先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

杉田水脈氏の差別発言に抗議 大阪駅前で市民ら「放置するな」

2024-01-18 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2024年1月17日 20:47

プラカードを掲げ杉田水脈衆院議員への抗議行動に参加する市民ら=17日午後、大阪市

 アイヌ民族や在日コリアンへの差別発言を繰り返す自民党の杉田水脈衆院議員への抗議行動が17日、大阪市北区のJR大阪駅前であり、市民らが「政府と自民党は差別を放置するな」「犯罪行為を許すな」と通勤・通学客に訴えかけた。

 参加者は「自民党は差別を許すな」「杉田水脈を処分しろ」との横断幕などを掲げた。「先住民族アイヌの声実現!実行委員会」の出原昌志事務局長は「社会規範を守るべき国会議員が差別発言を繰り返す中、アイヌや在日コリアンはどこで安心して暮らせばよいのか」と語気を強めた。他の参加者も「差別を扇動する杉田氏を選挙に出す自民党にも責任がある」と演説した。

・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964312/


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JR北、H100形ラッピング車両を4両追加導入 

2024-01-18 | アイヌ民族関連

鉄道.COM 2024年1月17日(水)15時59分

JR北海道は17日、国と北海道による助成・補助制度を活用したH100形を、4両追加導入すると発表した。

H100形は、同社が2020年3月に運用を開始した電気式気動車。今回導入する4両では、1両あたり約2.8億円で北海道高速鉄道開発が取得し、JR北海道が無償貸与を受ける。JR北海道では、2022年度にも同様のプロセスで、H100形ラッピング車両4両を導入。根室本線や宗谷本線などに投入している。

新たに導入する車両はH100-84~87号で、車両ごとに「室蘭線」「日高線」「根室線」「宗谷線」をイメージしたラッピングを施す。また、観光列車での運用を考慮し、車内は一般仕様から変更する。ラッピングのデザインは、84号(室蘭線イメージ)が「室蘭線のルーツ」を石炭車のデザインで表現するもの、85号(日高線イメージ)が旧国鉄の「一般気動車標準色」をベースに「アイヌ文化」「馬産地」を表現したもの、86号(根室線イメージ)が沿線市長の景色や名物をデザインしたもの、87号(宗谷線イメージ)が鉄道と天塩川を表現したものとする。

日高線ラッピングイメージ(画像:JR北海道)

新たに導入する4両は、2024年2月より順次運用を開始する。運用線区は、室蘭線・日高線ラッピング車両が室蘭本線の長万部~苫小牧間および室蘭~東室蘭間、根室線・宗谷線ラッピング車両が宗谷本線旭川~名寄間、石北本線旭川~上川間、富良野線旭川~富良野間。後者の2両は、3月のダイヤ改正以降、石北本線上川~網走間、釧網本線網走~緑間での運用も予定する。

https://www.tetsudo.com/news/3070/


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沿線風景や特産品デザイン JR北海道「H100形」4両、2月運行開始

2024-01-18 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年1月17日 20:18(1月17日 21:46更新)

 JR北海道は17日、道が購入したH100形気動車のラッピング車両4両を2月から順次運行すると発表した。車体には室蘭線、日高線、根室線、宗谷線の各沿線風景や特産品、サラブレッドやオジロワシなどをモチーフにしたデザインが施されている。

■室蘭線 懐かしい石炭車がモチーフ

石炭車をイメージした「室蘭線ラッピング」(JR北海道提供)

■日高線 デザインにアイヌ文様も

サラブレッドやアイヌ文様を活用した「日高線ラッピング」(JR北海道提供)

■根室線 沿線の四季カラフルに

四季折々の車窓風景を描いた「根室線ラッピング」(JR北海道提供)

■宗谷線 野鳥や自然風景あしらう

オジロワシや鉄道、天塩川をモチーフにした「宗谷線ラッピング」(JR北海道提供)

 道と国が車両の購入費用約11億4千万円を折半し、第三セクター「北海道高速鉄道開発」が車両4両を取得。JRに無償貸与する。室蘭線長万部―苫小牧間、宗谷線旭川―名寄間、石北線旭川―網走間、富良野線旭川―富良野間、釧網線網走―緑間などで普通列車として運行するほか、観光列車としても活用する。

 JRは2022年以降、釧網線、花咲線、石北線、富良野線をモチーフにしたH100形のラッピング車両4両を導入しており、今回で計8両体制となる。

・・・・・・・

(今井潤)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964290/


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訪日客の消費、初の5兆円突破 23年2506万人、円安追い風

2024-01-18 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2024年1月17日 17:11(1月17日 19:04更新)

ツアーでアイヌ民族の伝統的な刺しゅうを体験する訪日客ら=2023年9月、北海道白老町(日本航空提供)

 観光庁は17日、2023年に日本を訪れた外国人の宿泊費などの消費額(速報値)が5兆2923億円だったと発表した。5兆円突破は10年の統計開始後、初めて。政府観光局が公表した23年の訪日客は推計2506万6100人で、新型コロナウイルス禍前の19年の約8割に回復した。国際航空路線の再開や訪日客にメリットが大きい円安が追い風となった。

 政府は今後も、訪日客や消費額の拡大を目指す。能登半島地震の被災地の観光復興に向けた支援にも取り組む方針。地方への誘客や、コロナ前に比べて低迷する中国人客が本格的に戻るかどうかが焦点となる。

 消費額を国・地域別に見ると、台湾が全体の14・7%に当たる7786億円と最も多かった。次いで中国が7599億円、韓国が7444億円、米国が6062億円、香港が4795億円。これらで63・7%を占めた。

 1人当たりの平均消費額は21万2千円だった。国・地域別では、スペインが34万2千円でトップ。オーストラリアが34万1千円、イタリアが33万6千円で続いた。アジアでは中国の32万円が目立った。

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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964141/


