かぶれの世界(新)

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地球温暖化はどこへ行ったか?

2014-08-28 23:18:52 | ニュース

 広島や京都から北海道まで集中豪雨と土砂災害のニュースには驚かされた。異常気象は世界的な広がりを見せている。このところ従来なら起こりえなかったことが起こり始めたように感じる。熱帯地方専門だったはずのデング熱感染で代々木公園封鎖のニュースにも驚いた。温暖化で愛媛ミカンがイタリアの柑橘類に、山形でミカン栽培が将来起こりうると準備する農業関係者を伝えるニュースもあった。

 これら異常現象のキーワードは「地球温暖化」だ。国連は繰り返し地球温暖化問題を警告してきた。NYタイムズ電子版では温暖化は寧ろ悪化していると指摘し、国連は異常気象や農作物への影響を予測する報告書を今秋に発行すると報じたという。温暖化は人類に突き付けられた最大の問題になる可能性が高く、日本にも真摯な対応が要求されると予想する。

 数年前までは「地球温暖化」は我が国進歩的(?)メディアの主要テーマだったが、東日本大震災の原発事故以来報道がトーンダウンしたように感じる。その理由は原発の代わりに3.5兆円も余計にお金を払って化石燃料を燃やすようになったが、原発反対といえば現実的には化石燃料に頼るしかないからだ。マスコミ報道は宗旨替えした結果、バランスを失ったように感じる。

 だが、広島の土砂災害の様に温暖化がもたらした(と思われる)異常気象などの問題は、地球規模かつ長期的な問題で決して捨て置けない問題だ。現時点における温暖化の主犯はエネルギーを爆食する中国だ。彼等の責任は極めて大きい。一方、震災後の一時的な対応はさておき、日本が特別扱いで化石燃料を燃やし続けていいはずがないと私は思う。

 1秒たりとも休みなく何十年も化石燃料を燃やし続けた結果もたらす温暖化の悪影響と、数十年間に一度起こるかもかも知れない大地震等で原発が耐えられるか、比較できるテーマではない。温暖化と原発は謂わばオレンジvsアップルの比較だが、好き嫌いではなく限られた選択肢の中で何をとるか現実的な議論をすべき時だと私は思う。■

コメント
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