ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

PLC(高速電力通信)

2007年03月04日 | アマチュア無線
PLC(Power Line Communications)は宅内の電力線に2~30MHzの信号を重畳して高速通信を行うもので、当初は電力会社の配電線を利用して(光ケーブルに変るものとして)政府の規制緩和により総務省指導で検討されて来たが、ヨーロッパの一部では配電線が完全地下埋設でも多くの問題点が生じていて多くの反対があったのにも関らず、総務省は企業側に添う形で、取り合えず宅内の利用に限定して昨年秋電波法の一部を改正して許可してしまった。
今市内のPCショップや家電量販店では「PLCは電源コンセントを使い、離れた部屋どこでも無線LANのように障害物の有無に左右されず、またLANケーブルを部屋中引き巡らすこともなくインターネットが楽しめる」との宣伝文句でこのPLCモデムが販売されはじめてしまった。そして目玉の伝送スピード190Mbpsもメーカー実験では平均30Mbpsなどその他多くの問題点を抱える不完全な商品なのに・・・・・それでも一部良心的なメーカーのHPにはhttp://panasonic.co.jp/pcc/products/plc/index.html#caution
とユーザー向けに、自ら完全な商品でない事を知らせているが、これの「お客様苦情受付窓口」は無いと聞く、今大半の家庭は単相三線式で配線されていて、簡単に言えば1本の線を中点に2線がABと回路が分離され、反対側は遮断されるので家中などと宣伝していても、共通の回路で接続された部屋でしか使えないのだ。
PLCを利用したこんな装置もまもなく発売される。
http://pioneer.jp/press/release568-j.html
お国のお偉いさんや企業人は弱者消費者を何と考えているのか、変な世の中になってしまった。