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『ゴールデンカムイ』で注目が集まるアイヌ語の魅力 「アイヌ語I・Ⅱ」開講インタビュー

2024-01-18 | アイヌ民族関連

神奈川大学2024.01.17

明治末期の北海道を舞台に、元兵士やアイヌ民族の少女らが、隠されたアイヌ民族の金塊をめぐって戦いや冒険を繰り広げる漫画『ゴールデンカムイ」。アニメ化や実写映画化もされる人気作品となっており、『ゴールデンカムイ』を通じてアイヌ文化に興味を持った方も多いのではないでしょうか。本学でも、来年度より新たに「アイヌ語Ⅰ・Ⅱ」が開講されることとなりました。今回はアイヌ語を学ぶ魅力を国際日本学部の廣瀬先生に語っていただきました。

――「アイヌ語Ⅰ・Ⅱ」が、2024度より導入されることになったきっかけを教えてください。

国際日本学部が新規開設されて4年目を迎え、現行のカリキュラムを精査し、新たなカリキュラムを準備していました。その過程で、言語系の科目を追加することになったのです。アイヌの少女「アシㇼパ」が活躍するコミックス・アニメ『ゴールデンカムイ』の人気も根強く、2020年には、『ウポポイ(民族共生象徴空間)』というアイヌ文化の復興・発展の拠点施設が北海道の白老町に開業しています。このタイミングを逃してはいけないと思いました。

――なぜ、他の言語ではなく、アイヌ語だったのでしょうか。

国際日本学部が設定している『教育研究上の目的』は、「多文化共生社会の発展に寄与できる人間の育成を目的とする」という表現で終わっているのですが、アイヌ語は、まさに「多文化共生社会の発展」を標榜する学部に相応しい言語だと考えています。江戸から明治へと移る時代の大きなうねりの中で、アイヌは日本という「国家」に組み込まれました。そのアイヌの歴史や文化を、アイヌ語の学習を通じて理解することは、『目的』達成の一助となるに違いありません。

――アイヌ語は、どのような特徴を持つ言語なのでしょうか。

アイヌ語は、「輯合語(しゅうごうご、polysynthetic language)」と(或いは、別の観点から「抱合語(ほうごうご、incorporating language)」とも)呼ばれる言語の一つで、日本語とも、現在、神奈川大学で教えられている外国語とも、その構造が大きく異なります。輯合語の大きな特徴としては、動詞が表す事象に関わる情報の断片を、動詞自体に「ペタペタと貼り付ける」という点が挙げられます。例えば、アイヌ語で「話す」という動詞の辞書形はitakですが、「~に・と話す」はkoytakで、「互いに・と話す」はukoytak、「~について互いに・と話す」はewkoytak、そして、「私たちが~について互いに・と話す」はc(i)=ewkoytakとなります。ちなみに、c(i)=は「人称接辞(person clitic)」と呼ばれるものですが、これは「聞き手」を含まない「一人称複数主語」を表す「私たち」で、「聞き手」を含む場合は、a=を使って、a=ewkoytakとなります。会話の場面を想像すると、実に理に適った区別ですよね。

それから、先ほど「辞書形」と言いましたが、itakは、「話し手」でも「聞き手」でもない第三者が「話す」という意味も持っています。いわば、発音されない「三人称主語」を表す接辞があるということになりますね。この「ゼロ」の三人称接辞は、印欧語などの人称代名詞とは異なり、(発音されないこともあり)男女の性別を表すこともなく、現代社会の様相を先取りしている形式だとも言えます。

―― ユネスコによると、アイヌ語は、「消滅の危機に瀕した言語(endangered language)」の一つに数えられていると聞きました。そのような日常的には使用されない言語を学習することの意義について、どのようにお考えでしょうか。

この問いには、色々な側面から答えることができると思いますが、反語的な答え方をすると、例えば、「いまでもラテン語は学習されているではないですか」ということになるでしょうか。ご存じの通り、現在、ラテン語を日常言語として使用している言語共同体はありません。でも、ラテン語を知っていると、何かと便利で役に立つ。植物や動物の学名はラテン語ですし、英語の文章の中にも、a prioriやad hocなど、ラテン語表現がよく出てきます。
アイヌ語の場合は、北海道や東北の地名がアイヌ語由来であることが多く、例えば、「札幌」は、sat-poro[-pet]「乾いた・大きい[・川]」がその語源なのだそうです。また、スーパーで買い物をしていて、北海道のブランド米『ゆめぴりか』の「ぴりか」がアイヌ語のpirka「良い」だったり、カルビーのスナック菓子『じゃがポックル』の「ポックル」がpok-kur「~の下・影(人)」だと分かったら、楽しいですよね。さらに、知里幸惠氏の『アイヌ神謡集』で広く知られる「ユカㇻ(yukar)」を始めとするアイヌの文学、そして、そこに体現されているアイヌの自然観や精神世界も、アイヌ語が分かれば、その理解がずっと深まることでしょう。
それで、あくまで個人的な観点から「意義」を述べさせてもらうと、そもそもアイヌ語を学ぶということが―その主体が「アイヌ(aynu)」であれ、「和人(sisam)」であれ―、萱野茂氏の「アイヌの言葉はアイヌ民族の心であって民族存在の証である。その言葉が消え去ることなく継承・発展してほしい」という切実な願いに応えることになる―そう考えています。(引用部分は、『萱野茂のアイヌ語辞典』「はしがき」より)

――最後に、先ほどの質問と関連しますが、アイヌ語やアイヌ文化を学ぶことは、学生の卒業後の進路にどのように役立つとお考えでしょうか。

そうですね、長期的な展望としては、アイヌ語やアイヌ文化の経験を活かして、自治体や公共団体等で行われているアイヌ語の復興、或いはアイヌ文化の振興に関わる事業に携わる卒業生が出てくると嬉しいですね。それから、前出の『ウポポイ』開業の後押しもあるので、ぜひ、観光業界でも活躍してもらいたいと思います。

「アイヌ語Ⅰ・Ⅱ」担当教員より一言

藤田護先生(外国語学部非常勤講師)

この科目ではアイヌ語の基礎を扱います。言葉を実際に口に出してみながら、実践的に身につけるとともに、アイヌ語やアイヌ語で語られる物語を通じて、魅力的なアイヌ文化の世界に入っていき、アイヌの人たちにとっての世界の成り立ちについて一緒に考えていきます。日本列島の北側で古くから話されてきたアイヌ語の、「いま」の姿と、アイヌ語をめぐる若い人たちの試みについて知ることは、日本の文化の接触と交流について考える大変良い機会になってくれると思います。ぜひ授業の場でお会いしましょう!

