先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ文化、見て触れて 歌、鶴の舞… 札幌でフェス 宇梶さんに文化賞

2024-01-22 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年1月21日 22:11

鶴の舞を披露する春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会のメンバー

 アイヌ民族の歴史や文化を紹介する「アイヌ文化フェスティバル」(アイヌ民族文化財団主催)が20日、札幌市中央区の道新ホールで開かれ、約400人が伝統舞踊や歌などを楽しんだ。フェスティバルに合わせて、2023年度のアイヌ文化賞、アイヌ文化奨励賞の贈呈式も行われた。

 フェスティバルはアイヌ民族への理解を深めるため毎年、札幌と東京など4カ所で開催。国立民族学博物館(大阪府吹田市)の池谷和信教授が「世界のなかでのアイヌのビーズ」と題して講演したほか、帯広市出身でアイヌ民族歌手の豊川容子さんが伝承の歌を歌った。

 春採アイヌ古式舞踊釧路リムセ保存会はトンコリの演奏や鶴の舞など古式舞踊を披露。同会の蔦田伊宏(よしひろ)さん(45)は「手拍子が起こり、観客と一緒になって楽しめた」と話した。

 同財団はアイヌ文化賞に、アイヌ民族の詩人で古布絵作家の宇梶静江さん(90)=胆振管内白老町=を選んだ。宇梶さんは贈呈式で「貴い賞をいただき、感謝に堪えない」と涙ながらに語った。(竹中達哉)

 アイヌ文化奨励賞の受賞者は次の通り。

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/965796/


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小樽の佐藤さん、エクアドル派遣 学芸員、協力隊員で

2024-01-22 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年1月21日 19:00

 北海道埋蔵文化財センター(江別)の調査員で小樽市銭函在住の佐藤剛さん(53)が、国際協力機構(JICA)の海外協力隊員として31日、南米のエクアドルに派遣される。現地の博物館で学芸員として働く予定で、市役所で迫俊哉市長に抱負を語った。

 佐藤さんは、同センターで世界遺産やアイヌ文化について研究調査してきた。学生時代から中南米の考古学に強い関心があり、海外での活動に興味を持っていたが、海外協力隊の学芸員の募集が少なく、これまで機会に恵まれなかった。

・・・・・

(河田俊樹)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/965706/


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杉田水脈氏また差別投稿を正当化 「傷ついていないなら謝罪不要」

2024-01-22 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2024年1月21日 16:16(1月21日 19:05更新)

 自民党の杉田水脈衆院議員は、山口市内で21日までに行われた年頭記者会見で、アイヌや在日コリアンを侮辱した自身の非人道的な投稿に関し「差別するつもりは一切ない」と改めて正当化を図った。「どなたも傷ついていないのであれば、謝罪する必要はないのではないか」とも述べ、謝罪表明が口先だけだったことをにおわせた。当事者らの間で「レイシズム(人種差別主義)をあおる挑発的な態度で、看過できない」との批判が広がる。

 記者会見は15日。差別投稿に対する札幌、大阪の両法務局による人権侵犯認定が明るみに出た昨年9月以降、杉田氏が会見に臨むのは初めて。山口県を地盤とする国会議員は年頭会見に応じる慣行があり、比例中国ブロック選出の杉田氏もこれを踏まえた。杉田氏は昨年11月、会見に応じない意向をX(旧ツイッター)に書き込んでいた。

 投稿は「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」といった文言が含まれるが、杉田氏は会見で、自分に差別意識はないとの持論を展開。自身の人権感覚について「ごく一般の方々と同じだと自負している」などと主張した。法務局から意見聴取されずに人権侵犯を認定されたとして「理不尽」だと訴えた。

 また「傷ついた方がいらっしゃるのであれば謝罪し、削除すると申し上げた」と説明し、おわびも投稿削除も条件付きだったことを強調。傷ついた人がいるかどうかは「受け取り方だ。私が特定するものではない」と述べ、分からないとした。

・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/965682/


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2024/02/03 「北方領土の日」廃止!アイヌ民族連帯!関西集会(2/3 14:00~ 大阪市)

2024-01-22 | アイヌ民族関連

レイバーネット2024年1月21日

案内→http://www17.plala.or.jp/kyodo/annaiframe.html

チラシ→https://www.ne.jp/asahi/info/nowar/kyodo/20240203-2.pdf

 アイヌ施策推進法を廃止し、先住権・自決権が貫いたアイヌ民族法をかちとろう!

 遺骨返還運動が切り開いた民族的権利の獲得をさらに拡張しよう!

 戦争と改憲に抗し、アイヌ民族差別、排外主義と闘おう!

「北方領土の日」廃止!アイヌ民族連帯!関西集会

日 時:2024年2月3日(土)午後2時~5時

会 場:大阪市立中央会館

    〒542-0082 大阪市中央区島之内2-12-31

    Osaka Metro「長堀橋駅」から徒歩7分

    地図→https://tinyurl.com/ytbhhbmz

お 話:葛野次雄さん(葛野辰次郎のアヱイヌ精神化に学ぶ会)

問題提起:日本労働者の立場から

     三木ひかるさん(ピリカ全国実・会員)

資料代:1000円(経済的に苦しい方は受付でお申し出ください)

主 催:「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会

    (ピリカ全国実・関西)

連絡先:労働者共闘 TEL・FAX 06-6304-8431

    木村敬 TEL・FAX 06-6706-2147

http://www.labornetjp.org/EventItem/1705819234685matuzawa


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映画『ゴールデンカムイ』 アイヌ当事者の俳優起用の少なさからみる配役問題

2024-01-22 | アイヌ民族関連

ヴァーチャルゴリラ2024.01.21 鯨ヶ岬 勇士 

©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

アイヌ文化に対する敬意と問題意識

アイヌの隠し埋蔵金を巡り、アシㇼパと杉本、陸軍最強の第七師団、戊辰戦争の亡霊と称される土方歳三たちが三つ巴の戦いを繰り広げる『ゴールデンカムイ』(2014-2022)。その実写映画である映画『ゴールデンカムイ』が2024年1月19日(金)より全国公開された。映画『ゴールデンカムイ』は素晴らしい映像美と細部までこだわられたアイヌの伝統的な小道具やセットなど、日本映画の底力を見せつけるものとなっている。

その一方で、キャスティングと原作者の野田サトルの発言に現在注目が集まっている。本記事では他作品と比較しながら、『ゴールデンカムイ』に残る日本映画業界の問題について解説と考察をしていきたい。なお、本記事は映画『ゴールデンカムイ』のネタバレを含むため、本編視聴後に読んでいただけると幸いである。

