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今の世の中を見てみれば その13

2020年10月07日 | ブログ
大統領コロナ感染

 米国10月2日、トランプ大統領夫妻がコロナ陽性との報道で、世界に激震が走った。大統領は74歳であり、重症化の恐れがある。1か月後に米国の否世界の命運を賭けた大統領選挙が控えている。

 トランプ大統領は日頃からマスクを嫌う傾向があり、選挙戦の支持者集会などにもマスクなしで参加する様子が見られた。今回、大統領側近の女性にまず陽性が判り、その濃厚接触者でもある大統領はじめ、夫人はもとより他の側近の多くにも陽性者が出ているようだ。

 ツイッターでは大統領の死を期待する書き込みが見られ、当局はすべて削除すると警告する。その存在が大きければ大きいほど、反対派の反発も強くなる。米国の歴史には大統領の暗殺さえ記憶に生々しい。1963年の11月、ダラスでケネディ大統領が狙撃され亡くなった。その実弟であるロバート・ケネディ元司法長官はカリフォルニアでの民主党の大統領予備選挙に勝利した直後、ロサンゼルスで暗殺された。1968年6月のことであった。

 中曽根首相時代、首相とロン・ヤスと呼び合った仲だったレーガン大統領も1981年ワシントンDCで狙撃されている。暗殺された大統領はケネディ氏を含め4名で、一人目の犠牲者である16代大統領エイブラハム・リンカーンは有名である。日本では江戸末期の1865年のことだった。

 ツイッターで何を言おうが、狙撃手を選び組織的に大統領の命を狙うおぞましさからすればかわいいものではある。

 新型コロナが日本に上陸して間もなく、志村けんさんが感染して、亡くなった(3月29日)ことで、日本国民はこの感染症の怖さを知った。しかも遺族はご遺体との別れも出来ず、骨となってから再会するという現実を突きつけられた。

 しかし、喉元過ぎれば何とかで、経済を回さねばとの言い訳で、背に腹は代えられぬ状態である。

 トランプ大統領はマスク嫌い派であったようだが、オランダなどもマスクの効果には科学的根拠が薄いと、マスクの徹底を控えているそうだ。日本人にも元厚生省の官僚という女性がテレビに出ては、マスクの効果のなさを吹聴するが、日本人は毎年冬場にはインフルエンザ対策、春には花粉対策と、人によってマスクは、外出時必須の携行アイテムとなっている。勿論花粉の大きさとコロナウィルスの大きさの差は歴然で、花粉症対策のマスクが同じようにコロナにも効果があるとは確かに考えにくい。

 しかし、マスクは大声を抑え、咳やくしゃみによる飛沫同伴を大幅に軽減する。一度に多量のウィルスの取り込みを軽減する。少しでもその効果が期待できるなら、敢えてマスク着用を否定する必要は全くないと思う。中途半端に勉強ができた人、教養や哲学のない人に限って、論理にこだわり、周囲の人たちまでも論破して従わせようとする。

 ともあれ、トランプ大統領は米国時間の5日退院されたようで、一安心ではある。



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