“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

◆科学技術書<新刊情報>◆「宇宙探査機はるかなる旅路へ」(山川 宏著/化学同人)

2014-01-24 10:54:51 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:宇宙探査機はるかなる旅路へ ~宇宙ミッションをいかに実現するか~(DOJIN選書)

著者:山川 宏

発行:化学同人

 太陽系の惑星から小惑星,彗星,さらには太陽系の果ての探査へと向かう探査機.通信・放送やGPSとして,現代生活に欠かすことのできなくなった人工衛星。この宇宙機が目的の宇宙空間へ到達するには,ロケットの打ち上げ、重力圏からの脱出、機体の設計、目標地点までの軌道計画など、考慮すべきさまざまな事柄がある。同書では,数々の宇宙ミッションの「飛行計画」に焦点を当て、これまでの宇宙開発を振り返り、これからの宇宙利用の方向性を占う。

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◆科学技術ニュース◆理化学研究所など、電子テキスタイル製造技術を用いたLEDスポーツウエア開発

2014-01-24 10:54:32 |    電気・電子工学

 SHINDOは、福井県工業技術センター、産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センター伊藤寿浩副研究センター長、高松誠一 究員と共同で、電子テキスタイル製造技術を応用して、LEDの点灯により冬山や夜間でも視認性の高いLEDスポーツウエアを開発した。

 今回、ひも状の織物であるリボン上にLEDを配線し、服に取り付けられるよう樹脂加工を行う電子テキスタイル製造技術を確立することで、薄くフレキシブルなLEDリボンを取り付けたスポーツウエアの開発に至ったもの。

 このLEDリボンは衣服類に簡単に照明機能を付けられるため、スポーツ以外にも交通整理などさまざまな夜間作業の安全性向上につながるものと期待される。

 近年、スポーツウエア分野では、冬山や夜間での視認性を向上させるための照明機能への関心が高まっている。しかし、通常用いられる反射板では、反射するための外部からの光がないと機能せず、また、従来のLEDリボンは曲げによる断線を防ぐためにプラスチックの硬い基板上にLEDが配線されており、加えて硬い透明樹脂で保護されており、非常に硬くて重い。そのため、着用時に違和感があるという問題があった。

 一方、電子デバイス、特にMEMS分野では硬い基板上にセンサーやLEDなどを配線する技術はあったが、衣服などに取り付けるには柔らかい布などの基板上へ配線する必要があり、これまでそのような技術はなかった。そのため、スポーツウエア分野で用いるには、リボンのような柔らかい布の上にLEDを配線する技術を開発する必要があった。

 今回、リボン上にLEDを配線する技術と、衣服に取り付けるための熱融着性と防水性をもつ材料による樹脂加工技術からなる電子テキスタイル製造技術を開発した。

 この開発では、福井県がリボンに配線を織り込む技術を、産総研がリボン上の配線にLEDをハンダ付けする装置を、SHINDOがリボンを衣服に取り付けるための樹脂加工技術を担当した。

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