“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「元素創造」(キット・チャップマン著/白揚社)

2021-08-23 09:31:13 |    化学



<新刊情報>



書名:元素創造~93~118番元素をつくった科学者たち~

著者:キット・チャップマン

訳者:渡辺 正

発行;白揚社

 周期表の93~118番、超ウラン元素と呼ばれる元素は、多くの人になじみがない。天然には存在せず、原子炉や加速器をもつ特別な施設でしか扱われない。そういう特殊な元素が、原爆コア物質として人類史を変えたばかりか、宇宙の秘密に迫ろうとする科学者たちを魅了した。約80年におよぶ米・露・独・日の熾烈な合成レースがくり広げられ、26種の超ウラン元素がつくられた。十分に重い元素は予測と異なる性質を示し、近い将来、化学の土台を揺さぶるという見方まである。超ウラン元素はどうやってつくられたのか? 119番以降も合成は続くのか? 関係者への広範かつ綿密な取材をもとに、周期表の果てをめざした元素ハンターたちの挑戦をあざやかに描き出す。
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◆科学技術<テレビ番組情報>◆NHK「サイエンスZERO」/BSフジ「ガリレオX」他

2021-08-23 09:30:43 |    ◆TV番組◆
  


<テレビ番組情報>




プロジェクトX  挑戦者たち 4Kリストア版  NHK‐BSプレミアム  毎週火曜日 午後9時~9時45分 

8月24日(火) チェルノブイリの傷 奇跡のメス

 “人類史上最悪”ともいわれる、チェルノブイリ原発事故。大量の放射性物質が流出し、風下だったベラルーシでは、子供たちに甲状腺がんが多発した。現地の病院で手術を受けると首に大きな傷が残った。立ち上がったのは、当時、信州大学医学部の腕利き外科医だった菅谷昭さん。無給でベラルーシの病院に勤務し、傷あとが目立たない手術を伝えた。さらに訪問検診による術後管理を開始。心を動かされた現地医師たちも活動に加わる。

司会:国井雅比古、膳場貴子

語り:田口トモロヲ


コズミック フロント  NHK‐BSプレミアム  毎週木曜日 午後10時~11時00分

8月26日(木) 村山斉の宇宙をめぐる大冒険 私たちはなぜここに存在するのか?(選)

 物理学者・村山斉さんの人気シリーズ第2弾。「なぜ私たちは宇宙に存在できるのか?」この謎に、忍者や剣道、花火など日本の伝統文化をたとえに迫る。キーワードは反物質。


地球ドラマチック  NHK‐Eテレ  毎週土曜日 午後7時~7時45分

8月21日(土) 休止


ガリレオX  BSフジ  毎週日曜日 午前11:30~12:00分(隔週新作)

8月29日(日) 脱炭素社会へのイノベーション 電力供給の新たな取組み(再放送)

 今や世界共通の課題である脱炭素社会の実現に向けて、昨年日本は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を打ち立てた。この野心的な目標を達成するためにはどのような取組みが求められるのか?その鍵を握っているのが、電源の低炭素化だ。そのためには、ゼロエミッション電源である再エネの主力電源化や原発の再稼働に加え、既存の火力発電における低炭素化技術の開発やCO?排出削減を図った新技術の開発、さらに再生可能エネルギーの大量導入を可能にするイノベーションの実現が不可欠だ。そうした取組みを多角的にレポートし、目指すべき脱炭素社会実現の行方を探っていく。

主な取材先:福島水素エネルギー研究フィールド
      勿来IGCC発電所
      大崎クールジェン
      竹原火力発電所
      仙台太陽光発電所
      西仙台変電所 大型蓄電池システム
      INPEX 長岡鉱場
      電力中央研究所
      山本 隆三さん(常葉大学)
      金田 武司さん(ユニバーサルエネルギー研究所)
      松本 真由美さん(東京大学)


サイエンスZERO  NHK‐Eテレ  毎週日曜日 午後11時30分~0時00

8月29日(日) 富士山 噴火の歴史を読み解け

 その美しさで多くの人を魅了する富士山。過去5600年間におよそ180回も噴火を繰り返してきた、おそるべき活火山でもある。今年17年ぶりに富士山噴火のハザードマップが改定された。背景にあるのは、過去の噴火を読み解く研究の進歩。江戸時代の巨大噴火の噴出物が「山」を作り麓の村を焼いたこと、飛鳥時代の火砕流がこれまでの想定を大きく上回る規模だったことなどが分かってきたのだ。富士山噴火研究の最前線に迫る。

司会:小島瑠璃子、浅井 理
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「データドリブンの極意」(Master KT著/技術評論社)

2021-08-23 09:30:26 |    情報工学



<新刊情報>



書名:データドリブンの極意〜Tableauブートキャンプで学ぶデータを「読む」「語る」力~

著者:Master KT

発行:技術評論社

 「もっとデータを活用して業績アップ」「データドリブンで事業をもっと大きく」。このようにデータが重要といわれる現代では、一人一人がデータとの向き合い方を会得し、自分自身の意思と判断力を持つために「データリテラシー」を身に付けることが必要。データリテラシーとは、データ活用の意味から理解し、人間がデータとどう向き合うのかという視点で、どのような役割を担う人にとっても今必要なデータにまつわる知識。データベースやSQL、難しいシステム、あるいはデータを可視化するデザインの話だけではない。同書は、著者が創設した「Tableauブートキャンプ」における師と弟子の対話を元に、8年間かけて会得したノウハウ・考え方をまとめあげた本。「データとはなにか」「データを使ってどのように改善するのか」 「データを可視化して人々を動かすにはどうすればよいか」。これらの観点から,技術的な専門知識だけではない、データ活用の本質を考える。
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