ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

研究会再スタート

2011年06月11日 | 手打ち蕎麦打ち
            
震災後休館していた吉井田学習センターも3ヵ月ぶりに再館して、福島手打ちそば研究会も通常よりは少ない10人の参加者で再スタートした。
今回の粉は会津の在来種だったが、研究会の再スタートにも相応しく、長野県山ノ内町特産の手打ちそばのつなぎオヤマボクチ(山ごぼう葉の繊維)を使ってベテランの佐藤さんと渡辺さんが挑戦した。「そば粉1Kgに対してオヤマボクチ5gを熱湯でほぐし練り込む」等々と販売元のマニアルに従って順調に進行した。しかし“切り”に入ると突然悲鳴が、どうやら繊維が邪魔してまともに切れない様だ。ここ調理実習室で一番切れる調理用包丁を使って、桧枝岐裁ちそばの切り方で何とか極太の田舎そばに仕上がった。マニアルには記載されていなかったが、注文した時「切れる包丁をつかって下さい」と指示があったそうだ。
試食したところ、処理前のオヤマボクチはほとんど無臭だったが、山形そばよりも極太の黒い田舎そばは、モッチリと腰があり、咬むほどに口いっぱいに広がる微妙な香りは、他のそばには無かった旨味とも感じる山ノ内町地方伝統の味。昔の主食ではなく“慶事のご馳走”なんて勝手に想像してしまった。