先住民族関連ニュース

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<社説>タンチョウ保護 共生へ積み重ねた100年

2024-01-23 | アイヌ民族関連

北海道新聞2024年1月23日 05:00

 国内で絶滅したとみられていたタンチョウが1924年(大正13年)に釧路湿原の最奥部で発見されて今年で100年となる。

 冬季の給餌や湿原の保全もあって生息数は増え、最近の越冬分布調査では毎年千羽を超える個体が確認されている。地域の熱心な保護活動の成果と言える。

 数が増えて問題も出てきた。道東の給餌場は過密となり、高病原性鳥インフルエンザ感染拡大への懸念が高まっている。仮に集団感染すれば、絶滅にもつながりかねない。生息地の分散が必要だ。

 国や自治体、住民が連携し、貴重な種を守る体制を強化したい。

 優美なタンチョウは古来より人々を魅了してきた。アイヌ民族の人たちは湿原の神を意味する「サロルンカムイ(またはサルルンカムイ)」と呼んできた。

 にもかかわらず絶滅寸前にまで至ったのは、狩猟による乱獲に加えて、生息地の湿原が農地開発で縮小したからだ。

 給餌を始めた阿寒村(現釧路市阿寒町)の山崎定次郎さん、サンクチュアリ(聖域)づくりに協力した鶴居村の伊藤良孝さんら先達の努力が連綿とつながっている。

 生息地は道内の他地域へ徐々に広がりつつある。タンチョウは豊かな自然の象徴だ。地域の価値向上にもつながる。

 一方、デントコーンの種や稲穂をついばむなど農業被害も見られる。天然の餌を採食できる湿地を広げるなど、田畑を餌場とさせない一層の工夫が必要だろう。

 釧路湿原の中央部は1980年にラムサール条約登録湿地となった。かつて「不毛の地」と呼ばれた湿原の価値が見直され、官民挙げて保全に力を注いだ。

 ところが近年、湿原やその周辺で続々と太陽光発電所のパネルが設置されている。条約の精神がおろそかにされてはいないか。

 再エネ拡大は必要だが、自然環境の保護と両立させる適切な規制を伴わなくてはならない。

 エゾシカによる農林業被害が拡大し、ヒグマが市街地に相次いで出没するなど、人間は野生動物を管理する難しさに直面している。

 エゾシカは明治期、乱獲と大雪で絶滅しかけた。保護政策によって回復に転じ、天敵のエゾオオカミ絶滅やハンターの不足もあって、個体数は増加している。

 数が増えたヒグマも保護から捕獲による管理へと政策転換する。

 野生動物と共存するためには、不断の調査・研究と、すみ分けなどを探る努力が欠かせない。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/966201/


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久保寺逸彦の著作「物語解読に不可欠」 釧路市ゆかりのアイヌ文学研究者を学ぶ

2024-01-23 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年1月22日 19:25

久保寺逸彦の著作や研究成果について市民が学んだ市立博物館の講座

 釧路市ゆかりのアイヌ文学研究者・久保寺逸彦(1902~71年)の功績を学ぶ講座が21日、釧路市立博物館で開かれた。北海道博物館の遠藤志保研究主査が講演し、久保寺の著作「アイヌ語・日本語辞典稿」について「神謡などアイヌ民族の物語解読に不可欠」などと説明した。

 講座は、2月4日まで市立博物館で開かれている企画展「久保寺逸彦~釧路が育んだアイヌ文学研究の泰斗」の関連事業で、市民ら約30人が参加した。

 久保寺は旧制釧路中学(現釧路湖陵高)で学び、国学院大で言語学者の金田一京助に師事した。アイヌ口承文芸について日高管内平取町のほか、釧路市や白糠町などで聞き取り調査し、神謡や英雄叙事詩などをレコード盤で記録。口承文芸研究の礎を築いた。

 ・・・・・

(田鍋里奈)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/966065/


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JR室蘭線は「石炭車」「アイヌ文化と馬」 2月以降ラッピング車両

2024-01-23 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年1月22日 18:45

馬などを描いた日高線イメージのラッピング車両(JR北海道提供)

 沿線の魅力発信を目的にJR北海道が2月以降に新たに運行するH100形気動車のラッピング車両で、室蘭線の室蘭―東室蘭間と長万部―苫小牧間を走る2種類の車両のデザインが発表された。一つは石炭車をイメージした車両、もう一つはアイヌ文化や馬をイメージした車両だ。定期列車のほか、観光列車としても運行予定で、鉄道愛好者らの注目を集めそうだ。

 ラッピング車両は道と国が車両購入費(1両当たり約2億8千万円)を負担し、第三セクター「北海道高速鉄道開発」が車両を取得、JR北海道に無償貸与しており、室蘭線を走る車両は同社が17日に発表した。

・・・・・・

(犬飼裕一)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/966023/


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アイヌ民族名画、なぜかフランスで見つかる 謎を40年追い続ける元新聞記者の男性

2024-01-23 | アイヌ民族関連

共同通信2024年01月22日 11時37分

「夷酋列像」の作者・蠣崎波響(☆(○の中に小文字のC)松前町教育委員会)

 江戸時代後期に描かれ、140年以上も後にフランス東部で見つかったアイヌ民族の有力者たちの肖像画「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」の謎を追い続ける元新聞記者がいる。札幌市の加藤利器さん(67)は「国宝級の名画が、なぜフランスに渡ったのか。北海道を挙げて調査に乗り出してほしい」と訴える。(共同通信=尾崎純)

 絵は松前藩家老で画家の蠣崎波響(かきざきはきょう)が、和人の圧政に対してアイヌが蜂起した「クナシリ・メナシの戦い」(1789年)の鎮圧に協力した12人の首長を描いた連作で、1790年に完成した。1933年に「ブザンソン美術考古博物館」の倉庫で1枚が欠落した状態で見つかり、80年代の調査で本物と特定された。

