がスタートする。
台風や冷気で閑古鳥が鳴かないことを祈りたい。
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ビワをもぐ

2008-06-27 16:54:00 | Weblog
何日か前から陣屋坂のビワがたわわに実っていた。
あっという間にカラスの餌場になっている。

実った小さなビワを採るためには大人2人と高枝バサミが不可欠らしい。
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アカメガシワ

2008-06-27 12:11:00 | Weblog
山を白く彩る木々には様々ある。
アカメガシワは初夏に優しく甘い香りをさせる落葉高木である。
新芽が鮮紅色で葉が柏のように大きくなることから命名された。

材は柔らかく床柱、下駄、薪炭に使う(フリー百科事典Wikipedia)。
私の化学の先生であるHさんと台峯を歩く。
早速手にとって説明をしてもらった。

手にとって見ると密生した花であることがわかる。
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「鹿六紀行 水郷・潮来と鹿島神宮」

2008-06-26 14:16:00 | Weblog
■水郷・潮来(いたこ)
思い立って水郷「潮来」に行ってきました。
社会人になって初めての社員旅行先。
43年前の記憶を辿りながらの旅になりました。

まず駅前の観光案内所でパンフレットをもらう。
“船に乗るのは何処からですか?”と質問する。
“ろ舟は駅前を真っ直ぐ行って右に曲がったところです!”
との回答だ。
そうでなければ駅前の客引きのマイクロバスに乗せられるところ。
客引きの行先は船は船でも「屋形船」形式のもの。
値段も大幅に高くなる。

■潮来・ろぶね
潮来を「いたこ」と読めるだけでなく親近感がある。
若かった自分に会いに行くような気さえする。

岸辺につながれた「ろ舟」に6~7人が乗り込む。
1人1,000円也である。

雨模様なのでビニールの合羽を貸してくれる。
十二橋のうちのいくつかを回って20分程度らしい。


ろ舟からの景色は船を被写体にしても良いのかもしれない。
雨のウィークデーにかかわらず大勢の観光客が来ている。
もっとも年配は私よりも上の方が多い。


■潮来・十二橋
橋の上からの眺めも格別だった。
月末には「あやめ祭り」も終わるそうだ。


■潮来の長勝寺
水郷・潮来の「前川あやめ園」を抜けると
すぐに長勝寺の参道がある。


長勝寺参道を進むと山門が見える。
ガクアジサイが印象的である。


■長勝寺(ちょうしょうじ)

源頼朝が鎌倉入りをする前にした1185年(文治元年)に創建した。
この臨済宗の名刹は頼朝が開基で水戸光圀が大修理をした。
最後の執権・北条高時が寄進した鐘が印象的である。
国の重要文化財に指定されている。


長勝寺の本堂は非公開だが明かり窓から幽かに仏像が見える。
菩提樹が花盛りである。
鐘楼は境内にある。
また、松尾芭蕉の句碑
 旅人と 吾が名 呼ばれむ 初時雨
文治梅という梅の古木が奥ゆかしい。

■長勝寺の庭のモジズリ

モジズリ、またの名を「ねじ花」
長勝寺の庭で見つけた。
 みちのくの しのぶ 文字摺り 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに
古今集 河原左大臣(源融作「百人一首」の名歌である。
東北地方(福島県信夫郡)を旅すると「文字摺り石」の旧跡がある。


■「鹿島神宮」へ
手元に「水郷ろっこう ぶらり新発見!」パンフレットがある。
鹿嶋市・潮来市・神栖市・行方市・鉾田市の
5市で形成されるのが「鹿行(ろっこう)」。
つまり茨城県南東部で北浦を中心に
鹿島灘と霞ヶ浦に囲まれた地区である。
潮来から東へ進むとすぐに海の上を渡るような長い橋がある。
ずいぶん昔、学生時代に通ったはずだが記憶にない。
アントラーズのサッカースタジアムの手前が「鹿島神宮」駅である。
徒歩8分の表示で坂を上ると最初に銅像が立っている。
剣豪・塚原卜伝は父が少年時代にむさぼるように読んだ本らしい。

 ≪塚原卜伝像≫

坂を登り切って左を見ると鹿島神宮の鳥居が見える。
雨のせいもあるのだろう人影もまばらだ。


高さ10m、重さ約100tある御影石の鳥居をくぐる。
これまで幾人の剣道志願の若者を生んできたのだろう。
空手道を志す長男のために潔斎する気持ちでくぐる。


6月30日は大祓の儀式がある。
鳥居の向こうには茅の輪が見える。


国の重要文化財指定を受けた「本殿」である。
徳川秀忠(2代将軍)が奉納したものだという。

社殿の背後にある杉の巨木は
根回り12m、樹齢1,200年と推定される御神木。

奥宮を過ぎて左に下がっていくと神池である。
池には神秘的な何かが住んでいるような気持ちになる。


「生足魂」の表題がついた石碑は
鹿嶋神伝直心陰流の流祖の碑である。
剣道を初め武道の達人と呼ばれた人が多く参った場所らしい。

囲炉裏に向かった爺さんに討ってかかった宮本武蔵。
鍋のふたで受け止めた塚原卜伝の伝説を彷彿とさせる。
「人生の希望を込めて鹿島立ち」というのだそうだ。

鬱蒼と茂った森の下の参道を引き返す。
途中の「神鹿苑」では小鹿が生まれたばかりだという。

心まで洗われた気分で歩いている自分に気づく。

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ナツメの花

2008-06-25 07:53:00 | Weblog
ナツメの花が咲いている。黄色い小さな花が秋には茶色い実をつける。

実の円筒形から茶道の茶入れに「棗(なつめ)」と呼ばれる形がある。
6月も終わろうとするこの時期は秋の準備の季節なのかもしれない。
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鎌倉駅西口の掲示板

2008-06-24 11:51:00 | Weblog
紫陽花情報

鎌倉駅の西口に掲示板が立っている。
アジサイの開花状況を示すものだ。
すべての寺院で満開を迎えているとの情報だ。

紫陽花の花を並べているのは一列
長谷寺、極楽寺、成就院、明月院、円覚寺、東慶寺

お寺の写真を飾っているのは二段
円覚寺、極楽寺、成就院
長谷寺、東慶寺、明月院

鎌倉駅か観光協会の苦労が見えるようだ。
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ジャノヒゲ

2008-06-24 11:46:00 | Weblog
ジャノヒゲ(別名リュウノヒゲ)

庭園の下草として日陰の芝生のような雰囲気である。
1株で20枚程度の細い葉を根出しするようで繁殖力も強い。
短い根茎でつながって全体として絨毯状に広がるようだ。
初夏に薄紫色の花が咲き、晩秋に青い小さな丸い果実をつける。

花のサイズは5ミリ程度で、
私はジャノヒゲはリュウノヒゲより小さい種だと思っていた。
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鎌倉検定

2008-06-22 12:58:00 | Weblog
「鎌倉検定」が昨年の3級から始まった。
正式には鎌倉観光文化検定といい、鎌倉商工会議所が認定する。
今年の2級は午後1時半から鎌倉女子大キャンパスで開催された。

昼前から三浦半島地区に大雨警報か発令され、
濡れネズミになって会場に到着する。
私のように立ち止まって検定会場の看板を写真に納める人もいて微笑ましい。
結果発表は8月5日、インターネットに掲示するそうだ。
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