中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

経営のこと、政治のこと、社会のこと、趣味のこと、人生のこと

言いたい放題 その40

2023年09月28日 | ブログ
のた打ち回る巨(虚)龍

 本稿「言いたい放題 その21 万事休す」に、ロシア、中共、ビッグモーターを挙げ、冒頭『悪いことをしていて、いつまでもわが世の春は続かない。戦後のわが国の経済成長を牽引した企業群は、何より従業員と顧客を大切にし、世間に対しても信用の大切さを忘れなかった。何事にも誠実だったたからこそ成功し、国家としても発展した。』と書いた。

 ロシアはウクライナ侵攻を続けており、侵略兵士はウクライナ民間人さえへの拷問や虐殺さえ伝えられていた。ビッグモーターは、中古車の買い取りと販売に車の修理もやっていた業界では結構大手企業であるが、大がかりな不正が摘発された時期だった。中共は、習近平が従来の任期期限を超えて権力の座を固守したが、自由経済政策に通じていたとされる李克強首相を任期満了で退け、適切な後任を置いていないと報じられていた。

 これは、三者三様に崩壊寸前だな。将棋用語で言えば、「詰み」の一歩手前だろうということで、命題を「万事休す」とした。

 それでもロシアは粘っている。プーチンも健康不安説もありながら、国内向けにはこれまでは見られなかった配慮を行い、次回選挙にも勝つだろうと予想されている。ビッグモーターは追加不正に、店舗前の並木に枯葉剤を蒔いたとかの疑惑もあり、世間の信用をさらに落としたが、行政の対応はうやむやで、経営陣からこれまでの利得を吐き出させるまでには至らないだろう。企業には従業員保護の大義名分もある。

 中共も加えて北京郊外の大規模な洪水や、主要閣僚の説明無き退陣もある。しかし現在杭州で、アジア競技大会(アジアオリンピック)を主宰しており、相変わらず金メダルはじめメダル獲得数は断トツである。

 習近平は、民間企業より国営企業中心の共産主義に立脚した経済運営で、大手企業経営者を潰してきた。少子高齢化が急速に進む中、特に不動産業界が大不況で、建てかけのマンションなどが放置される状態にあるようだ。

 国家でも企業でも、時に強引なやり方が功を奏す場合もあるが、慣例を修正してまでの権力を維持したい独裁者の采配がうまく続くわけはなどないだろう。習近平は巨龍を持て余し、今や巨龍は虚龍となってのた打ち回る事態となっているのだ。

 この国でも総裁任期3年2期を、3期までに延長した元総理が居たが、結局新自由主義かどうか、碌でもない経済政策を継続し、若者の正社員として企業に採用される割合が減り、彼らの社会的責任感は低下する。収入が少ない上にスマホなどの固定費は増大する、都内の家賃は高い、情報化の闇は深い。そんな社会状況下、闇バイトに手を出す若者が急増した。国家はその取り締まりに多くの費用が必要になる。すなわち経済の悪循環が国家規模で現出する。喜んだのは、一部の経営者など勝ち組連中だけなのである。

 中共は内政の失敗から庶民の目を逸らすため、国際機関が認めている日本の原発処理水の放出にクレームを付けているが、個人的には美しい秋の列島への中共からの観光客が減少して、大いに結構であると思っている。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 言いたい放題 その39 | トップ | 代表的日本人「柴五郎」 第1回 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ブログ」カテゴリの最新記事