以下の内容は、映画『ゴールデンカムイ』の内容に関するネタバレを含みます。

キャスティングと原作者の問題発言

制作陣のこだわりが浮き彫りにする問題意識

映画『ゴールデンカムイ』は映像面において非常に緻密なこだわりを持った作品だと言えるのは確かだ。10日間かけて撮影された日露戦争の二百三高地の旅順攻囲戦などが例として挙げられる。他にも特殊メイクやVFX、北海道に分布していない植物が自生している場所は選ばないというロケ地選びなど、洋画顔負けのクオリティを持った作品だと言っても過言ではない。それ故に目立ってしまうのがキャスティング問題だ。

チセ(家屋)職人の尾崎剛により、実際の建材で建てられたコタン(集落)などは素晴らしい。その内装もちゃんとアイヌの伝統文化に基づくものとなっている。しかし、そこまでしてこだわったのにもかかわらず、出演する主要な登場人物でアイヌにルーツを持つことを明かしているのがアイヌ語・文化監修も務めた秋辺デボのみというのが目立ってしまう。

アシㇼパの大叔父を演じる秋辺デボはアイヌに伝わる叙事詩のユーカラ劇の主役を務めた経験があり、ユーカラ劇などの演出も手掛けている。そのような人物を起用しているため、そのコネクションを活かし、アイヌにルーツを持つことを明かしている俳優をもっと主要人物に起用できたのではないかと思わずにはいられない。

また、同時期に配信されたMCUのドラマシリーズ『エコー』で実際のろう者で、ネイティブアメリカンにルーツを持つアラクア・コックスが主演に抜擢され、ヒットとなった前例が存在している。そのため、アイヌにルーツを持つ主演俳優がいなかったという反論は、ここまでかけたこだわりに反するように思えてしまう。それどころか、セットや小道具のこだわりが大きかった分、文化だけかすめとったように感じられてしまう。

原作者の問題発言

このアイヌの当事者が主要人物を演じていないという違和感を大きくさせたのが、原作者の野田サトルのシネマトゥデイでのインタビューだ。野田サトルはアイヌの伝統工芸品などの小道具やセットづくりを担当した人たちの多くにアイヌにルーツを持つ人が参加していることに感謝しつつ、以下のようなコメントを発表した。

なにより、アイヌルーツの方々というのは本来、役者業ではなく、工芸家として世に出ている方が圧倒的に多いので、適材適所として、この映画においては演技よりも、衣装や民具や村のセットの制作に大きく関わっています。決して映画というのはキャストだけで成り立っているものではありませんので、もっと一歩深い考えで、この映画を判断していただきたいですね。

ここで考えられるアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優を起用しなかった、もしくはできなかった理由は複数考えられる。一つ目が役者業でアイヌにルーツを持つことを明かしている人が少ないのは、アイヌの人々が未だ差別の対象になることが多いからなのではないかというものだ。

政治家の発言やネットでの誹謗中傷など、今も日本にはアイヌに対する差別が根強く残っている。そのため、実際はアイヌにルーツを持っていても、差別を受けることなどを理由に隠している俳優も存在するのではないかということだ。『ゴールデンカムイ』は、そのような差別を打ち破り、自身のルーツに誇りを持てる作品だった。映画『ゴールデンカムイ』でもキャスティング面でそこをカバーできたのではないだろうか。

二つ目がアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優を探すべきではないかという点だ。MCUのドラマシリーズ『エコー』の主人公はネイティブアメリカンのろう者だが、そのような俳優がいないから当事者は配役できない、と諦めるのではなく、アラクア・コックスという逸材を探し出してきた。芸術面でここまでこだわりをみせた作品ならば、『ゴールデンカムイ』の根幹をなすアイヌにルーツをもつ人々を探し出してくるべきだったのではないだろうか。

三つ目が和人で主要キャラクターを固めてしまうことでアイヌにルーツを持つこと明かしている俳優たちの可能性を閉ざしているのではないかという点だ。秋辺デボがユーカラ劇の演出などを務めていることから、アイヌにルーツを持つことを明かして活動している人々がいる。他にもミュージシャンでアイヌにルーツを持つことを明かし、伝統音楽と近代音楽をミックスさせて受け継いでいる人々もいる。そういった人々をキャスティングすることもできたのではないだろうか。

このようにネームバリューだけで和人の俳優からキャスティングしていては、実際にアイヌにルーツを持つことを明かして活動している人々から「アイヌ」というアイデンティティすら奪ってしまうことに繋がりかねない。そのため、二つ目の例と同じ結論になるが、有名な和人の俳優で手を打つのではなく、時間がかかろうとも芸術面と同じようにアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優を探し出すべきだったのではないだろうか。

特に漫画『ゴールデンカムイ』はNHK Eテレの『バリバラ みんなのためのバリアフリー・バラエティー』で特集を組まれるほど、若いアイヌにルーツを持つ人たちの背中を押した作品だ。その原作者がこのような発言をしているのに対し、自身がアイヌにルーツを持つと公言した人たちはどう思うのだろうか。そのような感情が生まれてしまう。

安定した利益と芸術性のこだわり

大規模撮影などの予算を食う大作映画を撮影する上で、ネームバリューのある俳優を起用することが企画を上層部に通すにも、観客を呼び込むにも重要だった可能性は充分に考えられる。

主人公アシㇼパ役には2021年のタレントパワーランキングによるネクストブレイク女性タレントBEST10の3位になった山田杏奈が起用されている。その父親(アチャ)のウイルクには大河出演経験もある井浦新がシークレットキャストとして出演した。

その他にもアシㇼパの母方の祖母(フチ)役は大方斐紗子、オソマ役には『ブラッシュアップライフ』(2023)で話題となった永尾柚乃が起用されている。確かにすごいネームバリューであり、これほどのネームバリューならばスタジオ上層部に企画を通し、観客を呼び込むことに繋がる大きな一歩になったかもしれない。

それでは何故、撮影地や小道具のこだわりを俳優の起用の面に回せなかったのだろうか。山崎賢人と新進気鋭のアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優の組み合わせでも良かったのではないだろうか。そのような疑問が観客から出てもおかしくはない。

次回作に登場する予定のアイヌのキャラクターの俳優も、日本とエルサルバドルのミックスルーツの池内博之がキロランケ役に、日本とフィリピンのミックスルーツの高橋メアリージュンがインカㇻマッ役に起用されていることが明らかになっている。ここでも主要なアイヌのキャラクターにアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優を起用していないことがわかる。

このように芸術面にこだわりを持ちながらも、原作者も映画製作者も主要キャラクターにアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優を秋辺デボしか起用できていないことに筆者としては疑念を覚えてしまう。次回作も匂わせる展開をしている映画『ゴールデンカムイ』。次回作ではこの疑念を解消するアイヌにルーツを持つことを明かしている俳優をもっと起用するのだろうか。

そうでなければ、次回作の映画『ゴールデンカムイ』が主演や主役級の俳優は和人で固められ、アイヌの伝統文化の良いところだけを持っていった映画になってしまう可能性や、アイヌにルーツを持つ当事者の俳優の可能性を奪ってしまうこともあり得る。今後の映画『ゴールデンカムイ』の展開に注目していきたい。

映画『ゴールデンカムイ』は2024年1月19日(金)より全国公開。

https://virtualgorillaplus.com/movie/golden-kamuy-cast/


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旭川のお隣【当麻町】には「青い龍」がいる?今年の干支「辰」にちなんで縁起担ぎに龍に会いに行ってきました!

