かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

水の力

2016-06-22 21:52:23 | ニュース
一昨日から断続的に豪雨が続いている。全国ニュースでは熊本県など九州地方の雨が報じられているが、四国にもかなり降った。実家の近くでも大雨警報が発令され、隣町の内子町全域に非難準備が発令された。午前中雨の中バドミントン練習に参加し聞くと、市内の小中学校は昨日警報が発令されると自動的に休校になったそうだ。

昨日夕方一時雨が止み堤防沿いの道を散歩した時、消防団の法被姿の若者に会った。多分彼は一日中、川の水位を監視していたはずだ。彼によると意外にも上流の降雨量はそれ程でもなかったらしく、いつもなら本流からの逆流防止の為に閉じる小川の水門を閉じなかったという。

大雨だと思っていたが意外に大したこと無かったのかなと思い、実家に戻ってふと西側の山寄りの庭を見ると側溝から水が溢れて水浸しになっていた。そこまで気が回らなかった。側溝は幅・深さともに約1m余あり裏山からの雨水が流れるが、かつて何倍もの規模の豪雨でも溢れるのを見た記憶がなく驚いた。

なぜ側溝が溢れたのかすぐに分かった。溝の上流に生えた草(名前は知らないが、川の流れに沿って蔓が伸びて途中次々と茎に根が生えて蔓延る)で強い茎や葉を持っていて横にも縦にも伸びる、多分水辺の最強の雑草だ。横には何mでも伸び、縦は2m以上になり、こんもりした草の山の下が地面か側溝か分からなかった。

見ると側溝に蔓延ったこの草が根元からごっそり剥がされるように持って行かれ、我家の庭の角のちょっとした曲がり角で止められ堰になっていた。上流側が剥がれた側溝の底になる20cm厚の地面が何層かに重なり、下流側に2-3mの草が続いて堰を構成していた。

このまま放置出来ないと思い先ず平らな一枚歯の鍬、細く先に延びた歯の鍬、草刈り鎌、スコップを順次繰り出して堰を壊そうとしたが予想外に手強く歯が立たなかった。それではと遂には大きな斧まで持ち出した。だがうまく行かない。底の部分は単なる普通の土ではなく細かい間隔で縦横に走り回る根でしっかり強化されており、斧を振り下ろしても跳ね返される感じだった。

暫く悪戦苦闘を続けたが、そのうち左手の指が二か所切り傷で痛みを感じるようになり、右手の人差指の裏側にも痛みを感じる様になって続けられなくなった。名もなき草の葉が堅く意外に深い傷だった。右指を洗って見ると大きなマメが出来ていた。始めた時は軽く小川のゴミ掃除程度の積りで始めたので作業用の手袋もせず、水浸しの庭から不安定な姿勢で作業したせいだと思う。

情けないことに殆ど何も改善することなくギブアップした。名もなき草の抵抗もさることながら、溝の底に20-30cmの厚さで形成された「強化土」は手に負えなかった。しかし一番ショックだったのは、この強化土を一気に底から剥がしてしまった水の力には恐怖さえ感じた。堰の上流の側溝は草が生えていた跡形もなく、最初に作った時のセメントだけになっていた。

たった1m幅の水でも傾斜を流れ落ちて来た時の威力がどれほどものか実感させられた。津波で街が丸ごと持っていかれた東北地方の映像を見た時、SF映画を見るようにリアリティを感じなかった。だが、我が家の目の前で起こったたった1mの側溝の出来事が怖さを実感した。明日は午後から晴れるらしいので頑張ろう。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

往く人来る人(6)

2016-06-21 11:25:46 | 健康・病気
先週末に施設から電話があり、検査の結果心臓に異常が無かったので月曜日に退院する旨連絡があった。検査結果の詳細は担当医から連絡があるという。予告された通り昨日朝一番でU医師から連絡が入り、ホルター(24時間心電監視)で徐脈などの異常が無かったと説明された。

彼女は24時間だけで脈が無くなる症状が出ないと言い切ることは出来ないが、当面は様子見としたいと言った。他の検査でも異常が検出されなかったので、午前中には退院させると言って説明を終えた。そうなると分かっていたので予定を調整して、午前中に海外出張から帰国した友人と会い午後一で母を見舞うことにした。

ところがその後あまり時間をおかず院長先生から急ぎの電話が入った。母の体温が37.9度まで上がり痰がからむ症状が出たので退院を延期するという。万一のことを考えれば当然の措置だと思った。私は礼を言って電話を切ったが、先生の口調から多分翌日には退院できるだろうと勝手に解釈した。

今朝起きて朝食をとり新聞を見ながら、施設からの連絡が入ることを期待した。TVは昨夜からの雨で警戒情報や市内の山間部に非難準備が発令されたと伝えていた。それに続き大きな事故を報じるTVニュースがなく、暫くして雨が止み空が明るくなってきたので一安心した。一通り新聞を読みネットをチェックが終わったところで、もう待ちきれず問い合わせの電話を入れた。

