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札幌市、アイヌ民族拠点の移転検討 市共同利用館 豊平公園駅近くへ

2024-01-19 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2024年1月18日 22:15(1月18日 22:57更新)

老朽化が進み、移転が検討されている「市共同利用館」

 札幌市が、アイヌ民族の交流拠点「市共同利用館」(白石区本通20)について、旧豊園保育園跡地(豊平区美園5の1)への移転を検討している。現在の建物は築45年と老朽化が進んでおり、市営地下鉄駅が近く、駐車場も確保しやすい場所に移転することで利用者の利便性向上を目指す。

■生活相談の利便性向上

 市共同利用館は1978年、市生活館として開館した。木造モルタル2階建てで、延べ床面積約200平方メートル。アイヌ民族の生活相談などを行う場として市の生活相談員が常駐し、札幌アイヌ協会や市が、アイヌ語講座や舞踊の練習の場などとして活用している。

 2003年度に市アイヌ文化交流センター(南区小金湯)の開館に伴い、解体される予定だったが、市街地での相談事業の継続を望む声があり、市が当面存続させていた。

 移転先として有力視されているのが、22年度末で閉園した市豊園保育園跡地。敷地面積は現在の約4・3倍の約1300平方メートルで、駐車場も今より広くなる見通しだ。

 市営地下鉄東豊線豊平公園駅から徒歩5分程度で、車を運転しない人や子どもの利用も期待できる。みどり小や豊平公園が近く、学校との連携事業やアイヌ文化にちなんだ植物について、市民が学ぶ講座の開催も想定される。

・・・・・・・

(伊藤友佳子)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964855/


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アイヌ民族の理解へ真剣 差別問題や伝統儀式、遊び方 二風谷小で児童成果発表

2024-01-19 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2024年1月18日 18:45

町民の声を紹介しながら、差別について学んだことを発表した5、6年生

 【平取】アイヌ文化学習が盛んな町内の二風谷小(16人、遠山昌志校長)は、児童がアイヌ文化を中心に地元の歴史や文化について学んだ内容を地域の人に紹介する発表会「ハララキ集会」を毎年開いている。児童と町民が地域の理解や交流を深める貴重な場となっており、本年度はアイヌ民族に対する差別問題や伝統儀式について、児童が日ごろの学習の成果を発表した。

 二風谷小では地元の産業や文化などの特色を学ぶ授業「ハララキ調査活動」(年50時間)を1997年度から展開しており、アイヌ語で鶴の舞を意味するハララキを冠した集会は年間の学習の集大成として開催。本年度は1年生がおらず、2年生2人は子どもの遊び、3、4年生9人は伝統儀式、5、6年生5人はアイヌ民族への差別問題を、それぞれ児童がテーマを決め、二風谷アイヌ文化博物館や町アイヌ文化振興公社、アイヌ語講師の関根健司さん(52)らから学んできた。

 昨年12月20日、同校で開いた本年度のハララキ集会には保護者や近隣町民ら計約30人が集まった。差別について調べた5、6年生は昨年12月に、アイヌ民族にルーツのある人を含む町内の20~60代の男女18人にアンケートを行い、アイヌ民族に関する差別を見聞きしたかをまとめた。「自分がアイヌ民族の出身であるとクラスメートに話したら、とても嫌な顔をされた」「自分がアイヌ民族だとバレないように過ごした」といった実体験を示した。

 その上で、5、6年生は自分たちにできることとして「アイヌ民族の存在を発信する」「思いやりを持つ」などを挙げた。5年の貝沢心浩(みひろ)さんは「自分の心から差別をなくすためには、差別について学ぶことが大切」と話した。

 3、4年生は、毎年秋に町内で行われるサケを迎える儀式「アシリチェプノミ」を取り上げ、儀式で使用する伝統漁具アプ(かぎ針)を紹介。先端付近に張る糸に魚の腹びれが触れるのを合図に、持ち手を手前に引く手順を説明し、「暗い時や水中が見えにくい時に使われる」と解説した。

 ・・・・・・

(杉崎萌)

※「アシリチェプノミ」のリとプ、「アプ」と「カリプ」のプは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964680/


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マオリと交流 アイヌ文化発信 白糠の中高生8人、3月NZへ初派遣

2024-01-19 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年1月18日 18:49

現地での発表に向けて輪踊りの練習に励む中高生

 【白糠】町は2月、中高生8人をニュージーランドに初めて派遣する。国際交流を通じて語学力を高めるとともに、現地の人々に白糠の歴史やアイヌ文化への理解を深めてもらう。参加者は5日間で2都市に滞在し、現地の学校を訪問するほか、先住民マオリとも交流する。

 茶路中2年生、白糠、庶路の各義務教育学校8年生、白糠高1年生が参加する。3回の事前研修を受け、2月11~17日の日程でニュージーランドを訪れる。派遣費用にはアイヌ政策推進交付金を充てる。

 現地では、同国北部のオークランドとロトルアに滞在する。学校やマオリの観光施設で白糠の歴史を紹介したり、アイヌ民族の伝統舞踊「輪踊り」を実演したりする。蒸気が噴き出す間欠泉や土ボタルで有名な洞窟、伝統工芸を学ぶマオリ美術工芸学校なども見学する。

 昨年12月末に町内のアイヌ文化拠点施設「ウレシパチセ」で行った事前研修では、白糠アイヌ協会の指導で輪踊りの歌や振り付けを学んだ。今月11日の研修で生徒たちは歌詞の意味を確認し、手を取り合って踊りを練習。発表本番に向けた準備を進めている。研修最終日の2月2日に町役場で出発式を行う。

・・・・・

(三島七海)

※ウレシパチセのシは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/964676/


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映画「カムイのうた」試写会-人権が尊重される多文化共生社会に向けて

2024-01-19 | アイヌ民族関連

経団連タイムス「2024年1月18日 

経団連は12月19日、東京・大手町の経団連会館で、北海道東川町が主導して製作した映画「カムイのうた」(監督=菅原浩志、主演=吉田美月喜ら)の試写会を開催した。同映画は、アイヌ民族として差別されながらも、アイヌの伝統文化を後世に残すうえで大きな功績を残した実在の女性をモデルとし、多様な文化的背景を尊重して人権を守ることの大切さを伝えている。

2023年10月に、産業競争力強化委員会外国人政策部会(毛呂准子部会長)は活動の一環で東川町を訪問。菊地伸町長から、多文化共生社会の実現に向けた先進的な取り組み等を聴いたことを機に、同試写会の実施に至った。

菅原氏は舞台あいさつで、「北海道の地名のほとんどはアイヌ語由来である。アイヌ民族の歴史や文化が確かに流れているにもかかわらず、今もなおアイヌの出自を隠さざるを得ないと感じる方々もいる。自分自身のアイデンティティに誇りを持ち、多様性を尊ぶ社会の実現に向けて、日本の経済界の取り組みに期待する」と、映画に込めた思いを語った。

左から菊地氏、菅原氏、毛呂部会長

映画はすでに北海道で先行上映しており、24年1月26日以降、公開地域を全国に順次拡大していく。あらすじは次のとおり。

◇◇◇

大正時代の北海道。学業優秀なテルは、アイヌの血を引くというだけで進学を諦めざるを得なかった。理不尽な差別に苦しむテルたちのもとに、東京から言語学者の兼田教授がやって来る。テルの聡明さに驚いた兼田は、彼女が想像もしなかったある提案をする。アイヌの口承叙事詩(ユーカラ)を日本語に訳してみないか。文字を持たなかったアイヌの民は、ユーカラを通じて民族の歴史や文化を受け継いできた。それを文字に残すことができれば、アイヌの文化を広く知ってもらうことができる。テルは提案を受け入れ、上京することを決意する。その先に、悲しい運命が待ち受けているとは知らずに・・・。

【産業政策本部】

https://www.keidanren.or.jp/journal/times/2024/0118_13.html


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人気漫画『ゴールデンカムイ』がついに実写化 山崎賢人、10キロ増量し筋骨隆々な主人公を熱演!

2024-01-19 | アイヌ民族関連

ラジトピ1/18(木) 12:00配信

激しさは『キングダム』以上!? 山崎賢人が屈強な元軍人に扮し、本気のアクションを魅せる

 埋蔵金を奪おうと繰り広げられるサバイバルバトル。人気コミックを実写映画化した『ゴールデンカムイ』が1月19日(金)、全国公開されます。

【ロケ地一覧】これぞ『ゴールデンカムイ』の世界観ッ! 厳しくも雄大な舞台の数々

☆☆☆☆

 明治時代の末期。主人公は元陸軍兵の杉元佐一です。杉元は日露戦争の二〇三高地での戦いなどで功績を挙げ、「不死身の杉元」と呼ばれました。大金を手に入れようと、杉元は北海道で砂金を探す毎日を送っています。杉元は冬の雪山で、ある男から埋蔵金の噂を聞きます。

「一部のアイヌたちが密かに軍資金を貯めていたらしい。それを一人の男がぶん盗った。アイヌを皆殺しにして」

  正体の分からない「のっぺら坊」という男がアイヌ民族から莫大な金塊を強奪し、捕まる直前に金塊をどこかに隠したというのです。男は網走監獄に入れられると、囚人24人に金塊の場所を示す刺青を彫って彼らを脱獄させた、という話です。囚人たちの刺青は24人全員分が集まって暗号として成立するそうです。

  杉元は金塊を手に入れるため、刺青を集めることにします。こうした中、杉元は雪山で野生のヒグマに襲われます。ヒグマと杉元が格闘していたところ、ある少女が弓で放った矢がヒグマに突き刺さり、杉元は助かります。

 彼女は「アシリパ(原作では“リ”は小文字)」という名前で、アイヌの村で暮らし、狩猟技術を身につけていました。アシリパは、金塊を奪った男に父親を無残に殺されました。杉元は、父の仇を討ちたいアシリパと一緒に行動することになりました。

 二人が山にいると突然、銃声が響きました。帝国陸軍第七師団の凄腕スナイパーだった尾形が二人を狙っています。

 第七師団は陸軍最強とされ、中尉の鶴見をトップとしてメンバーたちが金塊を探していました。日露戦争を命がけで戦いながら報われなかったことから北海道征服を目論んでいて、軍資金として金塊が必要だというのです。

「我々の戦争はまだ終わっていない」

 さらに、戊辰戦争で戦死したはずだった新撰組の鬼の副長・土方歳三も金塊を奪おうとしていました。杉元・アシリパと第七師団と土方歳三が一攫千金を目指す、三つ巴の戦いです……。

 原作は、ヤングジャンプに連載された野田サトルの人気コミックです。北海道の厳しい大自然の中、魅力的なキャラクターたちが繰り広げるサバイバル・バトルを描き、累計発行部数2600万部を突破しています。

  キャストは、主人公の杉元を山崎賢人(“崎”はたつさき)が演じます。アイヌの少女アシリパは山田杏奈、第七師団の尾形が眞栄田郷敦、中尉の鶴見が玉木宏、網走から脱獄した白石が矢本悠馬、土方歳三が舘ひろしです。監督は『HiGH&LOW』シリーズで知られる久保茂昭です。監督を支える制作スタッフは、『キングダム』シリーズを手がけるチームが集まりました。

 松橋真三プロデューサーは、山崎が『キングダム』シリーズに続いて人気漫画の実写映画で主人公を演じることに葛藤しながら「相当の覚悟を持って臨んだ」と明かしています。『キングダム』で山崎と一緒に仕事をしてきた松橋プロデューサーは、彼の人柄や役に対する真摯な姿勢を知っているということで、「これほど大きな作品を主演として背負ってくれる方はなかなかいない」とあらためて山崎を称えました。

「ただ純粋に面白いことにチャレンジしたい、やり遂げたいという意志や好奇心の方が、ネガティブな想いより勝ったんだと思います」(松橋プロデューサー)。

 山崎本人は原作を読んで「杉元を演じたい」との想いを強くしたと話しています。撮影へ向かう役作りとして体をさらに鍛えて筋肉を増やしたそうです。

「体重を10kgくらい増やして、生きるための底力が強いのを心に持って演じていました」(山崎)

 撮影中にチームを引っ張っていたのは山崎です。

「自分から声をあげて周りを引っ張っていくタイプの人ではないですが、隅々まで気を配って全員がそこにいやすい環境を作るタイプの主演俳優だと思います」(松橋プロデューサー)

 また、久保監督は山崎の演技について、見ている側がほっておけなくなる、応援したくなるのが魅力、と分析しています。

「杉元は強靭な肉体と精神を持っているけど、どこか人間臭いアンバランスな感情も持っているはず。それが山崎さんのお芝居を見ていて、スッと僕の中で落ちた」(久保監督)

 久保監督によると、アシリパに扮する山田がコミカルなシーンをやったことがないのを、コメディーの経験値が高い山崎が引っ張っていたそうです。

 ガンアクションに臨む上で自ら歩兵銃のレプリカを購入して体になじむまで訓練していたという山崎。『キングダム』よりもさらにリアルでワイルドなアクションがスクリーンで観られます。

 北海道・長野など大自然が残る土地で大規模なロケが行われました。主題歌はACIDMANの「輝けるもの」です。

 アイヌ民族の言葉に込められた自然と共存する生き方、北の大地を生き抜くサバイバル術などアイヌ文化を描いています。「オハウ(汁物)」や「チタタプ(肉や魚のたたき)」などアイヌ料理を作り、味わうグルメ映画の一面も。映画『ゴールデンカムイ』は1月19日(金)公開です。(SJ)

ラジオ関西

https://news.yahoo.co.jp/articles/831f0558e9ea81523e41beff3ab063c88a5c2cbe


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北海道在住のJAL客室乗務員が自然・文化・アクティビティに触れる。阿寒摩周国立公園でアドベンチャートラベル!

2024-01-19 | アイヌ民族関連

トラベルウオッチ2024年1月19日 06:00

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、北海道でアドベンチャートラベルの周知に携わるJALふるさとアンバサダーの小林恵理子さん。

――取り組みについて教えてください。

 北海道は世界自然遺産の知床をはじめとした「美しく雄大な自然」「豊かな食」、アイヌ文化や世界文化遺産に登録された縄文遺跡群といった「北海道独自の文化」がたくさんあります。さらに、サイクリングなどの「多様なアクティビティ」を楽しむ環境が整っており、四季を通じて楽しめるアドベンチャートラベルコンテンツも豊富に揃っており、まさにアドベンチャートラベルの適地です。

 北海道に移住しているJALふるさとアンバサダーとJALの現地スタッフが、アドベンチャートラベルの体験を紹介することで、北海道の新しい魅力を発見し訪れてもらうきっかけにつながれば、と考えYouTube動画の撮影に挑戦しました。

https://www.youtube.com/watch?v=-fpNBSQY8Es

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 今回、訪れたのは釧路空港からクルマで1時間10分ほど、北海道の東に位置する阿寒摩周国立公園です。普段、保全のため立ち入りが制限されている森を、専門の資格を持ったガイドとともに巡る「不思議の森のトレッキングツアー」に参加してきました。

 早速、森のなかに踏み入れると「トドマツ」や「エゾマツ」といった木々の間から光が差し込み、身体が目覚めていくのを感じました。森林にはCO2を吸って酸素を出し空気をきれいにする力があるため、森のなかに身を置くだけで身体が浄化されるのを体感できます。

 この辺りにはボッケ(泥火山)と言われる温泉の源泉があるのですが、硫黄の匂いと白い煙が立ち込める沼地を木の棒で掘り起こすと、ボコボコと温泉が湧き出てきます。

 地球の力強いエネルギーを感じることができます。

 最後にタンチョウの生息地である鶴居村を訪れ、大空を羽ばたく美しいタンチョウの姿を眺めながら、充実した1日が終わりました。

――今後の展開・展望について教えてください。

 今回、動画内で体験したツアーにご参加いただくことはもちろん、年間を通して、その時期だからこそ感じることができる感動、出会える動植物など、多くの魅力あるツアーがあります。また、今回の阿寒エリアだけではなく、広大な北海道は魅力ある地域の宝庫です。自分だけのとっておきの北海道を体験してください!

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 客室乗務員という仕事を通じて日本各地や海外を訪れる機会に恵まれ、若い頃はアクティビティ体験に挑戦することもありましたが、年齢や体力の変化とともに新しいことにチャレンジすることに保守的になっている自分がいました。今回、ツアーに参加することで改めて挑戦したり、感動するには遅過ぎることはないのだと思い、心身ともにリフレッシュできました。自然の素晴らしさを体感するとともに、今までにないユニークな体験ができて、自分自身の内面が少し変わりました。

 北海道の各地にはさまざまな魅力があります。ぜひ、皆さまにも北海道アドベンチャートラベルを体験にお越しください。

旅たび来てね!HOKKAIDO LOVE!」プレゼントキャンペーンも実施中で、2024年1月末までにJALを使って北海道に来ると応募ができます。詳しくはWebサイトをご確認ください。

https://travel.watch.impress.co.jp/docs/series/jal_furusato/1561202.html


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<ACIDMAN>映画「ゴールデンカムイ」主題歌「輝けるもの」リリースライブ WOWOWで2月に独占放送・配信 

2024-01-19 | アイヌ民族関連

まんたんウェブ1/18(木) 10:00配信

映画「ゴールデンカムイ」主題歌の「輝けるもの」をリリースしたACIDMAN=WOWOW提供

 3人組ロックバンド「ACIDMAN」が2月6日にTOKYO DOME CITY HALL(東京都文京区)で開くワンマンライブ「New Single Release Live『輝けるもの』」の模様を、2月27日にWOWOWで独占放送・配信することが分かった。

【写真特集】映画「金カム」あす公開!

 ACIDMANは、映画「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督、1月19日公開)の主題歌「輝けるもの」を担当。ライブは「輝けるもの」の1月17日のリリースを記念するもので、この日もファンの前でパフォーマンスするという。

 映画「ゴールデンカムイ」は 2014~22年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載された同名マンガを実写化。原作は、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーと、大自然の中で繰り広げられるサバイバルバトルを描き、コミックス全31巻の累計発行部数は2700万部を超えた。

 WOWOWは今回、ステージのバックヤードにカメラを入るなど特別映像も加え、ドキュメンタリーを交えた構成にする。ACIDMANファンや゙原作ファン、映画ファンも楽しめる番組になるという。

 2月27日午後7時からWOWOWライブとWOWOWオンデマンドで放送・配信。WOWOWオンデマンドでは終了後1カ月間、アーカイブ配信を行う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0afa684637ef9adca172506b76f1e02f35d1750


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「Connections Through Culture助成プログラム2023」日本と英国とのコラボレーションによる7つの文化芸術プロジェクトを支援 ~ブリティッシュ・カウンシルによる助成プログラム~

2024-01-19 | アイヌ民族関連

ザクザク2024.1/18 11:15

英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシル(日本事務所所在地:東京都新宿区、駐日代表:マシュー・ノウルズ)は、ブリティッシュ・カウンシルの文化芸術の助成プログラム「Connections Through Culture助成プログラム2023」により、本年度、日本と英国のコラボレーションによる7つのプロジェクトを助成することを発表しました。

ブリティッシュ・カウンシルConnections Through Culture助成プログラム2023

「Connections Through Culture助成プログラム」は、東アジア地域と英国との芸術文化における新たなパートナーシップを育むことを目的とし、企画・制作段階を問わず、アーティストや文化機関による新しいアイデアやコラボレーションを支援するものです。今回645,000英ポンド以上を助成し、日本、オーストラリア、ニュージーランド、中国、インドネシア、タイ、マレーシア、ミャンマー、フィリピンの9カ国で計76のプロジェクトをサポートすることになりました。プロジェクトは映画、クリエイティブ・テクノロジー、文学、美術、演劇、ダンス、サーカス、建築、デザイン、ファッション、工芸、音楽など、多岐の文化芸術分野にわたります。

本年度のプログラムでは、多様性・インクルージョン、そして気候変動対策という2つの優先テーマを取り上げたプロジェクトに焦点を当てました。国境や芸術分野を超えたコラボレーションが、グローバルな課題に取り組むための新たな思想やアイデアの創出につながることを目指しています。

ブリティッシュ・カウンシル日本事務所のアーツ部部長、須藤 千佳は以下のように述べています。

「Connections Through Culture助成プログラムにより、日英間の新たなコラボレーションを築くサポートができることを大変うれしく思います。これらのコラボレーションは、文化芸術交流の力を示すだけでなく、国際的に活躍するアーティストたちに新たな刺激的な機会を提供します。本年度のプログラムで支援される多様なプロジェクトは、世界各地の才能あふれるアーティストの間で生まれるダイナミックなコラボレーションを体現するものです。このような結びつきによって、より力強く革新的なグローバル・アートコミュニティが生まれていくことを期待しています。」

【Connections Through Culture助成プログラム2023に選定された日英のプロジェクト紹介(順不同)】

●アースソニック

日本:チカルスタジオ

英国:イン・プレイス・オブ・ウォー(IPOW)

カラフト・アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者OKIと英国アーティストのアーニャ・ンゴジが、気候変動をテーマに繰り広げる国際的なミュージックコラボレーション。英国に本部を置く世界的な慈善団体IPOWのアーカイブを活用しつつ、Azadi.mp3, Damsel Elysium, assia ghendirといった多様なアーティストと協力しながら、アルバム制作を行います。気候変動に注意を促すIPOWのグローバル音楽プロジェクト「アースソニック」の一部をなす本企画は、リモートセッション、ドキュメンタリー映像やアルバムの制作を通じて、多様な人々の声に注目し、気候変動に関する対話を促進します。

●オネリック・キッチン

日本:ドキュメンタリー・ドリームセンター(DDセンター)

英国:プライマリー

「オネリック・キッチン」は、日本人映像作家の島田 千絵美とロンドンを拠点に活動する福祉実践者のスージー・カニンガムによるコラボレーションプロジェクト。人と睡眠との関係を探りつつ、睡眠にまつわるさまざまな問題に取り組みます。日本と英国で開催されるクッキングセラピーのワークショップを通して、参加者が自分の睡眠体験について振り返るための安全な場を提供することを目指します。2024年の夏に英国ノッティンガムにあるアートスペースのプライマリーおよびオンラインで、プロジェクトの一環として制作されるドキュメンタリー映画の試写を予定。

●This is Not A Good Sign

日本:木原 共

英国:J・R・カーペンター

This is Not A Good Signは、身の周りで起きている気候変更に注意を喚起する看板を拡張現実(AR)でユーザーの周囲に配置する、ウェブベースのポエトリー・プロジェクト。この度は新たにAR看板を制作し、これらの看板を世界中のさまざまな環境に設置した写真が掲載されたアートブックを出版します。また、日本やインドネシアの写真家やアーティストにAR画像撮影の依頼を行うことで、プロジェクトの幅をさらに広げていきます。

https://not-a-good-sign.com/

●札幌国際芸術祭 SIAF2024での シン・リウによる作品展示

日本:札幌国際芸術祭実行委員会

英国:シン・リウ

バイオテクノロジーによるイノベーションにインスピレーションを受け、100年後の未来を描いたミクストメディア・インスタレーション作品「Gleaming Bodies」。札幌国際芸術祭で展示される本プロジェクトは、気候変動のただ中にある地球を捉えて、100年後を思考することを試みます。

●トム・ポウ&ガロウェイ・アグリーメント『村と道』(鳥の劇場とのコラボレーション)

日本:鳥の劇場

英国:ルース・モリス

過疎化がもたらす影響について理解を深め、観客を対話に引き込むことを狙いとした、スコットランドの詩人トム・ポウと音楽集団ガロウェイ・アグリーメントの『村と道』。この度はルース・モリスのプロデュースで、鳥取の「鳥の劇場」での再演を目標に、同劇場と協力して日本の観客のための特別版の制作に取り組みます。

●「間」-インクルーシブなダンスと舞踏の間の空間

日本:鈴木ユキオプロジェクト

英国:ストップギャップ・ダンス・カンパニー

日本の鈴木ユキオプロジェクトと英国のストップギャップ・ダンス・カンパニーのコラボレーションを通じて、日英の障害のあるダンサーと障害のないダンサーがひとつになるダンスパフォーマンス。インクルーシビティ(包摂性)を推進するとともに、ダンスの固定観念を覆し、「間」の概念を模索します。

●国際共同制作演劇公演に向けたワークショップ

日本:KAAT 神奈川芸術劇場

英国:バニッシング・ポイント

日本作家の短編作品を舞台化した国際共同制作の支援。スコットランドの前衛劇団バニッシング・ポイントのアーティスティック・ディレクター、クリエイティブ・スタッフ、俳優がKAAT 神奈川芸術劇場のスタッフや日本の俳優と協力し、脚本のニュアンス、台詞の言葉遣い、文化の違いのほか、セットや衣装、人形などのデザインについて話し合いを重ねることで舞台を作り上げていきます。当プロジェクトでは、2024年の2月から3月にかけて10日間のワークショップを行い、2024年11月の公演に向けて、言語、文化、デザインといった要素を掘り下げます。

「Connections Through Culture助成プログラム2023」についての詳細

https://www.britishcouncil.jp/programmes/arts/connections-through-culture-grantee-2023

■ブリティッシュ・カウンシルについて

ブリティッシュ・カウンシルは、文化交流と教育機会を促進する英国の公的な国際文化交流機関です。私たちは文化芸術、教育、英語を通じて、英国とその他の国の人々の間につながりをつくり、理解と信頼を育みながら、平和と繁栄を築くための支援を行っています。世界200以上の国や地域の人々と、また、100以上の国において活動し、2021年度は、6億5,000万人がオンライン、放送、出版物を通して私たちが提供する情報にアクセスしました。

日本では1953年に活動を開始しました。英会話スクールや英国資格試験の運営、教育機関・企業向け英語研修、英国留学情報の提供、英語教員への研修、高等教育や文化芸術分野での国際交流支援などを行っています。2023年、日本と英国のつながりを築く私たちの活動は70周年を迎えました。

ブリティッシュ・カウンシル公式ウェブサイト: http://www.britishcouncil.or.jp/

https://www.zakzak.co.jp/pressrelease/atpress/OHD26YLDBNOAJHA2M3T5BXXKKY/


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津田健次郎、アニメに続いて実写『ゴールデンカムイ』ナレーションで参戦「細かい事は考えず、ぜひ劇場に」

2024-01-19 | アイヌ民族関連

オリコンニュース2024/1/18 10:00(最終更新 1/18 12:45) 1389文字

映画『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)ナレーションは津田健次郎ッ!(C)野田サトル/集英社(C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

 俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で、野田サトルの人気漫画を実写映画化した『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)のナレーションを、アニメ『ゴールデンカムイ』で尾形百之助役を務めている津田健次郎が担当していることが発表された。

【画像】再現度高ッ!キャラクタービジュアルギャラリー

 津田といえば、アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』海馬瀬人役や『呪術廻戦』七海健人役など、唯一無二の低音ボイスで数々のアニメーションや洋画吹き替え、ナレーションなどで活躍。俳優としても数々の作品に出演していたが、近年はより精力的に。2021年10月期のドラマ『最愛』(TBS)やドラマ『大奥Season2「医療編」』(NHK)、映画『イチケイノカラス』(23年)など、話題作に多数出演している。さらに、写真集「ささやき」は重版出来など、絶好調だ。

 そんな津田が、2018年4月から放送が始まり、現在は第4期まで完結しているアニメ版に引き続き、実写版にも参戦。津田自身も、当初は、「正直参加をとても迷いました」としつつ、「同時に、『ゴールデンカムイ』という作品は、そんな細かい事など吹っ飛ばすパワーとスケール感を持っているではないかとも思いました。そう、この作品は、シリアスもコメディもごちゃ混ぜに、善も悪も入り乱れ、強烈なエネルギーで疾走する作品だ。だから大丈夫。何もかも飲み込んで強烈な光を放つはずだ。そして何より、私は『ゴールデンカムイ』が大好きなのだ」と参加を決意するまでの想いをつづったコメントを寄せている。

