9月4日(木)北海道といえばジンギスカン鍋である。30年近く前、学生時代に友人と北海道を放浪、その時サッポロビール園で食ったジンギスカンが忘れられず、「ジンギスカン、ジンギスカン」とうわ言を繰り返しながら探し回ったがなかなか見つからない。
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ついに発見、ジンギスカンとあるが焼肉のようだ。ネオンの消え具合は味があるが
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居酒屋と違い、焼き肉屋なぞ、一見の出張者が入るには少々怖い。
しかし雨は降る降る夜は更ける、看板に「観光協会登録、創業43年」などうたっており、同行者も「任せる」というので思い切って入店すると、威勢のいいおばちゃんが飛んできて「何名様~」という。「旅人2人」というと一番奥の席へ通してくれた。
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店内。壁で仕切られたボックス席が左側に4つ5つ、一番右奥にでかいのがひとつ、右壁の向こうは厨房。
店内は静かなので、客はいないのかと思っていたら、我々が通されたボックス以外はすべて先客がおり、チラッと見えたのは、若い男性3人組(大学院生風)、おじさん一人(一流企業か国家公務員の単身赴任風)、女性2人組み(OL風)で、黙々と焼き肉を食っていた。おばちゃんは喧しいが、客はおとなしい。
ちなみにやはり焼き肉屋の宿命、写真では判りづらいが長年の脂が染み付いて、壁や床はベトベトであった。掃除はされており、不潔ではないが人によっては「小汚い」と感じるかも。
上着は汚れないように、少し写っているアイリスオーヤマの透明衣装ケースにおばちゃんが入れてくれる。
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昔ながらのガス焼き肉コンロ。おばちゃんが前掛けを持ってきて「これくらい離れてくださいませ」とコンロとの距離を指示する。
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秘伝のタレ。60年継ぎ足しているそうだが、店の前には「創業43年」と看板があったのだが。まあ創業前からあるタレなのだろう。混ぜ返した後の写真であるがご容赦願う。
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ジンギスカンを焼く。
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壁のメニュー。安くはないが、そのぶんボリュームあり。
ふたりで生ビール3杯づつ飲んで、焼肉5~6品づつ食って満腹、合計8千円ちょっとであった。
店はおばちゃんふたりで切り盛りしており、給仕のおばちゃんはやたら「ひとり5役」と
せかせか動き回る。最初の一品が出てくるのが遅いが、一品目を食い出した後は矢継ぎ早に出てきた。
元気がいいおばちゃんは話し好きで親切。人によっては「がさつ」と感じるかもしれないが、筆者はこういうの大好きである。
行った事はないが、韓国の釜山とか、台湾の台北あたりの市場とか屋台にいそうなおばちゃんだ。
旭川「銀鍵」。肉も上等、なかなか侮れない美味い店である。
最新の情報は「食べログ」で見られ、口コミもそこそこ投稿されているので興味のある方は、参考にされては如何かと思う。
補遺
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最初に中に入ろうとした似たような店、「大雪」。銀鍵のすぐそば。ネオンの消え具合も酷似していたので、銀鍵のおばちゃんに聞いたら縁者がやっているとのこと、ちなみに大雪はひとりで切り盛りしているらしい。