 加藤さんによると、持ち出した人物には、箱館戦争に派遣されたフランス軍人や蠣崎の長男などさまざまな説がある。

 有力視されるのは幕末の箱館に滞在したフランス人宣教師メルメ・カション。箱館奉行所から贈られた絵を同郷の宣教師に託し、さらにブザンソン美術考古博物館の学芸員を務めたその弟の手に渡ったとの説だ。ただ確証は得られていない。

 絵との出会いは北海道新聞の5年目記者だった1984年。郷土の名画発見を1面トップで報じる自社紙面に目がくぎ付けになった。87年には非公開の実物を見る機会にも恵まれ、繊細な描写力と鮮やかな色彩に衝撃を受けた。94年からは北海道新聞のパリ特派員として学芸員や軍人の子孫らを精力的に取材したが、謎は解けなかった。

 2021年に定年退職後も、未練と使命感が残った。今も現地の学芸員に個人的に取材するほか、フランス語学校での文化講座で話したり、22年4月には成果をまとめた書籍を自費出版したりと、地道な周知活動にも取り組む。

 絵は現在も博物館の倉庫に眠ったまま。加藤さんは国内、特に道内での定期的な一般公開を願う。「アイヌへの理解を深め、謎解きの機運を再び醸成していくためにも、行政機関や研究者が一体となってフランスへの働きかけを進めてほしい」

https://www.47news.jp/10422681.html


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「アイヌ工芸品アンテナショップ」が有楽町マルイに期間限定でオープン!

2024-01-23 | アイヌ民族関連

株式会社丸井グループ2024年1月22日 13時00分

有楽町マルイ(本社:東京都中野区、代表取締役社長:青野 真博)2Fにて、「アイヌ工芸と暮らすwith AINU CRAFTS.」のアンテナショップが、2月6日(火)まで期間限定でオープンしています。

■「アイヌ工芸と暮らすwith AINU CRAFTS.」アンテナショップとは

アイヌ民族は日本列島北部周辺に暮らしてきた、日本の先住民族です。自然界をはじめ、あらゆるものに魂が宿ると考え、生きとし生けるもの、万物との共生を大切にしてきたアイヌ民族。

その暮らしを彩ってきた美しいアイヌ工芸を、現代の生活の中でより身近に感じてほしいという願いから、伝統的な技法や素材、意匠を用いながらも、現代的なデザインやコンセプトを取り入れて、新たなアイヌ工芸品をつくり出しました。

アイヌ工芸は、日々の暮らしの中でつくり出されてきたもの。自然への敬意と感謝の気持ちを込めて。そして、大切な人への愛情と祈りをこめてつくられる優しい手仕事を、今の暮らしに取り入れてみませんか。

https://with-ainu-crafts.jp

首都圏でのアイヌ工芸品アンテナショップの開設は、今回が初めてとなります。マンガ、アニメ、実写映画などで近年注目度が高まっているアイヌ文化。さらに深くアイヌ文化に触れたい方、工芸品が好きな方、ぜひお越しください。

(主催:北海道庁)

■概要

・開催場所:有楽町マルイ 2F concept shops

・開催期間:1月8日(月)~2月6日(火)

・営業時間:11:00~20:00

▼有楽町マルイhttps://www.0101.co.jp/086/

▼マルイhttps://www.0101.co.jp

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003372.000003860.html


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アイヌ文様「モレウ」テーマに180点 創造と伝統、融合 道立近代美術館 /北海道

2024-01-23 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2024/1/23 地方版 有料記事 579文字

 アイヌ文様のモレウ(渦巻き文様)をテーマにした工芸品展「AINU ART―モレウのうた」が、札幌市中央区の道立近代美術館で開かれている。道内の作家10人が出展。伝統の木彫りから現代アートまで、多様な技法の創造性あふれる作品世界を楽しめる。

 先人の工芸品などを含め総数約180点を展示。小笠原小夜さん(平取町)のデジタル描画のイラスト「aynukur 人影」は、躍動的なモレウと、シマフクロウ、エゾリスや作者の等身大の影も描かれた。

 藤戸康平さん(釧路市)のインスタレーション「ぐるぐるモレウ」は多数のベニヤのモレウがつり下がる。結城幸司さん(札幌市)は木版画の展示のほか、原作・原画担当の短編アニメーション「七五郎沢の狐」が繰り返し上映されている。

・・・・・

3月10日まで。月曜休館(2月12日は開館し翌13日休館)。【安味伸一】

https://mainichi.jp/articles/20240123/ddl/k01/040/020000c

 


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漫画『ゴールデンカムイ』全320話がピッコマで無料公開。4月17日まで毎日13話ずつ無料で読める

2024-01-23 | アイヌ民族関連

ファミ通2024.01.22 08:00

 カカオピッコマは、電子漫画・ノベルサービス“ピッコマ”にて、漫画『ゴールデンカムイ』全話に“¥0+(ゼロエンプラス)”を適用した。

 ¥0+は対象作品を1日最大13話まで無料で読み進めることができる機能。『ゴールデンカムイ』は2024年4月17日まで適用されている。

 『ゴールデンカムイ』は、北の大地を舞台に“不死身”の男と呼ばれる元軍人・杉元佐一とアイヌの少女・アシㇼパが莫大なアイヌの埋蔵金を巡る戦いを描いた冒険サバイバルアクション作品。1月19日には実写映画が上映開始した。

ピッコマにて、1/18(木)から大人気マンガ『ゴールデンカムイ』が「¥0+」適用で全320話無料公開!実写映画公開で話題の埋蔵金争奪冒険サバイバル・バトルアクションをピッコマでチェック

  • 累計2,700万部突破、ピッコマでも累計ハート数(いいね)500万以上の人気作品
  • 1/19(金)の実写映画公開を控え、最も注目を集める作品の一つ
  • 対象作品が1日最大13話無料で読み進められる「¥0+」で全話無料のチャンス