2024-01-22 | アイヌ民族関連

Asatan2024年01月21日

2024年今年の干支は「辰年」。旭川のお隣「当麻町」の町の中の「龍」に会えるスポットに行ってきました。

当麻町の「龍」って?

昭和32年に当麻町の開明地区に「鐘乳洞」が発見され、その形状が「2頭の龍」が横たわっているかのようにみえることから、この鐘乳洞は「えぞ蟠龍洞(ばんりゅうどう)」と呼ばれていたそうです。(現在は「当麻鐘乳洞」)。
その後、龍にまつわる郷土芸能「龍おどり」や「蟠龍太鼓」と「蟠龍伝説(ばんりゅうでんせつ)」という絵本が生まれて「龍」が町の名産品「でんすけすいか」に並ぶ町のシンボルとなっています。
是非、鐘乳洞に行ってみたいところですが、残念ながら冬季間は休業中なのでまちなかの「龍」を探しに行ってみます!

当麻町公民館「まとまーる」

まずは当麻町役場のお隣にある公民館「まとまーる」へ。ここのロビーに「龍」がいます。開館中は誰でも自由に見ることができます。

出典:あじつけたまご

入口を入り右に進むと大きなガラスの展示ケースの中に龍が。全長約20メートル。張り子でできた龍は長崎発祥の「蛇(じゃ)おどり」がモチーフとなった「龍おどり」に使用されます。龍と言えば緑色ですが、この龍は青系の色が基調になっており背中は紺色、お腹は赤と白でアイヌ文様が描かれています。

反射して見えづらいですが、龍の顔の前には金色の「ドラゴンボール」が。

この龍は毎年8月の第1日曜日に開催される当麻町のイベント「蟠龍(ばんりゅう)まつり」のフィナーレを飾る「龍おどり」で荒々しく動く姿を見れますよ。

迫力満点です

お隣は当麻町役場で同じ建物にあります 中は木材がふんだんに使用された素敵な庁舎でした

【当麻町公民館まとまーる】
住所 北海道上川郡当麻町3条東2丁目11番1号
TEL 0166-84-2111

https://asatan.com/articles/6930


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深夜ドラマ「地球の歩き方」|3月は森山直太朗さんがニュージーランドでマオリの聖地を巡る

2024-01-22 | 先住民族関連

トラベルトレンド2024年1月21日

旅好きの芸能人たちが人気ガイドブックシリーズ『地球の歩き方』の記者として現地へ旅立つ、全12話の真夜中ドラマ「地球の歩き方」。

3月16日(土)・23日(土)・30日(土)の深夜から放送されるニュージーランド編では、歌手の森山直太朗さんが取材のために先住民マオリの聖地を巡る。見どころとロケ地を紹介しよう。

©ニュージーランド政府観光局

リアルな旅でニュージーランドの魅力を再発見

ニュージーランド編「キャンピングカーで巡るマオリの聖地特集 オークランド~レインガ岬」の物語は、森山直太朗さんが『地球の歩き方』編集部から特集ページを作ってほしいとの依頼を受け、現地へと旅立つところからスタートする。

彼は興味・関心の赴くまま現地スポットを巡り、新しいグルメ・景色・名所・人々と出会い、その経験を写真に刻んでいく。これにより、情報だけではない、ライターのリアルな体験も詰まったオリジナル特集ページが完成することに。

ドラマの旅は、すべてニュージーランドの北島で撮影された。実際にロケではどのようなスポットを巡ったのか見ていこう。

オークランド

食・音楽・芸術・文化が融合する多文化都市、オークランド。ここはきらめく海と緑豊かな景色、洗練された都市が一挙に楽しめる場所だ。

島々が浮かぶハーバーや原生林、黒砂のビーチなどの自然も身近に。日本からの直行便もあるので、アクセスも便利!

レインガ岬

レインガ岬はニュージーランド最北端に位置する、マオリの人々の魂の旅の最終出発地とされる場所だ。地図上の最北端はノース・ケープにあたるが、保護区内で一般には公開されていないため、アクセス可能な最北端はレインガ岬ということになる。

ガイド付きのバスツアーもあり、途中で人気の名所である90マイル・ビーチを通ったり、マオリやヨーロッパ系初期移民の歴史に触れたりできる。

なお、真夜中ドラマ「地球の歩き方」の撮影には、ニュージーランド政府観光局の協力も。ドラマを通じて、ニュージーランドの知見を深めたい。

真夜中ドラマ「地球の歩き方」
放送日時:1月13日(土)スタート/30分×12話
※ニュージーランド編は3月16日(土)・23日(土)・30日(土)の3話
放送局:テレビ大阪(土曜24:55~25:25)
BSテレ東(BS 7ch)/BSテレ東4K(4K 7ch)(土曜24:00~24:30)

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000044304.html

(IKKI)

https://ignite.jp/2024/01/638086/


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【札幌市】北大北部食堂でランチ!

2024-01-22 | アイヌ民族関連

ムライヒロコ酒販店勤務/すすきの界隈人/ヒルノミスト(札幌市)1/22(月) 6:00

先日1/19のこと。
北大FMI多目的ホールにて開催の北海道食文化研究会セミナーに参加予定があったので久々に食堂を利用させていただきました!
今回初めての北部食堂
どうして今まで行ったことなかったのかなと思うほど使い勝手が良かったのです。

北海道大学は2026年に創基150周年を迎えるとのこと。
2023.12月札幌キャンパスに記念フラッグが設置されました。
目に止まりますよね!

綺麗に除雪されている道を北へ進み「スポーツトレーニングセンター」「恵迪寮」の案内が見えたら左へ進みます。

北図書館の後ろを右へ曲がり直進。

北部食堂到着!ちょっとドキドキしますね。
中に入ってみましょう。

おぉ!見やすいメニュー!!
で、何を食べようか迷っていますと色んな情報が目に飛び込んできました。

アイヌ料理フェア「イペアン ロク!」
これは興味津々ですぞよ!しかも提供が1/19までとな!!
食べるしかないですよね。
メニュー
チタタプ風チポロ丼 700円
チタタプとは「我々が叩いたもの」を意味し、肉や魚を叩いてミンチにする料理法とのこと。トラウトサーモンのミンチにチポロ(いくら)がのっている丼。
イナキビご飯 大 154円、中 121円、小 88円
白米にイナキビ(もちきび)を混ぜて炊いてあります。
ラタシケプ 88円
「和えたもの、混ぜたもの」を意味するラタシケプは儀式・祭事に欠かせない料理だとか。かぼちゃペースト、コーン、レッドキドニービーンズが入り甘めの惣菜。
オハウ 198円
「汁もの」を意味するオハウ。
ユクカムは鹿肉、チャプは鮭です。
北部食堂での提供はユクカムでした。

どーんと広い通路を進みます。
過去に北大に通っていた方にお話を伺ったところ北部食堂は構内最大面積とのこと。新入生の時期になると超満員になるんですって!

トレイの数!!!
美しくもある彩りです。

白飯はライスロボットで提供されるとは!
なんだか最先端をいってますね。

今回選んだのはこちら!
いなきびごはんが食べたかったのです。
オハウは以前食べる機会があって好きな汁物なので楽しみでした。

・北海道産いなきびごはん(中)121円
・ユクカムのオハウ 198円
・ラタシケプ 88円
こちらのアイヌ料理に旨辛豆腐 132円とほうれん草のツナマヨ和え 88円をプラス。計627円也。

プチプチ食感のいなきびが白米の中に入っています。
よく噛むと雑穀の旨味を感じます。

大好きな鹿肉のオハウ。
こんな大きな肉が入っていて嬉しくなりました!
大根と、ワラビと、タケノコが入っていて滋味。おいしかったです。

ちょい甘で十分おかずになったラタシケプ。
今回第二回目のアイヌ料理フェアということで、いつ第一回目が開催されたのか調べてみましたところ2023年7月でした。
そして、アイヌ共生推進本部を置く北大ではフェアは継続していくとのこと。
『イペアン ロク!』
アイヌ語石狩方言で「ごはん食べよ!」の意味だそうです。
第三回目を心待ちにしましょう!

北部食堂メモ

北部食堂は朝8時から夜7時までと長い時間利用可能なのですよ。

朝食セットが300円とな!(8:00~11:00)
◆ハムステーキ定食(生卵か納豆付)
◆パン スープ定食

夜セットもいいですねー!
◆塩だれとんかつセット
ライス小 440円 ライス中 473円
なんとセルフソフトクリームマシーンまであるのですよ!
これは試してみなければー

味の大王と言えば苫小牧にあるカレーラーメンの老舗!
監修のラーメンが食べられるなんて!!
しかも600円!!!
メニュー提供 1/22~1/26

北海道大学生活共同組合
北部食堂
札幌市北区北17条西8丁目北部店1F
営業日 営業時間  平日8:00~19:00
電話 011-729-9545 内線5264
※営業カレンダーはこちら

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/40caa279188358e26dc93a32b2f6706116e641e4


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工藤阿須加「俳優と農業」がもたらす相互作用とは?今の自分を作った父・工藤公康からの教え

2024-01-22 | アイヌ民族関連

フジテレビュー1/21(日) 15:30配信

工藤阿須加

工藤阿須加さんが、今の自分を作った“工藤家の教え”を明かしました。

現在公開中の、野田サトルさんによる大人気コミックを原作にした、映画「ゴールデンカムイ」に出演している工藤さん。

【写真】映画「ゴールデンカムイ」で月島基を演じた工藤阿須加

本作は、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリー。厳しい大自然の中で埋蔵金の在りかを示す、24人の囚人の体に彫られた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて、“不死身の杉元”こと元陸軍兵・杉元佐一(山﨑賢人)とアイヌの少女・アシㇼパ(山田杏奈)が大日本帝国陸軍第七師団や歴史上の人物たちと渡り合う壮大な物語です。

杉元とアシㇼパを追い詰める第七師団・月島基軍曹を演じる工藤さんは大の原作ファン。「もし自分が演じられるなら、絶対に月島がいい」と、念願だった役を演じる喜びを語りました。

俳優として活躍する工藤さんですが、二拠点生活で農業も営み収穫した野菜の販売もしています。自身のSNSでは生き生きと畑作業をする様子や、家族で仲良く収穫する様子も多く投稿して話題に。

俳優と農業の“二刀流”は、「お互いに良い作用をもたらしている」と語る工藤さんに、農業と今の自分を作った“工藤家”の教えについて聞きました。

俳優も農業も、“ものづくり”という点では一緒

――SNSで公開は生き生きと畑作業をする様子が多く投稿されています。今年新たに農業方面で挑戦したいことはありますか?

俳優仕事ではなく、ほとんど畑の写真ですよね(笑)。「安心して美味しいものを届けたい」という思いがあるので、まずは品質を絶対に落とさないということですね。毎年新しい野菜にはチャレンジさせてもらってるので、今年も何かひとつふたつでも新しい野菜にチャレンジしてみようかな思っています。

野菜を育てる土自体にもかなりこだわっているので、僕がまず自信を持って「美味しい」と思えることが第一ではありますが、やはり手に取って食べてもらった方に「美味しい」と心から思ってもらえるほうが重要です。たくさんの方に「美味しい」と言っていただけているので、それを毎年聞けるように、これからも丁寧に作っていけたらいいなと思っています。

――俳優業と農業は、どのように両立して切り替えているのでしょうか?

もちろん僕自身のわがままというか、やりたいことを事務所が理解して協力してくれているので両立できている現状があります。僕のタイミングや、作品のことも考えてくれつつのスケジューリングには本当に感謝しています。

でも、両立というわけではなく、俳優も農業も、“ものづくり”という点では一緒だと思っています。僕自身、農業を始めてからメンタル面で効果を感じたり、今までにない発想も出てきたりと、役者として作品にすごくいい形で取り組めるようになりました。本当に良い作用が生まれているんじゃないかなと思います。

僕の場合、たまたま俳優と農業だったので、「2つのことをしている」と見られがちですが、みなさん何かしら2つ、3つ、同時にやっているものですよね。仕事をしながら副業をやっている人、事業をいくつかやっている人もいますし。自分のことだけではなく、家族のこと、お子さんのこともやらなきゃいけない人もいるし。

僕が選択しているのが農業だったというだけで、みなさんと何も変わらないんですよね。誰だって新しいチャレンジをするときは複合的にやっているはずなんですよ。

――妹弟、父の工藤公康さんと一緒に畑で作業する投稿も印象的です。家族の仲良しぶりが伺えますが、今の自分を作ったと思う工藤家の教育方針があったら教えてください。

よく父は「何事も準備だ」ということを言いますね。まだまだ自分はできていないことも多いのですが、デビューして10年経って30歳を超えて責任の度合いも変わってきたと感じています。周りからの見られる目も、自分に求められることも変わってきているので、準備の大切さの度合いも変わってきていると実感しています。

自分ではしっかり準備しているつもりでも、当たり前のことですが、ちょっとおろそかにというか、甘えてしまう部分があると、いろいろな方に迷惑をかけてしまいます。自分の準備不足を感じる瞬間はこれまでに何度か経験したことで「何事も準備だ」ということの大切さを余計に感じるようになりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5c4f3e13cb4c6955f44a3ee5408eb71b975b4a58


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フィンランド大統領選2024 新たなリーダーで描かれる北欧の未来像

2024-01-22 | 先住民族関連

鐙麻樹北欧ジャーナリスト・写真家・ノルウェー国際報道協会役員1/21(日) 19:44

大統領候補スタッブ氏の選挙カフェのオープニングで撮影されたケーキ(写真:ロイター/アフロ)

2024年1月28日、フィンランドで大統領選挙が行われる。北欧の小国ながら、国際政治において重要な役割を果たすこの選挙は、地政学的な変動期における新しいリーダーシップの方向性を示すものとなるだろう。

フィンランドのNATO加盟を巡る舞台裏で、サンナ・マリン元首相とともに交渉に励んできたサウリ・ニーニスト現大統領は6年間の任期を終える。

9人の全立候補者の中には3人の女性がいるが、有力候補は全員男性。フィンランドではこれまで女性大統領はまだ一人しか誕生していない。女性の大統領が誕生する可能性が今回はほぼゼロに近いことが、筆者個人的には物足りなくも感じるところだ。

現代のフィンランド人は大統領に何を期待しているのか?

有権者が自分の考えと最も近い候補者を選ぶ、フィンランド公共局YLEが作成した29の質問をもとに、選挙の主要な議論ポイントと、フィンランドが求めるリーダーシップの性質について考えてみたい。

「他のNATO諸国の軍隊をフィンランドに常駐させるべきか」

NATOと国際安全保障

フィンランドのNATO加盟は、国際安全保障の新たな局面を開いた。選挙では、NATO諸国との協力や外国軍の駐留など、国際政治におけるフィンランドの役割が焦点になっている。

「EUは中国への依存度を下げるべきか」

外交政策の挑戦

フィンランドはEUとの関係、中国依存度の問題、ウクライナのEU・NATO加盟支援など、国際関係における多くの挑戦に直面している。次期大統領には、これらの複雑な問題に対処するための明確なビジョンと外交戦略が求められている。

「フィンランドは第3の公的性別を導入すべきだ」

国内政策の焦点

移民政策、社会的支援、性別に関する徴兵制、第3の公的性別の導入など、国内政策も重要な議論の対象だ。フィンランドの社会的結束と多様性の維持、環境保護など、取り組むべき多岐の課題をこなせるかどうかが問われている。

「大統領の職務は、犯罪で有罪判決を受けた者の恩赦から外れるべきだ」

民主主義と憲法的権限のバランス

大統領の権限、特に議会解散権や犯罪者への恩赦権に関する議論は、民主主義と憲法制度における大統領の役割を示している。フィンランドの民主主義を保護し、権力を適切に行使することが、国民の期待に応える鍵となる。

新しいリーダーシップの模索

フィンランドでは、国際的な地政学的状況と国内の社会的課題に対応する新たなリーダーシップが求められている。北欧の小国であるフィンランドは、国際社会にどのような影響を与え、そしてどのような未来を描いていくのか。

2024年のフィンランド大統領選は、単なる国内の出来事にとどまらず、国際社会に対しても重要なメッセージを発信する機会となるだろう。

公共局YLEのボートマッチ質問

  • フィンランドは現在以上に他のNATO諸国を防衛する準備をしなければならない
  • 兵役を終えた者は全員、海外でのNATOの作戦に参加する義務があるべきだ
  • 他のNATO諸国の軍隊をフィンランドに常駐させるべきだ
  • フィンランド領内での核兵器の使用を認めるべきだ
  • フィンランドはオーランド諸島に兵士を駐留させるべきだ
  • ウクライナは、ロシアとの和平協定の一環として、少なくとも国土の一部を放棄する用意したほうがいい
  • EUは中国への依存度を下げるべきだ
  • フィンランドはアフリカ諸国との協力を強化すべきだ
  • フィンランドは、他のNATO諸国による人権侵害に干渉すべきではない
  • ロシアを国連安全保障理事会から追放すべきだ
  • フィンランドはウクライナのEUおよびNATO加盟を積極的に推進すべきだ
  • フィンランド大統領は、自らの決定だけで議会を解散できる権限を持つべきだ
  • フィンランド大統領は、国際的な気候変動政策において主導的な役割を果たすべきだ
  • 大統領の職務は、犯罪で有罪判決を受けた者の恩赦から外れるべきだ
  • 大統領の任務は、フィンランドにおける対立の激化を防ぐことだ
  • フィンランドに戦争の危機が迫った場合、大統領は国防軍総司令官のポストをプロの軍人に譲らなければならない
  • 大統領はフィンランド系でなければならないという条件は廃止すべきだ
  • フィンランドはあらゆる種類の移民を必要としている
  • 若者の暴力は移民政策の失敗の結果だ
  • フィンランドでは、社会的支援で生活するのは簡単すぎる
  • 大統領は新年のスピーチで神の祝福を願うべきだ
  • 徴兵制はすべての性別に適用すべきだ
  • フィンランドは第3の公的性別を導入すべきだ
  • フィンランドでは毛皮の養殖をやめるべきだ
  • 麻薬使用者は罰するのではなく、治療すべきだ
  • フィンランドの自然喪失を食い止めるため、森林伐採を大幅に制限すべきだ
  • フィンランド先住民の出生率が低いため、フィンランド文化の伝統が危機に瀕している
  • フィンランドでは人種差別が大きな問題となっている
  • フィンランド全土に人を住まわせ続けることは意味がない

Text: Asaki Abumi

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/8d715da6bccc17d8ad9cff2d646ddf68f7c493cb


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「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」(豊田市美術館)レポート。5人の現代アーティストの作品からミュージアムの未来を想像する

2024-01-22 | 先住民族関連

東京アートビート1/21(日) 9:53配信

豊田市博物館の開館に向けた企画展

ガブリエル・リコの展示風景

豊田市美術館で現代作家5名が参加する企画展「未完の始まり:未来のヴンダーカンマー」が1月20日に開幕した。会期は5月6日まで。

出品作家はリゥ・チュアン、タウス・マハチェヴァ、ガブリエル・リコ、田村友一郎、ヤン・ヴォー。企画は同館学芸員の能勢陽子。

タイトルの「ヴンダーカンマー」とは、15世紀のヨーロッパで始まった「驚異の部屋」のこと。絵画や彫刻、動物の剥製や植物標本、地図や天球儀、東洋の陶磁器など、世界中からあらゆる美しいもの、珍しいものが集められ、のちの博物館や美術館の原型と言われる。

今回このテーマを掲げるのは、本展が今年4月26日に予定されている豊田市博物館の開館に向けて企画されたため。豊田市美術館の隣に建設される、地域の歴史、文化、産業、自然などをテーマにした総合博物館だ。建築は坂茂が手がける。

企画を担当した能勢は、本展の趣旨について、「博物館が伝える歴史や文化とは何か」を現在において問い直すこと、そして「豊田市という産業都市として、テクノロジーや産業との関わり」という視点を重視したと語る。

ミュージアムの在り方をめぐり、いま世界では様々な議論が巻き起こっている。18世紀の啓蒙の時代、様々な美術品や博物資料が収集され、そのための施設として博物館や美術館が設立された。しかし近年はイギリスの大英博物館が略奪してきた古代ギリシア彫刻群の返還問題をはじめ、かつて強国が植民地時代に収集した遺物の返還要求が頻発。さらに白人男性中心的な美術史の見直しが進むなど、ミュージアムの根幹が大きく揺らいでいる。また美術館や博物館があらゆる人に開かれだ場としてではなく、むしろナショナリズムや固定的な価値観を補完し、排他性を生み出してしまうという懸念もある。

美術館や博物館はいま、自身の成り立ちに潜む有害性や諸問題に目を向けながら、どのような未来を提示することができるのだろうか。また多様性への意識が高まるいま、文化・芸術の価値や真性とはどこに見出すことができるのだろうか。5人のアーティストの作品と実践を通して、この大きな問いに向き合ってみたい。

ガブリエル・リコ

本展の入口では、ネオン管で作られた光る三角形と、ナイフの刃先を喉元に向けたウサギが鑑賞者を出迎える。可愛らしさを備えた洗練されたヴィジュアルだが、「人工」の圧力にを受けた「自然」が自らを死へと至らせるような切迫感も漂う。メキシコ出身・在住のアーティスト、ガブリエル・リコ(1980~)の作品だ。

本作のように動物や植物といった有機的なモチーフと、無機的な幾何学や方程式を組み合わせるのが、作家のアイコニックな手法だ。そこには、宇宙の自然法則を把握しようとする作家の探究心があるという。

本展では長く共同制作を行ってきたメキシコの先住民に捧げた作品を展示する。伝統的な技である毛糸絵やガラスビーズを用いた作品は美しく、神話や民族のアイデンティティが現代的な感性によって新たにプレゼンテーションされている。また同時に、こうした人々の生み出してきたものに外から向けられる異化のまなざしと欲望も照射されるようだ。

タウス・マハチェヴァ

タウス・マハチェヴァは1983年モスクワ生まれのアーティスト。そのルーツはロシア連邦の西南に位置するコーカサス地方のダゲスタン共和国にある。本展では、国や地域を「想像の共同体」として成立させうる大文字の歴史を、批評精神とユーモア、空想によってとらえ直しながら、自身と家族の歴史を形作ろうと探究する作品や、文化や芸術作品、歴史的遺物を独自の手法で扱う作品が展示される。

展示室の中央に置かれた山の彫刻は、ダゲスタン共和国にある山を模したもの。よく見ると山頂を一周する環状道路が見える。本作《リングロード》(2018)は、この道路の建設プロジェクトを実施することができた者が、彫刻作品を手に入れられるという作品。しかしこの事業の実現は、費用やプロセスの面でほとんど不可能に近い。つまり、無料で差し上げますよというふりをしながら、誰も収集しえないというパラドックスを体現しているのだ。

同展示室にはほかに、空想的な旅行記である《トラベルレポート No.0172931》(2019)、1971年にソチで未来科学者が集まったという架空の会議で提案されたアイデアをもとにアクセサリーを作る《セレンディピティの採掘》(2020)が展示されている。

もうひとつの部屋には、2つの映像と1点の写真が展示されている。これらは互いに関連し合うが、独立した作品でもあるという。

《TSUMIKH(鷹にて)》は、作家の祖父で国民的詩人であるラスール・ ガムザートフに関する記憶をめぐる映像作品。複数のシーンで構成されるが、中心となる流れはこうだ。ダゲスタンの山の上に仮設の展示空間が作られ、そこにガムザートフの様々な彫像が設置されたのち、再び撤去されていく。図書館などの施設にもその名が冠されるほど高名だった祖父には、その姿を模ったいくつもの彫像が存在する。それらはこの展示空間でお互いを見あい、どちらがより本物に似ているか探っているかのようだ。「誰がどのようなかたちで祖父を記憶しているのか」を探究する本作を、作家は「記憶の宮殿、記憶の園」だと表現する。そこにはソ連の国民的詩人の姿と同時に、作家にとっての個人的な祖父の記憶も挿入される。たとえば作家は祖父のお腹を模ったものを身につけ、祖父の姿を自らの身体を通して演じてみせる。

《の娘の娘》も家族にまつわる記憶やアイデンティティを、ミニマリズム彫刻のかたちで表現する作品。吟遊詩人でありイスラム学者であったという曽祖父のブロンズ像を、祖父を模った石工蔵が囲み、その上を母親の肩幅サイズのコンクリートブロックが包み込む。そうして生まれたミニマルな彫刻には、一見わからないが家族の歴史と身体がマトリョーシカのように封じ込められている。

本作の発端には、作家が「ラスール・ ガムザートフの娘の娘」と名指され、ショックを受けたという経験があるそうだ。作家ほど著名な親族がいなくとも、個人としてではなく属性や血筋で自分の存在を判断されてしまうことへの戸惑いや反発は、多くの人が共感するものかもしれない。

田村友一郎

煌めく白い砂のバンカーが広がり、そこにはゴルフクラブと『ライ麦畑でつかまえて』の本が落ちている。その上には、iPhoneが連結されたUFOが光を瞬かせながら浮かんでいる。

田村友一郎(1977~)の新作インスタレーション《TiOS》(2024)は、骨とチタンを中心に、iPhone、ルーシーと名付けられた猿人の化石人骨、二足歩行、猿真似、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、ジョン・レノン、寝椅子、巨人、人工自然であるゴルフ場、巨人、UFO……と様々なイメージが巨大な蜘蛛の巣のように結びつき広がるインスタレーション。

人間が金属の銅を使い始めたのは約6000年以上前、鉄は約4000年前だが、それに比べてチタンと人間の関わりはずっと短い。18世紀末に発見され、鉱石から取り出す方法が見つかったのが1910年。大量に手に入れることが可能になってからはまだ100年も経っていない。しかしいまではチタンは私たちの生活に欠かせないものになり、さらに身体を補完し、その一部にもなっている。たとえばインプラントなど人工歯に使われているのがチタンだ。チタンは骨と拒否反応を起こすことなく、完全に結合する性質を持っている。また「iPhone 15 Pro」シリーズでもチタンが採用され、いまでは人間の脳と手の延長にあるこの道具にもチタンが含まれるようになってきた。また宇宙船や戦闘機にも欠かせない素材である。

田村は遠い未来に宇宙人がやってきて、チタン製のゴルフクラブを巨人の骨の化石だと勘違いするのではないかと夢想する(チタンは地下に眠る巨人タイタンから命名されている)。そして直立歩行を始めた最初期の猿人ルーシーの骨をチタンで再現し、寝椅子の上に横たえさせる。猿人ルーシーは、発見者がビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」から命名した。そこから本展に設置された宇宙船のような形状に包まれた映像には、AIによって蘇ったジョン・レノンが、こうしたチタンと人類に関する寓意を語る。二足歩行をし、道具を使うようになった人類が、やがてこの鉱物と一体化する姿を「想像してみて」と囁く。

この街がトヨタを擁する自動車産業の本拠地であることを思い出せば、人類史における「移動」の重要性、そして道具とテクノロジーの進歩が変える人間の知覚や身体性といったものにも考えが誘われる。人類史を遡り、遠い未来を覗く、壮大な時間が流れる作品だ。

リウ・チュアン

鉱物の採掘やスマホなどの最新テクノロジーと道具、産業、移動、貿易、音楽……といった要素が、田村からゆるやかにつながって感じられたのが、続くリウ・チュアンの展示だ。

リウ・チュアンは1978年中国・湖北省生まれ、上海拠点のアーティスト。本展では3画面に分割された横長の映像作品《リチウムの湖とポリフォニー》(2023)を展示する。本作はグローバリゼーションのなかで急激に発展、変化していく中国の姿を描き出した作品。携帯電話やパソコン、電気自動車などに欠かせないリチウムのサプライチェーンにおいて中国が国際的に重要な位置を占めているという事実をもとに、丹念な歴史のリサーチとSF的想像力を交えて壮大な映像作品を編み出す。小説『三体』からの影響も受けているそうだ。

「人間をほかの動物から区別する要素として、道具の使用が挙げられるが、私はまた違った考えを持っています。歌を歌い、踊りを踊ることによって、人間だと言えるのではないかと」と、内覧会で作家が語っていたのが印象的だった。本作には少数民族の人々も登場し、ポリフォニー豊かさを示す場面もある。

ヤン・ヴォー

ヤン・ヴォーは1975年ベトナム生まれ。幼少期に家族とともに故郷を逃れてデンマークで育った。現在はベルリンを拠点に活動している。これまで日本では国立国際美術館(大阪)で個展が開催されるなど作品を見る機会に恵まれてきたが、本展では自身の庭に関係する新作を発表する。

木製の構造体に並ぶ、美しい花々の写真。これらは作家が郊外にある庭で育てたもので、なかには摘まれて街の花屋で売られる花の姿も混ざっている。それぞれiPhoneとライカで撮影され、写真の下には作家の父が美しいカリグラフィで花の名前を書き添えている。

作家は以前から、かつてヴェトナムで殉教したフランス人宣教師が父に宛てた遺書の手紙を、自身の父親に書き写してもらうという作品を発表している。この宣教師は手紙の中で死にゆく自分を神に摘み取られる花に喩えていたこともあり、花の写真はこの手紙の作品の延長線上にあるとも言える。

また写真を収める木製の額には、ヴェトナム戦争を推し進めたアメリカの官房長官ロバート・マクナラマの息子が運営する農場で育った胡桃の木が使われており、ここでも父と子の関係や、ヴェトナムをめぐる歴史が仄めかされる。

また構造体の中央に置かれた彫刻は、古代ギリシアから冷戦期のアメリカまでをつなぎ、美とマチズモに言及するもの。

美しさと暴力性、大きな歴史のうねりと小さな個人、史実とイマジネーション……こうした諸要素を編みこんだ、豊かな広がりを持つ展示だ。

本展の参加作家は、人類学的思考や歴史研究的アプローチなどを使いながら、様々な問題意識をヴィジュアルや音響といった面でも素晴らしい作品に落とし込む。ミュージアムをめぐる問いに対しても、様々な思考のヒントを与えてくれる展覧会になっていた。

ちなみに本展には約1時間の映像作品が3本あり、見応えたっぷり。ぜひ時間に余裕を持って訪れてほしい。

福島夏子(編集部)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0685ecc9c5a8449306cd882cc236e23b4170c93a?page=1


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「日給はたったの2ドル」バレンタイン前に知っておきたい、地球の反対側で起きていること

2024-01-22 | 先住民族関連

ビジネスインサイダー1/20(土) 20:00

普段何気なく口にしているチョコレート。だけど、どんな人たちがどうやって作っているのか、あまり知られていないのが本当のところ── 

【全画像をみる】「日給はたったの2ドル」バレンタイン前に知っておきたい、地球の反対側で起きていること

(映画『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人』より)

そんなナレーションが語られているのは、映画『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人』(2024年1月12日(金)~シネスイッチ銀座ほか全国順次公開、配給:ナカチカピクチャーズ)。

チョコレートの原料・カカオに魅せられた日本人の活躍を追うドキュメンタリー作品で、バレンタインデーを約1カ月後に控えた今の時期にぴったりの1本だ。

チョコレートは、どうやってできている?

© HEARTTREE

『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人』は、カカオ農家の労働環境向上や、新たなビジネスモデルの構築に奮闘する日本人たちを紹介するドキュメンタリーパート、カカオの歴史を解説するアニメーションパートで構成されている。

アニメーションパートを入れたことについて、本映画を監督した和田萌さんは、公開記念舞台挨拶で次のように話している。

「作品を通してチョコレートの成り立ちを伝えるためには、過去を知ることが大切です。

歴史を踏まえてこそ、みなさんに正しくカカオ(とそれを取り巻く現状)を理解していただけると考えました」(和田萌監督)

チョコレートの原料であるカカオは、紀元前2000年頃にはすでにメソアメリカに自生していたと言われている。しかしチョコレートとして広く食べられようになったのは、今から約170~180年前のことだそう。

映画の中では、カカオからチョコレートができるまでの過程や歴史をたどりながら、まだ分かっていないことも多いと言うカカオの秘められた可能性を探っていく。

カカオ生産者の平均日給は、たったの2ドル

本作では、コロンビア先住民の末裔であるアルアコ族とともに課題解決に挑むカカオハンター(R)の小方真弓さん、ガーナにチョコレート工場を建設し、産業を変革しようと奮闘するMpraeso合同会社 CEOの田口愛さんの奮闘に密着。

現地の人とのやりとりや生活の様子がありのままに映し出され、同時にチョコレート産業の課題も見えてくる。

世界第2位のカカオ生産国でもあるガーナでは、農家は苦しい生活を送っている。カカオ豆は政府の機関が全て同じ価格で買い上げ、農家は値段を決めることができないという。

そのため、質より量を優先してしまい、結果としてカカオ豆の価値が下落。生産者の平均日給は、たったの2ドルほどだそうだ。

また、カカオは非常に繊細で、気候変動の影響を受けて収穫量が左右されやすく、手間暇がかかる作物でもある。

カカオ栽培は、貧困や児童労働や気候変動問題と密接に関わっていると耳にしたことがある人も、作品を観るとその実情や構造、解決策となる取り組みへの知見を得られるだろう。

今日から、チョコレートがもっと愛おしくなる

「タイトルにも入っている『巡る』は、本作品が世界中を巡りながら撮影したことに由来しています。

同時に、日本各地や世界中に巡る作品となってほしい、そんな願いも込めました」(和田萌監督/公開記念舞台挨拶より)

これまで多くのドキュメンタリー作品を観てきた私にとって、『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人』は、神のフルーツと言われるカカオがもっと好きになる作品だった。

なぜなら、作品を通してカカオ生産地の人々を身近に感じることができ、彼・彼女らが知人の一人になったように思えたからだ。

特に、長い年月をかけてカカオ文化を継承してきたコロンビアのアルアカ族の立ち振る舞いや、醸し出す空気感からは、カメラ越しであっても高い精神性や神・自然への敬意を感じられ印象的だった。

これからチョコレートを口にするとき、わたしは作品に登場した農家や生産に関わる人々のことを思い出すだろう。

「夢と愛」のつまったカカオ文化を後世に継承していくために、私たちに何ができるのか。バレンタインを前に見つめ直す、良いきっかけになる作品だと思う。

kagari

https://news.yahoo.co.jp/articles/8ade101fd366477becd50a0ed05b0b26e2e884a4


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島田歌穂「言葉で心を伝えるのが永遠のテーマ」 変わらぬ探求心でアイヌ女性熱演…映画「カムイのうた」

2024-01-22 | アイヌ民族関連

スポーツ報知 2024/01/22 07:00

デビュー50周年を迎えた島田歌穂(カメラ・岡野 将大)(スポーツ報知)

 今年、デビュー50周年を迎えた女優で歌手の島田歌穂(60)が、アイヌ民族の歴史を描いた映画「カムイのうた」(26日公開、菅原浩志監督)でアイヌの女性を熱演している。主題歌のほか、アイヌ民族に口伝えで伝承されてきた叙事詩「ユーカラ」も歌唱し「新たな世界が開いた」と手応え。美声と奥行きある表現力を武器に「レ・ミゼラブル」など、ミュージカル界のトップランナーとして第一線で活躍しているが「言葉を伝えることが永遠のテーマ」と語る。(宮路 美穂)

 「カムイのうた」は、文字を持たない民族であるアイヌ文化を文章に残し、19歳でこの世を去った実在のアイヌの女性・知里幸恵さんの生涯をモデルに、アイヌ民族の壮絶な歴史を描いた物語。島田は主人公・テル(吉田美月喜)の叔母・イヌイェマツを演じ、物語の核となる叙事詩・ユーカラも歌唱している。

 アイヌの女性を演じるのは初めて。成人の女性の証しである唇への入れ墨のメイクにも挑戦した。「父が北海道の出身で、アイヌのことも身近に感じてはいましたが、今回の映画でアイヌの方々の悲惨な歴史や思いを改めて知った。ユーカラもアイヌの方にとっての大事な文化ですし、歌わせてもらっていいんだろうかと最初は尻込みしました」と困惑はあったというが「監督やプロデューサーさんから『歌穂さんにしか歌えない』と言われて…」と覚悟を決めた。

 口伝えのユーカラに楽譜はない。「映像や音源を聴いて、音符にしようと思ったけど、できなかったんです。歌詞を自分で書いて、微妙な音のニュアンスを矢印で書き記して、自分にしか分からない楽譜を作りました」。“すべてのものに神が宿る”というアイヌの考えには心ひかれた。「大自然と共に共存して生きる。人間としての一番の根本を、映画という形でお伝えできるのはありがたいことだと思っています」

 子役としてキャリアをスタートし、今年はデビュー50周年。「ロボコン」のロビンちゃんで人気となり、アイドル歌手時代を経て、82年にミュージカル「シンデレラ」で初舞台を踏んだ。「自分が今まで感じたことがない、不思議なエネルギーが出てくるのを感じた。ここが一番輝ける場所かもしれない」。胸が高鳴った。

 日本初演となった「レ・ミゼラブル」で演じたエポニーヌ役で一躍脚光を浴びた。「オーディションを受ける際、年齢的にはコゼットかエポニーヌだと思ったんですけど、役柄が1行ずつ書かれたポスターがあって。コゼットは『美しく清純な乙女』で、なんか違うかな。エポニーヌは『明るく気丈な性格』と書いていて、こっちだなと思って受けました」。運命に翻弄(ほんろう)されるエポニーヌは当たり役に。「レミゼ」のナンバーは、島田にとって「夜の川面の輝きや、思いを寄せていた人のぬくもりがよみがえってくる。歌う度に初心に帰らせてもらえる、そんな曲」という。

 ミュージカルは「歌」で表現するものだからこそ、そこにしっかり芝居心を乗せることが信条。「20代前半で出演した『こまつ座』で井上ひさしさんの言葉の表現に衝撃を受けました。ミュージカルでは歌わなきゃいけないけれど、歌っちゃいけない。お芝居で、セリフとして伝えていくこと。自分の中で一つの軸にしています」。ミュージカルと並行し、定期的にストレートプレーに挑戦することも、自らに課している。

 「言葉で心を伝えるのが、私の永遠のテーマ」と島田は語る。「50周年の節目に、ユーカラを歌えたということが、本当にすごい巡り合わせだと思っていて。新たな世界が開けた。その年齢の自分にしかできない表現をどんどん見つけていきたいですし、挑戦を続けていきたい」。言葉の求道者として、表現の道を突き進んでいく。

 ◆島田 歌穂(しまだ・かほ)1963年9月19日、東京都生まれ。60歳。4歳からバレエを始め、74年のテレビ朝日系特撮ドラマ「がんばれ!ロボコン」のヒロイン・ロビンちゃん役で人気に。81年「マンガチック・ロマンス」でアイドル歌手デビュー。翌年のミュージカル「シンデレラ」で初舞台を踏む。87年から2001年までミュージカル「レ・ミゼラブル」に出演。世界ベストキャストとして英王室主催のコンサートでも歌声を披露。夫は作曲家の島健氏。

https://news.goo.ne.jp/article/hochi/entertainment/hochi-20240121-OHT1T51242.html


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