撮りさるく

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イーハトーブの風景地 種山ヶ原 地図付き

2021-05-15 07:14:29 | 岩手
2021年4月22日(木)種山高原星座の森を後にしてすぐ


16時05分、道路沿いにこのような看板を見つけた。ここにも遊歩道の入り口があるようだ。



星座の森同様、宮沢賢治の詩「種山ヶ原」の一節が書いてあったが詩の題名は同じでも星座の森の詩とは別物だ。
星座の森の「種山ヶ原」は純然たる詩で、道路沿いの「種山ヶ原」は日本人には夕方の音楽として馴染み深いドボルザークの名曲「遠き山に日は落ちて」の宮沢賢治版歌詞なのである。



遊歩道があると思しき林を望む。



林から左の方を見る。



さらにその左。北上市街方向になろう。この風景を見て種山ヶ原を後にしたが、30分弱の滞在で良い景色が見られて感動であった。

帰宅後知ったがこの辺りは宮沢賢治ゆかりの岩手県内にある名勝「イーハトーブの風景地」のひとつだそうで、短編童話「種山ヶ原」 戯曲「種山ヶ原の夜」 詩「種山ヶ原」 といった作品がこの地から生み出されている。また「風の又三郎」には種山ヶ原の風景がちりばめられているそうな。

名勝概要は文化庁のサイトにあるが、地図が判りづらいので、筆者がほっつき歩いた中心部あたりを下記に貼り付ける。

残念ながらこの地に至る乗り合いの公共交通機関はない。
タクシー利用だと奥州市の江刺バスセンターから片道30分、7,980円とのナビタイム診断であり、往復した場合、リッターカークラスのレンタカーなら1万円ちょいくらいなのでのレンタカーの方が安くつく。

どうしても安くあげたいならば江刺バスセンターから奥州市営バス重王堂行きに乗車し52分 500円かけて下記写真の終点で下車

ここから標高差379m 6.8kmを歩くしかない。バスは奥州市営バスが平日1日3往復、土日祝日は2往復。
出張の折にレンタカーで来れたのは幸いであった。

素晴らしい景色の種山ヶ原を見て宮沢賢治の世界の一端に触れる事もできた。
久しぶりに何冊かある宮沢賢治の文庫本を読み返してみようと思う。