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世相を診る 第7回

2022年02月19日 | ブログ
参議院選に向けた動き

 『国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、夏の参院選の東京選挙区で地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)と統一候補を擁立する考えを正式に表明した。』(朝日新聞デジタル2月12日)

 都民ファの代表は荒木千陽(あらきちはる)氏であるが、元々は小池都知事の秘書。いまだ小池氏の影響下にあると思われる。一生懸命お膳立てしたところで、根こそぎ持って行かれるのが国民民主党の運命ではないか。

 小池氏が都知事となった頃は、都議会に自民党の内田茂さんが力を持っていたが、これを梃に逆に自身への支持を高め、勢力を伸ばしたのが小池氏であり、その後、豊洲移転では元知事の石原慎太郎氏を悪役に仕立てて、自身への支持を拡大しようとした。地下水がどうのと、科学的評価のふりをして、いたずらに移転を遅らせた。思えばこの頃から、学歴詐称疑惑もあって、小池氏への不信感が私の中で増大した。元検事で衆議院議員だった若狭氏や今は維新の会に転身して衆議院議員となっている都議会議員だった音喜多氏なども小池氏から離れていった。

 昔、自民党田中角栄一派に小沢一郎氏がおり、竹下派となっては竹下派7奉行の一人に列せられた。竹下氏亡き後、小渕恵三氏との後継者争いに敗れ、羽田氏などと別派閥を立ち上げ、政治改革実現と称して自民党を抜けた。政界をかき回せるだけかき回して、この国の風土に馴染まない小選挙区制を定着させた。その間、政党を作っては壊したことから壊し屋と呼ばれた。立憲民主党には菅直人元総理も健在だ。拉致問題がらみの献金疑惑はどこに行ったのか。彼らと小池氏は私の中では同類の政治家に映る。日本という国家への崇拝と畏怖、そしてこの国をどのようにしたいのかのビジョン、政治家でありながらそれらの国家観がないように思う。自身の権力欲に囚われているだけのように映る。

 民主主義の現行システムは、独裁よりは優れるものの、民の多数の判断力が問われる。世論の形成に大きな影響力を持つ、メディアを司る人々の高邁な精神が問われる。

 参議院選に向けて、与党自民党の中も、岸田派、麻生派を中心とする大宏池会構想があるが、麻生派からは有力議員の脱会者が続き、菅前首相を中心とする派閥結成の動きが活発となっているらしい。

 参議院選で自民党が敗れた場合、岸田氏の退陣が予想され、次の総理候補を模索する中で、麻生派の河野太郎氏と菅前総理のどちらが有力かを推し測っているのだ。国民的人気では河野氏に分がある。しかし、向こう3年間、解散しない限り選挙は無い。国民的人気は重要度が落ちる。しかも鵺のような安倍元首相をトップに据える安倍派の意向は、維新や公明とのパイプも太い菅氏支持で固まるのではないか。菅派結成に動く連中の目論見である。前の総裁選での安倍氏の高市氏支持は岸田氏を蹴落すためのもので、本心から高市氏を支援していたわけではないように見えた。安倍氏に中共と本気で渡り合う度胸などない。

 またまた媚中腹黒の二階-安倍-菅-公明の政権に戻すことは、この国の未来のために絶対にあってはならない



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