講演会開催のお知らせ

「アイヌ語」開講記念講演会を開催します。

入場無料です。参加ご希望の方は下記リンクよりお申込みください。

2024年2月29日(木)開催

2024年3月14日(木)開催

関連リンク

https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_27284.html


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アイヌ文化に触れる 来月3、4日、刺しゅう体験会 シカの角でフォトフレーム作り  白老

2024-01-18 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024/1/17配信

 白老町の一般社団法人白老モシリは2月3、4両日の午前10時~午後4時、しらおいイオル事務所チキサニ(町末広町)でアイヌ文様の刺しゅう体験を開催する。イオル(伝統的生活空間)体験交流事業の一環で、参加者を募集している。  町内のアイヌ…

この続き:462文字

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/128134/


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穂別地区の山林ロケ地に 19日全国公開 映画「ゴールデンカムイ」

2024-01-18 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024.01.17

19日から全国公開される映画「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)で、むかわ町穂別地区の山林がロケ地に使われていたことが公表された。人気漫画を実写化した作品で、冬の厳しい大自然も魅力の一つ。町の関係者は雪の穂別が舞台に選ばれたことを喜び、「ぜひ映画館に足を運んでほしい」と声を弾ませる。

ゴールデンカムイの撮影が行われたむかわ町穂別地区のロケ地(町提供)

 ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプで2014年から連載し、「マンガ大賞2016」の大賞にも選ばれたほか、アニメ化もされた。作者は北広島市出身の野田サトルさん。

 作品は明治末期の北海道が舞台。日露戦争から帰り、一獲千金を狙って北の大地へ足を踏み入れた元陸軍兵士・杉元佐一が、道中で出会った純真無垢(むく)なアイヌ民族の少女アシリパとともに、時に戦いながら金塊の在りかを探し求めて旅をするというストーリーだ。「不死身の杉元」の異名を持つ杉元を山崎賢人さん、少女アシリパを山田杏奈さんが演じる。

 町によると、撮影スタッフはアクセスの良い空港近くで、なおかつ自然の厳しさが感じられる場所を探しており、町が条件に合う候補地を提案し、実現したという。昨年2~3月の約2カ月間、総勢約120人のスタッフが現地入りし、山崎さんや山田さんの撮影も行われた。

 映画は19日から、ディノスシネマズ苫小牧(柳町)などで公開される。

https://hokkaido-nl.jp/article/32450


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「新しくて懐かしい日本」での壮絶アクション!  久保監督が語る映画「ゴールデンカムイ」

2024-01-18 | アイヌ民族関連

ひとシネマ1/17(水) 12:50配信

俳優の山崎賢人主演で、シリーズ累計2700万部のベストセラー漫画を実写化した映画「ゴールデンカムイ」が1月19日、全国公開される。明治期の北海道を舞台にアイヌの埋蔵金を巡るサバイバル・バトルを描いた久保茂昭監督に、作品の見どころを聞いた。

【写真】インタビューに答える久保茂昭監督

アイヌ文化をしっかりと描く

「ゴールデンカムイ」は、2014~22年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された野田サトルの人気マンガが原作。日露戦争で〝不死身の杉元〟と異名を取った杉元佐一(山崎)が、アイヌの少女アシㇼパ(山田杏奈)とともに、アイヌから奪われた莫大な金塊の隠し場所を刺青として彫られた24人の脱獄囚たちの行方を追う。その中で、同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉(玉木宏)や死んだはずの新撰組の「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)らとの争いを繰り広げる……という壮大な物語だ。

以前から原作の大ファンだったという久保監督。「映画化の話をもらった時は、本当にうれしかったけど、この原作をどこまで実写化できるか未知数で、頭が真っ白になった」と振り返る。原作の魅力について「明治の北海道での金塊争奪戦という、ちょっと西部劇を感じさせるストーリーはもちろん、キャラがすごく魅力的で、北海道の大自然の中でアイヌ文化と触れ合うことで、登場人物たちがいろいろな感情を持っていくところに一番ひかれました」と熱く語る。

久保監督は、アイヌ文化が受け継がれている北海道平取町の二風谷や、アイヌの資料館、クマ牧場など原作者の野田が取材で訪れた場所を約1年かけて巡った。「スタッフの中でアイヌのことを一番知っているんだという気持ちになるぐらい勉強しました」という。

アイヌ文化を描くことに力を入れた久保監督は、原作でも見どころの一つであるアイヌ料理も実際に再現。動物や魚の肉や骨を細かく刻んだ「チタタㇷ゚」や汁物の「オハウ」を食べるシーンも見どころだ。「専門家に監修してもらって丁寧に再現して、試食もしました。」と明かす。

魅力的なキャラクター造形

壮絶なアクションシーンも見どころで、特に冒頭で描かれた日露戦争最大の激戦と言われる通称二〇三高地を巡る旅順攻囲戦の戦闘シーンはすさまじい迫力だ。映画「HiGH&LOW」シリーズで激しい集団アクションを描いた久保監督と、映画「キングダム」シリーズで中国の戦国時代の戦闘シーンを担当したアクション監督の下村勇二のタッグで描かれた。「どれだけ人が死んでいくんだという杉元や鶴見のトラウマになった壮絶な戦争を描かないと物語の推進力が生まれない」と軍事訓練を積み、実際に約200メートルの坂を作って、当初4日だった撮影を10日に延ばして撮影された。「悲惨さだけではなく、エンターテインメントではあってほしいと思ったので、下村さんと話し合って、うまくすみ分けしながら撮影していきました」。