株式会社カカオピッコマ(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:金在龍)は同社が運営する電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」にて大人気マンガ『ゴールデンカムイ』(集英社)を1/18(木)から4/17(水)まで全話を「¥0+(ゼロエンプラス)」適用し、全話無料公開を実施いたします。

対象は全てのピッコマユーザー(アプリ・WEB)で、期間中は全320話を無料で読むことができます。「¥0+」はピッコマ内での機能で、「¥0+」と表記されている作品を対象に1日最大13話無料で読み進められる機能です。(※1)

『ゴールデンカムイ』は北の大地を舞台に、“不死身”の男と呼ばれる杉元とアイヌの少女アシㇼパが、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る冒険サバイバル・アクション作品です。

2024年1月時点で累計2,700万部突破、ピッコマでも2024年1月時点で累計ハート数(いいね)500万以上を獲得する本作品は、2014年に連載が開始され、連載が完結してもなお、ファンから烈々な支持を集め続けています。

是非、大ヒットマンガ『ゴールデンカムイ』が全話無料で読めるこの機会にピッコマで本作品をおトクにお楽しみください。

『ゴールデンカムイ』(集英社)

野田サトル

不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!
「¥0+」で配信中(1/18 0:00~4/17 23:59まで)

(※1)「¥0+」の閲覧話数はピッコマアプリ1日最大13話、ピッコマWEBは1日最大12話となります。「¥0+」対象作品は、ピッコマアプリ、ピッコマWEBのトップページ上でも確認することができます。「¥0+」に関する詳細はURLをご確認ください。

ピッコマについて

ピッコマは話題の人気マンガやSMARTOON、ノベル、オリジナル作品が毎日更新される電子マンガ・ノベルサービスです。ファンタジー、恋愛、ドラマ、アクションなど様々なジャンルの作品を読むことができ、毎日待つだけで1作品につき1話を無料で読むことができる「待てば¥0」や作品を読むのに最適化されたUI/UX、作品と出会うためのイベントを提供しております。アプリ版「ピッコマ」は2016年4月20日のサービスリリース以来、累計4,000万ダウンロードを突破しております。

※累計ダウンロード数は2023年5月時点のiOS/Androidの合算です。

https://www.famitsu.com/news/202401/22331556.html


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室蘭信用金庫・山田隆秀理事長インタビュー~未来へ融資と「去華就実」の実践~

2024-01-23 | アイヌ民族関連

東京商工リサーチ2024/01/22

 デジタル化やキャッシュレス決済への取り組みが進む金融界。少子高齢化に起因する地域経済の衰退など、地域金融機関が直面する課題は少なくない。
 東京商工リサーチ(TSR)は、室蘭信用金庫の山田隆秀理事長に地域経済の現状や企業との向き合い方などを聞いた。

―室蘭エリア、室蘭信金の特色は

 「鉄のマチ」である室蘭に本店を置く当金庫は、1917年に地元商工業者などの資金需要に応える目的で「室蘭信用組合」として設立された。預金量は3,593億円、貸出金量は1,290億円、役職員数は142名(2023年3月末時点)だ。営業エリアは人口13万人のドメイン地区(室蘭市・登別市・白老町)を中心に札幌市・苫小牧市・伊達市に及ぶ。店舗網は室蘭市内 5 店舗、登別市内 4 店舗、札幌市内 2 店舗、白老町・苫小牧市・伊達市に各 1 店舗の合計14店舗体制だ。
 室蘭市は北海道内でも人口密度の高い地域で、 かつては狭域高密度の店舗展開し、ピーク時には27店舗を構えていた。近年は人口減少やデジタル化の進展に伴う来店客数の減少もあって店舗集約を進めているが、これを可能としたのは室蘭地区の人口密度の高さだろう。
 室蘭市は、日本製鋼所M&Eや日本製鉄・北日本製鉄所など、重工業中心の企業城下町として発展し、現在も地域にものづくり企業が根付いている。また、室蘭工業大学があり、産学官連携なども積極的で、ものづくり技術の集積した都市としての特色もある。当金庫は、そうしたものづくり企業などへの補助金申請支援など、本業支援活動に力を入れて活動している。
 当金庫は経営方針として「去華就実」を掲げ、お客様への支援において具体的にお役に立てるよう、日々取り組んでいる。地域の中小企業様から膝を詰めてお話を聞き、経営課題の解決に寄り添っている。
 当金庫の創立70周年の際に設立した「一般財団法人むろしん緑の基金」があるが、 2023年 3 月に「一般財団法人ものづくり基金」を吸収合併した。これまで「緑の基金」が取り組んできた地域の緑化事業に加え、「ものづくり基金」が手掛けてきた地域の産業振興支援や教育・健康増進事業を、今まで以上に積極的に進めている。

―ドメイン地区が含まれる西胆振(にしいぶり)の経済動向について

 室蘭は過去には鉄冷えといわれる鉄鋼不況で地域経済の根幹を揺るがしかねない厳しい時代もあった。これを乗り越えてきた地場企業は業歴が長く、着実に内部留保を進め、力を蓄えてきた先が多い。また、国内有数の温泉地である登別温泉や洞爺湖温泉、国立アイヌ民族館「ウポポイ」などの観光施設もあり、観光業も重要な産業の1つだ。
 コロナ禍では宿泊業や飲食業は大きなダメージを受けたが、事業者の資金繰りを落ち着かせ、安定させることを最優先とし、いわゆる「ゼロゼロ融資」による資金供給を積極的に取り組んだ。アフターコロナへ移行し、国内のみならず海外からの客足も戻ったことで観光業は最悪期を脱したと見ている。また、コロナ禍を機にアドベンチャーツーリズムなど、新たに集客に向けた取り組みが聞かれるほか、今後はアジア方面のインバウンドの回復が進めば一層の持ち直しが期待できる。
 一方、資源価格の高騰をはじめとする物価上昇が業種を問わず企業経営を圧迫している。加えて、人手不足も深刻な問題だ。個別の取組みは時々の経済情勢で変わるが、当金庫ではお客様としっかり向き合い、「お客様のためになること、メリットがあること」を基軸に考え、お客様に寄り添うスタンスを変えることなく継続したい。

