コロンビア領マルペロ島の史上7回目の大DXペデションは終了した。
この島は全体が岩石で周囲は全て切り立った崖、そのほとんどが70~80度の勾配になっていて接岸と上陸は困難を極め、毎回コロンビア海軍の船舶の提供とサポート無しには実行不能の様だ。
運用地点は地形からも上陸地点しか無く、ここからは270mHの岸壁が邪魔をしてアメリカ西部や日本方面へはほとんど電波が届かず、5回目からは山頂からも運用された。今回も上陸地点と山頂の二ヶ所から同時運用したが、山頂班員は24時間交代で運用したそうで、上陸地点のベースキャンプからのロッククライミングの登下山の繰り返しの様子もWeb上で公開された。
過去の実績Log。HK0TUの時は我がハム人生に於いても最大のドラマを自ら演じてしまった。
東京へ応援出張する朝15mが大オープンして、2mFMローカルネット仲間のJA7BEI,CWZ,KZX,TAPが続けてGetして行ったのに、正真正銘10W局だったJH7FWAと自分だけが取り残されて、何とも諦めきれないまま8時の新幹線で上京した。
応援先の職場にはDXの師匠でもあったJA1FHK(SK)もいて、二日後の夕方「明日の朝がラストチャンスだウチ(家)に来てやってもいいよ」と言ってくれたが、それでは意味がないので、担当デスクが後輩でもあったし「しばらくぶりの東京だから今晩姉の所に泊る」と許可を得てホテルをキャンセル、職場から片道2時間は都内勤務者の平均的な通勤時間と勝手に解釈新幹線に乗った。
突然の帰宅に家族は驚いたが、翌朝7時半過ぎHK0TUをGetして再び上京。10時前には朝のミーテングと称してデスクと共に仕事前のコーヒータイム、13階の喫茶室から姉と逢った質問も上の空で遠くマルペロ方向を眺めていた。
今回の戦果、80mは逃しても弱小局の自分には大満足、出来過ぎかも知れない。
80m/40mのローバンドはローカルノイズがあって常時N=4~6、酷い時は7~8もあって諦めていたが、ダメとは云っても他人のQSOにも興味があり、聴き続けていたら偶然ノイズが3位まで下がって信号が浮び、僅か10分ほどのチャンスで40mCWはGetした。
次回も10年後?恐らくそれまでにはお迎えがあるだろうし、我が人生最後のマルペロ大DXペデションは全て幕を閉じた。