個性的なキャラクターが多数登場するのも魅力の一つで、原作の再現度が話題になっている。主人公・杉元を演じた山崎は体重を約10キロ増やす肉体改造をして撮影に臨んだ。「戦争を体験して、最初は何を考えているか分からないような表情をしている杉元が、アシㇼパと出会って少しずつ優しい表情を見せていく姿をしっかり演じてくれた」と評価する。山田演じるアシㇼパは「杏奈ちゃんって、表情がすごい美しい瞬間があるんですけど、ちょっと振り向くと急に愛らしい顔にもなる。その二つを持っている女優さん。アシㇼパには本当にぴったりだと思いました」という。

特に砲弾の破片で頭を負傷してほうろうの額当てを付けた鶴見中尉を演じる玉木は、ビジュアルが公開されると原作ファンから絶賛の声が相次いだ。「原作でも傷を負う前の鶴見は美男で、人から愛される力がすごいのですが、玉木さんも自然と人を惹きつけるオーラを持っている。傷のメイクをしてもやはり美しい。そして鶴見の持つ狂気も爆発しています」と絶賛。〝脱獄王〟の白石由竹役の矢本悠馬について、「本人も原作が大好きで、白石が〝推し〟だそうで、『脱獄王らしい柔軟な感じを出してほしい』と頼んだら、体をかなり絞ってくれました。物語に緩急をもたらしてくれるような役者はなかなかいないのですが、矢本さんは引き出しがたくさんあるのでうまく演じてくれた」と感心する。

そして土方役の舘については「土方歳三が生まれ変わったら舘さんなんじゃないかという説得力がある。原作そのままでめちゃくちゃかっこいい。銃の撃ち方も、原作では手を伸ばしていたのを『すぐに撃つなら構えるひまはない』と脇に構えて撃つとか、教えてくれて、さすがだなと思いました。その辺も見どころですね」と話す。

開拓時代の男たちの冒険

他にも厳寒の北海道の大自然の中、ヒグマとの激しい戦いや、開拓時代の小樽の街での馬ぞりでの激しいアクションシーンなど見どころは満載だ。久保監督は「明治時代の北海道という設定ですが、未開の地で男たちが土地の文化を知りながら冒険するという幼い頃に見た西部劇にも通じるものがある。新しいけどどこか懐かしい日本をいろいろな世代な人に見てもらえれば」と作品への思いを語った。

毎日新聞記者 猪狩淳一

https://news.yahoo.co.jp/articles/d948d8fd6dd832c92495dc90eaec3f25f2d45224


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【北海道 東川町】映画『カムイのうた』メイキング映像を公開

2024-01-18 | アイヌ民族関連

メインキャスト陣および制作秘話のメイキング映像を7本公開

北海道 東川町2024-01-17 16:00

北海道東川町がアイヌ文化・大雪山文化発信のために製作した映画『カムイのうた』のメインキャスト陣および製作秘話のメイキング映像が完成しました。
完成した7本の映像は、メインキャストの吉田美月喜さん、望月歩さん、島田歌穂さん、清水美砂さん、加藤雅也さんの撮影を経て感じた想い、アイヌ語・文化監修の藤村久和先生のアイヌ文化伝承にかける想いが語られています。
さらに、撮影スタッフの上野彰吾さんと実景・ドローン・スチールを担当した東川町在住の大塚友記憲さんによる貴重な撮影秘話を語る対談映像も公開され、より映画を楽しめる内容となっています。すでに映画もご覧になった方も、改めて映画の魅力を堪能できますので、ぜひご覧ください。

映画『カムイのうた』メイキング映像

吉田美月喜編

望月歩編

島田歌穂編

清水美砂編

加藤雅也編

藤村久和編(アイヌ語・文化監修)

撮影対談(上野彰吾×大塚友記憲)

映画「カムイのうた」特設ホームページ

映画に関する最新情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。

カムイのうた

北海道東川町が企画協力し製作する、アイヌ文化と共に「大雪山文化」を伝える映画です。

https://kamuinouta.jp

映画「カムイのうた」上映劇場

劇場リスト

北海道東川町が企画協力し製作する、アイヌ文化と共に「大雪山文化」を伝える映画です。

https://kamuinouta.jp

映画「カムイのうた」予告編、ミュージックビデオ

映画「カムイのうた」の予告編として、以下の映像を公開しています。

映画『カムイのうた』主題歌MV 島田歌穂

島田歌穂さんが歌う主題歌「カムイのうた」のミュージックビデオを公開しています。

■本件に関するお問合せ:
写真文化首都「写真の町」北海道東川町 文化交流課(『カムイのうた』 担当)
高石大地、榎本朱峰、鞠子拓弥
TEL:0166-82-2111 E-mail:kouryu@town.higashikawa.lg.jp

https://newscast.jp/news/4311168


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論集『この国の芸術』刊行 多義的視点から再考 アートの社会的可能性探る

2024-01-18 | 先住民族関連

毎日新聞 2024/1/17 東京夕刊 有料記事 827文字

『この国の芸術』=東京都で2024年1月12日午前11時53分、高橋咲子撮影

 論集『この国(近代日本)の芸術:<日本美術史>を脱帝国主義化する』(月曜社)が、彫刻家・評論家の小田原のどかさん、文化研究者・アーティストである山本浩貴さんの編著で刊行された。今を作った歴史を見つめ直し、多義的な視点から芸術に揺さぶりをかける著作だ。

