“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「文化財をしらべる・まもる・いかす」(早川泰弘、髙妻洋成、建石 徹編/アグネ技術センター)

2023-01-13 10:34:47 |    建築・土木



<新刊情報>



書名:文化財をしらべる・まもる・いかす~国立文化財機構 保存・修復の最前線~

編者:早川泰弘、髙妻洋成、建石 徹

発行:アグネ技術センター

 文化財を護り伝えていくうえで、大切なことは「保存」と「修復」である。人々が文化財を大切に保存し、適切な修復を行ない続けてきたからこそ、我々は多くの文化財を目にすることができる。同書は独立行政法人文化財機構に所属する保存・修復の担当者が最前線の活動の一端を紹介するものである。同書を手に取っていただいた皆様に、文化財の保存・修復への理解が進むことを期待する。
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●科学技術ニュース●KDDIとKDDI総合研究所、健康アプリとApple Watchを組み合わせ心房細動の早期発見を目指す実証研究を開始

2023-01-13 10:34:17 |    情報工学
 KDDIとKDDI総合研究所は、KDDIが開発する健康アプリ「ポケットヘルスケア」とApple Watchを組み合わせて、不整脈の一種である心房細動の早期発見を目指す実証研究 を開始した。

 同実証は約1,000名を対象としており、2022年12月28日から新規ウィンドウが開き概要ページで同実証の参加者の募集を開始した。

 Apple Watchでは、2021年1月に日本で医療機器として承認されたプログラムを用いることで、心電図や不規則な心拍の測定を行うことができる。これにより、心疾患患者に発生しやすい傾向がある心房細動の兆候を検知することが可能。

 心房細動を示唆する結果が出た場合は、医療機関を受診することで早期の治療につなげられる可能性がある。しかしながら、さまざまな理由で、心房細動の早期発見・早期治療につながらない事例も存在する。

 KDDIおよびKDDI総合研究所は、2021年度に心房細動の早期発見・早期治療を目指し、ポケットヘルスケアとApple Watchを組み合わせたフェーズ1の実証研究 を実施した。

 このフェーズ1の成果を踏まえ、新たに開発を加えたサービスの実証研究 (フェーズ2) を新たに実施。

 同実証の成果を踏まえて、心房細動の早期発見・早期治療につながるサービスを開発し、心房細動の早期発見・早期治療に貢献していく。<KDDI>
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●科学技術ニュース●名古屋大学など、天然酵素に匹敵する活性を持つメタン酸化触媒を開発

2023-01-13 10:33:43 |    化学
 名古屋大学 大学院理学研究科の山田 泰之 准教授、豊田 結香 研究員、田中 健太郎 教授らの研究グループは、同志社大学の人見 穣 教授、分子科学研究所の長坂 将成 助教、小板谷 貴典 助教、田中 清尚 准教授、高谷 光 准教授、九州大学の吉澤 一成 教授、辻 雄太 准教授、北海道大学の高草木 達 准教授、三輪(有賀) 寛子 助教、東京都立大学の中谷 直輝 准教授、ブルカー・ジャパンの工藤 寿治 博士との共同研究で、天然のメタン酸化酵素に匹敵するメタン酸化触媒能を持つ人工分子触媒を新たに開発した。

 同研究では、2つの平面性分子が面と面とを向かい合わせて重なった構造を持つ2階建て型分子をグラファイト上に組織化するという方法により、温和な反応条件下の水溶液中において、極めて高効率に、メタンを有用有機分子へと変換できる触媒を開発した。

 この触媒のメタン活性化能は、天然のメタン酸化酵素の一種であるpMMOにも匹敵し、化学的に安定なメタンをも温和な条件の水溶液中で化学変換できることから、木質系廃棄物などのバイオマス、難分解性ポリマーや廃油など、環境汚染の原因となっている有機物や未利用の有機資源を、低環境負荷で有用有機物に分解・資源化する目的にも利用できる可能性があり、SDGsに貢献できるテクノロジーの1つとなると考えられる。

 自然界に豊富に存在する次世代資源であるメタンを、温和な反応条件で工業的に有用な有機小分子へと高効率に変換する方法を開発した。

 同触媒を用いれば、化学的に安定なメタンでも100度以下の温和な反応条件の水溶液中で高効率に有用有機小分子へと変換でき、通常のメタン改質に必要な数百度の高温を必要としない。<科学技術振興機構(JST)>
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「AIのしくみと活用がこれ1冊でしっかりわかる教科書」(高橋海渡、立川裕之、小西功記、小林寛子、石井大輔著/技術評論社)

2023-01-13 10:33:16 |    人工知能(AI)



<新刊情報>



書名:AIのしくみと活用がこれ1冊でしっかりわかる教科書

著者:高橋海渡、立川裕之、小西功記、小林寛子、石井大輔 

発行:技術評論社(図解即戦力シリーズ)

 これからAIを学ぶエンジニアやAI関連業種に携わるビジネスマン向けに、「AIとは何か」から始まり、しくみや手法、利用例など技術的な側面を分かりやすく説明。
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