―企業経営を巡っては、人手不足、後継者難が深刻だ

 室蘭地区も少子高齢化の進行は著しい。働き手の確保に苦戦する企業は多く、高齢となった経営者に後継ぎがいない問題も顕在化している。
 事業承継やM&Aの活性化は重要だが、当金庫では事業承継について早い段階から準備をするよう経営者へ伝え、必要に応じて専門家を派遣している。特に事業承継は経営理念や経営ノウハウなど、ソフト面の承継が重要であり、派手さはないが、売り手と買い手の双方が納得のいく形で承継できるよう、地道なお手伝いをしている。

―ラピダス進出や札幌都心部再開発など、道内では明るい話題も多い

 当金庫のお客様でこれら大型プロジェクトに直接参画する企業はそれほど多くないだろう。ただ、規模が大きく、長期間にわたる事業であることから、資金需要があれば積極的に支援をしていきたい。ラピダス進出の影響は間接的に西胆振地区へ波及すると思われ、販路拡大が期待できるお客様にはしっかりと支援をしていきたい。一方、ラピダス進出で人材流出が一層進むと懸念される事業者もいる。多くのお客様にとって人材不足は重大な経営課題で、生産性向上の面で支援を進めたい。

―西胆振の経済トピックについて

 一昨年より大手商業施設の移転新築が継続しており、札幌や苫小牧に流れていた消費者が室蘭に還流することが期待される。地元小売業者にも影響が波及することもあるだろう。このほか、室蘭地区では洋上風力発電の拠点となるべく、地元企業が中心となり大手企業とともに室蘭洋上風力関連事業推進協議会(通称:MOPA)を設立し、誘致活動を進めている。すでに大手ゼネコンが既存工場の新設増床し、浮体式洋上風力発電開発拠点の設置、洋上風力発電建設作業船の室蘭港母港化などの動きがある。さらに、ENEOSは室蘭事業所に産業用大型蓄電池を設置する意向があり、電力運搬船や大型電池の開発を手掛けるベンチャー企業が室蘭市と包括提携を結ぶなど、動きは活発だ。
 地場企業の中には、これまで培ってきた技術を活かし、力-ボンニュートラルへ積極的に取り組む先もあり、設備導入のための資金が必要となった場合は地域金融機関として関わっていきたい。

―室蘭信金が目指す姿は

 信用金庫の原点は中小企業金融であり、これを果たしながら、安定した収益を確保していくことが求められる。一方、地元経済圏は人口減少に加え、デジタル化が一層進展するなど、社会構造は大きく変化しつつある。
 お客様も新たな経営課題の発生や、事業継続への取り組みが求められるだろう。売上低迷から業態転換を迫られるケースや、事業の存続に直結する簡単に解決できない課題もたくさんある。そんな時だからこそ、しっかりとお客さまに寄り添い、課題に真摯に向き合いたい。
 デジタル技術の進歩でキャッシュレス化が進んでおり、金融機関のあり方が大きく変わる時期だ。先にお話しした店舗統合もキャッシュレス化がより進展すると判断したからだ。当金庫では2018~22年にかけての短期間に13の店舗を店舗内店舗として統合した。店舗体制としては現在の形を当面の最終形と考えている。経営資源を集中できる体制が整ったので、これからは、今まで以上にお客様としっかり向き合いたい。
 信用金庫の使命は、時代の変化に対応した上でお客様からお話しを伺い、過去を分析し、未来へ融資することだ。今後も信用金庫らしさを発揮すべく、お客様と近い距離間でお役に立てるよう尽力する。

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198308_1527.html


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FSC ®️ジュニア・アンバサダーのNiTo BeCoLoRsがマクドナルド練馬田柄店にてワークショップを開催! NPO法人日本森林管理協議会

2024-01-23 | 先住民族関連

上毛新聞2024/1/22 17:00

国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council®)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、FSC認証の普及活動として、絶滅危惧種を折り紙で折る、FSCジュニア・アンバサダーによるワークショップを2024年1月14日(日)に行いました。
このワークショップを行ったのは、昨年FSCアワード中学生の部で最優秀賞を受賞し、現在FSCジュニア・アンバサダーとして活動する都内の中学生6人組、NiToBe CoLoRs(ニトベ カラーズ)です。FSCアワードは、中高生がFSCの普及アイデアを提案し、最優秀賞に選ばれたグループがアンバサダーとなり、アワードで受賞した活動を実際行ってみるもので、NiToBe CoLoRsが受賞したFSC普及アイデアはFSC認証紙の折り紙で絶滅危惧種の動物を折り、子供たちにFSC認証のものを選ぶ大切さを教えるというものでした。
本イベントはそのアイデアを形にしたもので、日頃よりFSCマークの普及に多大なるご支援をいただいている日本マクドナルド株式会社様のご協力のもとで実現したものです。日曜日、多くの人で賑わうマクドナルド練馬田柄店の一角をお借りし、NiToBe CoLoRsは集まった子供たちひとりひとりにやさしく活動の意味を説明し、絶滅危惧種であるスマトラトラの折り方を教えていました。参加した子供たちは、NiToBe CoLoRsのメンバーからFSCマークの説明などを聞いた後、折り紙を真剣に折り、シールのデコレーションを施してスマトラトラを完成させていました。参加者にお土産として配られたNiToBe CoLoRsが開発したFSC認証紙の折り紙には様々な絶滅危惧種の説明が含まれ、家でも絶滅危惧種の問題について楽しみながら学べるようになっています。
本ワークショップにご協力をいただいた日本マクドナルド株式会社のサステナビリティ&ESG部赤松様からは、「NiToBe CoLoRsの皆様の積極的な姿勢には大変感銘を受けました。折り紙といった身近なものを使うことで多くのお客様にお楽しみいただけましたし、こういったワークショップは地域の皆様とつながることのできる素晴らしいものだと思いました。」とのコメントをいただきました。
FSCジャパンでは、ジュニア・アンバサダーのNiToBe CoLoRsの本ワークショップの次回の開催に向けて更に尽力をしていき、次世代を担う層を中心に、森林を守るFSCマークの認知と理解を今後ますます促進してきたいと思っております。

