さすらい人の独り言

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さすらいの風景 モスクワ その2

2012年08月20日 | 海外旅行
この日のモスクワ観光は、トレチャコフ美術館見学から始まりました。

モスクワで絵画が展示されている主な美術館としては、もう一つ、プーシキン記念美術館があります。こちらが印象派をはじめとする近代絵画を展示しているのに対し、トレチャコフ美術館ではロシア美術を専門に展示しています。

印象派の絵画は他でも見られるので、モスクワでは、トレチャコフ美術館を見学したいと思っていました。

トレチャコフ美術館は、モスクワの豪商パーヴェル・トレチャコフが収集したロシア美術品を基にする美術館です。現在は、本館では20世紀までの作品、新館では革命以降の作品を展示しています。

今回見学したのは本館だけですが、それでも膨大な作品が展示されていました。

トレチャコフ美術館の入り口ですが、トレチャコフの銅像が置かれています。



ガイドブックでは、館内の写真撮影は禁止となっていましたが、撮影券を買えば可能ということに変わっていました。

まずは二階に上がって、18世紀から20世紀に到る絵画を見学することになりました。



代表的な作品を見ていきましょう。

始めは、肖像画が続くので、少し退屈です。



キプレンスキー作 「アレクサンドルプーシキンの肖像 」



アレクサンダーA.イワノフ作「キリストの出現」





ブリュローフ作「乗馬姿の婦人」



アレクサンダーA.イワノフ、の作品。左下は、「若い男性の頭部」





この美術館で特に見たかったクラムスコイ作「忘れえぬ人」が展示されていました。



2009年に「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア」が日本で開催されて、この作品も展示されて深い印象を残したようです。



クラムスコイイワン作「砂漠のキリスト 」



Kuindzhi Antropov作「ドニエプル川の夜」



クラムスコイイワン作「月光」



クラムスコイイワン作「トルストイの肖像」



ニコライ・ヤロシェンコ作「生涯」



ヴルーベリ作「幻の王女」



ヴァスネツォス作「豪傑たち」

ヴァスネツォスは、神話や宗教・歴史を題材とした絵画を描き、19世紀のロシア画壇における文芸復興運動の立役者の一人とみなされています。



ヴァスネツォス作「イーゴリ遠征物語」



ヴァスネツォス作「イワン雷帝」



ヴァスネツォス作「岐路に立つ勇士」



ヴィクトル·ミハイロヴィチワスネツォフ作「冥界の三王女」



ヴィクトル·ミハイロヴィチワスネツォフ作「アリョーヌシカ」



ヴィクトル·ミハイロヴィチワスネツォフ作「EAの肖像  Prakhova 」





ヴァシリーベレシチャーギン「戦争の神格化 」



ヴァシリーベレシチャーギン作「ティムールの扉(ティムール)」



ヴァシリーベレシチャーギン作「トライアンフ」



スーリコフ作「銃兵処刑の朝」



ヴァシリー·スリコフ作「モロソヴァ婦人」



イリヤ・レーピン作「1581年11月16日のイワン雷帝とその息子イワン」

レーピンは、心理的洞察を持ち合わせた写実画によって名高い画家です。1920年代半ばのソビエト連邦においてレーピンの神格化が始まり、社会主義リアリズム美術の模範として崇めたてられるようになりましたが、ソビエト連邦崩壊後は業績の再評価も行われたようです。最近は再び人気も高まってきているようで、日本でも回顧展が行われています。

この絵は、「イワン雷帝は、怒りを抑えきれずに息子を殴って深手を負わせてから正気に戻り、死にゆく息子を抱き締めつつ恐れ慄いている。」という歴史の一場面を描いています。

この絵は、描かれた当時から様々な物議を引き起こしたようです。1913年にはイコン画家の青年が、美術館に通ってこの絵を見続けたあげく、この絵を刃物で切りつけ、激しい損傷を負わせるという事件が起こっています。



バレンティン・セロフ作「桃を持つ女の子」



バレンティン・セロフ作「日光の少女」

現地ガイドの説明は片耳で聞いて、自分の好みを絵をじっくりと見ていました。

この後、トレチャコフ美術館の宝というべき、イコンの見学になりました。
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