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世相を診る 第1回

2022年02月01日 | ブログ
意図的な政権批判

 岸田政権が発足してほぼ4か月。発足時の内閣支持率は従来の新政権発足時と比べて見劣りする分、その後急落するパターンを取らず、堅調な推移を見せている。

 ただ、「岸田首相は総裁選の時から『コロナ対策は誰がやっても同じような事態に陥る』と熱が入っていなかった。菅首相は高齢者のワクチン接種1日100万回の号令をかけたが、岸田首相は80万回でいいと。感染が落ち着いていた貴重な時期を、まったく無駄に過ごしました」(閣僚経験者)

 「岸田は、3月の自民党大会と夏の参院選に向けて、失点を作りたくないんです。菅前首相の必死のコロナ対策も当時は批判を浴びた。それなら、なにもしないでじっとしているのが得策という計算でしょう」(自民党重鎮)

 のような批判の声が政権与党の自民党内から上がっているようだ。FRIDAYDIGITAL1月30日配信

 明かに党内反岸田勢力からの意図的な批判と感じられるものだ。参院選は、公明党との軋みが見える今、自民党一体となって戦わねばならないのに、後ろから鉄砲玉を打ち込むような様は、みっともないこと、はしたないことこの上なかろう。政権発足してまだ4か月、当然至らぬことも儘あろうが、本来そこは助け合ってゆかねばならない。

 ワイドショーなどでも、菅政権時のワクチン接種に比べて、対応が遅いような批判もあるようだが、個人的には前政権と比べて、現政権の対応が悪いとは到底考えない。昨年行政機関にネットで予約しようとすると相当待たされる状況だった。6月に地元の医院のご厚意を近所からの口コミで知り、結果としてスムーズに2回接種出来ものに過ぎない。今回は市から早めに接種券が届き、ネット予約は非常に速やかだった。

 確かにファイザー社のワクチンの接種にこだわる人には、地区によって予約が取りにくいこともあるのかも知れない。国民もコロナに慣れて初期の頃のような恐怖感は薄らいでおり、ワクチン接種をそれほど急いでいない感も伺える。

 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」であっても、菅政権の強権、安倍政権の嘘つき体質にうんざりした国民が、安倍-菅政権の復古を望む筈などない。ワイドショーのMCなどのムード同調体質が、垂れ流される意図的情報と岸田氏個人のイメージによる批判に過ぎない。

 読売新聞なども携帯電話料金の値下げや、デジタル庁の設置、官房長官時代のふるさと納税など、実績を上げて岸田政権と比較したりしているけれど、内閣総理大臣が取り組まねばならない国家の根幹に関する問題をどう捉えるかを無視した批判のための批判に過ぎない。

 世界の指導者は、中共やロシアのトップに倣い、強権で押そうとしがちである。民主主義は結果もさることながら、プロセスを大切にしたい。それが長い目で見て正解だろう。



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