【開催概要】
・名称  マクドナルド×NiToBeCoLoRs 折り紙ワークショップ
・会場  マクドナルド練馬田柄店/2F 東京都練馬区田柄3-10-11  https://map.mcdonalds.co.jp/map/13939
・日時  2024年1月14日(日) 14:00~16:30
・参加  随時参加(無料)

■NiToBe CoLoRs(ニトベ カラーズ)
第4回FSCアワード中学生の部で最優秀賞を受賞した新渡戸文化中学校に通う6人組。現在、FSCジュニア・アンバサダーとして、FSCマークの普及に向けた活動を実施中。
学校法人 新渡戸文化中学校・高等学校
https://www.nitobebunka.ed.jp

■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民族団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。現在世界の約1億6000万ヘクタールの森林と55,800ほどの組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンはFSC国際事務局から正式に承認された、日本の窓口となる組織です。日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。

■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品にFSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで世界の森林保全につながります。
FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
FSC公式Facebook: https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn

https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/407959


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TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)最終提言の概要と対応ポイント

2024-01-23 | 先住民族関連

ザ・ファイナンス2024/01/22

2023年9月にTNFDの最終提言が公表され、生物多様性への対応、アプローチが確定した。分析枠組みであるLEAPアプローチや開示指標などの詳細が整理されたが、分析範囲の多様さ、データ取得の難しさなどから、対応は中長期的な段階的なアプローチになると考えられる。

TNFDの設立の背景と目的

TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures/自然関連財務情報開示タスクフォース)は、自然に関して企業が情報開示するためのフレームワークを開発している国際イニシアチブである。2020年7月にUNDP(国連開発計画)、WWF(世界自然保護基金)、UNEP FI(国連環境開発金融イニシアチブ)、英国環境NGOのグローバル・キャノピーの4団体によって設立された。設立の背景には、気候変動問題に続き、自然環境の悪化による経済活動への負の影響が危惧され始め、自然環境全体への対応に関する経済界での関心の高まりがある。
TNFDは、企業活動に対する自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価し、開示するための枠組みの構築を目的としている。過去4回のベータ版公開を経て、2023年9月18日に最終提言(v1.0)が公表された。企業にはTNFDのフレームワークに沿った生物多様性への対応が求められることになる。

最終提言の概要とポイント

最終提言の主なポイントは、1.一般要件および開示推奨項目、2.LEAPアプローチとガイダンス、3.開示指標、4.シナリオ分析、の4つである。以下、それぞれの内容の詳細を見ていく。

(1)一般要件および開示推奨項目

TNFDでは、フレームワークを適用する際にセクターを問わず組織が考慮すべき一般的な要件として、以下の6点が示されている。なお、このうち(6)のステークホルダー・エンゲージメントについては、最終提言において、より具体的な内容に更新された。

  • マテリアリティの適用
    ※TNFDはISSB(国際サステナビリティ基準審議会)の重要な情報(material information)の定義をベースラインとして使用することを推奨している。
  • 開示の範囲
  • 自然問題の所在(組織の自然との接点の地理的位置を考慮すること)
  • その他サステナビリティ関連開示との統合
  • 考慮された時間軸(関連する短期、中期、および長期の時間軸と考えられるものを記述すべき)
  • 先住民族、地域社会、影響を受ける利害関係者が、組織の自然関連問題の特定と評価に関与すること

TNFDの開示推奨項目は、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)と同様に、4つの柱(ガバナンス、戦略、リスクと影響の管理、指標と目標)で構成されている。特に最終報告で更新されたポイントは以下の4点である(図1)。

  • 【ガバナンス – C】ステークホルダーに関する組織の人権方針、およびエンゲージメント活動、またその監督に関する項目の追加
  • 【戦略 –D】優先地域(priority locations)を重要な地域(material locations)と影響を受けやすい地域(sensitive locations)に分けて定義
  • 【リスクと影響の管理 – A(ⅱ)】バリューチェーンにおける自然関連の依存関係、影響、リスク、機会の特定に加えて、評価、優先順位付けプロセスを追加
  • 【指標と目標】開示指標が「重要な」指標ではなく、「すべての」コア指標へと変更

(図1)TNFD推奨開示項目

(2)LEAP アプローチとガイダンス

TNFDでは、自然関連の影響と依存の関係やリスクおよび機会の評価におけるLEAPアプローチが提示されている。LEAPとは、Locate(自然との接点の発見)、Evaluate(依存と影響の診断)、Assess(重要リスク・機会の評価)、Prepare(対応・報告への準備)の頭文字をとったもので、LEAPアプローチとは、この4つのフェーズによる統合的なアプローチである。このアプローチに沿って分析することで、TNFDの開示推奨項目に対応した情報が整理されることになる(図2)。

(図2)LEAPアプローチの概要

(3)開示指標

TNFDでは、開示が必要な指標として「コアグローバル指標」と「コアセクター指標」、必要に応じて開示が推奨される指標として「追加指標」が整理されている。
最終提言では、「コアグローバル指標」について、自然への依存と影響に関する9つの指標と自然関連のリスク・機会に関する5つの指標の計14の指標に整理された(図3)。また、「コアグローバル指標」は原則すべての開示が求められており、開示できない場合はその理由を説明すべきとしている。
しかし、直ちにすべての指標について開示することが期待されているわけではなく、まずは開示可能な範囲での対応が想定されている。