 22人の研究者、アーティスト、キュレーターが参加し、論考やインタビューなどを収録する。トピックは、アイヌ・沖縄の文化・美術から考える日本美術史の脱中心化、工芸、戦中の女性美術家、天皇制を巡る表象、障害がある人の芸術活動、アートと社会運動――など多岐にわたる。近代化と共に作られた日本美術史が周縁化し、排除したものを取り上げ、自明とされる美術史を読み直そうとする。

 企画の発端には、アーティスト・飯山由貴さんの映像作品が展覧会で展示や上映が認められなかった問題がある。背景には、主催者の国際交流基金や東京都が、関東大震災の朝鮮人虐殺に触れた箇所を疑問視した経緯があり、小田原さんは「検閲行為がいっそう深刻になっている」と話す。本書は多彩な論点を含んでおり、「本を作れば、同時代の人たちがアクセスしやすい参照項となるし、未来に現状を伝えることができる」。山本さんも英国で学んだ経験から日本美術史の読み直しが必要だと考えていた。「帝国主義や植民地主義の歴史をタブー化するのではなく、自由に発表し議論できるような美術界の状況を作りたかった」

 ・・・・・・

(「反帝国の美術家・四國五郎」)一冊だ。【高橋咲子】

https://mainichi.jp/articles/20240117/dde/014/040/002000c


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「移民」が拡張する日本の美術...ぺルー新紙幣の顔になった女性画家から、在日外国人「デカセギ美術」の可能性まで

2024-01-18 | 先住民族関連

アステイオン2024年01月17日(水)11時10分

黒沢綾子(美術ライター)

新200ソル札 BCRP(ペルー中央銀行)より

<長らく西洋、白色人種、男性の芸術家が中心だった「世界の美術史」は21世紀に大きく捉え直されている。「日本の美術」もボーダーレスな捉え直しが進みそうだ>

ペルーの新紙幣の"顔"になったことで話題の日系2世の女性画家、ティルサ・ツチヤ(1928~84年)について、私は恥ずかしながら作品はおろか、その名すら知らなかった。

現地報道によれば、20世紀のペルー美術に最も影響を与えた人物のひとりとして最高額紙幣200ソル(約7500円)に肖像が採用され、流通も始まったという。

ネット上の画像だけで何か言うのは気が引けるが、人や精霊のようなものが浮遊する彼女の作品は詩的で、見る者を夢幻の世界へいざなうよう。

ツチヤの父は20世紀初頭にペルーに渡った日本人医師、母は中国系ペルー人。幼い頃から描くことを好んだ彼女は首都リマの美術学校を経て、60年にパリに渡り、エコール・デ・ボザールなどで学んだ後に帰国。

同時代の日本人画家の多くもそうだったように、西洋美術から出発し、やがて自分のルーツを見つめた独自の画境に至った。

ペルーの先住民族の神話を取り入れたシュルレアリスムの画家として、ラテンアメリカを中心に国際的に評価され、その作品には東洋の物語やイメージの影響も見て取れるという。

アートマーケットでも油彩画が数十万ドルで取引されるなど、根強く愛されているようだ。

日本国内で彼女の作品を見ることはできるのだろうか。私立美術館や個人蔵でお持ちの方はいるかもしれないが、全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」など公的な検索で試した限りでは、残念ながらヒットしなかった。

自分の手元にある、ごく一般的な美術・美術史の概説書にもツチヤの名前は見つけられなかった。

世界の美術史は長らく西洋、白色人種、男性の芸術家を中心に流れを追うものとなっていたが、21世紀に入り、非西洋の、肌の色もさまざまな、ジェンダーレスな表現者が織りなすものとして広く、大きく捉え直す動きが加速している。

日本の美術もより広く捉えようとするなら、濃淡の差こそあれ、日本文化の影響を受けている日系人の芸術にも視野を広げる必要がありそうだ。その意味で、『アステイオン』99号の特集「境界を往還する芸術家たち」は興味深い論考ばかりだった。

巻頭で説明されている通り、境界を往還する芸術家はおおよそ二分できる。一つは海を越えて"本場"で技法を磨き、それぞれの領域で頂点を目指す人たち。もう一つは移住や出稼ぎのために国を離れ、現地で創作活動を始める人たちとその末裔。

後者について筆者の知識がより浅薄なこともあり、論考から学ぶところは大きかった。おりしも和歌山県立近代美術館の企画展「トランスボーダー 和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」(2023年9月30日~11月30日)を鑑賞したばかりだったので、佐藤麻衣氏の論文「美術にみる太平洋戦争の影」は、同展と関連させながら読むことができた。

トランスボーダー展は、国境を越えて"和歌山県人"が故郷に集う「第2回和歌山県人会世界大会」(今年10月開催)に合わせて企画されたものだ。

和歌山は海外への移民の数が全国6位の「移民県」で知られ、明治期からとりわけ多くの人がアメリカ西海岸を目指し、果樹園や缶詰工場など農業・漁業関連の仕事に就いたという。やがて、その中から美術を志す者も出てくる。

同展では主に西海岸で美術を志した日本人・日系人の活動を紹介。特に、ロサンゼルスの日系芸術家コミュニティの中心にいたという上山鳥城男(うえやま・ときお、1889~1954年)の名は佐藤氏の論考にも何度か登場するが、リトルトーキョーにある全米日系人博物館所蔵の彼の作品がまとまった形で出品され、見どころの一つとなっていた。

彼の風景画は米国の雄大な自然を描きながらも、荒々しさや攻撃性はない。穏やかさ、堅実さを感じさせ、どことなく日本人っぽいなという印象を受けた。

ただし日米開戦後の1942年の大統領令により、状況は一変。西海岸の日本人・日系人が敵性外国人として収容所送りになったことは周知の通りだが、彼らは芸術活動を止めたわけではなく、上山らアーティストたちは収容所内で人々に美術や手工芸を教え、心身を健やかに保つための芸術活動を推進したという。

