“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「入門 現代の宇宙論~インフレーションから暗黒エネルギーまで~」(辻川信二著/講談社)

2022-04-01 09:43:11 |    宇宙・地球



<新刊情報>



書名:入門 現代の宇宙論~インフレーションから暗黒エネルギーまで~

著者:辻川信二

発行:講談社

 最新の観測に基づき、学部学生の理解を重視しつつ現代宇宙論の標準的体系を記述する。国内第一人者が説く、最新にして最高の入門書。【目次】第1章 宇宙の観測 第2章 宇宙膨張の記述と物質 第3章 宇宙の歴史 第4章 インフレーション理論 第5章 物質の進化 第6章 原始密度揺らぎの生成 第7章 宇宙背景輻射と温度揺らぎ 第8章 宇宙の大規模構造の形成 第9章 暗黒エネルギー 付録 A 一般相対論による宇宙膨張の式の導出 B 重力波の作用 C 線形スカラー摂動の方程式
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●伊藤忠商事、北米で再生可能エネルギー開発事業会社設立

2022-04-01 09:42:46 |    エネルギー
 伊藤忠商事は、米国において再生可能エネルギーの開発を専業として取り組む米Tyr Energy Development Renewables, LLC(本社:カンザス州、略称:TED)を設立した。今後大きな成長が見込める北米再生可能エネルギー事業の開発を加速する。

 これまで伊藤忠商事は、米国子会社であるTyr Energy, Inc.(本社:カンザス州、略称:Tyr」)を通じて再生可能エネルギーへの投資、開発を進め、現在、約300万キロワット(原子力発電所3基分に相当)の太陽光発電所開発を進めてきた。

 この度、TEDを新たに設立し、土地確保、電力系統接続、各種許認可取得、主要機器・建設工事事業者の選定・交渉、売電契約の交渉・締結、ファイナンス組成等、再生可能エネルギーの開発に必要な一連の業務を一社で完結出来る体制を構築した。

 これにより、複数の大規模開発を同時に進めることが可能となり、収益規模拡大・効率の向上を実現、開発プラットフォームとしての企業価値向上を目指す。

 伊藤忠商事は、同件と共に、Tyr の米国における20年以上に亘る電力事業の経験や、子会社で世界最大の独立系発電所運転・保守サービス会社であるNAES Corporation (本社:ワシントン州)の再生可能エネルギー発電所における知見を活用し、北米における再生可能エネルギービジネスの展開拡大する。<伊藤忠商事>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●NIMSと東大、データ駆動型電極触媒解析アルゴリズムを開発し効率的な電極触媒材料探索へ道筋

2022-04-01 09:42:21 |    電気・電子工学
 物質・材料研究機構 (NIMS) は、東京大学大学院工学系研究科と共同で、燃料電池や水素製造装置に必須である電極触媒用材料のより正確な機能解析のために、高信頼性予測が可能なベイズ推定を応用したアルゴリズムを開発した。

 同研究成果は、脱炭素社会実現に不可欠なグリーン水素製造などに必須の電極触媒開発に、データ駆動でアプローチした先進的な研究。同成果と、先端計算科学やロボット実験、AIによるサイバー空間におけるデータマイニングなどが連携することで、データ利活用による効率的な電極触媒探索が実現できると期待される。

 今回、NIMSと東大の研究チームは、シミュレーションに実測データを取り入れて精度向上やモデルのパラメータ推定を行うデータ同化という手法を用い、電極触媒反応の反応モデル最適化や未知機構検知を行うためのアルゴリズムを開発した。

 今回の研究では、燃料電池の反応に着眼し、実験データとその実験データから物性値を得るために必要な反応モデルとのデータ同化により、電圧依存性に着目しながら活性化エネルギーおよび吸着エネルギーを動的に推定し、電極触媒の特性をより効率的に解析する手法を開発した。

 従来では、様々な仮定を導入した経験的反応モデルに実験データをフィッティングして物性値パラメータを得ることが一般的であった。

 同手法では、ベイズ推定に基づいた実験データから推定される物性値の確からしさの議論が可能となり、人間だけでは気付くことが困難なモデルの妥当性や再構築のきっかけを与えてくれる。

 このように、データ同化はデータが持つ意味を抽出し材料の機能創発や現象理解へと役立てる研究手法として有望であり、データ駆動によって人の“気付き”やインスピレーションを後押しする本研究は、データ利活用型マテリアル研究の先駆的な成功例として大きな意味を持つ。

 今後、同成果を基盤に、水素製造を筆頭に様々な電気化学反応モデルの最適化、および未知機構の探索を行うことで、電極触媒の学問的発展に貢献しつつ、高速・高信頼性なデータ駆動型の電気化学解析手法開発を行う。こうすることで、データ利活用による電極触媒開発といった電気化学マテリアルの効率的探索法の確立に寄与し、我が国における脱炭素実現のための実用技術の開発につなげる。<物質・材料研究機構 (NIMS) >
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「電験三種 電力 集中ゼミ」(南野尚紀著/東京電機大学出版局)

2022-04-01 09:41:57 |    電気・電子工学



<新刊情報>



書名:電験三種 電力 集中ゼミ

監修:石原 昭

著者:南野尚紀

発行:東京電機大学出版局

 多くの合格者を輩出してきた著名な執筆陣による「教科書+問題集」のハイブリッド型テキスト。出題のポイントを絞り込み、項目ごとに分かりやすく解説。頻出問題を中心とした練習問題を豊富に収録。計算問題は式を省くことなく丁寧に解説。解答を導き出すためのテクニックも掲載。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする