先住民族関連ニュース

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/1 迷い、葛藤 刃先に込め ゴールデンカムイに作品登場 アイヌ木彫家・貝澤徹さん(65) /北海道

2024-01-03 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2024/1/3 地方版 有料記事 1516文字

 札幌市営地下鉄南北線「さっぽろ駅」構内。アイヌ文化を発信する空間「ミナパ」(アイヌ語で大勢で笑うの意味)に、羽を広げたシマフクロウの巨大なオブジェがある。平取町の木彫家、貝澤徹さん(65)が地元の沙流川(さるがわ)下流域の地中奥深くに眠っていた樹齢400~500年の神代木(じんだいぼく)を素材に、約1年を費やして制作した。

 「忘れられていたアイヌがよみがえるように」との思いを込めた。シマフクロウはアイヌ語で「コタンコロカムイ」(村の守り神)と言われ、村を見張って危険を知らせると信じられてきた。今にも羽ばたきそうなオブジェの大きく見開いた目は、行き交う人々をじっと見守っていた。

 貝澤さんは明治時代に名工と呼ばれたアイヌ工芸師、貝澤ウトレントク(1862~1914年)を曽祖父に持つ。アイヌ民族にルーツを持つ人々が多く暮らす「二風谷コタン」で作業場兼店舗「北の工房 つとむ」を経営。父勉さん(故人)が開業し、20年ほど前に引き継いだ。

 木彫家を志すきっかけはある人との衝撃的な出会いだった。高校卒業後、二風谷に木彫家の藤戸竹喜さん(故人)が現れた。「木彫り熊の申し子」と評された藤戸さんは、釧路市の阿寒湖畔からハーレーダビッドソンに乗ってきた。「その存在感に圧倒された」と当時を懐かしむ。

 祖母を通じて藤戸さんからもらった小さな木彫り熊は足裏の肉球まで写実的な表現が施されていた。「この人みたいになりたい」。憧れの先人の背中を追いかけ腕を磨いた。

 90年代後半に札幌で個展を開いた際に藤戸さんが来てくれた。「まともに話すのに20年かかったよ」。仕事場に飾られた藤戸さんの写真と大切にしている木彫り熊に目をやりながらほほ笑む。

 もう一つ、印象的な出会いがある。2015年6月のある日、店の前にタクシーが止まった。野球帽にリュック姿の男性はゆっくりと店内を見回した。観光客だと思い、貝澤さんが「どこから来たの?」と話しかけると、「東京です。漫画を描いています」と返ってきた。貝澤さんが「そういえば今、アイヌを題材にした漫画があるね」と振ると、男性は目を輝かせ「それ! 僕の漫画なんです。命削って描いてます」。今月19日に実写版が全国公開される人気漫画「ゴールデンカムイ」の作者、野田サトルさんだった。

 ・・・・・・

【真貝恒平】=つづく

    ◇

 周囲とはひと味違った「職人技」を持つ人たちがさまざまな分野で活躍している。そんな匠(たくみ)の姿を追った。

 ◆私の相棒

彫刻刀

 貝澤さんの仕事場に置かれた数々の彫刻刀は、文様が施されているのが特徴だ。中には40年以上も愛用しているものも。「依頼があった一品一品を丁寧に仕上げていきたい」と話す貝澤さんを支えている。

https://mainichi.jp/articles/20240103/ddl/k01/040/020000c


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元NHK自然番組ディレクターがレンジャーから教わった「クマと遭遇した時に助かる方法」 本来のヒグマは臆病で無益な戦いはしない存在だった

2024-01-03 | アイヌ民族関連

NEWSポストセブン1/2(火) 16:15

 2023年は全国各地でクマによる被害が相次いだ。人間の生活圏に出没する「アーバンベア」も問題となり、捕獲・駆除の強化が叫ばれている。その一方で、駆除を担う自治体への抗議電話が殺到しているという。果たして、クマと人間はどう共存していくべきなのか──。NHK自然番組ディレクターから「猟師」に転身し、著書『獲る 食べる 生きる 狩猟と先住民から学ぶ“いのち”の巡り』が話題の黒田未来雄氏が、実際にヒグマと対峙した体験をもとにレポートする。【全3回の第1回】

【写真】一人で山に分け入って猟をしている黒田氏

 * * *

 ここ数年、ひたむきにヒグマを追いかけてきた。研究の対象ではなく、観光でもない。狩猟者の私にとって、ヒグマは獲物。その肉はとてつもなく旨い。

 熊撃ちの常とも言えようか、私は四六時中、ヒグマのことを考えている。

 今頃、どこにいるのか。何を食べているのか。どうやったら獲れるのだろうか。猟期以外であっても、山を歩けば心は無意識にクマに向き、両の目は常にあの毛むくじゃらで真っ黒な姿を探し求めてしまう。もはやヒグマに取り憑かれていると言っても過言ではない。

 ヒグマは用心深く、とても臆病な生きものだと思ってきた。

 実は、銃を持って山を歩くと、彼らの痕跡を至る所に見かける。彼らは人間が思っている以上に、我々のそばにいる。点々と続く足跡。一目でヒグマのものと分かる太いフン。中には湯気が出ていそうなものに出くわすこともある。

 しかし狩猟を始めて5年目まで、いくら山を歩いても、猟場でヒグマそのものに出会ったことはなかった。

畏るべき賢者「キムンカムイ(山の神)」

 北海道のヒグマの推定生息数は1万頭ほど。対してエゾシカは70万頭と言われる。エゾシカは毎日のように、時に1日100頭以上を目撃することもある。生息数の比率だけを見れば、エゾシカを100頭見れば、ヒグマを1頭くらい見てもいいはずだ。しかしそうした数字だけの計算と、現実の遭遇率は全く異なる。それだけヒグマは人目を避ける生きものということだ。

 人間の存在を察知する鋭敏な嗅覚。藪に身を潜めて何時間でも動かない忍耐力。ガサガサと大きな音を立てながら落ち葉を踏む二足歩行の不器用な私たちを、すぐ近くに隠れてじっと観察し、足音を立てずに消えてゆく。

 不気味な獣という見方もあろうが、私にとっては、人間を簡単に殺傷する能力を持ちながら、無益な戦いは絶対にしないという賢者。アイヌの人々が「キムンカムイ」(山の神)と呼び、畏れ敬ってきた存在そのものだ。

 かと言って、ヒグマが全く人間を襲わないわけではない。身を守るためには、彼らは敵を排除する。

 例えば山菜採りなどで山に入った人間と、あまりに近くで鉢合わせした時など、驚いてパニックになったヒグマが、人間を強大な前脚ではたいても不思議ではない。特に子供を守ろうとする母グマは危険だ。

「コディアック・ベア」との遭遇

 かく言う私も、生命の危機に晒されたことがある。およそ20年前、場所はアラスカのコディアック島。そこに生息するヒグマは「コディアック・ベア」と呼ばれ、体のサイズが世界最大級になることで知られている。

 当時私は、ディレクターとしてNHKに入局して6年目で、自然番組を制作する部署への配属を希望しながら、「ためしてガッテン」などのサイエンス番組を制作していた。その一方で、アラスカを中心に活躍していた写真家の星野道夫氏に憧れ、プライベートでアラスカを旅することもあった。そんな私が最も関心を寄せていたのが、コディアック・ベアだった。

 その伝説的なクマが見たくてコディアック島に入った私は、ベニザケがたくさん遡上する水系を一人で辿った。

 藪の中を進むのがあまりに怖かったため、見晴らしの良い湖水の中を膝まで水に浸かって歩きながら、ヒグマを観察していた。

 不意に、そばの土手から小さなクマが顔を出した。興味深そうに私を見ている。カメラを構えて写真を撮っていると、後ろから大きなクマが立ち上がった。小さなクマの母親だ。

 私を警戒しているのは明らかだった。

 非常に危険な状況だが、必死に自分を落ち着かせる。こうした時、一目散に逃げるのが最もやってはならないことだ。逃げる者を追いかけ、とどめを刺そうとする彼らの本能にスイッチを入れてしまうことになる。

 入山届を出しに行った国立公園のレンジャーからは、こんな指示を受けていた。

「クマに至近距離で遭遇した場合、まずは目を見て謝れ。落ち着いたトーンで、あなたに危害を加えるつもりはありません、ごめんなさい、と言いながら、背中を見せずに後退りしろ。十分に距離が離れたら、もう振り返っても大丈夫なので、ゆっくりとその場から立ち去れ」──。

 体内の血液が全て凍りつくような恐怖に慄きながらも、私はその通りに行動した結果、事なきを得た。

大千軒岳ヒグマ襲撃事件の衝撃

 このように、ヒグマが人間を殺傷するのは自分たちを守るためであり、積極的に襲うような生きものではない──というのが、クマの観察や熊猟を通じて私が培ってきた肌感覚だ。

 ところが2023年、今まで私が培ってきたヒグマの概念からは、想像できない行動をとるものが出てきた。10月31日、北海道南部の大千軒岳(だいせんげんだけ)で3歳の雄グマが登山中の消防署員3名に襲いかかったのだ。

 そのクマは、勇敢な署員が首に突き立てたナイフの傷が元で命を落としたが、胃の中からは10月29日に同山に登ったまま行方不明となっていた大学生のDNAが検出された。専門家による調査の結果、クマはまず大学生を襲って食べ、その後、消防署員を襲ったと考えられるという。つまりは、積極的に人間を襲うヒグマだった可能性が高い。

 やむを得ない事態が発生しない限り、ヒグマが人間を襲うことはないと信じてきた私は大きな衝撃を受けた。一体ヒグマに何が起きているのか。ヒグマの性格が変わってしまったのか。或いは別の要因により、追い詰められているのだろうか。