また、収容所生活の「記録」を自らの使命とした芸術家もいた。画家のヘンリー杉本(1900~90年)は素朴なタッチで労働風景や日常を描き、芸術写真で知られる宮武東洋(1895~1979年)も、有刺鉄線の中で生きる人々の表情をそのままフィルムに焼き付け続けた。

トランスボーダー展はそんな困難の中で生まれた作品と記録で幕を閉じる構成だったが、一つ疑問がわく。ニューヨークなど東海岸にいた日本人・日系人芸術家は当時どうしていたのだろうか、と。西海岸からニューヨークに拠点を移した画家(国吉康雄や石垣栄太郎ら)の作品にも同展はスペースを割いていたが、詳しい動向には触れていなかった。

彼らは移動制限など当局の監視下に置かれたものの、収容所に送られることはなかったという。佐藤氏の論考はまさに、東海岸の芸術家の動向に主眼を置いたもので、彼らがアメリカへの忠誠と日本の軍国主義への抵抗、そして反戦を粘り強く訴えたことがわかる。

特に1945年からニューヨークの日本人芸術家および日系人収容所の芸術家の作品を展示する展覧会が東海岸の都市を巡回し、日系人の再転住を支援したことが詳細に紹介されている。

戦前・戦中の米国日系人だけではない。ブラジル日系美術家の20世紀初めから現在までの系譜をひも解いた岡野道子氏、ブラジルで熱く盛り上がる「マツリ」の様相を紹介した根川幸男氏、在日ブラジル人による「デカセギ文学」の萌芽と可能性を指摘したアンジェロ・イシ氏の論文もそれぞれ示唆に富み、考えさせられた。

兵庫県立美術館が所蔵するブラジル日系人の美術(リカルド・タケシ・赤川コレクション)や、サンパウロ出身で国際的に活躍する現代美術家、大岩オスカール氏の作品など、日本国内でもブラジル日系人の美術に接する機会はさまざまにあるが、それでもほんの一部に過ぎないのだろう。

冒頭のティルサ・ツチヤらペルー系など他国の日系人美術家にも、豊かな芸術の水脈は見出せるかもしれない。

移民という視点で考えると、少子高齢化が進む日本では、労働力として受け入れた外国人とどう共生していくかという問題が横たわる。

互いの壁をどう乗り越えるのか、彼らが日本で感じている苦難にどう寄り添えるのか、政策的サポートだけでなく、芸術文化が果たす役割も大きいだろう。

デカセギ文学があるなら、日本で感じたあれこれを昇華させた「デカセギ美術」の可能性だってある。日系人、そしてこれから日本社会へ越境してくる人々も含めて、日本の美術史を大きな物語として編んでいくのも面白いのではないだろうか。

黒沢綾子(Ayako Kurosawa)
京都市生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。1996年、産経新聞社入社。和歌山支局などを経て、20年以上にわたり東京本社文化部と「SANKEI EXPRESS」編集部でファッション、美術、建築、デザイン、出版界の取材を担当し、2023年退社。現在はフリーで執筆活動を行う。

アステイオン』99号
 特集:境界を往還する芸術家たち
 公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会[編]
 CCCメディアハウス[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

https://www.newsweekjapan.jp/asteion/2024/01/post-156.php


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「今度は私たちが恩返しをする番だ」 【解説】なぜいま南アがイスラエルを「ジェノサイド」の罪で訴えたのか

2024-01-18 | 先住民族関連

クーリエ2024.1.17

デイリー・マーベリック(南ア)ほか

イスラエルがパレスチナ自治区ガザでジェノサイド(大量虐殺)をおこなっているとして、1月11日、南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に提訴した。イスラエルに戦闘停止の緊急措置を命じるようICJに求めている。対するイスラエル側は12日、南アの訴えは事実をゆがめているとし、大量虐殺の主張は事実無根だと反論した。

ICJとは?

世界裁判所とも呼ばれるICJは、国連の最高法的機関だ。加盟国間の問題を裁くことができ、刑事事件で個人を裁く国際刑事裁判所(ICC)とは別組織にあたる。

カタールメディア「アルジャジーラ」によると、ICJは「国連総会(UNGA)と安全保障理事会(UNSC)の選挙によって9年の任期で任命された15人の裁判官」で構成されている。

米メディア「ヴォックス」によれば、紛争当事国であるか否かにかかわらず、他国に対してジェノサイドの訴えをICJで起こすことができる。

訴えの内容

84ページに及ぶ南アの申請書には、次のように書かれている。

「南アフリカが訴えているイスラエルによる行為と不作為は、パレスチナの国民的、人種的、民族的集団の相当部分を破壊することを意図しているため、ジェノサイドの性格を有している」

そのため、ジェノサイド犯罪の防止及び処罰に関する条約に違反している、というのが同国の訴えだ。

一方でイスラエルは、この提訴を「血の中傷」(ユダヤ教徒がキリスト教徒の生き血を儀式に使っているとする、偽りの告発のこと。中世にユダヤ人迫害を正当化するために使われた)であるとし、断固として否定している。

またイスラエルの弁護団は、ガザにおけるイスラエルの作戦は、2023年10月7日にイスラム聖戦とハマスが「イスラエルの町や村を攻撃し、約1200人を殺害し、約240人の人質をとった事件に対する自然な反応である」として、南アの主張に反論している。

この訴訟にはどんな意味がある?

ヴォックスによれば、ジェノサイドの申し立てを証明することは非常に難しいという。だがそもそも注目されているのは、ICJがイスラエルに対して「ガザでの猛攻撃を直ちに停止するよう仮命令を出すかどうか」だ。

裁定が出たとしてもイスラエルは無視できるが、その場合、同盟国は戦争を支持しなくなる可能性もある。南オーストラリア大学の法学部講師、ジュリエット・マッキンタイアは次のように語っている。

「この裁判は、イスラエルに作戦を中止するよう圧力をかける理由を他国に提供することになる。政治的緊張感が非常に高いこのような状況では、重要な、確固たる客観的な歴史的記録を作ることになるだろう」

なぜ南アが動いた?