(図3)コアグローバル指標の一覧(セクター共通)

(4)シナリオ分析

開示推奨項目の【戦略 – C】では、シナリオ分析に関して、「自然関連のリスクや機会に対する組織戦略のレジリエンスを説明する際には、さまざまなシナリオを検討する」ことが求められている。最終提言では、TCFDのシナリオ分析ガイダンスを元にシナリオ分析に関するガイダンスが示され、気候変動と自然を統合的に考えることができるようにされている。
TNFDは、物理的リスクと移行リスクに密接に関連する2軸のアプローチを利用したシナリオを考案すること、そして、初期の演習として、専門家との参加型ワークショップを開催することからのスタートを推奨している。シナリオ分析のガイダンスでは、この演習を実施するための段階的なアプローチが示されている。
なお、今回の最終提言(v1.0)の時点では、既存の気候シナリオに匹敵するような定量的なシナリオは開発中となっている。GBF(昆明・モントリオール生物多様性枠組)で採択されたターゲットのシナリオ分析への統合は、まだ初期段階とされている。
また、TNFDは今後の対応として、気候変動リスクなどに係るNGFS(金融当局ネットワーク)や他のパートナーと協力し、より高度なアプローチの開発に関心を持つ金融機関や多国籍企業のための、シナリオ分析に関するガイダンスを作成するとしている。

金融機関に求められる対応実務

最終提言によりネイチャーポジティブに向けたアプローチや開示の枠組みが定まった。しかし、そもそもTNFD対応には、(1)科学的な専門用語をビジネス上の決定に置き換えることの難しさ、(2)考え方が複雑、(3)適切なデータ取得が難しい、という企業にとっての課題が多数存在する。TNFD を含めた自然関連課題への対応は、段階的アプローチが望ましいといえる。まずはできるところから始め、徐々に開示内容を充実させていく方法が最終提言においても許容されている(図4)。

(図4)TNFDを含めた自然関連課題への段階的アプローチ

参考:公表資料

https://thefinance.jp/strategy/240122


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映画 /東京

2024-01-23 | 先住民族関連

毎日新聞 2024/1/23 地方版 652文字

 ■ジャンプ、ダーリン

 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開中。監督・脚本=フィル・コンネル▽出演=トーマス・デュプレシ、クロリス・リーチマン、リンダ・キャッシュほか。2020年カナダ。俳優からドラァグクイーンに転身したラッセルは、大切なショーの直前、ボーイフレンドに「俳優業に戻ってほしい」と伝えられ、同居していた家を飛び出してしまう。無一文のラッセルは祖母マーガレットの家に身を寄せる。再会を喜びながらも、久しぶりに会った祖母の様子がどこか違うことに気がつくラッセル。マーガレットは自分の衰えを自覚しつつも、娘エネから勧められる地元の老人ホームへの入居を拒み続けていた。ラッセルは祖母のためにもしばらく生活を共にすることにする。祖母と孫の関係に心が温まるヒューマンドラマ

 ■巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~

 シネスイッチ銀座にて公開中(全国順次公開)。監督=和田萌。2023年ナカチカピクチャーズ。カカオ農家の労働環境向上や、ビジネスモデルの構築に奔走する日本人の活躍を追ったドキュメンタリー。コロンビア先住民の末裔(まつえい)でカカオの起源となったアルアコ族が抱える問題の解決に奮闘する「カカオハンター」の小方真弓。アフリカ・ガーナに単身渡航し、現地のカカオ産業を変えるため奮闘するMpraeso合同会社CEOの田口愛。2人の姿を中心に、日本のチョコレートメーカー社員やカカオの新しいカクテルレシピ開発に取り組むミクソロジストらが登場。カカオの魅力や課題について語る

https://mainichi.jp/articles/20240123/ddl/k13/200/016000c


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大原櫻子が登壇!ドキュメンタリー映画『巡る、カカオ』公開記念舞台挨拶

2024-01-23 | 先住民族関連

モデルプレス2024.01.22 12:40

提供:WWS channel

ドキュメンタリー映画「巡る、カカオ ~神のフルーツに魅せられた日本人~」がシネスイッチ銀座ほか絶賛上映中だ。

本作は、チョコレートの原料である「カカオ」の歴史、栽培する農家の現状や、カカオの可能性に魅せられて、彼らの労働環境の向上やカカオのビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追ったドキュメンタリー映画。

コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組みカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター®小方真弓、また、アフリカのガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるため農家だけでなく政府にも働きかけ、革命を起こそうと奮闘している Mpraeso合同会社CEOの田口愛。

カカオに魅了された二人の姿を中心に、小方と同じくカカオのビジネスモデルの構築に奔走するダンデライオン・チョコレート・ジャパンCEO堀淵清治、日本を代表するチョコレートメーカーの社員として、長年に渡り繰り返しカカオ産地を訪ね、社会課題解決に奮闘し、現地にてデベロップメント・チーフに任命された株式会社 明治 ものづくり戦略本部 技術部 参与 土居恵規、カカオに魅せられ「カカオがチョコレートになったのはまだ歴史的には最近。」と語り、カカオの新しいレシピ開発に取り組むミクソロジスト南雲主于三が出演し、各人にとっての「カカオの魅力や課題」についても語られる。