(第2回に続く)

【プロフィール】

黒田未来雄(くろだ・みきお)/1972年、東京生まれ。東京外国語大学卒。1994年、三菱商事に入社。1999年、NHKに転職。ディレクターとして「ダーウィンが来た!」などの自然番組を制作。北米先住民の世界観に魅了され、現地に通う中で狩猟体験を重ねる。2016年、北海道への転勤をきっかけに自らも狩猟を始める。2023年に早期退職。狩猟体験、講演会や授業、執筆などを通じ、狩猟採集生活の魅力を伝えている。著書に、『獲る 食べる 生きる 狩猟と先住民から学ぶ“いのち”の巡り』(小学館)。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0766770957a61465e08ed3f9dd6d6d2e830beb95


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日本のクルーズ船、高雄港で新年迎える 同港での国際クルーズ年越しは初/台湾

2024-01-03 | 先住民族関連

中央フォーカス台湾2024/01/02 13:43

昨年12月31日から今年1月1日にかけて高雄市の高雄港に寄港した日本の大型クルーズ船「にっぽん丸」(高雄港務提供)

(高雄中央社)日本の大型クルーズ船「にっぽん丸」が昨年12月31日、南部・高雄市の高雄港に寄港し、乗客と船員約600人が台湾で新年を迎えた。同港が国際クルーズ船の年越しの場所として選ばれるのは初めて。

国際クルーズ船の寄港数増加を狙う同港。港を運営する台湾港務高雄港務支社によれば、同社は昨年、誘致活動のために日本のクルーズ運営会社を訪れ、昨年3月に供用開始されたばかりのクルーズターミナルや美しい水辺の風景をアピールしたという。

にっぽん丸は12月31日から1月1日にかけて同港に停泊。同社は税関などの機関や高雄市政府海洋局と連携し、台湾原住民(先住民)族のパフォーマンスで旅客を歓迎した。この他、正月飾り(春聯)の書道体験やお年玉袋(紅包)のプレゼントなどを行い、台湾の新年の雰囲気を演出した。

(林巧璉/編集:田中宏樹)

https://japan.focustaiwan.tw/society/202401020003


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中川大志:5年ぶり2度目のハワイで「ワクワクしながら」歴史を学ぶ カエナ・ポイントでハイキングも 特番が放送

2024-01-03 | 先住民族関連

毎日キレイ2024年01月02日 10:20

 俳優の中川大志さんがハワイの歴史を学ぶ番組「中川大志の地球アドベンチャー 地上の楽園ハワイ星空を旅した海の民を追え!」が、1月2日午後9時からBS-TBSで放送される。中川さんは「写真集の撮影以来、約5年ぶり2度目のハワイでしたが、今回は皆さんが思い浮かべる“THEハワイ!”はほとんどなし。ハワイの歴史を、ワクワクしながら学ばせていただきました」とコメントしている。

 番組で中川さんは、今から1000年以上前にハワイ諸島まで海を渡ってきた開拓者が、どこから、どうやって、なぜ来たのかという謎に迫る。

 先住民のことを知るため、中川さん自ら当時の生活を体験する場面も。タロイモを収穫して料理を食べ、釣りも体験。古代ハワイアンにとって神聖な場所であるカエナ・ポイントでハイキングをする。そこには死後の国へ飛び立つといわれる場所があるという。

https://mainichikirei.jp/article/20240102dog00m100003000c.html


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台湾与党、議会選で苦戦 過半数割れも、13日投開票

2024-01-03 | 先住民族関連

有料記事

北海道新聞2024年1月2日 19:52

2日、台湾北部・新北市で立法委員選の候補者らに旗を振る支持者(中央通信社=共同)

 【台北共同】13日に台湾総統選と同時に投開票が実施される立法委員(国会議員)選(議席数113)が2日告示された。与党、民主進歩党(民進党)は総統選で頼清徳副総統が優位な一方、立法委員選では苦戦しており単独過半数を維持できないとの見方が強まる。仮に頼氏が当選しても立法院(国会)で民進党が過半数割れすれば、政権運営が不安定になる可能性がある。

 民進党は立法院で現有62議席。最大野党、国民党の37議席、台湾民衆党の5議席を上回り、単独で過半数を占める。

 2日付の台湾紙、聯合報が発表した世論調査によると、総統選では頼氏の支持率が32%で国民党の侯友宜・新北市長(27%)、民衆党の柯文哲・前台北市長(21%)をリード。一方、立法委員選の比例区の政党支持率では国民党が29%で民進党の25%を上回る。

 立法委員選での民進党苦戦の背景には、所得格差拡大や物価高への不満が2期にわたる蔡英文政権に向かっているほか「長期の民進党の『完全執政』を嫌う台湾人のバランス感覚」(日台関係筋)が働いているとの見方がある。

・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/959383/


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