ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

森のそば屋宇山

2015年07月24日 | 手打ち蕎麦打ち
  
福島駅西口にある「こらっせ(来て下さいの福島弁)」の県観光物産館で大玉村森のそば屋宇山が出展中と知り、他人のそばを食べるのも修行の一環なので昼食を兼ねて試食して来た。
安達太良高原で無農薬栽培した県産ブランド“会津のかおり”石臼挽き自家製粉の十割手打ちそばだそうだ。
残念ながら一番見たかった“水回し”から“延し”は見る事が出来なかったが“切り”のこま板と手の添え方は関東流(江戸前)のごく標準的な手法で、自分が習った青葉手打ちそば教室と同じだった。
出されたそばは細く、箸のつけ具合によっては切れる物もあり確かに“十割”に違いはなかった。新そばが間もなく出るこの時期は一番不味くなると云われているが、玄蕎麦の管理が行き届いていたのか不味くはなかった。汁も会津地方の塩辛いだけでなく、まあー合格点ではあったが、汁をつけたそばを口に含んだ瞬間に混合カツオ出汁(カツオ節・サバ節・ウルメ干し)と推察される香りが全面に広がり、折角のそば本来の香りを邪魔していると感じた。
食感には個人差があり全くの私感だが、自分はそばの風味を邪魔しないで、後でそば湯を飲んだ時に出汁の香りが口一面にさり気なく広がる物が美味い汁と信じている。
ここで開催されて来た何処の店よりも一枚700円は高値だったが、盛りは十分で生そばの量で140gはあり、これまでの120g程の一枚では足りず二枚では多過ぎた物と比べれば味と量共にやや満足した。