母の症状は変わらず様子見だと言う。2週間前に入院する前から、母の体温が37-40度になり痰で喉をゴロゴロさせることが時折報告されていた。入院しようとすまいと同じ症状が出て来るということだろうと理解した。それが何を意味するか医者は何も言わないが、寧ろそれはそれで悲観的な気分になった。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎暮らし雑感2016(7)

2016-06-18 23:03:24 | 日記
検査入院と循環器専門医の検査でも母に心臓等の異常は見つからず、来週月曜日に退院し施設に戻ることになった。来週担当の先生に所見を聞かせて貰うことになっている。前回の打合せで悪い結果を覚悟していたので取り敢えず安心した。

今日は各地で30度以上の真夏日になったようだが、ここ実家の大きな家で一人いると朝は肌寒いし昼間もそれ程暑いとは思わない。北側の山の谷間から吹き下ろす涼しい風が網戸を通って部屋に入ってくる。こんな暑い日でも直接風に当たると寧ろ寒く感じる。しかし、表に出て直射日光に当たるとやはり暑いので要注意だ。

多分この数年間では私の体調は一番良い。近年前立腺肥大、ガン疑惑、自転車事故、生爪はがしと痛風などで体を思い切り動かせず運動能力が低下した。バドミントン練習試合をやると相手との力関係が明確に分かり、年々いやでも衰えを自覚させられた。今年は一度も病気やケガをせず運動能力回復に努めている。だが、無理をして体を傷めたら元も子もないので慎重にやっている。

先ずはバドミントンクラブの仲間に教えて貰った「スロースピード」のフットワーク30本で脚力の遅筋がかなり回復した。これなら膝等に負担がかからない。次に今月に入り田舎のクラブで教わったジャンプ10-15本をウォーキングの途中に取入れた。こちらは年寄には難しい速筋の強化を狙ったものでまだ効果の程は分からない。

もう一つはサプリメントだ。従来朝食にバナナ・リンゴ等の果物とヨーグルトと牛乳を食べていたが、田舎に来て以来これにグラノーラをひと握り加えた。今迄の所、目に見える効果は排便の具合が至極よくなった程度だ。運動能力関連ではバドミントンやジョギング途中にアミノ酸ゼリーを摂る様にした。運動の途中の汗の量が増え割と劇的にエネルギー切れが無くなり、2時間近くの練習に最後まで耐えられるようになった。

もう一つやっているのが、短時間のハードな運動後のタンパク質摂取で筋肉量増強を狙ったものだ。今迄はコップ1杯の牛乳に甘い物を食べていた。これからは通販で買ったプロティンバーを試してみる積りだ。直接的な効果は基礎代謝量の回復で、運動時にどの程度汗をかくかで判断する積りだ。以上のように色々やっているが体重は67kg弱で変わらず、血圧も降圧剤を半分に減らして120-80前後で安定している。

その私も昨日で69才になった。年齢の割には頑張っていると思う。昨日末の息子から誕生祝の和菓子が届いた。田舎の独居老人を良く覚えててくれた。素直に嬉しい。他の家族からは音無しなのは少し寂しいが、彼等は自分の家族のことだけで精一杯なのだろう。私も昔そうだった。今朝義弟が大阪に戻る途中、偶然にも私の誕生を祝うように赤飯の差し入れをしてくれ、昼食と夕食に分けて食べ一人誕生祝できた。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「炉心溶融」公表遅れ検証委報告と都知事辞任

2016-06-17 18:57:21 | ニュース
福島原発事故に直面して官邸の意向を受けて、東京電力の「炉心溶融」公表が2か月遅れたと、第三者検証委員会が調査報告書を発表したと昨日報じられた。当時の清水東電社長は「記憶がない」と答え、菅元首相及び枝野元官房長官は直ちに否定したという。

当時は官邸も東京電力も事故の大きさに圧倒されており、事故の拡大をどうやって食い止めるかに全力を挙げて対応するのに一杯一杯で、その間に国民が動揺するような発表を差し控えたという印象がある。その一環として枝野官房長官が連日の記者会見で「直ちに健康被害はない」と繰り返したのを鮮明に記憶している。

私は仮に官邸の意向がそうだったとしても、やむを得なかったのではないかと当時も今も思う。マスコミに煽られて国民がパニックを起こさず冷静に対応できるとは思えなかった。原子力アレルギーがある主要マスコミ等の報道に影響され、自ら現実を判断できない国民が相当出て来る、そう考えて発表内容に手心を加えた官邸を非難できないと思う。

多くの外国人のように「炉心溶融」と聞いた東北の人達が大挙して西日本もしくは海外に逃れたら大事になったはずだ。日本全国が大混乱に陥り滅茶苦茶になったかもしれないと思う。絶対に認めないだろうが、国民の安全に責任を持つ官邸がギリギリの判断として「炉心溶融」の言葉を使わせなかったとしても正しいと思う。

「炉心溶融」を言うか言わないかで事故対応が左右されるなら話は別だが、そんなことはありえない。こういう時に揚げ足取りばかりするのは国民性か、或いは日本のマスコミだけなのか。混乱しても最終的に正解値にたどり着ける成熟した国民か、私は当時はそれ程の信頼がなかったのだと思う。例えば都内で水道水汚染を恐れてペットボトル水がスーパーの棚から無くなったが、そんなことがもっと大規模なレベルで起こる恐れがあった。