 先日開催された完成披露試写会では、本編開始早々、津田の声が聞こえると、会場中に驚きの声があがったほど。アニメの尾形とはまた違った、津田の魅力的な低音ボイスが実写版『ゴールデンカムイ』に彩を添える。

 本作は、明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、主人公の元陸軍兵・杉元佐一(山崎)が、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)と共に、埋蔵金の在りかの手掛かりが描かれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて旅をする物語。同じく埋蔵金を狙う大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)や戊辰戦争で死んだはずの新撰組「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)など、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが躍動するサバイバル・バトルアクション。

■津田健次郎のコメント全文

 実写版映画『ゴールデンカムイ』のナレーションのお話をいただいた時、正直参加をとても迷いました。アニメ版で尾形百之助をやらせていただいている自分がナレーションをやる事により実写版の世界観の邪魔をしてしまうのではないか?混乱させてしまうのでは?いろんな事を考えました。

 しかし同時に、『ゴールデンカムイ』という作品は、そんな細かい事など吹っ飛ばすパワーとスケール感を持っているではないかとも思いました。そう、この作品は、シリアスもコメディもごちゃ混ぜに、善も悪も入り乱れ、強烈なエネルギーで疾走する作品だ。だから大丈夫。何もかも飲み込んで強烈な光を放つはずだ。そして何より、私は『ゴールデンカムイ』が大好きなのだ。

 今回ナレーションで参加させていただけた事をとても光栄に思います。細かい事は考えず、ぜひ劇場に足を運んで下さい。きっと楽しんでいただけると思います。

https://mainichi.jp/articles/20240118/orc/00m/200/038000c


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巨大ITは責任を果たせ/ネット中傷の削除迅速化

2024-01-19 | アイヌ民族関連

東奥日報2024年1月18日

 インターネット上の誹謗(ひぼう)中傷による被害に歯止めがかからない。政府はX(旧ツイッター)など巨大IT企業を念頭に対策を網羅した法案を通常国会に提出する。削除要請をした利用者に対し一定期間内に削除したかどうかや、その理由を通知するよう義務付けるのが柱だ。一定期間は「1週間程度」とされ、迅速対応で被害抑制を図る。

 併せて削除の判断基準や手続きをまとめた「削除指針」の策定と公表を促す。海外企業には日本語で削除申請をできるようにしたり、申請窓口がどこにあるかを分かりやすく示したりすることも求める。総務省の有識者会議の議論を踏まえ、プロバイダー責任制限法を改正する。

 以前にも、この法律を改正し匿名の投稿者を特定する裁判手続きを簡素化するなど制度見直しが重ねられてきた。しかし成果が上がっているとは言い難い。Xのほか、メタ(旧フェイスブック)やグーグルをはじめ内外の巨大企業が運営する交流サイト(SNS)などで中傷被害は絶えず、深刻さを増すばかりだ。

 これまで表現の自由を損なうことがないよう、削除要請を巡る対応を企業の自主的な取り組みに委ねてきた姿勢を転換し、規制の網をかける。Xなどは悪質な投稿も含め、利用者に広告と一緒に閲覧させることで収益を上げており、社会に対し相応の責任を果たすことが求められる。

 テレビ番組出演を巡り、SNSで繰り返し激しい中傷を浴びた女子プロレスラー木村花さんが自ら命を絶ったのは2020年5月のことだ。これをきっかけに対策強化が叫ばれ、公然と人をおとしめる侮辱罪の罰則に懲役・禁錮刑を追加、公訴時効を1年から3年に延ばす改正刑法が22年7月、施行された。

 さらに損害賠償請求に必要な投稿者の氏名や住所の開示をプロバイダーと呼ばれる接続事業者に請求する裁判手続きを簡素化する改正法も、その年10月に施行された。

 だが総務省によると、22年度、違法・有害情報相談センターが扱った相談は5745件。前年度よりは若干減ったが、高止まりが続いている。投稿削除の相談が最も多く、全体の7割近くを占める。企業側の対応が十分とは言えないだろう。

 旧ジャニーズ性加害問題で名乗り出た被害者や、東京・池袋の乗用車暴走事故で妻子を失った遺族が標的にされたのは記憶に新しい。自民党の杉田水脈衆院議員はアイヌ民族などに侮辱的な投稿をしたとして札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定された。

 能登半島地震では「家族が挟まれた」「助けて」などと偽情報が飛び交い、被災地に混乱を広げた。別途、対策が検討される見通しだ。

 有識者会議では「削除請求権」を法律上明記することも検討された。投稿でプライバシーなどを侵害された被害者が削除を求める権利で判例上は認められているが、知っている人は3割程度にとどまる。ただ乱用されれば表現の自由に悪影響を及ぼしかねず、提言に盛り込むのは見送った。

 ネットは本来、年齢や立場に関係なく、自由に意見を交換できる貴重な空間だ。だが人を傷つける投稿が繰り返され荒廃が放置されれば、さらなる規制を招きかねない。それを投稿者一人一人がしっかり心にとどめていくことも必要だろう。

https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1708864


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グアテマラ先住民族に学ぶ、善き生き方「ブエン・ビビール」とは?

2024-01-19 | 先住民族関連

アイデアスフォーグット1 18, 2024

by Okazaki Akiko

世界の至るところで相次ぐ、戦争や大災害に、大事故──私たちは、安心や安全を脅かされるたびに、心に深い傷を負っている。

中米グアテマラは、今日でこそ経済大国の一つだが、かつては20万人以上が虐殺されるという苛烈な内戦(1960〜1996年)を経験した。今でもグアテマラでは、全成人の4分の1がメンタルヘルスの問題を抱え、その多くはトラウマや心の外傷後ストレス障害(PTSD)であると報告されている(※)。

しかし、そんな精神的逆境の中にある人々から、私たちが学ぶべきことがある。本記事では、グアテマラ先住民族の女性たちが実践する、地域に根差したメンタル・ウェルビーイング・コミュニティと、その根底にある「ブエン・ビビール(善き生き方)」という考え方を紹介する。

「善き種」を蒔く、メンタル・ウェルビーイング・コミュニティ

グアテマラ南西部に位置し、アティトラン湖の南岸にあるサンティアゴ・アティトラン地域には、「Buena Semilla(ブエナ・セミーリャ:善き種)」という活動的なコミュニティが存在する。この湖のほとりの村々には、主にマヤ先住民族が暮らしているが、長きにわたるグアテマラ内戦において、政府軍による住民虐殺、拷問、性加害などの悲惨な出来事があり、多くの人々が深い心の傷を負った。現在、コミュニティに参加する女性たちの中には、家族を失い、性暴力の被害に遭った人々が多くいる。

