さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 キナバル山 その3

2015年04月13日 | 海外旅行
ようやく荷物車が到着したので、登山口に車で移動しました。他の登山者はすでに出発しており、鈴かな雰囲気になっていました。



入り口を入った所にキナバル山クライマソンの優勝者の名前とタイムが掲示してありました。

このキナバル山クライマソンは、ティンポホンゲート(標高1866m)からロウズ・ピーク山頂(標高4095m)を往復する標高差2229mの「世界一過酷な山岳レース」です。このレースは、1987年にキナバル山の遭難者救出訓練として始まったといいます。優勝タイムは、2時間30分ほどになるようです。

このマネをする気はもうとうありませんが、我々は三日がかりで往復するので、なんとかなるでしょう。



ティンポホンゲートで登山者IDの確認と名簿へのサインを行って歩き始めました。このゲートには売店も設けられていましたが、公園事務所でかなりの時間待たされるので、そちらの売店で買い物をすることになるでしょう。

初日の行程は、3300m付近の山小屋まで6kmです。



歩き出すと、さっそくキナバル山の固有種であるキナバル・バルサムの花が現れました。キナバル・バルサムはホウセンカの仲間で、キナバル山低部で見ることができました。



一旦下ると、カールソン滝が現れました。小さな滝で、眺めを楽しむというほどのものではなく、そのまま通過です。



一人5kg、8名分の荷物を二人で運んでくれました。一応グループと一緒に歩くことになっているようで、途中で追い抜いても、次の休憩所で待っていてくれました。



滝を過ぎると、本格的な登りが始まりました。階段状に整備されているのですが、歩幅が合わずに足に負担がかかりました。

トップに現地添乗員、最後尾に登山ガイドがつきました。歩く速度が異常に遅く、階段の途中で前が詰まって足が止まるため、最後尾で写真を撮りながら歩いていくことにしました。



ウツボカズラ発見。キナバル山を代表する植物です。

ウツボカズラは、東南アジアが分布の中心で、特にボルネオ島では多くの種類が自生しています。

キナバル山では、9種類が生息し、小型のものを山の下部、大型のものを中間部で見ることができました。



45分ほど歩くと東屋風のPONDOKU KANDISに到着しました。キナバル山では、登山道沿いの1kmおき、急な所では0.5kmおきに休憩所が設けられています。

ガイドブックなどの資料には、Shelterと書かれていますが、軒下に取り付けられた標識には、PONDOK何々と書かれています。Shelterというものの、スコールの時の雨避けの東屋です。水洗トイレも整備されており、登山道の整備は、日本よりも行き届いています。





キナバル山では多くの花を見ることができましたが、名前が判らないものがほとんどでした。



PONDOKU UBAHに到着。



キナバル山の山頂部も見えましたが、まだ遠くにありました。





オレンジ色のシャクナゲ



休憩所の周りにはリスがおり、餌をねだっていました。



うっそうとしたジャングルの中を登っていきます。途中から雲が出てきて、日差しが和らいできて、長袖の山シャツを着続けることができました。



振り返ると、麓も遠ざかって、かなり登ってきていました。



ウツボカズラを見つけると足が止まって写真撮影になってしまいます。



遅いペースですが、そのうち到着するのだろうと思って、のんびりついていくことにしました。
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