当時の首相・官房長官が本当はどうだったかはまだ分からない。しかし、彼等は否定し続けるだろう。身を守る為だ。それが我が国にとっていい事か、何か前向きに進める方法はないのかと私は思う。将来色々な危機が起こった時後から当事者が被告になり個人攻撃されるよりも、有用なデータを出してもっと良い対応が出来なかったか検討に貢献させるべきだ。

良い(悪い?)例が、舛添都知事の政治資金の流用問題は、知事の辞任が確定した瞬間からマスコミの報道がピタッと止まった。その間、舛添氏の対応のまずさはみっともないというか最低だったのは事実だが、だとしてもマスコミの連日の報道は大勢で取り囲みリンチしている様な怖さを感じた。最悪の形で終息したと思う。

辞任が決まった後テレビ番組は言い訳程度に出演者に再発防止の重要性をコメントさせ一件落着、終わりだ。結局マスコミは政局を報じたかっただけのように私は感じる。議論を先導した「政治」評論家は「政局」評論家と呼称を変えるべきだ。今からでも舛添氏に何かの形で再発防止に貢献する道を作ってやるべきだし、辞任前と同じ熱意を持って再発防止を報じるべきだ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎暮らし雑感2016(6)

2016-06-15 15:08:13 | 日記
母の終末医療について担当医と話し合って1週間後に母が検査入院して以来、容態変化を知らせる電話がかかって来ないかと緊張する日が続いた。と言っても最悪の覚悟はしているので、何かあれば対応すべく薄い緊張状態というところだ。常に連絡を受けられる状態にして外食もするし趣味のバドミントンも続けている。

寧ろじっとしている方が辛い。そうなると部屋で音楽を聴いたり本を読むより、外に出て農作業など体を使う仕事をして汗をかく方が余計な心配をしなくて楽だ。入梅後雨模様が続いたが昨日は久しぶりの好天で、実家の庭やそこから裏山に続く山道の草刈りをした。

田畑や庭の雑草と違い山道の草は堅くて手強く、何時もなら活躍する草刈機では歯が立たず鎌を振るってやるしかなかった。子供の頃は台所や風呂の燃料は薪で、山道を10-20m歩いた所にある小屋に薪が積んであった。今は不必要になったが、我家の所有である限り隣家に迷惑をかけないようにしなければならない。

鎌を振るって背丈ほどある雑草をなぎ倒し小屋までの道を歩けるようにした。小屋の屋根には周りの木や竹の枝がしなだりかかり、落ち葉が10-20cm降り積もっていた。手の届きそうな枝を鋸とナタを使って切り落とすと、驚いたことに瓦屋根の上に木や雑草が育っていた。かなり大きかった。

長い間に降り積もった落ち葉が腐って泥状になり、その上に飛んできた草や木の種が育ったようだ。特に枝で太陽光が遮られている部分が酷い。次に歯が平らな鍬を使って届く範囲にある落ち葉を屋根からかき落そうとすると、異常に伸びた木や草の根が屋根瓦に絡みつき一緒に動いた。無理すると瓦ごと落ちてしまう。

取り敢えず落とせるだけの落ち葉を屋根から落とし、その上の枝を切り落とし日当たりを良くして時間をかけて水分を取って根を弱らせてから処置する作戦に切り替えた。いざとなったら小屋を解体しないと隣家に倒れでもしたら大事になる。何とか屋根の寿命を伸ばし、時間稼ぎをしたいと思っている。

例えは悪いけど、母も小屋も最後の時を迎えようとしており、私が見届ける以外に選択肢はない。私がやるしかないのだ。必死でやっていると正午を知らせる有線放送の音楽が鳴った。正味3時間にわたり30度を超す炎天下で力仕事をしたことになる。熱中症に気を付けねばと思っていたのに夢中になってやり過ぎてしまった。別に楽しかった訳ではない、翌日もやる気が起こらなかっただけだ。

シャワーを浴び落ち着くと昼食を作り頂いた。最近は一人暮らしに慣れてバリエーションは少ないが手間暇かけずに食事を作れるようになったので苦ではなかった。しかし、食後に疲れを覚え夜寝るまで何もできなかった。年をとると体温調節機能が衰えると言うが、実は気温上昇に気が付かなかった方が問題ではないのかと思った。

実際、締め切った体育館でママさん達とバドミントン練習する時あまり暑いと感じなかったのに、夕方のテレビでその日は気温が30度に達したと報じるニュースを見て驚いたことがある。自覚なしに熱中症になることのないよう独居老人の田舎暮らしには気を付けようと思っていたが、予め暑さに備えておかないと危険だと改めて思った。

だが、上記の山刈を除けば体感的には体調は悪くない。週3回のバドミントン練習や週1のジョギング時にはサプリメント(アミノ酸)を摂りながらやっているお蔭で汗の量が増え息切れしなくなった。テレビで教わった筋力アップ方法(運動後30分内に牛乳と甘い物を摂取)を続けており膝痛も感じなくなった。この調子で田舎の夏を乗り切りたい・・・■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする