さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 メキシコ・シティー その8

2017年03月29日 | 海外旅行
ソカル地区の見学後、壁画見学のためにメキシコ国立自治大学へ移動しましたが、その途中、三文化広場の脇を通り過ぎました。ここは車窓見学のみです。

トラテロルコ遺跡、16世紀建設のサンティアゴ教会、それを現代的な建物が取り巻いていることから、三文化広場と呼ばれています。



トラテロルコ遺跡は、アステカ時代の巨大市場の跡で、破壊後にその石材を使ってサンティアゴ教会が建てられました。



教会の前に見えるのは、大神殿の跡です。



メキシコ国立自治大学(UNAM)は、メキシコシティの南西部郊外にあり、学園都市を形作っています。

大学が近づいてくると、エスタディオ・オリンピコ・ウニベルシタリオが現れました。1952年完成の多目的スタジアムで、1968年のメキシコシティオリンピックではメイン競技場として使用されました。ディエゴ・リベラの壁画が飾られています。



その拡大。



バスを降りて、壁画の見学を行いました。



本部の壁に設けられたシケイロスによる立体壁画「民衆から大学へ、大学から民衆へ」。



シケイロスは、メキシコ壁画運動の中心的芸術家です。



大学構内ということで出入りは自由で、学内のカフェ脇のトイレを使わせてもらいました。



大学中央図書館の四方の壁には、フアン・オゴルマンの壁画が飾られています。世界最大規模の壁画です。



南面は、「スペイン植民地時代の圧政」。



左側。



中央。



右側。



西面は、「UNAMの校章を中心として、学生たちの現代メキシコにおける役割」。



北面には「アステカ文明」、東面には「太陽と月」が描かれているようですが、見学させてもらえませんでした。



メキシコ国立自治大学のキャンパスは広大で、その中に建物が点在していました。



壁画かと思ったら幕でした。



シケイロス製作の「手と鉛筆」。



左端には、五つの年代が書かれています。

1520 テノチティトランにおけるアステカ人とコルテスの攻防戦。翌年にアステカ滅亡。
1810 スペインからの独立戦争開始。
1867 自由主義憲法制定。
1910 メキシコ革命。
19?? 後世の人が重要なできごとを記すため。記されることなく、時代は20??に変わってしまっています。

メキシコ国立自治大学の壁画は、2007年にユネスコの世界文化遺産に認定されています。大抵のツアーコースに含まれていますが、メキシコ革命時の政治的メセージを含んだ芸術活動にはあまり興味はなく、見学の時間を費やすなら、むしろテンプロ・マヨールに入場したかったなと思いました。
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