ある日、女性たちが伝統的な刺繍が施された民族衣装「huipil(ウィピル)」と呼ばれるブラウスと、手織りのスカートを身にまとい、村と村を結ぶ曲がりくねった砂利道を歩いて集まってきた。

https://www.youtube.com/watch?v=VC8BxR2eiw0

大事なのは、家に引きこもらずに、人に会うこと。ブエナ・セミーリャの会合は今日も、出会えた歓迎と祈りで始まる。次に、呼吸のエクササイズをして、最後に行われるのは、待ちに待った「シェアの時間」だ。それぞれが心のなかにあるものを、ただただ語り合うのだ。ときには、ガイド付き瞑想をすることもあれば、収入を増やすためのワークショップを開催するときもある。食事を一緒にとることもあるし、笑うこともあれば泣くこともある。ともあれ、ブエナ・セミーリャの最後はいつも、愛のこもった抱擁でしめくくられる。

フランスの医師、Anne Maria Chomat氏が調査のためにこの地域の女性を集めてインタビューを行ったのが、このブエナ・セミーリャがはじまったきっかけだった。Chomat氏の研究によれば、コミュニティへの参加は、女性のウェルビーイングを改善し、うつや不安の症状を緩和させるという。

女性たちは、コミュニティに入って「ひとりじゃない」と気づき、リラックスする方法を覚える。引きこもりがちな女性も、コミュニティのファシリテーターを務めるまでに成長するなど、目覚ましく回復していくのだという。

ブエン・ビビール(善き生活)の再生へ

このブエナ・セミーリャが大事にしているのが、「Buen Vivir(ブエン・ビビール)」という価値観だ。「Buen vivir」とは、「善き生き方」と訳されるスペイン語の概念で、ラテンアメリカの先住民族によって生み出された思想である。

この言葉は、エクアドルの先住民族が使用するケチュア語の「スマック・カウサイ(Sumak Kawsay)」に由来している。「スマック(Sumak)」は「理想的で美しい地球の実現」を、「カウサイ(Kawsay)」は「生命」を意味する。したがって、ブエン・ビビールは宇宙や自然、生態系、社会など、人間を取り巻く全てのものとの調和を重んじ、生命を中心に善く生きることを目指す社会哲学や実践を指す。

ラテンアメリカの多くの先住民の間で行われる伝統的なお祭りや儀式、日常的な村の共同生活の根底には、この「Buen vivir」の考え方が根付いており、本質的なメンタルヘルスに寄与しているといわれる。

西欧近代の人間中心主義や資本主義の進歩主義とは根本的に異なる考え方であり、自然との調和や共生を重視し、物質的な豊かさよりも精神的、社会的な豊かさを目指すBuen vivirの価値観は、近年さらに注目を集めている。2008年には、エクアドル憲法において、国家や国民がブエン・ビビール、つまり「善い生活」を追求することが法的に定められた。このことは、国家レベルでこの思想が重視されていることを示している。

ブエン・ビビールの考え方では、人間は社会全体の一部として存在する。この視点から、メンタルヘルスの問題は個人の弱さや自己責任だけの問題ではなく、コミュニティ全体の問題として理解される。したがって、メンタルヘルスの回復は、個人だけでなくコミュニティとの調和を図りながら進めるべきとされる。これは、参加や社会的組織化を通じたメンタルヘルスの予防メカニズムとも一致しているだろう。

「自分が強い女性だということが、わかりました」

ブエナ・セミーリャの一員であり、深い悩みに苦しめられていたある女性は、ニュースメディアのPositive Newsにこのように語っている。彼らの経験は、他者や自然、生態系、社会など、人間を取り巻く全てのものとの調和を重んじて生きることの大切さを教えてくれている。

Maria del Pilar Grazioso, Marinés Mejía Alvarez(2021)Challenges and innovations in Guatemala’s psychology, American Psychological Association.
【参照サイト】Buena Semilla
【参照サイト】Circles of hope: the Guatemalan women reviving Indigenous concepts of mental wellbeing
【参照サイト】Buen vivir: the social philosophy inspiring movements in South America
【参照サイト】ブエン・ビビールや「国内総幸福」について
【参考文献】富沢賢治(2020)「連帯経済の基本的コンセプトとしての「ブエン・ビビール」」、『協同の発見』第337号、110-133頁。
【関連記事】南アフリカで学んだ、赦しとケアの精神「ウブントゥ」

Edited by Erika Tomiyama

https://ideasforgood.jp/2024/01/18/buena-semilla/


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ファレルの「ルイ・ヴィトン」が再定義するカウボーイの美学 2024年秋冬メンズ

2024-01-19 | 先住民族関連

ファッションスナップ2024.01.18 Thu. - 18:18 JST

 ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛ける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が、パリで2024年秋冬メンズコレクションを発表した。会場は、ブローニュの森の北側に位置するアクリマタシオン庭園。建物の中には荒々しい岩山のヴィジュアルが映し出され、内部はまるで西部劇のセットのよう。今回はアメリカ西部のワークウェアを掘り下げ、ワイルドかつダンディな男性像を描いた。

注目のファーストルック

 オープニングを飾ったのはモデルのリズマン・ジディン(Ridzman Zidaine)。マレーシア出身の23歳で、昨年11月のショーでもファーストルックを着用した。今回、彼がまとっていたのは砂漠の花をモチーフにしたフリンジコート。デニムにウエスタンブーツを合わせ、笑うと、歯に装着したモノグラム入りのグリルズ(マウスピース型ジュエリー)がきらめく。ターコイズブルーの「スピーディ」バッグを手にした姿はまるで現代版カウボーイだ。

西部劇の世界へとトリップ

 その後も、テンガロンハットやウェスタンシャツ、ブランケットコート、チャップスといったカウボーイウェスタンのアイテムが次々と登場。投げ縄を腰元につけたようなロープチェーンもアクセントを添える。刺繍を施したスピーティバッグのアクセサリーなどは、アメリカ先住民であるダコタ族とラコタ族のアーティストとコラボレーションによるもの。シルバーコンチョやレザーフリンジなども随所にあしらわれ、アメリカ西部への旅をドラマチックに演出した。

2つのシューズブランドとコラボ

 足元を彩ったのは、テキサスにあるウェスタンブーツ専門メーカー「グッドイヤー(Goodyear)」と共同で製作された本格的なカウボーイブーツ。さらに「ティンバーランド(Timberland)」とのコラボレーションではワークブーツシリーズを再解釈し、XLソールにルイ・ヴィトンのバッグプーラーまたはブラウン・レザーのアンクルカフをあしらったプルオン・ブーツ3型を提案した。

ストリートスタイルとミックス

 一方で、ファレルが得意とするストリートの要素も忘れない。スタジアムジャンパーやパファージャケットといった定番アイテムを取り入れ、サングラスは2004年にファレルとNIGO®がルイ・ヴィトンのために初めて製作したサングラス「ミリオネア」が3つの新モデルとなって登場。装いにモダンなタッチを加えた。

 ルイ・ヴィトンの伝統的なダミエ・パターンにカモフラージュ柄を掛け合わせた「ダモフラージュ」柄は今回、オレンジと日食のニュアンスで進化し、牛の毛で表現された「カウモフラージュ・キャンバス」もバリエーションに加わった。

注目のサウンドトラックは

 そしてファレルのショーには欠かせない音楽の要素も話題に。オープニングにはネイティブ・アメリカン出身のシンガーで構成される「Native Voices of Resistance」によるパフォーマンスが披露され、サウンドトラックにはマムフォード・アンド・サンズ(Mumford & Sons)やマイリー・サイラス(Miley Cyrus)が参加。今回もファレルならではのディレクションが冴えるイベントとなった。

岩田剛典や平野紫耀もショーに出席

 会場には多くのセレブリティが集結。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループのCEO ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)の隣にはブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)の姿が。日本からはNumber_iの平野紫耀をはじめ、アンバサダーの岩田剛典、プロスケートボーダーの堀米雄斗、ストリートダンサーのTHE D SoraKiらが駆けつけた。そのほかRIIZE(ライズ)、GOT7のジャクソン(Jackson Wang)や ベンベン(BamBam)、ワン・ホーディー(Dylan Wang)、スウェイ・リー(Swae Lee)、テイラー・ザハール・ペレス(Taylor Zakhar Perez)など、豪華な顔ぶれがルイ・ヴィトンの新作発表を祝福した。

https://www.fashionsnap.com/article/louisvuitton-2024aw-mensshow/


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アカデミー賞2024ノミネート予想、栄冠はどの作品に?

