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時事散歩Ⅸ 第26回

2021年07月16日 | ブログ
無観客

 プロ野球も大相撲も一部観客を入れてやっているが、五輪は無観客。どうも都議会選挙で都民ファーストが公約の「無観客」で善戦したことから、風読みの小池都知事が「無観客」開催を主張した。「緊急事態宣言を出すような事態であれば、無観客もあり得る」と言っていた菅総理も、これ以上評判を落とすわけにもいかなかったのであろう。読売新聞の世論調査でさえ、最低の支持率、最高の不支持率を記録したのだから。

 五輪は単なる政治の祭典で、首相が自身の延命に活用を図り、都知事は放置していた子育てに急に目覚めたようだ。こんな茶番を見せつけられながら活躍を誓う選手も辛かろう。

 IOCの会長がやって来て、広島は「来ないで欲しい」と言っているけれど行くらしい。どうにかして「政治の祭典」を「平和の祭典」に見せたいらしい。そして「日本国民」と言うところを「中国国民」と言ってしまい、ドイツのメルケルと同様中共大好きという本性を見せた。自分たちにより多くのお金を落としてくれる国や人たちが大好きである。人権も環境も法の支配も本音の所どうでもいいのだ。無観客で損をするのは日本で、テレビの放映権料さえ確保できればIOCとしてはOKなのだ。

 バッハ氏はフェンシングの五輪メダリストであったらしいが、そもそもスポーツの目的はオリンピック(に出ること)ではない。商業化され、肥大化し続けた五輪にコロナが立ちふさがり、関係者の根性の汚さを見せつけてくれる。

 北海道でのマラソンなども沿道は兎も角、一応無観客となった。首都圏で行われる競技が無観客で、札幌に首都圏からどっと人が押し寄せたら、またまた北海道は感染者のるつぼとなる。宮城で行われるサッカーなどは観客を入れると県知事は喜んでいたが、仙台市長は無観客で願いたいと言っている。どうなることやら。

 先般、診断士行事の私的なお誘いがあったが、まだパラリンピックの期間中だったので、「東京には世界の危ないマスコミ関係者がうろうろしているから、私は行きません」と返信したが、その後、実際五輪のマスコミ関係者から薬物で逮捕者が出た。

 政府や関係者は「安心・安全」と言うけれど、その言葉ほど無責任な言葉もない。だって海外からの選手や役員、報道関係者がすべて「品行方正」とは絶対に保証できないどころか、五輪関係者にはその逆が多そうだ。政府は何ももって「安心」とか「安全」とか言っているのか根拠が不明。入管のPCR検査さえ陽性者が出ても、仲間は調べずパスさせている。

 富岳によるシュミュレーションでは、新国立競技場での感染リスクは低かったようだけれど、無観客に優ることはないだろう。そもそも国立競技場まで直行直帰の観客は少なかろうし、リスクは最小にすることに越したことはない。観たい人はテレビで我慢してくださいということ。




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