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、国際司法裁判所でイスラエルに対してジェノサイドの訴えを起こした南アは「世界中の親パレスチナ活動家から称賛を浴びた」と報じている。

「政府に対する満足度が低い国内でも、多くの南ア国民が指導者の姿勢に拍手を送った。裁判を傍聴するための集会が組織され、デモ参加者は街頭でパレスチナの旗を振った」

アパルトヘイト(人種隔離政策)に反対する南アの闘争を率いた与党である「アフリカ民族会議(ANC)」は、パレスチナ解放機構(PLO)と深いつながりがある。ANCの指導者たちは、封鎖されたガザでの生活をアパルトヘイトになぞらえ、「自決権のために戦うパレスチナ人」を支持する姿勢を長らく示してきた。

他国の反応は

マレーシア、トルコ、ヨルダン、ボリビア、モルディブ、ナミビア、パキスタン、コロンビア、そしてイスラム協力機構(OIC)の加盟国などが南アの訴えを支持している。

一方で南ア紙「デイリー・マーベリック」は、次のように報じた。

「興味深いのは、どの国が南アによる提訴を非難し、どの国がパレスチナ人の人権を守るための提訴を支持しているかということだ。米国とドイツは、南アの訴えを『メリットがなく、逆効果で、まったく事実無根』と非難し、却下することに最も積極的である。

1904年から1908年にかけてナミビアの先住民族であるヘレロ族とナマ族に対してジェノサイドをおこない、1941年から1945年にかけてドイツでユダヤ人に対するジェノサイドをおこなった歴史を持つドイツもまた、イスラエルに肩入れし、南アの訴えには『何の根拠もない』と述べている。

ジェノサイド条約が宣言されたのは、彼らのジェノサイド行為によるものであることを考えると、興味深い主張である」

判決はいつ下りる?

アルジャジーラによれば、最初の審理は「おそらく数週間で終わるだろう」と報じている。南アの訴えを支持するか、あるいは反対するか、判決は数週間以内に下されるはずだ。

だが本訴訟はもっと長い。専門家によれば、判決が出るには3年から4年かかるという。前出のデイリー・マーベリックは、裁判に関する社説を次のように締めている。

「アパルトヘイト下で南アの大勢の人々が人権侵害に直面したとき、世界は私たちの背後に結集し、当時の政府に圧力をかけ、自由と民主主義をもたらした。今度は私たちが恩返しをする番だ。そうすることこそが真の人道主義であり、国際主義である」

https://courrier.jp/news/archives/351436/


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オンラインで先住民諸語学習 全国の小中高校865校が導入/台湾

2024-01-18 | 先住民族関連

中央フォーカス台湾2024/01/17 18:19

南部・台南市の小学校でルカイ語の授業をオンラインで受ける児童(左)

原住民(先住民)諸語の学習機会を確保しようと、教育部(教育省)は2023年度から、オンライン授業の取り組みを始めている。全国の小中高校865校で採用されており、教員を確保しにくいなどの問題点を克服している。

中国福建省に近い金門県の金門高校には6人の原住民生徒が在籍しているものの、原住民が多くない金門で専門の教員を見つけるのは容易ではなかった。だが今ではオンライン授業のシステムを通じ、アミ語やブヌン語の授業を受けられるようになった。

タオ語を教える謝和英さんは、東部・台東県の離島、蘭嶼在住。頻繁に台湾本島に赴けないため、かつては蘭嶼の子供だけに教えていたが、現在はオンラインで全国各地の子供たちに教えることができるようになった。

教育部では教員やリソースを充実させ、原住民族の文化を残したいと期待を寄せている。

(陳至中/編集:齊藤啓介)

https://japan.focustaiwan.tw/column/202401175001


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【草の根技術協力事業】田中理事長がパプア州と山形県を訪問しました

2024-01-18 | 先住民族関連

JICA2024.01.16

 2022年6月に開始したJICA草の根技術協力事業「パプア州農業普及員の普及能力向上と住民組織化による農業技術改善プロジェクト~山形パプア明るい農村プロジェクト~」では、インドネシア・パプア州の農業普及員の能力向上、並びに農家の組織化・協働により、農家から農家への農業技術普及を促進し、農家の生活水準向上に取り組んでいます。事業提案自治体の山形県は、インドネシア・パプア州(当時のイリアンジャヤ州)と1994年に姉妹県州の盟約を結び30年近くに渡って様々な国際交流事業を行っており、事業実施団体であるNPO法人山形パプア友好協会は民間の立場からその交流を支えてきました。今回2023年10月31日に、田中理事長と安井インドネシア事務所長がパプア州を訪問した際に、プロジェクト視察をしていただく機会に恵まれました。

村での歓迎の様子

2023年10月田中理事長がプロジェクトを視察!

 最初に訪れたのは空港近くのコンバ村です。ここではワリヤウ(※現地の言葉で生きる土地という意味) という名前の農家グループに所属する先住民と移民の女性達が、民族の壁を乗り越えて力を合わせて農業に取り組んでいます。プロジェクトで普及に取り組んでいる大豆、サラダ菜、トウガラシなどの栽培状況などを、実際の圃場を案内しながら支援している農業普及員と農家が紹介しました。さらに農家の方々が採れたての野菜を使ったパプアの伝統料理(パぺダなど)を調理し、理事長と一緒に舌鼓を打ちました。理事長を歓迎したリーダーは「理事長が自分たちの村に来て、取り組みを見てくれたのは大変光栄です」と感想を述べていました。

チェンデラワシ大学での大学生との交流!