2024-01-19 | 先住民族関連

marieclaire2024.1.18

2024年 3月10日(以下、すべて現地時間)に開催される第96回米アカデミー賞。1月23日のノミネート発表を前に、注目作を紹介する。マリ・クレール インターナショナルのUK版デジタル記事よりお届け。

2024年アカデミー賞を予想。『バービー』か、『オッペンハイマー』か、それとも『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』か?

2023年のアカデミー賞では、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞を受賞したほか、ミシェル・ヨーの主演女優賞を含む、計7つの栄誉ある賞を獲得している。しかし、今年は1本の映画がこれほど多くを独占する可能性は低くなりつつあるようだ。ブラッドリー・クーパーの『マエストロ:その音楽と愛と』、インディーズで人気の『パスト ライブス/再会』、ダークコメディ『American Fiction(原題)』など、他にも受賞候補とされる大作があり、それらすべてがアカデミー賞での成功を期待されている。

映画評論家や業界の専門家による2024年アカデミー賞予想リストを精査した結果、今年のアカデミー賞の作品賞レースで注目すべき作品と、2024年1月にノミネーションリスト入りしそうな俳優を紹介する。

アカデミー賞の公式なノミネーションはいつ発表されるのか?

アカデミー賞のノミネート期間は2024年1月11日から16日までで、1月23日に正式なノミネート作品が発表される。

授賞式は3月10日、日曜日に開催され、ロサンゼルスのドルビー・シアターでの恒例の華やかなセレモニーにて、受賞者の全リストが発表されることとなっている。

2024年アカデミー賞作品賞予想

アカデミー賞のカウントダウンはホリデーシーズンが終わってから始まるのが恒例だが、今年頂点に立つのはどの作品なのか、すでに予想が立てられている。以下の2024年アカデミー賞作品賞予想は順不同である。

1. キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

アカデミー賞が好きなジャンルといえば西部劇であり、『ノーカントリー』(2007年)、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015年)、そして最近では2021年の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』など、このジャンルの作品が少なくとも一つの賞を受賞している。『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』はマーティン・スコセッシ監督の最新作で(彼は脚本も共同執筆している)、西部劇のレンズを通してアメリカの先住民族との関係を検証している。

レオナルド・ディカプリオが主演し、アーネスト・バークハートを情感たっぷりに演じたことが称賛されているが、アカデミー賞で大きな話題を呼んでいるのは、アーネストの妻モリーを演じたリリー・グラッドストーンだ。モリーは1920年代のオクラホマ州で「恐怖の支配」(オーセージ・カウンティで起きた残忍な連続殺人事件)の時代に生きたオーセージ族の女性である。

スコセッシ監督は『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(2016年)でリリーの演技を見た後に、彼女を(モリー役に)キャスティングしたことについてこう語っている(米誌『Variety』より)。「リリーの役柄は物静かで、口数も少ないが、その存在感、一挙手一投足でスクリーンを支配していた。あのようにスクリーンで存在感を発揮する術を心得ている俳優はほとんどいない。モリーというキャラクターにぴったりだった」

2. バービー

映画『バービー』をめぐる盛り上がりは、これまでに遭遇したことのないものだった。これは完成度の高い映画であると同時に、マーケティングの勝利でもある。ファッショントレンドとなった“バービーコア”は今や完全に定着し、続編が製作される可能性もあることから、この映画は成功を収めたと言っていいだろう。

しかし『バービー』はアカデミー賞を獲得できるだろうか? 一般的に作品賞の受賞候補に挙げられているが、『オッペンハイマー』や『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のような歴史的大作ほど、アカデミー賞の話題にはなっていない。とはいえ、オリジナル楽曲賞は期待できそうだし、批評家たちの間ではライアン・ゴズリングの助演男優賞は間違いなしとの声も多い。グレタ・ガーウィグ監督たちが手ぶらで帰ることになるのを見たら、私たちは驚くだろう。

3.オッペンハイマー

クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が(作品賞の)大本命であることは明らかだ。ダークで重層的な傑作であり、ノーラン監督のこれまでのキャリアにおいて、もっとも重要な瞬間のひとつを象徴している。壮大なスケールで描かれるこの伝記映画は、キリアン・マーフィ、ロバート・ダウニー・Jr、エミリー・ブラント、フローレンス・ピューらの傑出した演技を誇ることは言うまでもないが、典型的なアカデミー賞作品である。

ノーラン監督にとって初のアカデミー賞受賞は、多くの業界関係者から遅きに失したと見られており、(本作で)監督賞の有力候補となっているが、この作品が作品賞を狙えるかどうかはまだわからない。『オッペンハイマー』の核心は道徳的な物語であり、ノーラン監督は上映後に観客にこう語っている。「我々は、彼らが持っている道具を使って行ったことに対して、その人たちに責任を負わせなければならない。これは結果についての映画だ」

4. 哀れなるものたち

『哀れなるものたち』の予告編を見た人なら誰でも、この作品がちょっと……異質に見えることを知っているだろう。しかしそうは言っても、初期の批評はどうであれ、特に主演のエマ・ストーンの演技についての評判を見ると、このシュールなファンタジー/コメディ/歴史映画のハイブリッドは、歓迎すべき変化だと思われる。エンタメサイト『ポリゴン』のオーリー・ウェルシュ氏は、「2023年の映画の中で、おそらくもっとも独創的でカリスマ性のある主人公」と評し、フランケンシュタインのように死体から生き返ったベラ・バクスターを演じたエマは、世界中の批評家の注目を集め、アカデミー賞の主演女優賞の有力候補となった。

5. May December(原題)

ナタリー・ポートマンとジュリアン・ムーアが一緒に映画に出演するだけでも私たちの関心を引くには十分だが、『May December(原題)』の手に汗握る題材を加えれば、絶対に観るべき映画リスト入りは確実だ。このプロットは児童レイプの罪で刑を受けたアメリカ人女性教師メアリー・ケイ・レトルノーと彼女の元生徒ヴィリ・フアラアウの実際の関係をゆるくベースにしている。

