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時事散歩Ⅵ 第4回

2017年11月10日 | ブログ
トランプ大統領の訪日

 11月4日土曜日の東京では、地下鉄駅や東京駅地下街にも多くの警察官の姿があった。イバンカ大統領補佐官が帰国する日であるし、トランプ大統領訪日前日ということで、駅構内のコインロッカーなども使用禁止になっていたようだ。

 それにしても、トランプ大統領の長女で大統領補佐官というイバンカさんは、何と魅力的な女性なのか。ケネディ大統領の娘さんで、前の駐日大使を務めておられたキャロライン・ケネディさん同様、上品で知性的で偉ぶったところなど微塵もなくて、日本の女性政治家とは大きな違いであることだ。

 街の声でも、トランプさんは嫌いだけれど、イバンカさんはいいという声が通り相場であったようだ。因みに私はトランプ大統領も初めから好きな政治家だ。トランプ大統領あってのイバンカ嬢でもある。

 「日本は宝のように大事なパートナーであり、不可欠な米国の同盟国だ」。和気あいあいの首脳のゴルフ外交、ランチ、ディナーでの交歓、フォーマルな首脳会談。そして大統領の皇居訪問、天皇陛下とのご歓談。拉致被害者家族との面会。トランプ大統領をここまでの親日家に変えたのは、昨年11月の安倍首相のトランプタワー訪問の際のイバンカ嬢の安倍首相への好感にあるという。

 今回の政府のイバンカさんへのおもてなしは当然のことだ。初めての日本ということだが、気楽に日本観光をして貰えるのは何十年も先の事であろうか。テレビ東京の「YOUは何しに日本へ」という番組がそれまで続いており、成田空港で彼女を見つけインタビューして貰えれば楽しいだろうなと思ったりした。

 5日の朝はトランプ大統領が横田基地に到着する実況をテレビで見ていた。遠い異国で暮らす自国の兵士を、まず激励する姿勢は流石である。一国のトップが軍の総司令官であり、核のボタンを常に携行する国。陸でも海でも空でも宇宙でも世界一の軍事大国である。母国の有り様を誇り、兵士を鼓舞する姿は、恐らくギリシャ、ローマ時代から変わらぬ権力者の姿である。そのことは同時に、この世界が未だお釈迦様の手のひらの中から一歩も出ていないことを示すと共に、空疎な平和主義への警告でもある。

 横田めぐみさんのお母さまもトランプ大統領との面会後に語っていたという概ね良好な大統領の人物像は、米国マスコミなどを筆頭に報じる大統領像とは異なるものだ。やさしそうに見える人間は、往々にして弱さしか持っていない。現実の世界では、政治の世界は悪役になれるくらいの器量がなければ真のリーダーは勤まらない。

 トランプ大統領と蜜月なのは大いに結構だけれど、最近の安倍首相は長期政権を睨み、野党が教育無償化と言えば盛り込み、お金がないと財界におねだり。結局そのつけは国民に返ってくるものを。憲法改正は9条3項の加憲に留め、韓国の慰安婦問題への対応に落とし前をつけず、中国の「一帯一路」に協力するという軟弱に堕した。そんな安倍首相を大いなる戦略家とみる向きもあるが、懸念している。



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