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四季のある国 第9回

2024年07月25日 | ブログ
猛暑日

 気温が35℃以上になった日を「猛暑日」という。この月の22日(月)全国の288地点で猛暑日を記録したというニュースがあった。そこでその母数を知りたくてネット検索を掛けた。全国にどれだけの気象気温の観測地点があるのか、一般にはあまり知られていないように思う。

 実は「アメダス」という言葉は聞いていた。地域気象観測システムのことらしい。防災の為に気象情報を収集して発信するシステムを有する気象観測所との理解でいいのかどうか。全国にその拠点は1300か所に上り、そのうち840か所(21km間隔で設定)は、降水量に加えて、風向・風速、気温、湿度を観測しているほか、雪の多い地方の約330か所では積雪の深さも観測しているという。

 猛暑日を観測した地点の母数は、どうもこの840地点ではないか。なお、地上気象観測地点は、気象台・測候所・観測所と呼ばれるもので、南極昭和基地や富士山を含め159か所に及ぶ。<国土交通省・気象庁ホームページより>

 地球温暖化は年々その進行を早めているように感じられるが、今年初めて沖縄の那覇市で猛暑日が記録されたそうだ。平均気温で比べれば、日本で最も高い地方と言えるだろうが、沖縄は本州や九州よりさらに小さな島であり、海洋の冷却効果で、真夏にもこれまで猛暑日がなかったのであろう。近年海水温が上昇、加えて高層ビル建設などが進んだため、市街地では熱を溜め込んだようだ。

 暑いと言ってもいまの所、現代は、冷房施設が普及しているため、日常生活に大きな障害は感じない。勿論、住環境、所得の関係などで、クーラーも十分使えない人も居るわけで、行政の目配りが大切である。それと冷房設備は大量の電気を食らう。私的な話、私の1200ccの乗用車では、春、秋の燃費は14km/lを少し超えるが、この真夏期は13km/lを切ってしまう。ガソリン補助金があるうちはいいが、家庭の電気代の上昇と挟み撃ちされれば負担が大きい。

 そんなことより、停電が頻発するようにでもなれば、熱中症患者は倍増し、産業界でも多くの業種が立ち行かなくなる。「原発反対」「原発0」を主張する元首相も居られるが、原子力発電所の事故確率や、廃棄物処理の不具合などを勘案しても、現状では原子力発電は有効と評価できるのではないか。

 再生可能エネルギーとしての太陽光発電は、その設置場所の環境破壊から非常に評判がよろしくない。この現在のシリコン系太陽電池に替わる太陽電池として、ペロブスカイト太陽電池が注目されている。軽量であり、その原料であるヨウ素は国産で賄えること、材料をフィルムなどに塗布・印刷して作れるなど、非常に大きなメリットがあるそうだ。ただ、まだまだ課題も大きく実用化に至っていない。

 人類はこれまでも大きな難題を解決しながら、文明を発展させてきた。東京都のように「ばらまきは馬鹿でもできる」と首長が言われないように、政治家は大きな視点で国家・国民のための課題と向き合って欲しい。地球温暖化も少子化も待ったなしであり、選挙で「勝てば官軍」の時代ではすでにないことを自覚すべきであろう。




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