本作のストーリーは主人公の俳優エリザベス・ベリー(ナタリー・ポートマンが演じる)の物語を追ったもので、エリザベスは次回作でグレイシー・アサートン・ユー(ジュリアン・ムーアが演じる)を演じることになっている。グレイシーは、12歳の少年と性的関係を持っていたことが明るみに出た後、タブロイド紙に追い回され、悪名高い人物となったが、後にその少年と結婚し、家庭を築き始めた女性である。居心地の悪い話だ。

6. 『パスト ライブス/再会』

セリーヌ・ソン監督の長編デビュー作『パスト ライブス/再会』は、数十年にわたるロマンスを、思慮深く情感豊かに描いた作品だ。脚本は現実的で面白く、ときに感動的だが、せつないサウンドトラックとロマンチックなカメラワークがさらにそれを引き立てている。劇作家であるソン監督は、ニューヨークに住む韓国人としての経験を脚本に盛り込み、文化的なテーマだけでなく、郷愁や憧れといった概念も探求した。脚本家であり、監督でもあるソンは、ノラという主人公を生み出したことについて(スペイン紙『El Pais』のインタビューで)次のように語っている。

「(ノラによって)実現できたかもしれないのに実現しなかった未来と恋愛のノスタルジーに浸ることができました」。彼女はこう説明を続けた。「私が知っているのは人生のつながりです。日々の感情的な出来事を描き、ときには何と呼べばよいのかわからないような男女の関係の足跡をたどることもあります」

この映画は2023年のサンダンス映画祭で鮮烈なデビューを飾り、その勢いは衰えず、映画批評家たちは作品賞を予想するにあたり、この注目すべきインディーズ作品を選択肢のひとつとして大きく取り上げている。

7. マエストロ:その音楽と愛と

ブラッドリー・クーパーの『マエストロ:その音楽と愛と』は、音楽家レナード・バーンスタインの伝記映画で、ブラッドリーと共演のキャリー・マリガンが最高の演技を見せてくれる。仮に作品賞が逃したとしても、批評家たちはブラッドリーとキャリーの両主演が演技部門で受賞する可能性を強く予想している。

『マエストロ:その音楽と愛と』は、ゆりかごから墓場までという形式を踏襲した伝記映画ではない。バーンスタインの偉大なる愛とフェリシア・モンテアレグレ(キャリー・マリガンが演じる)との結婚を中心に描かれており、批評家の中にはこの古典的なハリウッド映画が2桁ノミネートを果たすと予想する者もいる。

8. American Fiction(原題)

コード・ジェファーソン監督が、アメリカのメディアがいかに黒人を搾取しているかを風刺した本作は、人種に関する明確なメッセージを伝えているが、批評家からは2023年もっとも面白い映画のひとつであり、作品賞のダークホース候補ともみなされている。

パーシヴァル・エヴェレットによる2001年の小説『Erasure(原題)』を原作とするこの映画は、攻撃的な常套句(じょうとうく)に頼る業界にうんざりしている小説家が、ペンネームを使って業界の真実を明らかにしようと決意する姿を描いている。『American Fiction(原題)』は、2024年のアカデミー賞予想において番狂わせを起こす可能性があり、あるアカデミー賞投票者は『Variety』誌にこう語っている。「これはかなりの発見である。大きな賞を勝ち取るのはこういう映画だ。私は笑いたかったし、泣きたかった。結果、笑ったし、泣いた」

その他の有力候補は以下の通りだ。

The Holdovers(原題)
落下の解剖学
The Zone of Interest(原題)
Saltburn
カラーパープル
異人たち
アイアンクロー

https://marieclairejapon.com/culture/165871/


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1万8000年前に水没したオーストラリア付近の列島には50万人が暮らしていた

2024-01-19 | 先住民族関連

ビジネスインサイダーJan. 18, 2024, 07:00 PM サイエンス

Mia Jankowicz原文] (翻訳:仲田文子、編集:井上俊彦)

海面が現在よりも低かった時代には、オーストラリア北西海岸に広大な群島があったという。

Kasih Norman et al/Griffith University

  • 今では水没したオーストラリア沖の大陸棚に、かつて多くの人々が住んでいたようだ。
  • その陸地は、最後の氷河期の終わりにあたる1万8000年前に水没した。
  • 研究者たちは、海面が上昇する前にそこに人類が居住していたことを示す多くの痕跡を発見している。

今ではオーストラリアの沖合に水没してしまった広大な陸地に、かつて50万人もの人々が暮らしていた可能性があることが、最新の研究で示唆された。

オーストラリアの北西部に位置するこのエリアは、ニュージーランドの約1.5倍の面積があり、おそらく5万人から50万人が暮らしていただろうと、ブリスベンにあるグリフィス大学の考古学者は述べている。

しかし、最後の氷河期の終わりにあたる1万8000年前に海面が上昇し、「サフル」と呼ばれる超大陸が現在のニューギニアとオーストラリアに分裂し、大陸棚が水中に沈んだ。

カシ・ノーマン(Kashih Norman)率いるグリフィス大学の研究チームの分析によると、このエリアには内海、淡水湖、河道があったことが判明した。これらすべてが多くの人口を支えるのに役立っていたと考えられる。

この地域は、現在のどの大陸のエリアとも似ていないはずだと研究チームは主張している。

彼らが海底の高解像度地図にかつての海抜を投影したところ、列島が浮かび上がってきた。それによって人々はインドネシアからオーストラリアへ移動できたのだろうと考えられている。

海底に沈んだ沿岸部の陸塊には、かつて古代の人々の暮らしを支えていた痕跡が残っている。だがこれまでは、このかつて露出していた土地が初期のオーストラリア人にとって十分な生産性があったとは考えられていなかった。

結局のところ、海面が上昇したために、その土地に住んでいた人々が追い出されたのだろうと研究チームは述べている。

1万年以上前にさかのぼると思われるオーストラリア沿岸部の先住民の口承史には、しばしば海面上昇と水没した土地のことが語られているという。

The Conversationに掲載されたリリースで、ノーマンの研究チームは現在の気候変動についても考察し、先住民主導の環境管理をさらに推進するよう呼びかけている。

https://www.businessinsider.jp/post-280878


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近藤兵太郎(松山出身)の台湾野球殿堂入り報告 「たたえる会」が知事を訪問

2024-01-19 | 先住民族関連

愛媛新聞2024年1月18日(木)

 1931年夏の甲子園大会で台湾の嘉義農林学校を準優勝に導いた近藤兵太郎(愛媛県松山市出身、1888~1966年)が台湾棒球名人堂(野球殿堂)入りした朗報について、「近藤兵太郎をたたえる会」の林司朗会長(90)らが18日、県庁で中村時広知事に報告。これを機に国内評価もさらに高まるよう願いを語った。

 

 近藤は母校である松山商の野球部初代監督として25年に春の甲子園で県勢初の日本一を達成した。台湾が日本の植民地統治下にあった31年には、台湾先住民・漢民族・日本人で構成する嘉農を夏の甲子園決勝まで進出させた。功績が評価され、今月12日に台湾の協会が満票で外国人初の殿堂入りを決めた。

残り:233文字/全文:521文字

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202401180073


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