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世相を診る第9回

2022年02月25日 | ブログ
他人事ではない

 ロシアのウクライナ侵攻が2月24日に始まったようだ。先にロシアのプーチン大統領はウクライナ東部のロシア人も多く、親ロシア的な2州の独立を承認した。着実にウクライナを侵食しているのである。

 日本とて他国の話ではない。北朝鮮は私の診る所、(対米という建前で)中共の侵攻を阻止するためにミサイルや核兵器の開発を急いでいたが、わが国は、平和憲法を堅持し、日米安保があれば平和は守れると何となく信じている人が多数のようで、防衛費もGDPの1%程度を長年維持し、ミサイル整備も核兵器開発も遠ざけてきたように診る。

 それでいて、中国人を大量に国内に抱え続け、留学生も他国に勝る人数を中国から受け入れてきた。財界そして自民党媚中派の意向に沿って、日本を知る友人を中国人の中にも増やすとは言い訳で、そんな戦略はとっくに破綻していることを知りながらである。

 例えば、北海道など、中共は単なる経済活動で進出しているとは思えない。ロシアのウクライナ侵攻に見るように、権益のある所から切り取ってゆく長期的戦略であろう。よくは知らぬが、中国人が多く住んでいる、北海道の小学校では中国国歌が聞こえることがあるという。

 中共は日中友好50周年を9月に予定しているようだが、岸田首相や林外務大臣は出席する必要はない。二階氏や安倍氏を特使で送った方がお似合いであろう。日本人を訳もなくスパイ容疑という名目で拘束する。わが国の固有の領土である尖閣諸島周辺海域を日常的に侵犯する。一昨日(22日)もニュースでやっていたけれど、中国の海運業者が使い物にならない大型の老朽貨物船を川崎港に長年放置し、港湾使用料も当該船舶の処分量も払おうとしないという。そのような国が友好国である筈がない。

 中国を語るとき、多くの政治家や評論家が、人権問題など指摘する一方で、日中の経済的つながりの強さを言う。そのことはすなわち、日本が経済活動を通じてかの国に貢いできただけではないのか。進出企業は撤退さえままならないのに、そんな国となお経済交流を続けようとしている政財界の人々の心の根が分からない。要は強欲資本主義を中共に見過ごされ、利用されてきたに過ぎない。

 若いころ、企業で組合活動にも少し関わったことがあるけれど、工場の当時の人事課長さんからは直接、共産党への強い警戒感を聞いたことがある。私は柔道部に所属し、自民党有力代議士に強い絆を持っていた工場の柔道師範に良くしていただいており、そんなことで、変な誤解を受けることはなかった。

 GEの関連企業(2007年アラブの会社に売却)に出向した時は、ウェルチさんが健在で、民主党クリントン大統領の時代、二人はゴルフ仲間でシングルの腕前と聞いた。航空機を中国に売る為、中共とはことさら懇意で、GEの人事部門は中国大連に置き、英語や日本語にも堪能な事務員から日本語で私などにもメールが届いたことがあった。

 欧米のそして日本のグローバル企業、それらの企業から献金を受けた各国の政権が中共を肥やしてきたのだ。



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