 別の協力機関であるチェンデラワシ大学に場所を移して、試験圃場での取り組みも見ていただきました。プロジェクトでは、大学生をインターンとして受け入れて農家とともに働く機会を提供し、学生の視点で課題を見つけて解決策を模索する取り組みを行っています。大学の圃場ではトマトやサツマイモ、大豆といった新規作物の栽培実験を行っており、学生の中には卒業論文のテーマとして農家の課題(ポストハーベスト、農業用水に関するもの)を取り上げて農家のための研究をしています。これらの活動を実際に取り組んでいる学生の皆さんから、理事長に紹介させていただきました。

 視察から一月経った11月28日に田中理事長は山形県庁を訪問し、平山副知事や山形県議会議員と面談しました。これまでのJICA事業への協力への感謝を伝えるとともに、当プロジェクトの視察報告を行いました。特にインドネシア・パプア州と山形県との交流について大変感銘を受けた旨述べ、来年の姉妹県州盟約 30周年を控え、今後も県としてパプア州との交流を継続・発展して欲しいとの期待を述べました。プロジェクトでは今後もJICAと協力して現地農家の課題解決に貢献していくとともに、山形県とパプアの草の根交流にも役立てていきたいと思います。

(山形パプア友好協会/現地調整員小野さんからのご報告)

関連リンク:事業概要

・草の根技術協力事業「パプア州農業普及員の普及能力向上と住民組織化による農業技術改善プロジェクト~山形パプア明るい農村プロジェクト~」
https://www.jica.go.jp/partner/kusanone/chiiki/ku57pq00000x9trj-att/ind_24_c.pdf
・田中理事長が東ティモールとインドネシアを訪問
https://www.jica.go.jp/information/press/2023/1522618_25245.html

https://www.jica.go.jp/domestic/tohoku/information/topics/2023/1529143_14650.html


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ファレルがマムフォード&サンズと驚きのコラボ曲。ルイ・ヴィトンのショーでライブパフォーマンス初披露。

2024-01-18 | 先住民族関連

ロッキング・オン2024.01.17 17:05中村明美の「ニューヨーク通信」

ファレル・ウィリアムスマムフォード&サンズと驚きのコラボレーションした曲”Good People”を、1月16日にパリで行われたルイ・ヴィトンのFW2024コレクションで発表した。ショーの最後にライブパフォーマンスする映像がポストされている。

https://www.youtube.com/live/Z9DemQjjFwU?si=pBII8kPSizvI7Umq

マムフォードが正式に音源も発表。彼らにとっても、ファレルとルイ・ヴィトンというとんでもない組み合わせで、5年ぶりの新曲をローンチすることになった。

Mumford & Sons

https://www.youtube.com/watch?v=IaDHJaJ6b9c

曲はファレルがプロデュースで、バッキングボーカルでも参加し、さらに、アメリカとカナダから招待した6人の先住民のコーラス隊も参加している。

1)曲が生まれた経緯については:

意外なコラボレーションに思えるが、プレスリリースによると、10年前にフェスで出会って以来、いつかコラボしようと言い続けていたのだそう。

マーカスは、ファレルの曲の素晴らしさのみならず、ファレルのカリスマ性に魅了され、ファレルは、彼らのサウンドのみならず美的感覚が興味深いと思い、自分にそれ以上付け足せることがあるだろうか?と興味を持っていたそう。GQで語っている。

https://www.gq.com/story/pharrells-louis-vuitton-collaboration-mumford-and-sons

去年4月ファレルが主催するフェス、〈 SOMETHING IN THE WATER 〉にマムフォードが出演したことをきっかけで、とうとうコラボが実現。去年11月にニューヨークと12月にパリで、制作、レコーディングして完成した曲。つまりできたばかりの曲なのだ。バンドにとっては5年ぶりの新曲を、まさかパリコレで初のライブパフォーマンスをして披露することになるとは思ってもみなかったそうだ。

マーカスは、ファレルとのコラボが決定したものの、実は長年のスランプに陥っていて、曲が書けないでいた時だった。ファレルにそれを言ったら、「そんなわけないよ。感じることが止まることはないわけだから、それをどうやって表現すればいいのか分かってないだけ」というアドバイスをくれて、その後、子供の頃から教会に通っていたこと、ゴスペルミュージックや、賛美歌について語り合い、啓示なしでは変化は訪れないという話をしたことがきっかけで曲が出来上がっていった。それがコーラスの”Welcome to the revelation”にも繋がっている。

そこからファレルがリズムを作ったら曲は8時間で完成。バンドは通常レコーディングをする前に少なくとも6ヶ月は曲作りをするので、異例の速さとなった。しかしバンドが去年感じていたような、緊迫感と、同時に自信や喜び、希望、エネルギーがそのまま表現された曲になった。

歌詞も良くて、

《もう疲れているのにはうんざりだ。だから今インスパイされている》と始まる。マーカスのスランプを歌っているようでもあり、

《善良な人々は長年苦しめられてきた、でも今太陽が昇っている》と続き、我々についても歌っているような内容で元気付けられる。

2)今回のショーは、ファレルによる3回目のルイ・ヴィトンショーとなる:

ショーの映像はこちらで見られる。

https://www.youtube.com/live/IKxU7HKfhk4?si=IipguWk9LJ7TjON3

テーマはウェスタン。

ファレルは、コレクションデビューした際も、ファレルにしかできない豪華すぎるJAY-Zとのコラボレーションを最後に披露した。

前回は、”JOY”をローンチしている。

https://www.youtube.com/live/pDsjAIrmSKM?si=YGzQEGPyjBAS44Sy

今回は、ショーでマムフォードとのコラボ曲をライブ初披露でローンチするという驚きの企画。今後もファッションと音楽やその他のカルチャーの橋渡しをしながら、誰も考えていなかったような画期的な試みをしてくれるのを楽しみに待ちたい。

ロッキング・オン最新号(2024年2月号)のご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。

Mumford & Sons x Pharrell Williams - Good People (Official Audio)

曲はファレルがプロデュースで、バッキングボーカルでも参加し、さらに、アメリカとカナダから招待した6人の先住民のコーラス隊も参加している。

https://rockinon.com/blog/nakamura/208497


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