ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

映画「ジヌよさらば」

2015年04月07日 | その他
               
昨年会津柳津町近郷で撮影された漫画原作の映画“ジヌよさらば~かむろば村へ~”を観てきた。
東京で銀行マンとして働く若者が金アレルギーになり、お金を一切使わない生活を目指して東北地方の寒村に移住して来た主人公と村人達とのコメーデーで、TVの低俗なお笑い番組には無い本心で笑えた面白い映画だった。
撮影中の様子はローカル新聞の協賛もあって再三掲載され、TV各社からも放映されていた事もあってか、入場者は暇人の中年主婦層やリタイアー組シニアのほぼ80人程の大入で、1日から「福が満開、福のしま」をキャッチコピーに開始された福島県大型観光キャンペーンに併せた上映公開も一因かなとも思った。
大部分が柳津周辺で撮影され、エキストラ初め多くの地元の撮影スタッフへの支援もあった。それにしては紀行的なサービスカットは一切無く、現地の地理風景を熟知している自分にも何処か良く判らず、地元民にしてみれば多少不満もあったのではないかと一瞬思ったが、あえて場所特定不能とした監督の演出意図が強く感じられて逆に良かった。
上映前隣のオバちゃん達の「ジヌって何だべない」との会話も耳にしたが、ジヌ=金(銭)の事で、福島弁ではゼニと字の通り発音するが、会津ではジニと耳にした事もあったので、制作者はたぶんそれを“ジヌ”と聞えてしまったのだろう。