監督を務めるのは、多様性について考えるドキュメンタリー映画『であること』(2020年)を手掛けた和田萌。

これまでにも多くのドキュメンタリーの演出家として、NHKや毎日放送「情熱大陸」などに携わり、放送文化基金賞やギャラクシー賞を受賞している。

本編のナレーションを担当するのは、歌手でタレントの堀ちえみ。

この度、本作の企画段階からサポートしてきた株式会社 明治 グローバルカカオ事業本部 カカオマーケティング部CXS(シーエックス)グループ長の木原純さん、チョコレート好きの女優・歌手の大原櫻子さん、そして、本作のエグゼクティブプロデューサーを務めた服部進さん、プロデューサーの鎌田雄介さんが登壇した公開記念舞台挨拶が1月21日(日)にシネスイッチ銀座にて開催された。

The post 大原櫻子が登壇!ドキュメンタリー映画『巡る、カカオ』公開記念舞台挨拶 first appeared on WWSチャンネル.

https://mdpr.jp/news/detail/4159080


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お札への思い

2024-01-23 | 先住民族関連

日本取締役協会2024年1月21日NEW

広瀬道明(東京ガス株式会社 相談役)

[ 雑誌「コーポレートガバナンス」Vol.14 - 2023年12月号 掲載 ]

いよいよ来年の7月、新しいお札が発行される。一万円札に渋沢栄一、五千円札に津田梅子、千円札に北里柴三郎の肖像が描かれる。お札にはその人をもう一度蘇らせる力を持っている。さらに、その人が生きた時代までもが蘇ってくる。来年7月が近づくにつれ、3人の偉業と明治という時代に改めて思いをはせることになるだろう。

ところで、百円札と五百円札を覚えているだろうか。百円札のくすんだ赤色の中で板垣退助の立派な白髭は印象的だったし、五百円札の深い藍色の奥で岩倉具視の遠くを見る目は不気味だった。その後、歴史の教科書で二人の人物像を知ることになるが、お札のイメージが強烈過ぎた。お札の肖像といえば聖徳太子で、「10人の話を一度に聞けた」という逸話も、あの凛々しいお姿も学校で習う前にお札を通して学んでいた。

そういえば、2000年に二千円札が発行されたが、ほとんど流通しなかった。アメリカでは20ドル紙幣が頻繁に使われているが、どうも日本は2というのが苦手なようだ。先日、日豪経済委員会がメルボルンで開催されたので聞いてみたが、オーストラリアでも20ドル紙幣は結構使用されているとのこと。オーストラリアは英連邦の一員で5ドル紙幣にエリザベス女王の肖像が描かれているが、これを先住民文化を反映したものに変えるそうだ。英連邦からの離脱問題や先住民重視政策が微妙に関係しているのだろう。なお、二千円札には紫式部日記絵巻の一場面が描かれ、いわゆる肖像画はないそうで少しホッとする。

改めてお札を見てみると、表面には日銀総裁の印章、裏面には日銀発券局長の印章が押されている。言うまでもないが、お札は正式には日本銀行券である。キャッシュレス時代と言われて久しいが、お札は時代を象徴するものであり、一人一人の人生そのものだ。日本の近代化を導いた3人には、これからも長く頑張ってほしいと思う。

https://www.jacd.jp/news/column/forward/240121_post-303.html


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【2024年1月版】ディズニープラス & U-NEXT & Netflixおすすめ最新作まとめ(一部)

2024-01-23 | 先住民族関連

スクリーン編集部2024-01-22

毎月恒例! 2024年1月に絶対観たい注目の海外ドラマや映画をご紹介します。今回は、ディズニープラスやU-NEXT、Netflixなどにご加入なさっている方は要チェックです! (文・池田 敏/デジタル編集・スクリーン編集部)

カバー画像:エコー ディズニープラスにて独占配信中 ©2024 Marvel

今月のおすすめ
エコー

マーベル・スタジオが贈るオリジナルドラマシリーズ最新作
主人公はホークアイを追い詰めたエコー!

ドラマ「ホークアイ」で初登場した若い女性戦士、エコーことマヤ・ロペス(アラクア・コックス)を主人公にした、“マーベル・シネマティック・ユニバース”の最新ヒーロードラマ。アメリカでマーベルドラマとして初の成人向けに指定された、ハードなバイオレンス描写が話題。

耳が聞こえず、右足が義足であるマヤは高い戦闘能力の持ち主。ホークアイが自分の父親を殺したと誤解したマヤだが、黒幕は養父であるニューヨークの犯罪王キングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)だった。キングピンを銃で撃ったマヤは、アメリカ先住民の家族がいる故郷オクラホマ州に戻り、自身のルーツや家族との関係を知ることに。

その一方、生きていたキングピンはマヤに歪んだ愛を抱き続け、彼女との再会を望んでいた。マヤの葛藤と新たな激闘を、全5話で描く。

キングピンは「デアデビル」でも悪役だったが、ドラマ版と同じくドノフリオが演じる上、そんなドラマ版と同じく盲目の戦士デアデビルを久しぶりにチャーリー・コックスが演じるのもお楽しみ。

『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)でアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた、アメリカ先住民がルーツの実力派グレアム・グリーンの共演も見ものだ。

注目キャラクター
エコー/マヤ・ロペス(アラクア・コックス)

耳が聞こえず、右足が義足のエコーことマヤ。演じるアラクアも実際に耳が聞こえず、右足は義足だ。「ホークアイ」でエコー役に大抜擢されて世界的人気者に。ちなみにエコーが初登場したコミックも「デアデビル」。

見どころ1:脇役だったエコーが主人公に!

ニューヨークの犯罪集団“トラックスーツ・マフィア”のリーダーだった当時、ホークアイを苦しめたマヤ。しかし父親を殺したのが養父キングピンだと知り、“トラックスーツ・マフィア”から去って故郷のオクラホマ州へ。

当初は脇役だったエコーが本作では主人公に格上げされているのは、マーベルドラマならではの大胆さ!

見どころ2:デアデビルが主人公の新作ドラマの予定も!

