ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

大玉村のそば屋「花菜」

2016年11月18日 | 手打ち蕎麦打ち
 
先月安達町の無線仲間OLWさん宅の裏山で行われた恒例の芋煮会に初めて参加した大玉村のUBIさんが、確か無線以外の道楽まで話が発展してしまった時だったと思う「家の父も予約制のそば屋をやっている」と話され、以後そば好きのBAYさんも加わりそば談義に発展してしまい、今日BAYさんに案内して頂きUBIさんのお父さんの打ったそばをご馳走になって来た。
安達太良山の麓に近い高台にあり、詳細は“ふくしま気になるお店、生粉打ち蕎麦・家庭料理の花菜”Google検索でも紹介されているが、店舗は納屋を改装したと言う2階建ての2階にあり、年期の入った黒光のする柱を有効に活用した新築と疑うほどのお洒落で趣があり、開放感のある大きな窓からは座っていても高台の2階もあって、安達太良山を背景に広々と見下ろす田園風景はとても爽やかだった。
そばは北海道幌加内産“きたわせ”の金臼挽きの十割との事で、白く透き通ったところに自己流で表現すると星(微粒の甘皮)が浮かぶ光るそば。極細の断面も真四角でしっかりとしたコシがあり、長さも十割では限界を超えている様な実にのど越しの良い、星が無かったら“更科”と表現しても良い見事なそば。
体調から減塩しているので汁は濃い目だったが、出汁は何なのか分からない程の控え目で、そば本来の風味を失わない配慮はそば打ちと共に店主の確かな技だと感服した。
そして薬味には大根の千切り、白と赤の二種類の辛味大根おろしとすり下ろしの本物の生わさび。小鉢の一品には旬に入ったばかりのほうれん草にもってのほか菊を散らしたさり気なく酢をきかしたおひたしは、昔食べたほうれん草本来の味その物で「自家栽培ですか」と訪ねたら大玉村産との事だった。
料理の師匠から「旬の食材で客をもてなすのが調理人の意気込み」と伝授されていたので、厨房は大変広くそれよりはるかに狭いテーブル二卓に八席の予約制のそば屋、そしてお品書きにはそば懐石ではないコース料理とネットの食ログには「店主はイタリアンが得意」と掲載されている事からも、若しかしてそば打ち人は仮の姿?プロの調理人なのかな。
最高のもてなしを受けた実に楽しい一時だった。

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