ドラマ版「デアデビル」で主人公役を演じ、そのPRで来日したこともあるチャーリー・コックスは、ドラマ「ザ・ディフェンダーズ」「シー・ハルク:ザ・アトーニー」でもデアデビル役を演じたが、デアデビルが主人公の新作ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」も作られる予定。そんな新作を楽しむためにも本作はまずは必見だ。

続きあり

https://screenonline.jp/_ct/17679034


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アーティストの視点を手掛かりとして地域の将来を想像する展覧会「現代地方譚11」が開幕。2月18日まで

2024-01-23 | 先住民族関連

特定非営利活動法人 暮らすさき2024年1月22日 18時52分

高知県須崎市で行われたアーティスト・イン・レジデンスの成果発表展示が始まりました。住民との交流、地域のリサーチに取り組みながら作品制作を行った5名のアーティストによる展覧会です。

「現代地方譚」(げんだいちほうたん)はさまざまなジャンルの表現者が地域に滞在し、リサーチや作品制作を行う取り組みです。毎年、現代美術のアーティスト、音楽家や演劇人を招いた創作を行い、今回で11度目の開催となります。

 今回のテーマは「郷と土のはなし」。日曜日の街路市で野菜や花を売るおばあちゃんとの会話の中で聞いた「年々、野菜もきれいに育たんなった。地球が土が変わってきたことがわかる」そんな言葉が発端となりました。

 効率や利便性ばかりを求めては損なわれてしまう地域の魅力を探り、このまちで暮らしをどう営み、何を次世代へ伝えるのか、私たちの生活のまさに土台と言える〈土〉に焦点を当て、アーティストたちのユニークな視点を拠りどころに皆で考え、これからのまちづくりを語り合うことを目指すプログラムです。

「現代地方譚11 郷と土のはなし」 (げんだいちほうたん 11 さと と つち の はなし)

アーティスト・イン・レジデンス須崎 滞在作家による成果発表展示

アートを端緒にまちの魅力と課題を探ります。
独自の視点を持つ芸術家が須崎市に一定期間滞在し、住民との交流、地域資源の活用に取り組みながら作品制作を行い、その成果を展示・発表します。
会期:2024年1月20日(土)~2月18日(日)

時間:10:00~17:00場所:すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸

主催:すさき芸術のまちづくり実行委員会

共催:すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸、須崎市

お問合せ:050-8803-8668 すさきまちかどギャラリー/旧三浦邸

展示作家の紹介

諌山元貴(いさやまげんき)

 現在広島県を拠点に活動している諫山さんの制作は、ふつうは磁器などの材料となる白土を使って様々な既製品を複製しますが、それを焼くのではなく水の中に沈め、しだいに形が崩れてゆく様子を撮影するという、非常に手のかかるプロセスによって進められます。作品は大正期の商家建築の格子窓に映像を投影。日没から夜明けにかけてのみ鑑賞できる作品が夜の須崎のまちを彩ります。

oono yuuki(おおのゆうき)

 高知市で青春時代を過ごしたミュージシャンoono yuukiさんは東京に拠点を移した今でも度々帰高しライブ活動を行っていて、初期の楽曲には懐かしい高知の情景が織り込まれています。自身初のキャリアとなる展覧会への参加では市内に残る廃銭湯の音響に着目し、滞在中に見つけたり、提供を受けた様々なオブジェクトを用いて、鑑賞者が体験できる巨大な装置を制作しました。1月27日は安和海岸を臨む鉄道駅でのライブを開催します。

岩谷雪子(いわたにゆきこ)

 身近な植物やその種子を採集し、最小限の手を加えて繊細なアート作品へと昇華させる岩谷雪子さんは地域との人脈を広げることで今回のリサーチを充実したものにしています。

 安和地区にあるかつての農業用ため池「ジンデ池」は防災上の理由から埋め戻される計画でしたが、ひとりの少年が池に棲む昆虫の生態を調査したところ、そこには希少種が多く生息することがわかり注目され、計画が一転、池は保存されることになりました。

 その後も池の環境整備を続けた少年はやがて青年となり、今春にはより専門的な調査のために県外へと進学します。岩谷さんは彼と共に池周辺に自生する植物を調べる中、自然を介して広がる人と人との繋がりを通じて地域の解像度が高まっていきました。

是恒さくら(これつねさくら) 

 アラスカの先住民のものづくりを学んだり、オスロ大学の海洋文化研究チームの一員としてノルウェーに滞在したり、美術家として独自の経歴を持つ是恒さんの制作のモチベーションは生活に根差し培われた民族文化への興味にあるようです。特に鯨と人間社会との関わり――捕鯨技術の変遷、鯨肉・油の資源活用から工芸など生活への応用、さらに信仰や儀式、民話などに残る人との精神的な繋がりには、今日語られる鯨のイメージはある一面に過ぎず、様々な語り口がある事を丁寧に掘り起こし、ドローイング、刺繍、立体、冊子など、まさに様々なアプローチで私たちに紹介してくれます。

阪上洋光(さかうえひろみつ)

大阪で劇団を主宰する阪上さんはコロナ禍以後、休止状態にあった公演活動をここ須崎で再開させようと試みました。自身を種に見立て、本拠地から離れた場所でどのように芽吹かせることができるか、未知への期待を込め、トライアウト公演と称し会場や演出を変えながら稽古やリハーサルも公開して臨んだ実験的な演劇の記録を展示します。

ー関連プログラム

oono yuuki Live in Susaki

JR土讃線安和駅に隣接し、安和海岸を臨む会場にてライブコンサートを開催します。タイムレスな音楽を奏でる二人の弾き語りを、海の気配を感じながら楽しみましょう。

出演:oono yuuki 大谷泰吾

日時:2024年1月27日(土)

   15:30開場 16:00開演

場所:集落活動センターあわ

チケット:

一般 前売り 3,000円 当日 3,500円

中高生 前売り 2,000円 当日 2,500円

小学生以下 無料

チケット予約フォーム:

https://forms.gle/XbvrSqxBEbrZnSGw5

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000135327.html


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